※この作品はR-18です。

【ラブライブ μ's物語 Vol.7】 にこ姉ぇの親友に手を出した話   作:スターダイヤモンド

17 / 71
その17『葛藤』

 

男として警戒されてない…

男として警戒されてない?

男として警戒されてない!

 

 

 

ごめんなさい、花陽さん。

俺、この状況に耐えられないかもしれないです…。

 

 

 

ポケットから再びスマホを取り出し、ライトを点けて、花陽さんを照らす。

 

 

 

彼女は…壁にもたれ、手はお腹の前で組み、体育座りのような格好で寝息を立てていた…。

 

 

 

停電が復旧するまで、どれくらいの時間が掛かる?

 

5分か?

10分か?

30分?それとも1時間?

いや…半日か?

 

俺が花陽さんとエッチなことをするだけの時間はあるのか?

 

 

 

いや正直、一発目を撃ち出すだけなら…1分もあれば十分だ。

すでに『相棒』の準備は出来ている。

引き金を引けば、すぐに発射するだろう。

 

 

 

だが…

 

 

 

それはどこに向かって放てばいい?

 

 

 

花陽さんの体内に『俺の魂を注入する』という行為を成し遂げるには、色々ハードルが高い。

 

かと言って『独りでする』にはもったい。

 

確かに、目の前に彼女がいるというシチュエーション…それはそれで興奮の度合いは全然違うが…。

 

 

 

た〜がしかし、だがしかし…

 

 

 

彼女に手を出していいものなのだろうか…。

 

 

 

「おい、虎太郎!

神様がくれたチャンスだぜ。

みすみす逃していいのかい?」

 

悪魔の囁きが聴こえる。

 

「お前の魂とやらは、一度の発射で空になるのかい?

すればいいじゃないか、何度でも。

それこそ、魂が抜けるまでやっちゃえよ!!」

 

 

 

したい!

したい!

したい!

したい!

花陽さんと…繋がりたい!!

 

 

 

「なら、今しかないだろ!一気にいっちゃえよ!!」

 

 

 

おぉ!! 

 

俺は見えない悪魔に返事をした。

 

 

 

 

 

でも…

 

 

 

 

 

にこ姉ぇの顔がチラつく。

ころ姉ぇもこあ姉ぇも、俺の前に出てきて邪魔する。

 

そして何より…花陽さんが悲しい顔で俺を見る。

 

「最低!!」

 

それは辛い。

嫌われたくはない。

 

 

いや、もしかしたら…怒りに満ちた表情でボコボコにされるかも知れない。

 

「てめぇ、こらぁ、どういうつもりだぁ?殺されたいのかぁ!?」

 

何せ彼女は、あんな車に乗ってる人だ。

本当の性格は、俺が思っているような温厚な人じゃないかも知れない…。

 

う〜ん…まだ死にたくはない…。

 

 

 

…で、あるならば…

 

 

 

ここは思い留まろう。

 

まっとうに生きていれば、エッチなんて、この後、何百回、何千回とできるハズだ。

この一撃で、すべてをフイにする必要はない。

 

 

 

 

 

いやいや…

待て待て…

本当にそうなのか…

 

 

 

 

 

そもそも、このまま助かるなんて保証はどこにもない。

密閉された空間に何時間も閉じ込められたら、酸欠で死ぬかも知れない。

 

だとすれば…今この状況は…俺がこの世で与えられた『ラストチャンス』ということになる。

 

 

 

ラストチャンス…

 

 

 

そうか!

そうだ!

そういうことか!!

 

 

 

『俺たち』は今、死ぬかも知れないんだ!

だから最後の思い出として…。

 

 

 

うん、そういうことにしよう。

そういうことに違いない。

 

それなら…花陽さんだって許してくれるハズだ。

 

 

 

母親から使いを頼まれた時から、すべては始まっていた。

運命はそうなるように導かれていたのだ。

 

遡れば、にこ姉ぇがアイドル活動を始めた時から、そうなっていたのかも知れない。

 

つまり俺は…花陽さんと繋がる権利を持って、これまで、生きてきたんだ。

 

それを行使する時が来た。

 

 

 

それがこの瞬間なんだ!!

 

 

 

 

 

〜つづく〜

 

 

 

 

感想をお聴かせ下さい。

  • エロい
  • 面白い
  • ふつう
  • つまらない
  • 期待外れ
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。