※この作品はR-18です。

【ラブライブ μ's物語 Vol.7】 にこ姉ぇの親友に手を出した話   作:スターダイヤモンド

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その6『意外と真面目な話』

………

……

…

 

にこ姉ぇは苦労人だ。

 

詳しい話は省略するが、仕事で出張が多い母親の替わりに、ずっと俺たちの面倒を見てくれた。

別に貧しい暮らしをしていたわけじゃないが、食べることに困らなかったのは、いつもにこ姉ぇが美味しい食事を作ってくれたからだった。

 

だから、俺は…にこ姉ぇには逆らえない。

 

どれだけ口煩(くちうるさ)く、あーだこーだと言われようとも、この人を困らせることは出来ない。

口では反発するものの、結局は指示従ってしまうのだ。

 

それは、ころ姉ぇもこあ姉ぇも同じだろう。

 

 

 

そんな、にこ姉ぇの『黒歴史』は高校1〜2年だったらしい。

 

サークルを自ら立ち上げたが、一緒に始めた仲間とは上手くいかず…ほぼ部室に引きこもり状態。

 

家ではそんな素振りを見せなかったけど…いや、幼かった俺が気付かなかっただけかも知れないが…その時の精神状態はどん底だった…とあとから聴いた。

 

 

そして…それを救ってくれたのが『μ'sのメンバー』だった…ということも。

 

 

 

その中でも、にこ姉ぇにとって特別な存在だったのが…今、俺の目の前にいる…花陽さん…だ。

 

「花陽がいなかったら…アタシは、またどこかで独りになっていたかも…」

 

よく、そんな言葉を口にしていた。

 

「みんなは…アタシたちのことを『師弟』っていうけど…アタシはこれっぽっちもそんな風に思っちゃいないわ」

 

「花陽はね…親友なの。ううん…そんな言葉じゃ言い表せないくらい、大事な存在…。どっちが上とか下とかじゃなく…心の底から理解し合える…一生離したくない大切な娘なの」

 

「…花陽と一緒にいるとね…絶対に嘘ついちゃいけない…そう思うのよ」

 

「こころたちも…そういう友達、見つけなさいよぉ!絶対、アンタのことを理解してくれる人が、世の中にはいるんだからぁ」

 

当時の俺には、良くわからない言葉だったが、時が経つに連れ、その意味を理解するようになる。

 

運命が…もし、どこかでひとつでも歯車が狂っていたら…今のにこ姉ぇはいなかったかも知れないし、今の俺たちも存在しなかったかも知れない。

 

 

 

 

………

……

…

 

 

「あの…花陽さん…」

 

 

 

「?」

 

 

 

「姉を…俺たちを助けてくれて…ありがとうございます!!」

俺はイスから立ち上がって、深々と頭を下げた。

自分でもビックリするくらい、自然に出た行動だった。

 

 

 

「へっ?」

花陽さんは突然飛び出した俺の言動にに、目をパチクリとさせてる。

 

 

 

「ぷふっ!アンタ、いきなり何を言い出すのよ」

先に笑い出したのは、にこ姉ぇだ。

 

「ふふ…こたろう君、どうしたの急に」

花陽さんもつられて笑った。

 

 

「いや…その…」

 

 

「あひゃひゃひゃ…なんか悪いものでも…食べたんじゃない?…あ〜おかしぃ…」

俺の気持ちも考えず、にこ姉ぇが笑い続ける。

 

「にこちゃん、ダメだよ、そんなこと言っちゃ…」

 

「だって…くくくくく…意味わかんな〜い」

 

「ぷっ、そこで真姫ちゃん出しちゃう?…あはは…ズルいよ、それは…ふはははは…」

 

俺には何が面白いのかわからないが、花陽さんも堰を切ったように笑い始めた。

 

 

 

「えっと…えっと…」

俺は…なんとかして取り繕うとしたのだが…二人は思いっきり『ツボ』に入ったらしく、腹を抱えて笑い出した。

 

こりゃ、ダメだ…。

 

所在をなくした俺は…この隙に帰ろう…と玄関に向かった。

 

 

ところが…だ。

 

 

 

 

 

〜つづく〜〜

 

 

 

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