魔法少女チハル 敵の組織に囚われ凌辱を受ける少女達 作:錫鹿とらちよ
薄暗く、ひんやりとしたコンクリートの匂いが立ち込める密室。
そこには、かつて魔法少女隊の一員として気高く戦っていた黒髪の美女、アヤノがいた。
しかし今の彼女に、その凛とした面影は微塵もない。
両手両足を壁の拘束具でぎっちりと縛り付けられ、身動き一つ取れない状態で吊るされている。
肌を露出させた衣服は裂かれ、じっとりと冷や汗をにじませた白い肢体が薄暗がりのなかに艶めかしく浮かび上がっていた。
「くっ……、はぁ、はぁ……」
アヤノは自身の見誤りを心の底から悔いていた。
西部の街を調査中に、かつての仲間であり、今や組織の裏切り者となった魔法少女、マリノに襲われたのだ。
一対一の勝負であれば、まだ未熟なマリノに遅れを取ることなどない――そう確信していた。
だが、それは大きな誤算だった。
アヤノが知っていたのは、あくまで「魔法少女としてのマリノ」に過ぎない。
敵の手に堕ち、組織の醜悪な科学技術までもその身に取り入れたマリノの戦闘力はアヤノの想像を絶するほどに膨れ上がっていた。
科学と魔術が歪に融合したどす黒いエネルギーの前に、アヤノはろくな抵抗もできぬまま叩き伏せられ、この薄暗い尋問室へと連行されてしまったのだ。
「くすくす……。アヤノお姉様、私と一対一なら勝てると思いました?」
部屋の正面にある大きな強化ガラスの向こう側から、あまりにも場違いな愛らしい笑い声が響く。
ガラスの向こうのコントロールルームには緑髪の魔法少女マリノが佇んでいた。
「マリノ……」
アヤノはガラスの向こうの少女を激しく睨みつける。
魔法少女隊のなかでも、まだ戦い方に幼さが残る未熟な少女。
そう思って心のどこかで侮り、油断していた。
それにしても――アヤノの胸を凄まじい悪寒が駆け抜ける。
彼女は敵の組織に捕まり、他の犠牲者と同じように醜悪きわまる方法で尋問を受け、精神を徹底的に破壊されて屈服したのだろう。
でなければ、あれほど純粋で魔法少女としての誇りを持っていた少女が、ここまであっさりと悪に染まるはずがない。
一体、どれほど凄絶で、どれほど淫らな責め苦をその幼い肉体に受けたというのだろうか。
それを想像するだけで、アヤノの背筋はゾッとするような恐怖に支配された。
アヤノは仲間たちのなかでも一際、敵の組織が繰り出してくる醜悪な怪物――粘液を滴らせる触手や、人道から外れた肉体改造を施された改造人間たちに対して、生理的な激しい嫌悪感を抱いていた。
あのようなおぞましいものを肉体に直にけしかけられ、それを利用して責めてくるとは聞いていたが、想像するだけでも吐き気がこみ上げてくる。
マリノも、そのおぞましい行為のなかで、雌としての快楽に溺れ、脳を狂わされて堕ちてしまったのだろうか。
(今度は……私が、あんな目に遭わされるの……?)
自分のこれからを思うと、寒気が止まらない。
アヤノは恐怖を振り払い、必死に声を絞り出した。
「マリノ、やめなさい……っ。私と協力して、二人なら……ここから抜け出せるわ……」
必死の説得だった。
だがマリノはそれを一蹴し、心底おかしそうに鼻で嘲笑った。
「逃げられるわけないじゃないですか、お姉様。……組織の力を舐めてます?」
マリノはガラスに顔を近づけ、その瞳に妖しい悦びの光を宿らせる。
「その扉の向こうにはね、お姉様が大嫌いな気持ち悪い触手や怪人たちがたくさん控えているんですよ? 合図一つで、お姉様のその綺麗なお身体は滅茶苦茶に乱暴されて、いやらしい液でドロドロに汚されちゃうんです」
まるでこれから始まる極上の見世物を前にしているかのように胸をワクワクさせて笑うマリノ。
その残酷な笑みに、アヤノの背筋から不快な汗がだらだらと滴り落ちた。
「でもね、アヤノお姉様」
マリノはトーンを落とし、ねちっこく囁くようにガラス越しにマイクへと語りかける。
「私、協力者を探してるんです。こちら側の人間になって、私と一緒になって他の魔法少女を堕とす仲間を……ね?」
耳を疑うような恐ろしい提案だった。
仲間を救うのではなく、さらに引きずり込むための片棒を担げというのだ。
