【ラブライブ μ's物語 Vol.7】 にこ姉ぇの親友に手を出した話 作:スターダイヤモンド
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「うわぁ…結構な量になっちゃったねぇ」
にこ姉ぇの買い物リスト通りに買ったら、俺の押すカートの上下に置いたカゴがいっぱいになった。
それにプラスして、米10kgを花陽さんが抱えている。
「車で来ればよかったかなぁ」
「えっ?花陽さん、今日、車で来たんですか?」
「ううん…今日は『呑む』つもりで来たから…電車で来たよ」
「じゃあ、無理ですよね」
「あはは…そうだね。いや、この荷物を持って帰るのは大変だなぁ…って」
「その為の俺なんですけどね…ってか、花陽さん、車、運転出来るんですか?」
「あっ、馬鹿にしてるでしょ」
「い、いえ…そんなつもりじゃ」
「私だって、運転くらいはできるんだよ。高校卒業してすぐに…あれ?…それこそ、にこちゃんと一緒に自動車学校通ったんだけど…聴いてない?」
「…にこ姉ぇと一緒に?」
「うん、凛ちゃんと3人で取りに行ったんだ…あっ、凛ちゃんって言ってもわからないか」
「いえ、名前と顔くらいは知ってますよ…ってか…花陽さん、車持ってるんですか?」
「うん♪」
「いいなぁ…車…」
「?」
「うち、ずっと『無い』んですよ、マイカー…」
「そう言えば…にこちゃんは免許取ったけど、車持ってないもんね」
「はい、いわゆるペーパーってヤツです」
「だよね。えっと…こころちゃんもここあちゃんも車乗らないんだっけ?」
「こあ姉ぇはまだ免許持ってないです。取れる年齢にはなりましたけど」
「そっか」
「ころ姉ぇは…仕事で結構乗ってるようなこと言ってますけど…運転してる姿は見たことないです」
「都内に住んでいれば、無理して買わなくても生活できちゃうしね。維持費も高いし…」
「ちなみに…何乗ってるんですか?」
「車?えっとねぇ…16年落ちの『ランエボ』って車なんだけど…知ってる?」
「へぇ…いいですねぇ…ランエボですか…」
…なんて答えてみたものの、それがどんな車なのか、実はよく知らない。
あとでググってみるとしよう。
「たまに真姫ちゃんと箱根とか湾岸線とか流しに行くんだ」
「真姫ちゃん?」
「あっ…私の同級生で…」
「えっと…医者の娘さんですよね?…知ってます、にこ姉ぇが良く話題にしてたので…」
「なるほど…真姫ちゃんも医大を卒業して、お医者さんになったんだよ」
「へ〜…そうなんですか」
「それでね…真姫ちゃんはアルファロメオの真っ赤なオープンカーに乗ってるんだよ。カッコいいよねぇ」
「オ、オープンカー…ですか…」
それが、どんな車か知らないが、オープンカーと聞いただけで…『ザ・金持ち』…だと思った。
「こたろう君は、車、興味ある?」
「詳しくはないですけど…乗ってみたいな…とは思ってます」
「そうだね、免許持ってて損はないよね」
「は、はい…」
「どういう車?」
「す、スポーツカーですかね」
「やっぱり、男の子だねぇ」
「はぁ…まぁ…」
ここで俺はあることを閃いた。
この流れならイケる。
千載一遇のチャンス。
清水の舞台から飛び降りる気持ちで…次の言葉をぶつけてみた。
「あ、あの…」
「?」
「今度、良かったら…よ、横に乗せてもらえませんか?」
「横に?」
「は、はい」
「車の?」
「はい!…運転、覚えたいんで…」
「う〜ん…でも本物の車とアーケードのゲームとじゃ、全然違うから参考にならないと思うなぁ…」
アーケードのゲーム?
何のことだろう。
花陽さんは…そう言ったきり、俺の要望に対し『良い』とも『悪い』とも言ってくれなかった。
やっぱり、男が女の人の助手席に乗せてもらってデートなんて、おかしいよなあ。
あぁ、早く免許取りてぇ!
車、欲しい!
〜つづく〜
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