拠点に戻った頃には、両足が錨のように重くなっていた。
第二地点への運搬は、ほぼ予定通り進んでいた。
人間は単純なもので、コトが順調に運んでいた場合に疲労感が軽くなる事例は無いこともない。
しかし、あくまで準備でしかない反復作業においては、あまり効果が期待できなかった。
使用申請済みの個室へ戻り、熱いシャワーを頭から全身にぶち撒けた。
身体を流し、冷蔵庫から水の入ったペットボトルを取り出して身体に流し込むと、ようやく人心地がついた。
ベッドに腰掛けて携帯を確認すると、通知が一件入っていた。
篠塚からだった。
『静間さん。会いたいです』
画面には、装飾の欠片もない文面が記されていた。
拠点前で別れた際に見せた、篠塚の微笑が頭のどこかを横切った。
時刻は既に二十時を過ぎていた。
美桜と凪への講習会の開催には、少々遅すぎる時間だ。
『今からなら構わない』
メッセージを送信すると、すぐに返事が届いた。
『ありがとうございます。拠点の外に行きますね』
俺は端末を閉じて、立ち上がった。
全身を覆う疲労感は一向に晴れる気配を見せなかったが、不思議と億劫だとは思わなかった。
◆◆◆
拠点の外へ出ると、冷えた夜気が肌を撫でた。
駐車場に向かって進み、入り口の街灯に背を預けて篠塚を待つことにした。
灯の周りを飛ぶ小さな羽虫を眺めて十五分ほど経つと、大橋からやってきたタクシーが駐車場に入り停車した。
車から降りた篠塚は、俺に気づくと嬉しそうに手を振って駆け寄ってきた。
「静間さん、お疲れ様ですっ」
営業で顔を合わせていた時よりも、緊張が解けているようだった。
篠塚は薄手のコートを羽織っていた。仕事帰りらしく、その下はいつものスーツ姿だったが、営業鞄は持っていなかった。
「お待たせしちゃいました?」
「いや」短く答え、街灯から背を離す。
視線が合うと、篠塚は少しだけ目を伏せた。
今日は何の用だ──と口に出す事はしなかった。
くたびれた探査員にも、そのくらいの分別は存在するのだ。
この場に留まっていても仕方がないので、車に向かって歩き出す。篠塚は半歩後ろを早足でついてきた。
助手席へ乗り込んだ篠塚がシートベルトを締めたのを確認した後、エンジンをかけた。
大橋を越え、都市部には入らずに運河沿いの堤防道路をしばらく走らせてから、俺は口を開いた。
「行きたい場所はあるか」
「……えっと」篠塚は真剣な顔で考え始めた。
メッセージの文面は『会いたい』だけだった。
それは言葉通りの意味で、どこに行きたいかなどそもそも決めて来ていないのだろう。
「そうだ、飲みに──」と言いかけた篠塚の声が、宙に溶けた。
俺が運転している事を思い出したようだった。休暇前ならいざ知らず、今の俺は用事が済み次第、なるべく早く拠点に戻る必要があった。
篠塚は自分の声を追いかけるように窓の外へ視線を向け、しばらく黙っていた。
やがて、消え入るような声で呟いた。
「……静間さんとなら、どこでもいいです」
口に出してから恥ずかしくなったのか、視線を戻そうとはしなかった。
栗色の髪から覗く耳が、ゆっくりと赤く染まっていった。
堤防道路に沿ってしばらく走った後。
俺が車を停めたのは、利用者が殆どいない寂れた駐車場だった。
錆びたコンテナと無人のトラックがまばらに点在するその先、運河を挟んだ岸に並ぶ摩天楼の眩い灯りが、黒い水面に滲んでいた。
俺と篠塚は車を降りることはせず、しばらくその景色を眺めていた。
「静かですね……なんだか落ち着きます」
運河を渡る風が、車体を小さく揺らした。
篠塚はしばらく黙って水面の光を見ていたが、やがて膝の上で指を組み、小さく息を吐いた。
来る前から、何を言うか考えていたのだろう。
あがり症の人間が大勢の前でスピーチをする時のように、いざという段階で言葉が口の中から消えてしまったようだった。
「……その、この前の話ですけど」
それだけ切り出したあと、篠塚は息継ぎをするようにしばらく俯いていた。
「彼氏と別れたのは静間さんのせいとかじゃないです。いえ、関係ないって言ったら嘘になるんですけど……」