「そんなこと……! 協力するはずがないでしょう……」
アヤノは魔法少女としての最後の誇りをかき集め、強い意志を込めて言い放った。
どんなに恐ろしい怪物が来ようとも、決して魂まで売り渡すわけにはいかない。
「じゃあ、このあとボロボロに犯されるしかないですよね。あ、そうだ、組織の改造人間の皆さんにも加わってもらおうかな。すっごいんですよ、あの人たちの改造おちんちん」
「……っ!」
アヤノは絶句し、ただ身を震わせる。
屈するわけにはいかない。
誇りを持って、耐えなければ。どんなに肉体を汚されようが――。
「あーあ、じゃあチハル先輩の心を折るのは、やっぱり私一人でやらなきゃいけないかあ」
マリノがわざとらしく溜息をつき、その名前を口にした。
「チハルが……っ!? チハルが、捕らえられているの?」
アヤノの動揺を見逃さず、マリノは邪悪に目を細める。
「はい。ずっと媚薬とか触手とかを使って苛めてるんですけど、私みたいにすぐ心折れずに頑張っちゃってて。……でも、心から屈服してくれないと『結界』が解けないんですよね」
「……」
「まあ、これから気持ち悪い触手に滅茶苦茶にされちゃうお姉様には、もう関係のない話ですけど」
アヤノは黙り込んだ。頭のなかで葛藤が渦巻く。
「あれ? どうしました? お姉様……。大嫌いなチハル先輩がどうなってるか、心配なんですか?」
「っ……!? ……な、何をっ……!」
嫌いではない。
決して、チハルを憎んでいるわけではない。
だが――アヤノの胸の奥にある、決して誰にも見せてはならない歪んだ感情をマリノの言葉が正確に抉り出していた。
「くすくす、知ってますよ。本当は、リーダーになるの、お姉様のはずだったのにねぇ」
「……っ、そんなこと、私は……思っていないわ……!」
アヤノは必死に否定した。しかし、記憶の扉は容赦なくこじ開けられる。
先代の魔法少女隊が引退する際、一番年下だったアヤノだけが、そのまま残ることになった。
『アヤノ、次の魔法少女たちはまだ未熟な子達ばかり。あなたが先頭に立って引っ張っていくのよ』
先代のリーダーからそう託され、アヤノは強い責任感と誇りを胸に抱いた。
自分がこの街を守る中心になるのだと。
しかし、新しく入ってきた魔法少女たち、特にチハルやサキは優秀だった。
なかでもチハルは人を惹きつける魅力を持っていた。
次第にサキも、他の子たちも、彼女をリーダーのように慕うようになり、アヤノは年長者の余裕でそれを気にすることもないように振る舞い続けてきた。
だが、心の奥底には、後輩にすべてを奪われたという、昏くドロドロとした嫉妬の澱が確かに沈殿していたのだ。
ガラスの向こうで、マリノがその澱をさらにかき回すように囁く。
「チハル先輩、完全に拘束されて、何でもし放題なんですけどね。あーあ、誰か協力してくれる人がいればな。……じゃあ、アヤノお姉様は、たっぷり地獄を見てくださいね」
そう言うと、マリノはガラス窓の向こうで扉のリモコンを手に取り、操作しようとした。
そのボタンを押せば、アヤノのいる部屋の強固な鉄扉が開く。
「……待って」
アヤノの口から、掠れた声が漏れた。
「え? どうしました? お姉様はこれから、醜悪な怪物たちにすべての穴を滅茶苦茶に凌辱されるんですよ? いくら誇りとやらで耐えても、24時間ノンストップで終わりのない責めが続くのに」
意地悪く、小馬鹿にしたようにマリノが指を止める。
「今から醜悪な触手にいろんな穴を犯されて、誇りとやらで耐え続けても、どうせいつかは心折れちゃうんだから、ただ損なだけだと思いますよ? それとも、そんな無駄で苦しい責めを受けずに……こちら側になります?」
たしかに――アヤノの理性が、マリノの紡ぐ甘い毒に急速に侵されていく。
今からあの気持ち悪い怪物たちに組み敷かれ、延々と耐え続けたとして、その先に何があるというのか。
誰も助けには来ない。
ただ苦痛のなかで、最終的に心を壊されるだけなら、今ここでその無駄なプロセスを省いたほうがマシなのではないか。
「チハル先輩、あと一押し……二人がかりなら屈服するかも。アヤノさんを差し置いてリーダー面してるあの人に、はじめて『勝ちたくないですか?』」
