※この作品はR-18です。

【ラブライブ μ's物語 Vol.7】 にこ姉ぇの親友に手を出した話   作:スターダイヤモンド

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その10『ガチだった』

…

……

………

 

「うわぁ…結構な量になっちゃったねぇ」

 

にこ姉ぇの買い物リスト通りに買ったら、俺の押すカートの上下に置いたカゴがいっぱいになった。

それにプラスして、米10kgを花陽さんが抱えている。

 

「車で来ればよかったかなぁ」

 

「えっ?花陽さん、今日、車で来たんですか?」

 

「ううん…今日は『呑む』つもりで来たから…電車で来たよ」

 

「じゃあ、無理ですよね」

 

「あはは…そうだね。いや、この荷物を持って帰るのは大変だなぁ…って」

 

「その為の俺なんですけどね…ってか、花陽さん、車、運転出来るんですか?」

 

「あっ、馬鹿にしてるでしょ」

 

「い、いえ…そんなつもりじゃ」

 

「私だって、運転くらいはできるんだよ。高校卒業してすぐに…あれ?…それこそ、にこちゃんと一緒に自動車学校通ったんだけど…聴いてない?」

 

「…にこ姉ぇと一緒に?」

 

「うん、凛ちゃんと3人で取りに行ったんだ…あっ、凛ちゃんって言ってもわからないか」

 

「いえ、名前と顔くらいは知ってますよ…ってか…花陽さん、車持ってるんですか?」

 

「うん♪」

 

「いいなぁ…車…」

 

 

 

「?」

 

 

 

「うち、ずっと『無い』んですよ、マイカー…」

 

「そう言えば…にこちゃんは免許取ったけど、車持ってないもんね」

 

「はい、いわゆるペーパーってヤツです」

 

「だよね。えっと…こころちゃんもここあちゃんも車乗らないんだっけ?」

 

「こあ姉ぇはまだ免許持ってないです。取れる年齢にはなりましたけど」

 

「そっか」

 

「ころ姉ぇは…仕事で結構乗ってるようなこと言ってますけど…運転してる姿は見たことないです」

 

「都内に住んでいれば、無理して買わなくても生活できちゃうしね。維持費も高いし…」

 

「ちなみに…何乗ってるんですか?」

 

「車?えっとねぇ…16年落ちの『ランエボ』って車なんだけど…知ってる?」

 

 

「へぇ…いいですねぇ…ランエボですか…」

…なんて答えてみたものの、それがどんな車なのか、実はよく知らない。

あとでググってみるとしよう。

 

「たまに真姫ちゃんと箱根とか湾岸線とか流しに行くんだ」

 

「真姫ちゃん?」

 

「あっ…私の同級生で…」

 

「えっと…医者の娘さんですよね?…知ってます、にこ姉ぇが良く話題にしてたので…」

 

「なるほど…真姫ちゃんも医大を卒業して、お医者さんになったんだよ」

 

「へ〜…そうなんですか」

 

「それでね…真姫ちゃんはアルファロメオの真っ赤なオープンカーに乗ってるんだよ。カッコいいよねぇ」

 

「オ、オープンカー…ですか…」

それが、どんな車か知らないが、オープンカーと聞いただけで…『ザ・金持ち』…だと思った。

 

 

 

「こたろう君は、車、興味ある?」

 

「詳しくはないですけど…乗ってみたいな…とは思ってます」

 

「そうだね、免許持ってて損はないよね」

 

「は、はい…」

 

「どういう車?」

 

「す、スポーツカーですかね」

 

「やっぱり、男の子だねぇ」

 

「はぁ…まぁ…」

 

 

 

ここで俺はあることを閃いた。

この流れならイケる。

千載一遇のチャンス。

 

清水の舞台から飛び降りる気持ちで…次の言葉をぶつけてみた。

 

 

 

「あ、あの…」

 

 

 

「?」

 

 

「今度、良かったら…よ、横に乗せてもらえませんか?」

 

 

 

「横に?」

 

 

 

「は、はい」

 

 

 

「車の?」

 

 

「はい!…運転、覚えたいんで…」

 

 

「う〜ん…でも本物の車とアーケードのゲームとじゃ、全然違うから参考にならないと思うなぁ…」

 

 

 

アーケードのゲーム?

何のことだろう。

 

花陽さんは…そう言ったきり、俺の要望に対し『良い』とも『悪い』とも言ってくれなかった。

 

やっぱり、男が女の人の助手席に乗せてもらってデートなんて、おかしいよなあ。

 

 

 

あぁ、早く免許取りてぇ!

車、欲しい!

 

 

 

 

〜つづく〜

 

 

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