【ラブライブ μ's物語 Vol.7】 にこ姉ぇの親友に手を出した話 作:スターダイヤモンド
花陽さんの言葉も止まった。
それはそうだ。
そこまで、拒否しておいて、やっぱり「していいよ」なんて言う訳もなく…かと言って、この雰囲気の中、続ける話しもない。
だが…
「どうしました?」
俺は彼女の異変に気が付いた。
少し、呼吸が荒くなっているように感じた。
ヤバイ!
マジで酸欠状態になったんじゃ…
「…ううん…なんでもない…」
でも、その答えに力強さはない。
「いや、正直に言って下さい!死ぬ前にエッチとか…そんな話しは忘れて下さい!マジで酸欠なら、何か考えないと…」
「本当に…大丈夫…だから…心配…しないで…」
「花陽さん!!」
「…えっと…その…おトイレ…行きたくなっちゃった…」
「花陽さんもオナニーですか?」
その答えにホッとしたのか、つい馬鹿なことを言ってしまう。
「…」
「な、ワケないですよね…じゃあ、おしっこですか?」
「…だから…そういうことは…ハッキリ言わないで」
「すみません…」
自分の責任とは言え、謝ってばかりだ。
「…うぅ…どうしよう…」
「ペットボトルとか持ってないんですか?」
「…仮に持ってたてしても…ここでできないでしょ?」
「まぁ、そうですね。女の人が、そこを目掛けておしっこするのって難しそうですもんね」
「そういう意味じゃないんだけど…」
そう言うと花陽さんがスマホを翳して、エレベータ内を照らした。
「…ないか…」
「何がです?」
「最近のエレベータには非常時用のおトイレがあったりするんだけど…」
「あぁ…そういえば、このエレベータにはないですね…」
俺も自分のスマホを翳して、確認してみた。
「…はぁ…うぅ…」
「我慢できないですか?」
「我慢…するしか…ないよね?」
「してもいいですよ、おしっこ」
「…大丈夫…我慢するよ…」
「生理現象なんだから、仕方ないじゃないですか」
「それはそう…なんだけど…」
「我慢しして漏らしちゃったほうが、よっぽど恥ずかしいですよ」
「わかってるけど…」
「じゃあ、一緒にしません?」
「えっ?」
「おしっこ」
「!!」
「俺も一緒にしますんで。そうすれば恥ずかしくないですよね?」
エッチより、変態プレイが先になりそうだ。
「しない!…大丈夫…我慢するから…」
「でも…このまま動かなかったら…本当に漏らしますよ?」
エッチするのと、人前でおしっこするの…どっちが恥ずかしいことなんだろう?
女性にとって、ある意味究極の選択かも。
「うぅ〜…誰か助けてぇ!!」
花陽さんは、大声で叫んだ。
花陽さんの、天への叫びが通じたのだろうか…。
「あっ!」
「おっ!」
「点いたぁ!」
「点きましたね!」
誰にでも起こりうるピンチに陥っていた俺たちに、一筋の光が差し込む。
いや一筋の光どころか、エレベータの照明が回復したので、室内全体が一気に明るくなった。
「だけど、まだ喜ぶのは早いですよ。エレベータが動き出すまでは、油断できませんよ」
「確かに…」
「逆にこれで動かなかったら…明るくなった分だけ、花陽さんのトイレシーンがバッチリ拝めちゃうワケですから」
「…もう…意地悪なこと言わないでよぉ…」
だが、女神は花陽さんに微笑んだ。
程なくして、停まっていた箱が動き出した。
「助かったぁ…」
安堵の声が漏れる。
それは俺も同じだ。
口では強気にあんなことを言ってみたものの…ギリギリ変態に、ならずに済んだ…という想いがある。
正直、俺にはまだ放尿プレイは早すぎる。
エレベータが1階に止まり、扉が開いた。
しかし、俺たちはそのまま降りずに、にこ姉ぇたちの部屋へと舞い戻った。
「助かってよかったですねぇ…」と…少し眠たげな目で対応したこあ姉ぇ…の横をすり抜け、花陽さんはトイレにダッシュした。
〜つづく〜
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