悪魔の囁きが、アヤノの耳元でじっとりと響く。
チハルが、私に屈する。
あの完璧で強力な魔法少女が――。
アヤノの心が激しく揺れ動いた。
「選んでください。このまま意味のない凌辱を受け続けるか、私と一緒にチハル先輩にえっちなことするか。……別に、殺すとかじゃないですよ? ただ、お薬や触手を使って気持ちよくするだけですし」
そう、殺すわけではないのだ。
マリノの言う通り、彼女たちの言う「責め」とは、組織が得意とする快楽を伴ったやり方。
これまでその被害者の女性を見てきたが、彼等の薬や触手は相手を痛めつけたり捕食するようなことはしない。
その本質は、平たく言えば「快感を与える」ということ。
組織はその特性を利用し尋問に利用するのだ。
(チハルを痛めつけるわけじゃない……快感を与えるというだけ)
「わ、わかったわ……。協力、する……」
アヤノは必死に頭のなかで言い訳をかき集め自らの裏切りを正当化し、納得させ、彼女の誇りはついに音を立てて崩壊した。
「くすくす……。だそうですよ、先輩」
マリノが突然、アヤノではなく別の誰かに向けて愉しげに笑いかけた。
途端、アヤノが囚われている部屋のすぐ隣、大きなガラス越しの同じような空間に明るい照明が灯った。
そこには――アヤノと同じように拘束され、立たされている一人の少女がいた。
「か……カスミ……っ!?」
アヤノは驚愕のあまり息を詰まらせた。
そこにいたのは、青髪の魔法少女、カスミだった。
「カスミまで……捕まえていたというの?」
「いいえ?カスミ先輩は自分から来たんですよ。『お尻に詰まったものを出してください……』って」
アヤノの問いにマリノが答える。
彼女は腸内に詰まったマリノの愛玩触手を取り出すため、単身コンタクトを取ってきていた。
そしてこの部屋で、アヤノがマリノの誘惑に負け、あっさりと仲間を裏切りるまでのやり取りを、最初から最後までずっと聞いていたのだ。
「アヤノさん……。どうして……」
カスミの大きな瞳から、ぽろぽろと大粒の涙が溢れ落ちる。
どうして――。自分はおぞましい触手を体内に埋めながらも、必死に耐えてきたのに。
あなたは、一つの責め苦を受け耐えることもなく、どうしてそんなにあっさりと裏切れるのか。
「私は……耐えて、耐えて……アヤノさんが裏切るはず無いって、ずっとマリノさんに言って……っ」
「あはは! それで私と賭けをしてたんですよね」
マリノがパチパチと嬉しそうに手を叩く。
「アヤノお姉様が私の提案に乗ったら私の勝ち。突っぱねたらカスミ先輩の勝ち。……でも、まさか何も責め苦も受けずにお話だけで堕ちるなんてね」
「ま、待って……カスミ、違うの……っ!」
アヤノの顔が羞恥と恐怖で真っ赤に染まり、全身から嫌な汗が噴き出す。
「アヤノさん……私、アヤノさんを信じて、いろんなことされたのに……ずっと耐えていたんですよ!?」
カスミの瞳から光が消え、深い失望の色へと染まっていく。
「マリノ、これは一体どういうことなの……っ!」
カスミの視線に耐えられず、アヤノはマリノの方に視線を向けて声を荒らげた。
「くすくす。お姉様みたいな、魔法少女隊で一番魔力が低い人、仲間にしたいわけないじゃないですか」
マリノの口から、冷酷で容赦のない、そして圧倒的な現実が突きつけられた。
「私が本当に仲間に引き入れたかったのは、このカスミ先輩ですよ。アヤノお姉様って、魔法少女のなかで『一番弱い』じゃないですか。大体、その歳で少女って名乗るの、無理がありません?」
マリノの小馬鹿にした言い方に、アヤノの顔は青くなり赤くなりと激しく変色する。
「魔力を込めた媚薬を作りたくて。でもサキ先輩だと魔力が強すぎて薬も強すぎて使い辛いんです。薄められないし、こんなの普通の人間に使ったら死んじゃうし。だから、アヤノお姉様くらい、雑魚い魔力の人をタンクにしたらちょうどいいのかなって」
マリノはサキに負けず劣らずの豊かな胸を持つアヤノを見て笑った。
「魔力を込めた……媚薬? 一体、何を……」
自分自身の身体が、組織のためのいやらしい媚薬の原材料として搾り取られる?
