魔法少女チハル 敵の組織に囚われ凌辱を受ける少女達 作:錫鹿とらちよ
カスミはベッドサイドで蠢く触手へと手を伸ばし、一瞬の躊躇の後、その無数の繊毛が蠢く先端を自身の口内へとまるごと含んだ。
「んくっっ……!! ふんんんっっ……!?」
触手の表面、そしてその先端からにじみ出るの淫液が口いっぱいに広がり、粘膜から吸収されてカスミの脳髄を肉欲でさらに狂わせていく。
「か、カスミ先輩!?……何を……っ? その子も一緒にエッチするの……?」
カスミの予想外の行動に、マリノがさらなる興奮と驚きを顔に浮かべて声を上げる。
口内を満たす触手の淫液――それには雌を狂わせる強力な催淫効果の他に、カスミやアヤノが身を持って体験したもう一つの重要な効果があった。
頭部を甘くズキズキと襲う新たな欲情の波に身体を震わせながら、口内からじゅぽっ…と触手を引き抜いたカスミはそのまま再びユズの股間へと顔を寄せた。
(ユズさん……ごめんなさい……っ)
「ぇ……あっっ……!!?」
絶頂の余韻でぼんやりと天井を見上げていたユズが驚きの声を上げる。
――ズチュッ……ジュウウウウッッ……
カスミは自身の口内にたっぷりと溜め込んだ触手の淫液を、ユズの腟口へと押し付け、その内部を液で満たすように流し込んでいった。
「ああああああああっっ……!!!?」
誰にも触れられたことのない腟内、その子宮の入り口までを淫らな液体で満たされたユズは、その強力な催淫効果によって、未だかつてないほど激しく肉欲を強制的に増加させられた。
「な、何……!?……先輩……何したの……!?」
目の前でさらに淫らに発情する雌の様子を見て、マリノは目をギラつかせながら狂ったように自らのペニスをしごき立てる。
淫らな液体をいっぱいに満たされた事で、ユズの未開発だったはずの雌の腟内が、子宮が、猛烈に雄を求めてドクドクと疼き始めていた。
そして同時に、この液体の持つもう一つの効果――「筋肉や周囲の組織を弛緩させる」効果によって、カスミは硬く窮屈に閉ざされたユズの腟内を、無理なく受け入れられるように柔らかく広げるよう試みたのだ。
その代償として、カスミの口内とユズの膣内は雌を狂わす毒に蝕まれ、より身体を疼かせる事になったが、ユズの入口を柔らかく緩めることには成功したようだった。
「マリノさん……んくっ……こ、これで多少は、スムーズに挿れられるかもしれません……。でも、くれぐれも、優しくしてあげて……」
カスミが口内を蝕む淫らな疼きに息を荒くしながらマリノを促す。
「ああああっっっ!!! う、疼く……身体の中が熱いっっ!!……な、何なのこれ……っ!!」
大股を開き、仰向けの状態でシーツを強く掴んで震えるユズ。
そのあまりにも卑猥な姿を見て、マリノは己の剛直を握りしめて近づく。
――ゴクリ。
しかし、あと一歩が出ない。
どうしても腰が進まない。
目の前の大好きな親友をめちゃくちゃに犯したいという欲求に支配されているはずなのに、マリノの心の奥底にある最後の理性が必死にそれを押し留めていた。
「くううう……っ」
「マリノさん……?」
カスミが心配そうに様子を伺う。
「ユズちゃんと……したい、したいけど……こんな無理やり……っ。ユズちゃんの初めてを、こんな形で奪うなんて……」
それこそがカスミも危惧していたことだった。
このような狂った光景の中で親友の純潔を散らし、マリノは正気に戻った後に激しい後悔の念に一生苦しむのではないか。
まさに本人もその境界線で激しく葛藤していたのだ。
「マリノさん、やっぱり……もう一度私が相手を」
カスミがマリノを気遣い、再び声をかける。
この緑髪の後輩の欲情が完全に晴れるまで、自分が何度でも身代わりになって受け止めるしかない。
そう覚悟したその時だった。
「はあっ……はあっっ……ま、マリノ……!」
ユズが徐々に意識を取り戻し、マリノを見つめて言った。