自分でも何を言っているのか分からなくなったらしい。
小さな両手を膝の上で拳に握ると、観念したように顔を上げた。
こちらを真っすぐに見つめながら口を開く。
「他の男の人を想いながら付き合うなんて、相手に失礼ですから」
だから終わりにしました、と付け加えて少しだけ笑った。
泣き顔にも似た笑顔だった。
「私は静間さんに責任を取ってほしいわけじゃないです。代わりに恋人になってほしいとか、そういうことでもありません」
篠塚は俺を見つめながら続けた。
「私、たまに会えればそれでいいんです。一緒にご飯を食べたり、少しお話をしたり……」
一つ一つ確認するように言葉を重ねる。
俺への説明というより、自分自身へ言い聞かせているようだった。
「……それと。その、前みたいに……抱いてもらえたら」
篠塚はそのまま微笑んでみせた。
大きな瞳が俺を映したまま揺れていた。
「あの、静間さんがご迷惑じゃなければ、ですけど……」
最後になるにつれ、細くなっていく言葉が消えるその前に。
篠塚の頬に手を添えて、唇を重ねた。
◆◆◆
「ん……ちゅ……ちゅぅっ♡」
こちらの唇が触れた瞬間、篠塚は目を見開いたが、すぐに瞼を閉じてキスに集中しだした。
舌を差し入れ、柔らかい篠塚のそれとひたすら絡め、唾液を混ぜ合わせる。
溶けあったような互いの口を離すと、透明な液体の橋が架かり、やがて切れて落ちた。
熱に浮かされたような篠塚の顔を見ながら、俺は彼女に告げた。
「前にも言ったはずだ。お前を迷惑だと思ったことは一度もない」
篠塚は驚いたように俺の顔を見つめていたが、やがてその顔を俯けた。
「そうでしたね……」と、小さな呟きが口から零れていった。
「……あの、静間さん」こちらを向いた篠塚の目に、何かの色が仄めいていた。
「私、その……もう我慢できなくて……よかったら、ここで」
「俺は構わないが……」避妊具の持ち合わせなどなかった。
「いいんです。あとで薬飲みますし……もしそうなっても、後悔はしません」
口では誘うような言葉を告げながらも、彼女の瞳は緊張で揺れていた。
篠塚は何かを振り切るように自らシャツのボタンを外すと、下着を上に捲りあげた。
ぷるんっ♡と露になった控えめな乳房を俺に向けると、赤く染まった顔を背けて絞り出すように声を出した。
「お願い、します……♡」
遠慮なく両手を伸ばし、柔らかな乳肉を掌で包み込む。
むにっ♡むにっ♡っと程よく力を込めながら転がすように揉みほぐすうちに、突起が緩やかに硬度を増していく感触が伝わった。
「んっ……あっ……んぅっ……♡」
片手を胸から外してタイトスカートの中に差し込み、ストッキングと下着の上から秘所を指でなぞった。指が敏感な箇所を擦るたび、篠塚の身体は素直に反応した。
「んんっ、ふぁっ♡……やんっ♡ 静間さんの触り方、やらしいです♡」
やがて布地がじっとりと湿り始め、粘ついた液体が染み出してきた。
篠塚に目で問いかけると、意図を察したのか小さく頷いた。
ストッキングの股間部分を指で摘み、力を入れて引き裂いていく。薄暗い車内に、布の裂ける乾いた音が響いた。
篠塚らしい清楚な下着を人差し指でずらすと、幼さを残した淫裂は雄を迎え入れる準備を終えていた。控えめな小陰唇に挟まれた膣穴は涎を流し、くぱっ♡くぱっ♡っと呼吸をするように小さく口を開いている。
零れる愛液を二本の指で掬い取り、篠塚の目の前で指を広げる。ニチャァッ♡と糸を引いた粘液を見せつけられ、篠塚は真っ赤になって顔を逸らした。
「見せないでくださいっ! うぅ……恥ずかしいよぉ……♡」
逸る気持ちを抑えながらスボンのファスナーを下ろし、ガチガチに勃起した肉棒を外気に晒す。
「……あのっ」俯いた篠塚が小さく身じろぎした。顔を染めたまま上目遣いでこちらを見上げる。
「えっと……ゴムの無いエッチ、初めてで……その、優しくお願いします♡」
控えめな懇願が逆に雄の獣欲に火を付けると、果たして篠塚は予想していただろうか。
