※この作品はR-18です。

愛の形を知らない   作:未白音

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越えてはいけない境界線

あっという間に時が過ぎ、修学旅行当日になった。天気は雲の少ない快晴。10月なのにも関わらず秋が感じられないような暑さだった。

 目的地は京都・大阪。2泊3日で、1日目は京都、2日目3日目は大阪を巡る。疑似恋愛はこの時も、バレてはいけない。お互い好きではないのだから。

 修学旅行は楽しかった、京都の神社仏閣から始まり、大阪でたこ焼きやお好み焼きを食べたり。ユニパでは無理やりジェットコースターに乗せられたりした。恋人っぽいことといえば、動物園の暗いゾーンで彼が手を引いてくれたことくらいだが、、、ドキッとはした。

 宿ではもちろん、部屋が分かれる。そして、いつものようにTくんからライムが来る。でも、その時は内容が違った。

 デートのお誘いだった。否、本物のデートではないのだが。「修学旅行の次の日、デートしない?」修学旅行の次の日は金曜日だった。家庭学習日になっていて、遊ぶなと言われていた。しかし、私はOKした、私の一番の目標は音大合格で、二人の予定が合うのがそこくらいしかなかったからだ。

 修学旅行の疲れがなくなるはずもなく、その日はやってきた。Tくんがこちらまで来るというので、私は自分の最寄り駅から2、3駅の街中にある駅を待ち合わせ場所にした。

 もちろん、お母さんは疑似恋愛のことを知っている。そのデート?というと、私よりも気合が入っていて。前日の夜、修学旅行から帰った日の夜にはどの服にするのか、髪型は?と、私より考えていた。

 髪はハーフアップ。服はこの前思い切って買ったゴスロリ風。お母さん曰く、Tくんが驚きそうだからとかなんとか。他に着たい服もなく、あまりきていない服だったこともあり、それに決めたのだった。その服は袖は短く透けている。下はスカートではないものの、短すぎるくらいのショートパンツ。

・・・何も考えていなかった。

 最寄りの駅で乗った電車にたまたまTくんも乗っていて。そのまま街の方の駅まで一緒に行った。意外と私の服に関しては触れてこなかった。少し悲しいような複雑な気分でいると、Tくんの方から手を握られた。驚き、ドキッとはしたものの、デート?だからそうか。と納得した。途中、くすぐり、効く?と言われ、くすぐられたり(効かないのだが)手の大きさを比べあったりしながら目的の駅に着いた。

 どこに行こうかと話してはいたものの、大して行く場所がない。大きなショッピングモールはないし、ボウリング場も近くにはない。ということで、とりあえず?カラオケに行くことにしたのだった。

 受付で言われた部屋に入り、お互いに曲を入れて歌い始める。Tくんは耳が悪いからか、歌が下手だった。それでも、指摘するはずもなく、気にしないようにして歌い続ける。お互いの入れていた曲が切れて次の曲を考えていると・・・

 私の世界が回った。何が起きているのか分からなかった。・・・私はTくんに押し倒されていた。パニックで頭が混乱しているとTくんの顔が近づいてくる・・・

 

 

 

 

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