考えが追いつかないアヤノが恐怖に震える。
「そのお姉様の管理を、私は忙しくて手が回らないんで……カスミ先輩が手伝ってくれたらって思うんですけど、どうします?」
マリノはガラス越しに、今度はカスミへと語りかける。
「わ、私は……」
アヤノへの激しい失望に打ちひしがれながらも、カスミはまだ、完全に敵の手先になることへの迷いを捨てきれずにいた。
その白い肌を震わせ、腸内の触手の蠢きに耐えながら、うつむいて唇を噛みしめる。
その時だった。
二人が捕らえられている部屋の扉の向こう側で、「ドンドンドン!」と、激しく叩く音が聞こえた。
「ああ、言ってなかったですね」
マリノが思い出したように、くすくすと笑う。
「二人の扉の向こう側、今日のために何日も我慢させてて限界の触手と、蟲と、怪人さんと……たくさん控えてるんです。もう切羽詰まっているみたいだから、そのうち扉を壊されちゃうかも。みんな今日、魔法少女を犯せるって、愉しみすぎて限界なの」
「ドンドン! ドン!!」
音が激しさを増し、鉄扉が不気味に歪み始める。
「どっちかの扉が開いたら、そっちになだれ込むんじゃないかな。どっちの扉を開けます? このままだと両方壊されちゃうかも」
二人の魔法少女が、同時に恐怖に顔を強張らせた。
「マ、マリノ……お願い、助けて……っ!」
アヤノは完全に理性を失い、すがるような目で叫んだ。
「さっきはアヤノお姉様に選ばせたから、次はカスミ先輩に選ばせてあげますね。どうします?」
マリノの問いかけに、カスミがハッと目を見開く。
「えっ……」
「触手たちの相手はこの裏切り者に任せて、私と部屋でゆっくり気持ちよくなりながらお尻に詰まったもの出しましょうか。それとも、この女を庇ってカスミ先輩が彼らの相手します? たぶん、お尻に太い触手が詰まってるとか関係なく、そのまま全部の穴に突っ込まれちゃうと思いますけど」
「そ、そんなの……っ」
カスミの身体が激しく揺れ動く。
目の前で拘束され、醜態をさらしているアヤノを見る。
「……カスミ! お、お願いよ……!! わ、私が悪かったから……っ!」
かつては頼りになり、尊敬していた黒髪の女性。
その人が、あっさりと仲間を裏切り、今なお自分が助かりたい一心で、後輩である自分に身代わりになれと言わんばかりに命乞いをしてきている。
もしここでアヤノを助ければ、あの扉の向こうの狂った怪物たちの暴虐を、自分が身代わりにすべてその身に受けなければならない。
こんな浅ましい女のために、なぜ自分がそんな地獄を見なければならないのか。
そんなの――絶対に御免だ。
カスミは、そのアヤノの姿を冷たい瞳で見つめ返し、ゆっくりと口を開いた。
「マリノさん……あちらの扉を開けてください」
カスミの冷酷な宣告が、密室に響いた。
「いやっ……!! いやあああ!! カスミ、やめて!! いやあああ!!」
アヤノの叫びも無視し、マリノが鼻歌を歌いながら手元のスイッチを操作する。
アヤノの部屋の扉が開き、向こうの部屋から醜悪な触手、怪人、蟲などがウゾウゾと殺到した。
一瞬にして、アヤノの白い肢体に何本もの太い触手が絡みつき、その絶対的な質量で彼女の肉体を締め上げる。
全身に淫蟲が強力な催淫効果を持つ毒液をなすり付けながらまとわり付き、怪人たちの太く、歪な形状の男根が、アヤノの太ももを強引に押し開き、彼女が最も嫌悪していた粘液と獣臭が、そのすべての穴へと容赦なく迫っていく。
「いやあああああああああああああ!!!!」
バフウウウウウウッッッ!!!!
「はぅっっっ……!!!!???」
紫色の太い触手がその口を開き、ガッチリと固定された彼女の顔に挨拶代わりに特殊なガスを噴き付ける。
それを肺に摂り込んだアヤノは、一瞬で自らの全身におぞましい快感のパルスが炸裂するのを感じた。
バフウウッッッ!!!!バフウウウウウウッッッ!!!!
「っっっ!!!!!……!!……っっ!!!!」
やり過ぎだと思うほどに。
続けざまに彼女の顔面に噴きつけられる媚毒のガス。
彼女はただその衝撃を受け続け、肺に吸収し、何も言えずに拘束された四肢を痙攣させる。
触手の放った催淫の瘴気は部屋中に充満し、それを体内に摂り込んだこの部屋の全ての生命が一斉に猛り狂い、たった一人の雌に群がった。
やがて彼女の姿は肉の壁に阻まれ見えなくなる。
微かに聞こえるうめき声は、口内に何かを詰め込まれたようなくぐもった音。
時たま見え隠れする四肢は、あっという間に彼等の放つ体液や媚毒液で汚されていた。
ガラス越しの凄惨な光景に、カスミが激しく震える。
「さ、カスミ先輩。私たちはあんな汚いところじゃなくて、涼しいお部屋で、ゆっくりねちっこく、えっちなことをしましょうね」
いつの間にか、カスミのいる部屋の背後から音もなく入ってきたマリノが、その細い腕でカスミの震える身体を後ろから優しく抱きしめ、耳元でじっとりと、淫らに囁きながら笑った。