※この作品はR-18です。

愛の形を知らない   作:未白音

12 / 14
抱きしめてくれるなら

何度目かの交際。「もう別れなくていいから、デートもしよう」と、Tくんは言っていた。私も大学受験を終えて時間ができていた。「デート」。Tくんと直接会うんだ。手を繋いで歩いて、甘えたりして。甘くて満たされる時間。

 次の瞬間、あの時のカラオケが頭によぎる。彼はもう忘れているのだろうか。でも、あの時も行為の後には抱きしめてくれた。頭を撫でてくれた。その時だけは寂しさを忘れることができた。だから、またあんなことになっても最後うにはしてくれるはず。だから、私は・・・それでいい。

 「デート」の当日。お洒落をして、家を出る。お金がないと言うのでTくんのところまで私が行くことになった。電車で1時間の長い道のりを電車に揺られた。使ったことのない駅で少し迷いながらも改札を出ると、Tくんが待っていた。

 合流した後、当然のように、Tくんはカラオケに行こうと言った。手を繋いでカラオケに向かい、部屋に入る。席に着くと、隣に座っているTくんが肩を抱き寄せてくる。そのままお互いに数曲を機械に入れて歌い始める。合間にハグをして頭を撫でられる。心が満たされて温かい。そして私が2、3曲目を歌っている時だった。隣で肩を抱いていたTくんの手がだんだんと下に下がってくる。気づけば、その手は胸に向かい、自身の胸を揉まれていた。

 そして、曲の途中にも関わらず、キスが降ってくる。それもディープキスだった。普通のものではなく、口ごと持って行かれて歯が当たるような。強引て激しいキスだった。だんだんと手が服に伸びていく。服を脱がせようとしているようだった。

 その時の服が脱がせにくかったようで、苛立ったように自分で脱ぐように言われる。上半身の服を脱ぐとTくんの手が乳首に伸びてくる。Tくんの手つきは乱暴で、胸を揉みしだき乳首をぎゅうぎゅうつねられてこねくり回される。とても気持ちいいものとは程遠く、感じるのは叫びたくなるほどの痛みだけだった。そのうち、Tくんが乳首に近づいてきて、自身の乳首が口の中に収まる。舐められると思ったが、襲ってきたのは鋭い痛みだった。乳首を強く噛まれていた。

 私は終始、喘ぎ声をあげる。本物じゃない。偽物の。Tくんが喜ぶから。それだけの理由で私は作り物の喘ぎ声を出す。痛みを押し殺して、自分が思う喘ぎ声を真似た。

 Tくんが飽きたのか、口が乳首から離れていく。そして、Tくんが私の手をTくんのモノの上に持っていく。ズボンの上からでもわかるほど、ソレは膨らんでいた。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。