「えっ……ひゃぁっ!」
ストッキングに包まれた滑らかな太ももに両腕を回し、篠塚の両脚を大きく広げ、背中を向かせたまま持ち上げた。
自分がどういう状況に置かれているか理解したのだろう。俺の身体に触れている篠塚の背中が、緊張で張り詰めたのが伝わった。
肉槍の先端目掛けて、可憐な秘裂がゆっくりと近づいていく。
──ぷちゅうっ♡
亀頭が膣口に触れた瞬間、先端に温かい感触が広がる。篠塚の小陰唇が、歓迎するように絡みついていた。
「吸い付いているな」
「〜〜っ♡ ……言わないでくださいよっ! 静間さんのいじわるっ」
先端が侵入さえすれば、後は最後まで挿し込むだけだった。
両腕で抱えた篠塚の華奢な身体を、じりじりと降ろしていく。
ずっ…ずぷぶっ…ずぷぷぷ……っ♡
生挿入の感触を味わうようにゆっくりと、小さな肉襞を掻き分けながら膣内に埋没していく硬い肉竿。
「あっ、生のおちんちんが……私の
それが子宮口まで約二センチに迫ったところで、篠塚を降ろす手を止めた。
「──ふぇ? なんで……」
篠塚が、どこか間の抜けた疑問の声を挙げた瞬間。
俺は無言で強く腰を突き上げた。
──ドチュッッ♡!!
濡れた肉の衝突する音が聞こえてくるほどの勢いで、亀頭が子宮口を押し潰す。
「かひゅっ──♡」
仰け反る篠塚の喉から、空気の塊を吐き出すような声が漏れ、全身が軽く痙攣した。
一突きで追いやられた篠塚の意識が戻ってくるまで、はだけたシャツから覗く篠塚の小振りな乳肉の感触を楽しむ。
小さな乳首が痛そうなくらいに尖っていたので、くりくりと指で摘まんでやった。
「っは、はぁっ……しずまさん、ひどいれす……♡」
胡乱な目で恨み言を口にした篠塚は、盛り上がった自身の下腹部に手を添えた。
「はぁっ、はあぁ♡……ゴムの時と……全然ちがう♡」
その言葉が終わらないうちに、俺は太ももを抱えたまま、ゆっくりと篠塚の身体を上下に動かし始めた。
純情可憐な新米OLと、避妊具なしのカーセックス。
お互いの性器を遮るものは何も無い。篠塚の小さな肉ビラが陰茎に直接絡みつく。
「あっ♡ ああぁッ♡ そんなっ、いきなり動かしたらっ♡ はあぁんッ♡」
薄いゴム一枚を取り払っただけで、ペニスには濡れた肉襞の形がはっきり伝わってきた。
小柄な身体を持ち上げると、うねる膣肉が肉竿を離すまいと吸盤のように吸い付く。
──にちゅ、ちゅううぅっ♡
持ち上げた手を降ろし、膣口まで後退させた亀頭を再度奥まで埋没させていく。
──じゅぷぷぷぷっ♡
初となる生挿入の感触を、篠塚の雌穴にじっくり丹念に教え込む。
往復のたび、大きくエラを張った雁首でこそげ落とすように淫肉を擦り動かした。
「あッ♡、静間さんのおっきぃおちんちんがッ、んんッ♡ わたしの
自分の言った言葉に興奮しているのか、人生で初となる生交尾に興奮しているのか。
膣内の締め付けは明らかに強くなっていた。
竿を伝い落ちる熱い淫液を感じながら、両脚を抱える手から力をゆっくり抜く。
大きく股を開いたまま俺に背を預ける姿勢になった篠塚。ぐっぽりとペニスを加え込んだ膣口目掛け、今度は腰を突き上げるピストンに切り替えた。
ずりゅっ♡ ずりゅっ♡ ずりゅっ♡ ずりゅっ♡
「あッ♡ あッ♡ あッ♡ あッ♡ あッ♡」
男根が己を貫くたびに、篠塚の白い喉から短音が吐き出される。
自由になった左手で、儚く揺れる椀型の乳肉を揉みしだき、乳首を指で抓り上げた。
右手でストッキング越しの太ももに触れて撫でさすると、ぐちゅぐちゅと抜き差しを繰り返す結合部に近づけていく。
「えっ……静間さんっ、そこは──」
篠塚の制止の声よりも早く。右指が陰核を探り当て、包皮の上から摘まみ上げた。
「──~~~っっ♡」
声にならない悲鳴を上げた篠塚の身体が硬直する。
肉槍で子宮口を突き上げながら、左右の指で上下の突起を弄び、苛め抜いた。
「んッんッんッ♡ もうムリっ♡ ムリですッ♡ だめっ……だめえぇっ♡」
許容量を遥かに超える快感から逃れるように伸びた篠塚の両腕が、背後から責め立てる俺の首にぐるりと回された。
