【ラブライブ μ's物語 Vol.7】 にこ姉ぇの親友に手を出した話 作:スターダイヤモンド
「ただいま〜」
「今、帰りました」
出掛けていた『あ』と『ろ』が戻ってきた。
「おぉ、こた!どうした?」
今年、高校を卒業して…今は美容師の専門学校に通っている『こあ姉ぇ』が俺にヘッドロックを掛ける。
「ここあ!そういう乱暴なことはやめなさい!…っていつも言ってるでしょ」
彼女を咎めたのは、大学を卒業して社会人2年目の『ころ姉ぇ』。
こっちは大手ゼネコンに勤めている。
「ば、ばか…痛ぇよ…ちょ…ちょっと、母さんに使いを頼…ま…れ…」
そこまで言うと、急に頭を締め付けていた腕が解き放たれた。
「きゃあ〜 花陽さん、来てたんですかぁ」
「お久しぶりです。お元気ですか!」
俺の説明を聴き終わらないうちに、姉二人は彼女の元へと走り、抱き着いた。
「こころちゃん、ここあちゃん、こんにちは。お邪魔…し…て…ま」
「あぁ、やっぱり花陽さんの身体、気持ちいいです」
「はい、この感触…安心しますぅ」
「…す…って、う〜ムニュムニュしないでぇ」
おいおい、何してるんだよ!?
そんなこと、していいのかよ!?
バカヤロウ!
俺も仲間に入れろぉ!
姉二人の行動に、心の中で雄叫びをあげた…。
「こらこら、花陽はアンタたちの抱き枕じゃないのよ!」
「わかってます」
「わかってるって」
「でも…」
「もう少しだけ…」
「ダメだ!っつうの!」
にこ姉ぇが『ろ』と『あ』の頭にチョップ放つ。
痛いなぁ…と言いつつ、二人はようやく花陽さんから離れた。
帰ってきた2人に
「今から夕食の買い出しに行くんだけどぉ…アンタたちも来る?」
とにこ姉ぇが訊く。
「パ〜ス!今日はずっと立ちっぱで…脚が棒状態」
「今日、学校だったの?」
「技能実習があったでございます!」
花陽さんの質問に、こあ姉ぇは何故か敬礼をして答えた。
「こころは?」
「ごめんなさい。書類を纏めなくちゃいけなくて…」
よく見ると、ころ姉ぇはスーツ姿だ。
なるほど、みんな土曜日でも忙しくしてらしい。
「こた!」
そうすると、俺に声が掛かる。
「なんだよ…」
「付き合いなさい」
「俺が行くの?何しに…」
「荷物持ちに決まってるでしょ」
まぁ、想定された答えだ。
「夕食の買い出しだろ?…俺、関係ないじゃん」
「一緒に食べていけばいいでしょ!お母さんには言っておくから」
「…」
「何よ…文句ある?」
「い、いや…」
「はい、決まり〜!!じゃあ、花陽も準備して」
「はぁ〜い♪」
「えっ?…花陽さんも一緒に行くの?」
ちょっとだけオレの声が大きくなった。
「ん?何よ、急に元気になっちゃってぇ」
「な、なってね〜し…ってか、二人で行くのかと思ったから…」
「当たり前でしょ。花陽を留守番させて私たちだけで行くとでも?」
「今日はにこちゃんと一緒にお料理作って、ご飯を食べて帰るから」
「言わなかったっけ?」
「…いや、夕飯食べるは聴いたけど…一緒に料理作って…までは…」
「ほら、さっさと行くわよ!」
「お、おう…」
俺は表情が緩んだのを悟られないよう、後ろを向いて応答した。
〜つづく〜
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