【ラブライブ μ's物語 Vol.7】 にこ姉ぇの親友に手を出した話 作:スターダイヤモンド
「えっと…こたろう君?」
花陽さんは、戸惑った声で俺を呼んだ。
「おかしなヤツだと思ってますよね?でも本当なんです。ずっと前から花陽さんのことが好きでした」
「ずっと…前…から?」
「ちっちゃい頃からです」
「ウソだよね?」
「ウソじゃないです。ずっと花陽さんのことが好きで…いつも写真を見てました」
「写真?」
「にこ姉ぇが家に残していった、μ'sの頃の写真です」
「はぅ…」
「キモっ…って思いますよね」
「えっと…なんというか…」
絶対、引いている。
でも、ここはちゃんと真実を伝えなきゃいけない。
「その写真をオカズに…ずっと花陽さんでしてました」
「してた?」
「オナニーです」
「お、お、お、お…おな…ええっ?…」
「自慰行為です!マスターベーションです!」
「そ、そんな連呼しなくても…」
「ずっと花陽さんの裸を想像して、独りエッチしてました!」
「私でしちゃってたのぉ!?」
花陽さんはメッチャびっくりしたみたいで、素っ頓狂な裏返った声を、エレベータ中に響かせた。
「はい、それこそ、何千回…いや何万回とお世話になったことか…」
「はぅぅ…そ、そういうことを…ここで言う?」
ドン引きしてる。
「実は…昼間、にこ姉ぇのとこのトイレでも1回しちゃいました」
「わぁ…」
俺に怯えてるかも知れない。
「引きますよね…すみません…変なこと言って…でも、事実なんです。だから…そのくらい好きだってわかってもらえれば…」
本当のことだ。
仕方ない。
「…え、えっと…う〜ん…」
「本当なんです!今日、偶然、ここで会わなければ、こんなことにはならなかったんです。一生俺の中の秘密にしてようって思ってました。でも、実物見たら、あまりに色っぽくて抑えきれなくなっちゃって…」
「色っぽい…それは嘘だよねぇ…。本当は『がっかりした』…でしょ?だって、私は『おばさん』なんだもん」
どうやらスーパーで俺が言った言葉を指しているようだ。
「違うんです!あれは…同級生にからかわれたから…そう言っただけで…本心はこれっぽっちもそんなこと思ってません。むしろ…一緒に買い物行かせてもらって…ちょっとデートしてるみたいで嬉しくて…」と、俺はその想いを一気に捲し立てた。
「デート?」
「花陽さんが彼女だったら…こんな感じなのかな?なんて思いながら」
「…そう…なんだ…」
「花陽さんと、結婚したら『小泉虎太郎』になるのかな…なんて」
「『こいずみこたろう』?…どこかの俳優さんの名前みたいだね…って…こたろう君、それだと小泉家にムコ入りすることになっちゃうよ?」
「あっ…本当ですね」
「あはは…」
意図せず、彼女の口から笑い声が漏れた。
「本当はこんなことするつもりは全然なかったんです…でも…こういうことになっちゃって…」
「私が…寝なければよかったんだよね…」
花陽さんは反省の言葉を口にした。
やっぱり、この人は優しさに満ち溢れている。
「いえ、なにをどう言っても悪いのは俺です。もしこのまま、助からなかったらどうしよう…と思ったら…不安になっちゃって…」
そうです。
花陽さんが眠らなかったら、こうはならなかったんです!!
…などとは、とても言えない。
でも
悪いのは…花陽さんの、そのムチムチでエロエロな身体なんです!
花陽さんが、ガリガリだったなら、こんなことは起きなかったんです!
…と心の中で訴える。
「…助からなかったら…って?」
花陽さんが問いかけた。
「このまま死んじゃうのかな?…って思ったら…だから、どうしても死ぬ前に花陽さんに触れたくなっちゃって。だって、目の前に好きな人がいるのに、何もしないで死ぬなんて…耐えられないじゃないですか!!」
「…こたろう君…」
「…何を言われても構いません。どんなパンツでも…いえ、バツでも受けます。…本当に…すみませんでした!!」
俺はゴツンとおでこをぶつけるほどの勢いで土下座した。
〜つづく〜
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