「あ、あなたさっき……私に挿れたいって、言ったでしょう……! ……よ、よく分からないけど……それ、すごく辛いんでしょう?」
ユズはマリノの股間にそそり立つ、今にも破裂しそうなほどに怒張したものを見つめ、荒い息を吐きながら言葉を続ける。
「辛いなら、遠慮しないで……っ ……その、私に挿れたいってやつ……やりなさいっ……!!」
ユズの口から飛び出したのは驚愕の宣言だった。
何度も激しい絶頂を味わわされ、毒の性欲を解消していくことで徐々に意識を繋ぎ止めていくユズ。
性交の詳しい知識などない彼女だったが、ただ幼馴染の、いつも引っ込み思案で自分に自信のなかった親友が今、苦しみ何かを必死に耐えているということだけを読み取っていた。
そして、とにかく自分に出来ることがあるなら何だってすると、その身をさらけ出したのだ。
「ゆ、ユズちゃん……っ」
マリノが、その言葉に導かれるようにゆっくりと近づく。
「い、挿れるのね? それ……いいわ……あなたがしたいように、全部して……」
ユズは完全に覚悟を決めた。
性感やそれを生み出すための身体の仕組みは知らなくとも、さすがにこれが男女の性交という一線を越える行為であることくらいは理解していた。
――ぐっっ。
マリノが、その凶悪なペニスの先端をユズの秘所へと押し付ける。
「ま、マリノさん……ゆっくり、本当にゆっくり……っ」
カスミが固唾を飲んで、心配そうにその結合の瞬間を見つめる。
――ズチッッ……ヌルッッッ……ヌルルル……
「んぐっっっ!!! ……ああああああっっっ……!!!」
ユズが痛みに顔を歪めて叫んだ。
「だ、大丈夫!? ユズちゃん!?」
マリノが焦って動きを止める。
「大丈夫よ……っ、止めないで、そのまま……したいようにっ……!」
その健気な言葉に突き動かされ、マリノはさらに深く腰を進める。
ゆっくり、ゆっくりと……
やがて、極太の剛直は弛緩液に緩んだ肉壁を割り開き、彼女の最深部へと到達した。
「はあっっ……!! はあっっ……!! …ゆ、ユズちゃんの中……っ!! すごくキツい……っ」
つい先ほど処女を奪ったカスミの穴とはまた全く違った感触。
体躯そのものが一回り小さいユズのそこは、触手液の弛緩効果があってもなお驚くほどきつく引き締まり、マリノのペニスをギリギリと締め付けていた。
「ふーっっ……ふーっっ……痛っ……っ!」
ユズが顔を歪ませる。
淫液の弛緩効果のおかげで肉が裂けるような出血こそなかったが、やはり初めて受け入れる圧倒的な質量に、腟壁が引き伸ばされる痛みが襲っているようだった。
「い、痛いの? ユズちゃん……っ」
マリノが恐怖で怯みかける。
「だ、大丈夫……少しキツいだけ……私、あなたに……女の子の初めてをあげたのね……っ」
改めてユズが噛みしめるように言った。
その決定的な一言がマリノに現在の状況を完璧に自覚させ、脳内に言葉にできないほどの凶暴な情欲を巻き起こさせた。
愛おしい気持ちを持ってしまった先輩の初めてを奪い、自身の童貞を捨て、そのすぐ直後に今度は世界で一番大切な親友の初めてをも続けて奪い去る。
改めてその事実に気がついた瞬間、あまりにも贅沢極まりない、背徳の頂点のような童貞喪失体験に、マリノの頭は至福の感情で完全におかしくなりかけていた。
「あああああ……わ、私っ……カスミ先輩の初めても、ユズちゃんの初めても……い、いっぺんに貰って……あああああっっ!!」
あまりの興奮と脳内麻薬の分泌により、ユズの最奥に埋め込まれていた彼女の陰茎は、ビクンッ!と脈打ちさらに一回り大きく膨張した。
「んくっ……す、少しずつ慣れてきたから……好きなように動かしていいわ」
ユズが優しく促す。
「う、動くねっっ!!? ユズちゃんっっ……動くよっっ!」
興奮で声を裏返らせながら、マリノがゆっくりと腰を前後に動かし始めた。
――ズルルルッッ……ズチュッッ!!
