※この作品はR-18です。

の【日の丸の国史上最悪の猟奇殺人事件がきっかけで始まった物語】   作:桃色ぴんく

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前半には、男が過去のゆうちゃんの写真を見て、どう調理しようか……と残酷な妄想をするシーンが含まれていますが、現実の犯罪、児童虐待、非道徳的行為を肯定・助長する意図はありませんのでご安心ください。


第20話

7月9日午後3時

 

男はおやつを食べようと思い、冷蔵庫を開けた。その冷蔵庫は、業務用でも滅多に見かけないほど大きなものだった。

 

「ふふ。いちごの乗ったショートケーキ、こだわりたまごのとろけるプリン。どっちにしようか。ふふっ。飲み物はもちろん真っ赤な……あっはは!」

 

男は2つのおやつと真っ赤な『ジュース』をトレーに乗せて笑っていた。テーブルに運ぶまでの時間もとても楽しい時間だった。

 

「いただきます。ああ、これだよ……。ケーキもプリンもいつもの最高級品だけど、お姫様の味には敵わない。ロマネ・コンティが霞んでしまうくらいだ!」

 

真っ赤な『ジュース』は男にとって最高の飲み物だったのだ。

 

男はおやつを食べながらアルバムの1ページ目を開いた。それは、赤ちゃんの頃のゆうちゃんの写真をまとめたものだった。

 

「『産まれたて』の桃松ゆう……。ジュル……。この頃からもうおいしそうだ……。真っ白なミルクの香りがするよ……ふふふ……。目の前にいたらこの手で首を……いくらオギャーって『鳴いても』無駄だよ……泣き虫なお姫様……。ああ……丸焼きにして骨の髄まで……!」

 

男は涎を垂らしながら2ページ目を開いた。

 

「女王様に抱かれたお姫様……。どうしてここに僕がいないのだろうか。悲しいよ。全く、神様は意地悪だなあ……。最高の丸焼きを僕にくれないなんて。まあいい。まだ食べる肉が少ないから……」

 

過去のゆうちゃんが目の前にいたらどう調理しようか、男はそれだけを考えていた。

 

男は4歳の頃のゆうちゃんの写真を見つめていた。その頃のゆうちゃんは、白いうさぎの顔が描かれたピンクのTシャツを着ていて紺色のミニスカートを穿いていた。

 

「桃松ゆう。24年前もこんなにニコニコしていたんだね。ジュルリ……。ああ、何もかも柔らかそうだ……」

 

男は幼いゆうちゃんの写真と全く違う意味で笑っていた。

 

「こんにちは、可愛いお姫様。僕とお城の舞踏会へ行きませんか?……って、優しい王子様のフリをしてやろう。まずはアップルパイで手懐けて、その後は睡眠薬を溶かしたりんごジュースで……。あっははは!考えただけで楽しいなあ。幼い眠り姫のミートパイに真っ赤なソースを垂らして狼のように貪る僕……!」

 

理性を失った男は、幼いゆうちゃんの写真にとうとう真っ赤な『ジュース』をかけて舐めてしまった。

 

一方その頃、おひさまモールでは……

 

「2人ともどこ……?あ、もう3時過ぎてたんだ。そういやお昼ご飯何も食べてなかったな……」

 

足元がおぼつかない赤森さんは、緑ヶ丘さんと藍谷さんを探していた。

 

「なんか喉乾いたな……。頭も痛い……。もしかして……!」

 

赤森さんは近くにあったエレベーターに乗った。

 

1階です。

 

とアナウンスされたその瞬間、赤森さんはゆらゆら揺れる体でフルーツバスケットというフルーツジュースのお店に向かった。

 

視界が霞んできたその時、こんな声が聞こえた。

 

「緑ヶ丘さんすみません……。あたしまだ泣き虫で……」

 

「謝るな。藍谷は何も悪くねえから……」

 

赤森さんは最後の力を振り絞って、苦しみと戦いながら歩いた。

 

「緑ヶ丘さ……ん、藍谷……さ……!」

 

赤森さんは目の前で力尽きて倒れてしまった。

 

「え!赤森?!」

 

「赤森さん……えっ……?」

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