【ラブライブ μ's物語 Vol.7】 にこ姉ぇの親友に手を出した話 作:スターダイヤモンド
「あとね…」
花陽さんが呟いた。
「今日のことは、全部忘れてね?」
「えっ?」
「やっぱり、こういうの…お互いによくないから…」
「花陽さん…」
「わかるよね?言ってること…」
「…でも…」
「うん、そうだね…さっきはものの弾みであんなこと言っちゃったけど…そこは…ね?」
わかります。
俺だって勢いであんなこと言ったけど、花陽さんとずっとエッチができるなんて思ってない。
寧ろ、今日しかないくらいの気持ちで、フルコースを味わったのだから。
もちろん、またいつか、やれるなら、それはそれにこしたことはない。
俺は、ひとまず納得するフリをした。
…だがしかし…
今日の出来事を忘れろなんて…それは絶対に出来ない。
それは無茶っていうものだ。
だって、俺の初体験なんだよ。
それも、十数年間、想い続けていた花陽さんが相手だ。
記憶喪失にでもならない限り、絶対に忘れることなんか出来やしない。
「じゃあ、中に入ろう」
「はい!」
俺と…服を抱えた花陽さん…は姉ちゃんたちの様子を伺いながら、忍び足で室内に戻る。
花陽さんはバスルームに直行した。
俺はリビングで落としたバスタオルを腰に巻いたあと…彼女が汚した床を拭き、ジャムを片付け、証拠隠滅を謀る。
幸い、ここまでは姉ちゃんたちに感付かれることなく、ミッションを終了させれことができた。
そして、クローゼットへ移動。
さすがに眠い。
疲れた。
これじゃあ、きっと爆睡するに違いない。
横になって目を閉じる。
壁の向こうから洗濯機が回る音が聴こえ、床を伝って振動が響いてきた。
「あっ!やべぇ!」
それで思い出した。
乾燥機の中に、俺のパンツと…花陽さんのパンツが入りっぱなしだったことを。
俺のはともかく、花陽さんのは持って来ないと。
腰の痛みに耐えながら立上がり、俺はお宝奪還の為、クローゼットを抜け出した…。
ほんの『出来心』だった。
乾燥機の中の戦利品だけ手に取って、クローゼットに戻るつもりだった。
嘘じゃない、本当だ。
だが…
誘惑に負けてしまった。
鶴の恩返し状態。
もちろん…俺は機(はた)を織っている方じゃない。
覗いた方である。
バスルームでは花陽さんが、背中を向けて身体を洗っている最中だった。
そんな全身泡だらけの彼女を見て、不覚にも(?)相棒が…
オハヨウ、パワフルデー!
モーニンッ!!
…になってしまった。
少しだけ開けたバスルームの扉から漂ってくる蒸気を浴びて、すっかり目が覚めた。
上を向いて深呼吸する。
そして、何をするか決める。
まぁ、何をするって言っても…ナニしかないワケだが…。
1日は短いから、あれもこれもしたいワケで…。
ヤりたいよ!
ヤりたいよ!
もっと時間が欲しい。
あと身体がふたつ、いや、みっつあれば…。
…なんて言っても始まらない。
取り敢えず今は目の前のこと…。
まだ、挑戦したいね。
やれるね。
もっと動いて確かめたい…俺の底力。
狙いを付けて背後から…忍び寄る。
「花陽さ〜ん!!」
俺は彼女に抱き付いた。
抵抗するなら、してごらん…。
「ぴゃあ!!」
奇襲を受けて、大声で叫ぶ。
ボディソープで泡々になってるから、お互いの肌がつるりと滑る。
「あん♡」
「お〜…スベスベのヌルヌル…」
「ちょ、ちょっと、こたろう君…何してるのぉ?」
「俺も一緒に洗います」と自分の胸を、彼女の背中に重ね合わせた。
「へっ?」
「浴場で欲情した…なんて」
「う、うそ…どうして…ぅん♡…さっき…最後だって…ふぁ♡…言ったでしょ…」
「いやぁ…俺のコイツが『ファイトだよ!』って、また…」と花陽さんのお尻に、力を取り戻した相棒を擦り付けた。
そして…
もう一度、花陽さんと…『愛してるばんざーい!』…をしてしまった。
こうして俺たちは…最低で…最高のふたりになった。
〜つづく〜
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