「あうっっ!!! ……か、カスミ、お願い……さっきの……あの気持ちいいやつ、して……っ」
ユズはすがるようにカスミを見上げ、すでに唾液が乾ききってツンとそそり立つ自らの乳首を視線で指し示した。
朦朧とした意識の中でも、先ほど濡れた指で優しく乳首を慈しまれたあの甘美な感覚だけは甘い快楽の記憶として焼き付いていたのだ。
股間を貫く未知の衝撃を少しでも和らげようと、ユズは本能的にカスミに救いを求めた。
「は、はい……っ。辛かったら、すぐに言ってくださいね」
ゆっくりとしたピストン運動を始めたマリノがいつ欲望を爆発させて激しく打ち付けるかと心配そうに見守っていたカスミ。
彼女はユズの願い通り、すぐさま自身の口内に指を差し入れてたっぷりと濡らし、その唾液にまみれた指先で彼女の小さな乳首を優しく捏ね回し始めた。
「んああああっっ……!!?」
しかし、現在のカスミの口内は、先ほどとは全く事情が異なっていた。
つい先ほど、マリノの繊毛触手を口いっぱいに頬張ったため、彼女の口内には今もなお触手から滲み出た高濃度の淫液がたっぷりと残っていたのだ。
その特異な液体がカスミの熱い唾液と混ざり合い、ダイレクトにユズの乳首へと塗り込まれていく。
「やっ……さっきとっ……違うっっ……!!」
乳首の先端から脳髄へと直接突き刺さるような、燃えるような快感。
ユズはあまりの刺激に激しく身悶えた。
そんな親友のあまりにも淫らな姿に完全に理性を消し飛ばされたマリノは、次第にその腰の動きを徐々に速めていく。
――ズルルルッッ……ズチュッッ!! ズルルルッッ……ズジュッッ!!
「あああっっ……!! ユズちゃんの中っっ!! きつくて……えっちな液がいっぱいでっ……!!あ、頭がおかしくなりそうっっ!! ……ぐちゃぐちゃなのっっ!!」
カスミの手によって口移しのようにユズの腟内へと注ぎ込まれていた触手の淫液が、今度はそこを貫くマリノのペニスの粘膜にも侵食し快感を何倍にも跳ね上げる。
彼女たちは触手の淫液と部屋に充満する最強の媚薬に脳髄を溶かされ、それぞれが快楽の頂に向かい突き進んでいった。
◇
ズルリ……。
「っっ……!!?」
ユズの乳首を捏ね回しながら激しい突き込みを心配そうに見つめていたカスミだったが、不意に、彼女の口内から吐き出され放置されていたマリノの愛玩触手が自身の脚に巻き付きつくのに気付き驚きの声を上げる。
「あっ………そ、そうですよね……」
自慰のパートナーとして何度も利用しながら、秘部への挿入は許さず常に肛門で受け入れてきた繊毛触手。
カスミの口内で舐めしゃぶられ、完全にその気になった触手が今度こそはと濡れそぼった雌穴の周囲を這いずる。
かつてはいつでも殺せるーーと敵意の眼を向けていたその肉塊に、サキはほんの少し生まれた情と、興奮を込めて呟いた。
「もう、いいですよ……私は、あなたが……イかせて……」
ぐちゃり……と、カスミは自らの秘部を指で開く。
最高の仕事をしたこのパートナーを労うため、彼女は今まで頑なに拒んでいたそこへの侵入を許し迎え入れた。
ズチッッッ……!!……ズリュリュリュッッッ……!!!