甘イキを繰り返す蜜壺が、きゅうッ♡きゅうッ♡とペニスを締め上げる。
右指で優しく包皮をむき、剝き出しになった小粒のクリトリスをピンッ♡と弾いた瞬間。
「ひあああああぁぁぁ―――ッッッ♡♡♡」
プシャアァッ♡っと尿道口から透明な潮を噴き出して、篠塚は絶頂した。
媚肉がビクビクと痙攣し、無数の襞がうねり狂う。
首に回された腕に強く力が込められ──やがてゆっくりと脱力していった。
法悦の余韻に曖昧となった瞳でこちらを向いた篠塚の唇を奪う。
「ん……ちゅっ♡……れろっ♡……んちゅっ……んむ♡」
彼女の花芯を貫いたまま交わされる絶頂後のディープキス。散々お互いの口内で粘液を混ぜ合わせた後、篠塚は照れたように微笑んだ。
「また、静間さんにイかされちゃいました……♡」
胸板に触れている篠塚の背中から、じんわりと熱が伝わってくる。漂うのは微かな香水と、汗ばんだ雌の甘い体臭。
絶頂の刺激をなんとか耐えきった肉棒は、我慢の限界を迎えていた。
篠塚の身体を降ろして助手席に手を付かせると、突き入れていた陰茎をずるっと引き抜いた。
「ひゃぁんっ♡」
引き抜く際に肉襞が巻き込まれたのか、篠塚が小さく媚声を上げる。
こちらに尻を突き出した格好になった篠塚のタイトスカートを、腰の上までめくり上げる。
次いで既に残骸と化していたストッキングを力任せに破り捨て、愛液で水浸しになった下着を引きずり下ろす。
下半身を守るものが何も無くなり、サイドガラスに手をかけた篠塚の背後から、何の断りもなく肉竿を強引に突き入れた。
ずりゅりゅりゅッッ!♡
「ッッ、んんんあぁっ――!♡」
仰け反った篠塚の腰を掴み、膣肉を勝手に使い倒して、陰茎全体をずぶッ♡ずぶッ♡と扱き始める。本人の意思とは無関係に、篠塚のハリのある尻が白旗をあげるように高く持ち上がっていった。
小振りだが、肉付きもシルエットもしっかりと女らしさを備えた篠塚の美尻に手を添える。
ぷるぷると揺れる尻肉を掴んでむにぃっ♡と左右に広げると、白く濁った泡を噴き出す結合部と篠塚の小さな蕾が露になった。
「やっ、静間さんっ!そんなっ、だめっ!♡ お願いしますっ……そんなとこ、見ないでくださいっ♡」
篠塚が慌てて抗議の声を上げる。
返事の代わりに、ひくつく皺穴に指の腹を当て、ぐっと軽く押し込んだ。
「ひっ!♡ ──んうぅッッ♡」
甘い悲鳴をあげた篠塚は、それを恥じるように両手で口を塞いだ。
俺は尻の窄まりを緩く愛撫しつつ、打ちつける腰の律動を徐々に速めていった。
「〜〜ッ♡ …んっ♡ うぐっ♡…んんっ♡♡」
篠塚がもっとも感じる子宮口周りの生膣肉を、ぐりゅぐりゅと肉棒で捏ね回すようにしながら絶頂に追いこんでいく。
同時に親指の第一関節までを、ピンク色のアナルにつぷり♡と沈めた。
「お゙お゙ッッ!?♡」
必死に声を押し殺していた篠塚は、ついに耐えきれなくなったのか車内に嬌声を響かせ始めた。
「あ゙あ゙あ゙っ♡ あ゙ッ♡ あ゙ッ♡ あ゙ッ♡ おしり、ダメぇっ♡ わたしの
言葉とは裏腹に、襞壁は人生ではじめての膣内射精をねだるように、陰茎に縋り付いてくる。
背後から容赦なく攻め立てられ、篠塚の身体はサイドガラスに押し付けられていた。
圧迫された乳房が、柔らかく歪んでガラス窓に張り付く。
獣の交尾のようなカーセックスで、体勢も膣内も完全に追い詰められた篠塚の全身が再び訪れる絶頂の予感に震え始める。
「やだっ、来ちゃうっ♡ スゴイの来ちゃいますぅっ♡」
怯えと期待に身体を竦ませる篠塚の耳元に、顔を寄せて囁いた。
「まだ間に合うが、どうする」
振り返った篠塚は、蕩けきった顔で口にした。
女にとって、最後の一線を越える懇願を。
「あっ♡ ああッ♡ お願いしますっ♡ わたしの子宮にっ♡ はじめてのせーえきを教えてくださいっ♡♡」
了解の返事は言葉にしなかった。
代わりに、ただ射精することだけを目的とした抽挿を、小さな膣口に容赦なく叩き込んでいく。
ばっちゅ♡!ばっちゅ♡!ばっちゅ♡!ばっちゅ♡!
