※この作品はR-18です。

の【日の丸の国史上最悪の猟奇殺人事件がきっかけで始まった物語】   作:桃色ぴんく

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第41話

7月10日午後1時

 

スプーン、スプーンを使って食べるもの、スプーンを赤く染めるもの、ピンクのセーラーワンピ、ピンクのシュシュ、そして赤と銀の絵の具。これらは例のSNSの影響でどこに行っても手に入らなくなってしまった。

 

もちろん、SUNNYなどの通販サイトでも同様だった。

 

ゆうちゃんの死が日の丸の国に与えた影響はそれほどまでに大きかったのだ。

 

 

次のニュースは〜♪

 

急増中!ピンクセーラー彼女と黒シャツ彼氏〜♪

 

桃松ゆうさんがイケメンすぎる男に殺されて食べられた事件をきっかけにただいま流行中!

 

SNSの影響ってすごいね〜♪

 

彼氏がスプーンで彼女を食べるフリをする動画も流行ってるみたい♪

 

私も真似しちゃおうかな♪

 

次のニュースは、スプーンの転売問題!

 

 

遥さん、誠人さん、亜李さんはおひさまファッションビルの電光掲示板を見つめていた。

 

「あっ……ゆうちゃん……」

 

「どうしてだろう。全然真似したいと思えない……」

 

「ウチも。ぶっちゃけピンクのセーラーワンピ趣味じゃないってのもあるけど、なんというかその……。あ、とりあえず行こっか……」

 

泣きそうな3人は、おひさまファッションビルの1階にあるおやつワールドというお菓子屋さんに向かった。

 

「まずはクッキーだね……。あ、カップケーキも捨てがたいな。誠人、亜李。どっちがいいと思う?」

 

「僕だったら両方かな。あ、亜李ちゃん。ついでにメガサイズのポテトチップスも買おうよ」

 

「ウチはどっちでもいいけど……って、買いすぎないでよ。あくまで同窓会が終わった後のカラオケで食べる用のお菓子だからね。ディナーバイキングの後に食べるやつ」

 

「そうだった、ごめん!」

 

遥さんと誠人さんはハモるように亜李さんに謝った。3人はたくさんのお菓子を前に、自然と涙が引っ込んでいたはずだったのだが……

 

午後1時15分

 

「それにしても残念だな……。せっかくみんなに会えると思ってたのに……っ」

 

「そうだね。楠木さんは子供がインフルエンザになったし、涼太くんは急な仕事が入ったし。それに、桃松さんはもう死んじゃったから……。遥、大丈夫?」

 

遥さんと誠人さんの目は潤んでいた。

 

「今その話やめてよ!こっちまで泣きたくなるじゃん……!あ……。みうにゆうちゃんのこと伝えた方がいいのかな……。いや、もうとっくに知ってるよね。だってここ最近電話してもメッセージしても反応無かったもん……。そういうことだよね?!」

 

涙をなんとか堪えた亜李さんは、みうさんをとても心配していた。

 

おやつワールドには、ゆうちゃんと男のコスプレをしたカップルもたくさん来ていたが、そんなことは3人にはどうでもよかった。

 

「亜李の言う通り、1番泣きたいのはみうさんだよね。ゆうちゃんの親友だもん」

 

「だね。蒼森さん大丈夫かな……」

 

「だ、大丈夫!うん!みうもウチと遥と一緒で彼ピがいるから……ね」

 

両手が震えた3人は一斉にみうさんに電話をかけた。

 

プルルルルル

 

「あ、亜李どうしたの?」

 

「あ……みう?同窓会の件だけど……」

 

「……っ!あ、あああああああ!!!」

 

「そうだよね。ゆうちゃんと一緒に行きたかったよね……。ごめん……」

 

「あっ……みうさんもしもし……。覚えてる?遥だよ……。わ……あ……大丈夫?」

 

「蒼森さん……?誠人だよ。遥の彼氏。同窓会……僕としては来て欲しいけど来れそう?」

 

「ちょっと、アンタって人は……っ」

 

「ごめんねみうさん……。私はどっちでも大丈夫だよ……」

 

「……行く」

 

「OK、待ってる。あ、どうしても苦しくなったらすぐウチに電話して……」

 

亜李さんは誰よりも震える手で電話を切った。

 

みうさんを可哀想に思った3人は、ある計画を立てようとした。

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