の【日の丸の国史上最悪の猟奇殺人事件がきっかけで始まった物語】 作:桃色ぴんく
7月9日午前9時
ついに運命の鑑定が始まった。
「娘が……ううっ!お願いします!」
「すみません、お願いします!」
ゆうちゃんのお母さんはもう二度と見たくない証拠、黒田さんはピンクの紐がついた名札を双子の男性私服警官の下田さんに渡した。
その名札は、ゆうちゃんが7月6日の午後5時30分まで首からかけていたものだった。
30歳の彼らはいつものように手袋をはめた。
「分かりました!」
1人目の下田さんは名札を受け取ったが、2人目の下田さんは5つの謎の証拠にやや困惑していた。
「これは……?」
「あ!番号順に……ううっ!」
ゆうちゃんのお母さんはそれ以上言えなかった。
「失礼しました、お辛いですよね。今開けますね……」
2人目の下田さんは謝った。
「えっと……あれ?おかしいな……。とても仲良さそうに見え……?うっ!うぐっ!っ!うええっ!!」
2人目の下田さんは今までにない絶望に取り憑かれてしまった!
「おい!お母さんに失礼だろ!すみません、弟が不慣れなもので。僕が見るから……うぐっ!!あがっ……!おぇ……!」
1人目の下田さんにも絶望は乗り移ってしまったようだ……
「……!だめだだめだ!お母さんにとってこの子は大切な娘さんなんだから僕らがしっかりしないと……!それにしても酷い話だ、信じられない!拝郷さん!鑑定に回します!」
2人の下田さんは赤く染まった狂気のスプーンを見つめ、声と手を震わせていた。
持ち手に書かれたShe was my best foodという星の言葉が彼らを嘲笑っているように思えた。
日の丸の言葉に訳すと、彼女は僕の最高の食べ物だったという意味になる。
「様子を見てきます!何かあったらいけませんので!」
24歳の男性制服警官の藤田さんは大急ぎで外に出た。
「パッキング完了!最優先!科捜研に回して!特急案件!」
「はい!これ以上被害が大きくなってはいけません!」
「急ぎましょう!」
46歳の女性鑑識官の拝郷さん、40歳の男性鑑識員の風雅さん、35歳の男性鑑識員の浅川さんはいつも以上に緊張感を持って対応しようとした。
手袋をはめるスピードもパッキングも無意識に速くなったように思える。
これは特急案件だ!
一方その頃……
「え?!何だこれは!!」
藤田さんはうさぎマーケットの自動ドアの前で怪奇現象に遭遇した。
それは、ピンクのセーラーワンピを着た女の子が何十人もいたことだ。
女の子たちの髪型は耳の真ん中の位置で黒髪ツインテールだった。そして、そこにピンクのシュシュを着けていた。違いといったら足元と体型くらいしかない。
「今日なんかイベントあったっけ……?あれ……?夢でも見てるのか?」
藤田さんは自分が今どこにいるのか分からなくなったようだ……
第8話のゆうちゃんと同じ格好をした女の子たちのシーンは、不謹慎なトレンドに踊らされた人間たちの風刺です。
不謹慎なトレンドを肯定したり、悪ノリを助長する意図で書いたものではありませんのでご安心ください。