【ラブライブ μ's物語 Vol.7】 にこ姉ぇの親友に手を出した話 作:スターダイヤモンド
………
「今日のシメは…うどん…です!」
「チーズケーキじゃないのね」
「あはは…にこちゃんはお鍋の時、必ずそれ言うね」
「インパクトありありだったからねぇ…それよりアンタ、本当にうどんでいいの?」
「今日は炊き込みご飯だったから…」
「白いご飯なら、冷蔵庫に入ってるわよ」
「なんと!」
「卵もあるから、食べるなら食べなさいよ」
「じゃあ…みんながうどんを食べたあとで…おじやにしてもいいですか?」
「何年アンタと付き合ってると思ってるのよ。じゃなきゃ言わないわよ」
「さすがにこちゃんですぅ♡愛してますぅ♡」
「そんなことで、抱き着かない!」
………
食事を終え、片づけを終わった頃には、午後の8時を回っていた。
バサバサと音がするので外を見ると激しい雨が降っている。
「そう言えば…大気が不安定で、局地的に大雨になる…って言ってたっけ」
にこ姉ぇがそう言ったとたん『ピカッ』と光り…少し遅れて『ドドーン』と鳴った。
「ぴゃあ!」
「雷雨だわ、雷雨!」
「うわぁ、これじゃあ、帰れないですね」
アルコールを口にしたせいか、真っ赤な顔をした姉二人が、窓の向こうを見る。
今の一撃を切っ掛けに、稲光と落雷の回数が、一気に増した。
「これはちょっと酷いわねぇ…花陽、帰れる?」
「私タクシーで帰るから、大丈夫だよ」
「もう少し、様子見たら?いくらなんでも、この中を帰るのはどうかと思うけど…」
「う〜ん…」
「明日は?」
「休みです」
「じゃあ、無理に帰らなくてもいいじゃない。泊まっていけば?」
「はい、賛成であります!花陽さんは、泊まっていくであります!」
だから、その喋り方は何だよ?
こあ姉ぇは…お酒飲んでないよなぁ…。
こんな性格だったっけ?
それはともかく、俺も泊まっていくことには賛成だ。
この雨じゃ、タクシーだって危ないかも知れない。
近年のいわゆるゲリラ豪雨的なヤツは、本当にヤバイから。
「よし、俺も泊まってい…」
「こたは帰りなさいよ!」
こあ姉ぇが喰い気味に反応した。
花陽さんとの言葉遣いと全然違う。
「なんでだよ!」
「自転車で来たんでしょ?10分で帰れるじゃない」
「超大雨!超カミナリ!この中を帰ったら、死ぬだろ」
「その時はその時で…」
「おい!!」
姉じゃなきゃ、殴ってるところだ。
「こた、ごめん…泊まっていきなさい…って言いたいとこだけど…アンタの寝るところが無いのよねぇ」
「お、おう…」
「私たちと一緒に寝る…って訳にもいきませんしね」
「当たり前じゃん、コイツがいくつになったと思ってるんだよ」
「安心しろ!こあ姉ぇを襲うことなんて一生ねぇから」
「いや〜ん♡…じゃあ、アタシは襲われちゃうの?」
「にこ姉ぇはもっと、ねぇ!」
やべっ!!
口が滑った…。
「なによぅ、それって女としての魅力がないってこと?」
「そうは言ってない…」
にこ姉ぇはアルコールが入ると、人に絡む癖がある。
わかっていたが、つい勢いで言ってしまった。
それもこれも『あ』が悪い。
「姉に手を出すほど、バカな弟じゃない…ってこと」
「あぁ、確かに…それはそうね」
納得したようだ。
ふう…。
なんとか攻撃を躱(かわ)せたかな…。
〜つづく〜
感想をお聴かせ下さい。
-
エロい
-
面白い
-
ふつう
-
つまらない
-
期待外れ
-
その他