「ぁうっ……!!」
求め続け、拒まれ続けた肉穴への侵入を許され、触手は喜び勇んで一気にその長く太い身を彼女の胎内に埋める。
「あんっ……!!……お、落ち着い……!!」
いきり猛った触手は一刺しで彼女の奥底まで到達し、容赦なく自慢の繊毛を一気に開いた。
無数の細い触手が最奥で一斉に蠢き、細かく、繊細に子宮口を舐め回す。
「んおおおおおぉぉっっ……!!!」
嫌悪感にも似た、おぞけが走るようなどす黒い快感が下腹部を支配する。
(それっ……ダメッッ……!!)
直腸で徹底的に味わわされた繊毛による醜悪な舐め回し。
それを膣内で喰らったらどうなるのか……少なからず興味はあった。
だが、彼女の予想を最悪な形で裏切るように、その刺激は想像を絶する狂気的な快感を生んでいた。
「あっっ……やっ……ぐぅっっ……!!?」
カスミはおぞましい快感に脳が塗りつぶされ、さらにユズを狂わせている触手の淫液が自身の腟内にも広がり蝕まれていくを感じ、そのあまりの快感に背筋を限界までのけぞらせる。
(わ、私っ……!!こ、こんなものを……ユズさんの腟内にっ……!!?)
繊毛による忌まわしい快楽に、膣内で吸収し全身に広がる強烈な肉欲を重ねられ、彼女はシーツを噛み締め重い唸り声を上げた。
カスミの口内と膣内
ユズの両乳首と膣内
そしてマリノの陰茎
それぞれを触手の淫液がジクジクと蝕み、部屋に充満するサキの媚薬がその効果を何倍にも増幅させる。
もはやこの室内は薬漬けで雌の獣になった3人の少女がドロドロに絡み合い溶け合う淫惨極まりない空間へと成り下がっていた。
◇
「んくっっ……あっっ……い、いやっっ……!!」
激しい突き込みも無く、ただ太い肉塊を奥まで詰め込まれ、最奥を細かく舐め回される快感に身悶えるカスミ。
しばらく己の感覚に支配されていたが、ふと意識を外していたユズとマリノの交わいに視線を戻す。
ドスッッ……!!……ゴスッッ……!!……ズジュッッッ……!!!
「んぐああああっっ……!!!」
マリノが我を忘れ、強烈な角度をつけユズの貫通したばかりの狭い腟内を抉り抜いていた。
(っ……!!)
それは処女を散らしたばかりの少女にとってはあまりにも強すぎる殴打。
ユズは親友の劣情を苦悶の表情で全て受け止めながら、カスミに懇願する。
「か、カスミっ……ち、乳首……やめないでっ……!!」
その決死の願いを聞いたカスミは子宮口を舐め回される背徳的な快感に身を捩りながら、何とかユズに這い寄る。
「ゆ、ユズさんっ……失礼します!」
マリノの怒涛の突き込みを見た彼女は、ユズにさらなる快感を与えて挿入の衝撃を紛らわせようと、ユズの右の乳首へ直接自身の唇を重ね、その小さな突起を口内へと深く吸い込んだ。
「んはああああああっっ……!!!」
熱く、淫液の毒にまみれたカスミの口内。
その中に右の乳首を完全に包み込まれてザラついた舌で転がされ、もう一方の左の乳首は濡れた指先で容赦なく捻り回される。
――ズチュッッ!! ……ドチュッッ!!…… ゴチュッッッ!!!
上部からの容赦のない二点責めに加え、股間を壊すような勢いで激しく撃ち抜いてくるマリノの強靭な剛直。
ユズの股間からは既に痛みの感覚が消え失せ、代わりに自身の腹部の奥底、子宮に巻き起こる、人生で初めての強烈な疼きを覚え始めていた。
「ま、マリノっっ……!! ……な、何かそこっっ……!!! い、いいかもっっ……凄いのが来そうっ……!!」
両乳首を極限まで責め立てられ、快感に身体をガクガクと震わせながら、自らの胎内に巻き起こるより明確な女性としての性感を確信し、ユズは一気に快楽の坂を駆け上がっていく。
「ユズちゃんっ……ご、ごめんっっっ……私っっ……もう、限界っ!!」
しかし、ユズがその明確な快感を絶頂へと結びつけるよりも早く、限界を迎えたマリノの腰が激しく痙攣し始めていた。
◇
ちゅるるるる……
(んあああああっっ……!!、そ、そこっっ……!!)