「~~~~~――――ッッ♡」
ガタガタと車ごと揺らすような雄の腰使いを、その白尻に受けた篠塚の口から声にならない悲鳴が上がる。
健気で愛らしいこの駆け出しOLに、初めての膣内射精を教え込む。
繁殖の欲求に支配された肉棒に血液が流れ込み、篠塚の膣内で怒張していく。
「あっ♡ あんっ♡ あああッ♡ おちんちん大きくなってますっ♡ やぁっ、こんなっ♡ わたしっ、にんしんしちゃうっ♡」
肥大化した亀頭の先端が、篠塚の最奥にブチュッッ♡と触れたその瞬間。
膣全体が痙攣し、生襞が種付けを請うように陰茎を激しく締め上げた。
「ああっ♡ もうイくっ♡ わたしっ♡ イきますっ♡ しずまさんっ♡ いっぱい
車の外まで響くような哀願の声と共に、篠塚は絶頂した。
「――ッ」肺の底から息の塊を吐き出す。
それと同時に、隔てるものが何もない膣内に己の欲望を全てぶち撒けた。
ぶびゅるるるるッ♡ ぶりゅっ! びゅるッびゅびゅッ♡ どぷどぷッ、ぴゅるるるうぅ~~ッ♡
「あ゙ッ、あ゙ッ、あ゙あ゙あ゙ッ~~~~~――――ッッッ♡♡♡」
小さな子宮を瞬く間に埋め尽くした精液が溢れ出し、膣道を逆流して結合部から垂れ落ちる。
「ああ、しずまさんのせーえきっ……熱い、熱いの♡ わたしっ……
びくびくと痙攣する篠塚の身体の胎に、俺はひたすら生殖汁を吐き出した。
◆◆◆
「静間さん、やっぱり鬼畜です……」
裸身の篠塚は、俺の腕の中で拗ねたような声を出した。
「良くなかったか?」
「それはっ……その、良かったですけど……」
口に出した言葉の勢いが、途中から急速に小さくなっていく。
篠塚はしばらく俺の胸元に視線を落としていた。
運河沿いの夜は暗く静かで、この車内だけが世界から切り離されたような錯覚を覚えた。
「外界のこと考えてましたか?」
篠塚が口にしたのは少々意外な質問だった。
「いや」と否定すると、篠塚は小さく息を吐いた。
「よかったです……私ばっかり静間さんのこと考えてるみたいだったので」
篠塚はそう言って、小さく笑った。
遠い摩天楼の灯りが照らす中、車内は沈黙に包まれていた。
篠塚は俺の腕に頬を預けたまま、ぼんやりと天井を見上げていた。
「……私、今はこれで十分なんです」
篠塚は静かに言った。
「会えなくても、たまに思い出してもらえたらいいなって」
その声には諦めも悲壮感もなかった。
ただ、自分にできる範囲で幸せを抱えていようとする人間の穏やかさがあった。
俺は返事の代わりに、篠塚の髪を軽く撫でた。
腕の中の女は、夢を見るように目を閉じた。
「それだけで、しばらく頑張れます」
世界から切り離された暗く静かな箱の中。
現実に戻るまでの間、俺は篠塚の髪を撫で続けていた。