※この作品はR-18です。

【ラブライブ μ's物語 Vol.7】 にこ姉ぇの親友に手を出した話   作:スターダイヤモンド

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その12『大人になりたい』

 

………

 

「ご飯炊けたよぉ♡」

花陽さんがこれ以上ない!というほどの幸せそうな声で、俺たちに時を告げる。

 

「待ってました!」とばかりに、別室にいた『ろ』と『あ』が飛び出してくる。

 

「こっちも準備OKよ」

 

厚手のミトンをしたにこ姉ぇが、土鍋をテーブルの上に置いたガスコンロへ乗せる。

火を点けると、蓋がグツグツと浮き上がった。

 

「お母様も呼んであげればよかったですね」

ころ姉ぇがポツリと呟く。

 

「そうねぇ…でも、まぁ…こたが来るのは想定外だったし…」

と、にこ姉ぇ。

 

「♪女の中に、男が一人〜」

こあ姉ぇが古典的なフレーズで俺を煽った。

上の二人と比べると、歳が近いからなのか、俺への扱いが雑だ。

 

「あぁ?だから俺は帰るって言ったんだよ」

 

「はい、はい!くだらないこと言わないの」

ころ姉ぇが諫めた。

 

彼女は…恐らく、4人の中では一番頭もいいし、一番しっかりしている。

だが、裏を返せば、真面目すぎる気もする。

仕事が恋人…とか言って、彼氏が出来ないパターンの人だ。

 

まあ、俺が心配することではないのかも知れないが…。

 

 

 

「さあ、好きなだけ食べなさい!!」

 

「いっただきまーす」

 

にこ姉ぇの合図で鍋の蓋を開けると、立ち上がる湯気と共に、鰹と昆布で取ったダシの匂いが鼻をくすぐった。

 

 

 

「カンパ〜イ!」

 

にこ姉ぇとこあ姉ぇ…そして花陽さんは、チューハイを入れたグラスをカチンと合わせた。

 

 

 

まだオレは酒は呑めないが、3人のそれが、実に美味そうに見える。

 

「いいなぁ♡…私も少し欲しい」

と、こあ姉ぇが自分のグラスを突き出した。

 

「だ〜め!お酒は二十歳になってから!」

 

「舐めるくらいはいいでしょ?」

 

「ダメです。舐めただけでも酔っぱらうかもしれませんよ」

 

「アタシだってやっと、1缶飲めるようになったんだからぁ」

 

「わかってないなぁ…だからこそ、今からテストしておく必要があるんじゃん」

こあ姉ぇは引かない。

 

「ダメなものはダ〜メ!」

にこ姉ぇも譲らない。

 

「ここあちゃん、あと2年我慢しよ?昔から『お酒は百薬の長』…なんていうけど、一歩間違えると大変なことになっちゃうんだよ」

と花陽さんが優しく諭す。

 

「とくに女子はねぇ…男と違って正体なくしたりしたら、悲惨な目に遭うんだからぁ」

にこ姉ぇが言葉を続ける。

 

「それは…わかってるけどさぁ…」

 

「アンタはノンアルで我慢しなさい」

 

「なんだぁ、あるんじゃん♡」

 

「本当はノンアルコールでも、未成年には勧められないのですが」

 

「本当は…ね」

 

「今日は特別、許可するわ。…こたは?」

 

「飲んでいいなら、俺もらおうかな」

 

 

 

ゴクッ。

 

 

 

うん、これは…ジュースだな…。

 

 

 

 

 

〜つづく〜

 

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