ついに子宮の中にまで侵入してくる細い繊毛の刺激に鳥肌を立て、カスミはユズの乳首を必死に舐め回しながら、二人の様子を感じ取っていた。
このままではマリノが先に果ててしまう――
それを瞬時に察知したカスミは、空いている片方の手を自身の口元へと寄せ、再び触手液まみれの濃厚な唾液を指先にたっぷりとまぶしつけた。
そして、右乳首を口に含んで激しく吸い上げ、左の乳首を指で鋭く責め立てたまま、その濡れた空き手を、二人の肉体が激しく結合しているユズの股間へと滑り込ませた。
「ああああああっっっ……!!?」
彼女が今日、一番最初に明確なアクメを迎えたその聖域――脈打つクリトリスへと、触手の淫液をたっぷりと塗り込み、容赦なく指の腹で擦り上げたのだ。
「ユズちゃんっっ……!!!…… ごめんっっ!! で、出るっっ!!! 出ちゃうっっ……!!!」
「マリノっっ……!!! ……わ、私もっっっ……な、何かっ……また凄いのが来る……!!!!」
激しく執拗に腟内を突かれ、カスミによって両の乳首と陰核を責め抜かれ、ユズもまた同時に狂気的な絶頂の波へ呑み込まれていく。
「あああああ!!! 出る……!!!……はぉっっっ!!!」
ブビュゥッッッ……!!……ドビュッッッ!!! ……ドビュッッッ!!! ……ドリュッッッ!!!!
マリノとユズの細く華奢な腰がこれ以上ないほど強く密着し、マリノは彼女の未開発の奥底、彼女のポルチオへ熱い精液を盛大にぶち撒けた。
その熱さを腹の底で感じ、ユズもまた絶頂の濁流に飲み込まれる。
「あああああああ!!! 来るっっ……!!! ……...あぐぅっっっっっ!!!」
強烈な魔媚薬を吸い込み、極限の発情状態に置かれた生娘の肉体。
腟内、両乳首、そして陰核という、女性の性感帯を網羅した「4点同時責め」。
それら全てに催淫効果のある触手の淫液をまぶされ極限まで感度を上乗せされ、何の性知識も経験も無かった無垢な少女の身体は、完璧なお膳立ての末にこの上ない甘美な快感と激しい絶頂を伴った、最高の処女喪失を迎えた。
ぞくぞくぞくっっっ……!!!
「いやああああっっ……!!!……だ、ダメなイキ方するっっ……!!……ぐぉっっっ……!!!……おぅっっぐっ……!!!」
またしても愛らしい姉妹のような二人の少女の絶頂を見届け、カスミが後追いで頂に押し上げられる。
しかし、彼女が今日最後に迎えたのは芳醇な甘い衝撃などではなかった。
大切な子宮内を細かい繊毛触手に執拗に舐めたくられて迎えた、どす黒い泥沼のような退廃のアクメ。
恐らくはこの先、完全に性癖に刻まれ覚えてしまったこの狂気の快感を、自ら何度も欲することになってしまうだろうと後ろ暗い予感に支配されながら。
鮮烈な雌の頂点へと突き上げられた二人とは対象的に、カスミは厭らしい笑みを浮かべ頭から沼の底に沈み込んでいった。
◇
「話は分かったわ……」
嵐のような情事が終わり、バツが悪そうに俯くマリノとカスミの二人。
ベッドの上から、少しだけ怒りを含んだ眼差しで見下ろしていたユズが、一通りの事情をすべて聞き終えてから静かにそう呟いた。
「ユズちゃん……そういうことだから、ユズちゃんはこれ以上巻き込まれないようにどこか安全な場所に隠れていて欲しいの……」
マリノが己の知る全てを話し、そのうえですがるような、そして大切な親友を必死に守りたいという悲痛な面持ちでユズに懇願する。
たとえ反逆の魔法少女となり世界を敵に回すような道を歩み始めたとしても、幼馴染である彼女だけは決して危険に晒したくなかった。
