の【日の丸の国史上最悪の猟奇殺人事件がきっかけで始まった物語】 作:桃色ぴんく
7月8日午後3時
男はゆうちゃんの家の郵便受けに小包を入れた。
「ふふ。真実を知ったらどんな反応するんだろう?楽しみだな♪ね、お姫様♪」
男は左手首に巻いたゆうちゃんのピンクのセーラーワンピのリボンをゆっくり撫でて笑っていた。そして、漆黒のSUVに乗って帰っていった。
一方その頃、うさぎマーケットでは……
「あんなこと言ったけどよかったのかな……?よかったよね……」
黒田さんはトイレで自問自答していた。
「青山くん大丈夫かしら?体調不良って聞いたけど……」
「桃松さんが無事か気になって仕方ないのかしら?」
レジでお客様を待っていた金森さんと白谷さんは青山さんをとても心配していた。
「そこ!しゃべらず仕事!」
赤竹さんはなんとか仕事モードに心を切り替えようとしていた。
「あいつ大丈夫なのか?」
「大丈夫じゃないと思います……。かなり精神ほうk、あ!」
「え?」
「なんでもないです!」
「そっか。」
品出しをしていた藍谷さんは、青山さんが早退した本当の理由をうっかり言いそうになり焦っていた。
同じく品出しをしていた緑ヶ丘さんは何かを察したが、あえてわかっていないフリをした。
午後7時
ゆうちゃんのお母さんは郵便受けに何かが入っていたのに気づいた。
「ゆう、まだ帰ってないの?って今度は何よ……」
戸惑いながら小包の中を開けた。
そこにはメモ紙と①〜⑤までの数字が書かれた包装紙で包装された5つの物が入っていた。
メモ紙には、
①〜⑤までの番号が書いています。必ず順番通りに中身を見てください。
と書いてあったから順番通りに開けた。
「え?この写真……。やだイケメンじゃない!彼氏が出来たなら言いなさいよ……怒らないから……」
①の中身は男がゆうちゃんと笑顔で抱き合う写真だった。
部下に見せられたSNSの写真と一緒だったのに怯えていたが、いや、あっちはただの合成写真と否定したかった。
「やだゆうったら!キスされて赤くなってる!そうよね、こんなイケメンなら当たり前ね……」
②の中身は男がゆうちゃんのほっぺにキスをしている写真だった。
そりゃ帰りたくなくなるわね、と心を落ち着かせようとしていた。
だが……
「?!え、ゆう……?!ああああっ!」
③の中身はゆうちゃんが違う意味で赤くなっていた写真だった。
銀と赤のコントラストがなんとも残酷で恐ろしい。ただのホラー写真よ、と泣きながら意味のない解釈をしようとした。
「いやあああああああああ!!!」
④の中身はゆうちゃんを使った料理を食べる男の写真だった。
今朝捨てた手紙はイタズラじゃない、とようやく気づいたが、最後の1つを見れば、と無駄な期待をしていた。
「え、これって……?……!いやあああああああああっ!!!ああっ……ああああああああああ!!」
⑤の中身は例のSNSで話題のShe was my best foodって持ち手に書いてあるあのスプーンだった……
Yu-chan was her pretty daughter, but she was made into the devil's best food.