ユズの魔法少女としての結界が一つだけ解除されずに残ったところで、マリノたちの計画においてさしたる支障はないはずだった。
「……私も協力するわ」
しかし、ユズの口から飛び出したのは、あまりにも意外な言葉だった。
「えええっ……!?」
カスミが思わず驚愕の声を上げ、マリノは言葉すら失って目を見開く。
「元々、マリノが魔法少女になるって言い出したから、私はただ一緒に来て契約しただけだしね。あなたが別の道に進むと言うなら、私はただそれに沿って全力であなたを守るだけよ」
平然と、まるで当たり前でしょとでも言いたげな口調で告げるユズ。
「で、でも、私に協力するってことは……ユズちゃんの魔法少女としての結界も、強制的に解けちゃうんだよ……?」
それぞれの魔法少女たちの結界を解除するために奔走していたマリノだったが、最愛の親友の心配を隠しきれずに問い詰める。
「そんなのどうでもいいわ。そもそも、危険な戦いを私たちだけに押し付けておいて、ちょっと上手くいかない時だけ文句をつけてくる街の人間たちにはとっくに嫌気がさしていたしね」
ユズはやれやれといった風に小さく肩をすくめてみせた。
そして、真剣そのものの瞳で、真っ直ぐにマリノの目を見つめる。
「私にとっては昔から、あなたを守ることだけが世界の何よりも最優先で、全てなのよ」
その真剣な眼差し、一切の揺らぎもない心情はあまりにも素直で、それでいて純粋すぎるがゆえにどこか狂気すら感じさせるほどの庇護欲に満ち溢れていた。
「ユズちゃん……っ」
「ユズさん……協力すると言いますが、その意味を分かっていますか……? 街を守る責任を捨てることもそうですけど、今まで一緒に戦ってきた仲間たちも裏切ることになるんですよ……」
カスミが重みを含んだ声で言葉を挟む。
彼女自身、数刻前に仲間を地獄に堕とし結界を消失した張本人だからこそ、その背徳の重さを誰よりも理解していた。
「カスミ、あなたもマリノの側にいてこの子を支えてくれるというなら私の仲間よ。逆にもしチハルがこの子のする事に抵抗しているというなら……私はマリノに協力して、チハルを何とかするだけ」
一切の迷いなく言い切るユズのマリノに対する一途で巨大な想いに、さしものカスミも圧倒されて一歩たじろぐしかなかった。
「といっても、さすがに今まで一緒に戦ってきた仲だものね。痛めつけるような真似は気が引けるけれど……要は皆でさっきのような事をしてチハルに『まいった』って言わせればいいんでしょう? 楽勝だわ」
あっけらかんと、いとも簡単に言ってのけるユズ。
もちろん、現実はそんな単純な話ではない。
チハルの精神力は想像を超えて強固だった。
しかし、この赤髪の少女が何の疑いもなく自信満々に言い放つと、不思議なほどに絶対的な心強さが室内に広がっていく。
「ユズちゃん……本当に……本当にありがとう……。私、ユズちゃんを巻き込んじゃったら、絶交されちゃうんじゃないかって、すごく怖かったの……」
マリノの瞳から、堪えきれなくなった涙がポロポロと溢れ落ちる。
「馬鹿ね。あなたがどんな道に堕ちようと私がそれを見捨てるわけないでしょう? 今度からはそんな下らない心配なんかしないで、もっと早く私を頼りなさい」
ユズは今日初めて、張り詰めていた表情を少しだけ緩め微笑みを浮かべて最愛の幼馴染を見つめた。
刹那、魔法少女ユズの「結界」は音もなく霧散したのだった。