魔法少女チハル 敵の組織に囚われ凌辱を受ける少女達 作:錫鹿とらちよ
崩れかけたビルの一角、薄暗く簡素な部屋。
埃と饐えた匂いが充満する質素な一室に、濡れた粘膜が擦れ合う淫らな音だけが不穏に響き渡っていた。
ズジュッ……ズバッ……!!……ズバッッ……!!……ズチュッ……!!……ズヂュルルル……ッ
「ん……ぁ……ぁっ……」
全裸で膝を震わせながら立つ少年の股間で、魔法少女リオナはひざまずいていた。
熱気を帯びた舌先で彼の亀頭の裏筋に吸い付き、唇と舌先でその急所をねぶる。
少年の反応をしばらく愉しんだ後、再びその陰茎を深く喉奥まで咥え込み、褐色の肌を汗で湿らせながら、彼女は情熱的に口淫を続けていた。
「ぁっ……ん…………っ」
少年の名はアキナ。
華奢で中性的な身体を小さく震わせ、口数は少ないながらも、耐えかねたように漏れる喘ぎ声が部屋の静寂を揺らす。
「んはっ……ふぅっ……あきくん、気にしないで出していいよ……口の中にちょうだい……」
リオナは一度唇を離すと、上目遣いにアキナを見上げ、硬くそそり立ったペニスを上下にしごきながら射精を促す。
「……もう……出ないです……」
アキナは顔を赤くし、見上げるリオナから視線を外した。
「何言ってるの。連射できるのがあきくんの長所でしょ?……ほらほら、まだまだ足りないよ」
リオナの言う通り、彼は今日3度の射精を終えていた。
それを感じさせぬほどの硬度を保つペニスに細い指を絡め、彼女は容赦なく肉茎をしごき続ける。
「ぁっ…… り、リオナさん……っ、無理……」
「無理じゃないでしょ?……あきくん。『あの人』を助けたいんだよね?」
その一言が落ちた瞬間、アキナの身体がぴくりと強張った。
瞳に揺れるのは、罪悪感と、それを上回る切実な情動。
リオナは彼の弱みを握るように艶っぽく囁き、さらに速度を上げてしごき上げる。
「ほら……頑張って。あの人を治すには、あきくんの精気がもっと必要なの……あむっ」
じゅぼっ……!!……ずじゅっ……!!……ずばっっ……!!……ぶぼっっ……!!!
手淫によって限界まで昂ぶった陰茎を再度熱い口内に閉じ込められ、暗闇の中、亀頭部分を中心に激しく舐め回される。
「っ……ぁっ……!」
(ほら、イっちゃえ……)
リオナが頬を下品に伸ばしながらペニスを吸引し、厭らしく細めたその視線が射精を促す。
お互いの目線を決して外さずに、今まで幾度となく彼を果てさせてきた最も効率的で残酷な口淫。
口内で激しく射精させる度に、口数の少ない彼に、何度もしつこく「何が良かったか、どこが良かったか」を問い詰め、根掘り葉掘り聞き出し、その都度改良を重ねて導き出した、彼が最も狂う刺激。
最大の快感を生むポイントを舌の広い面積でゾリゾリと擦られ、もう一滴も出ないと思っていた陰茎の根本が熱く滾りはじめる。
(もう……出ます……)
泣きそうな目で決壊を訴えるアキナのメッセージを受け取り、リオナは頬が凹むほどに力強く吸引しながら舌先を硬くし、彼の弱点をピンポイントで何度も抉り抜いた。
「っ……!」
口内で吐き出すまでは決して許さない、今日何度目かの苛烈な刺激に屈し、アキナは身を捩らせながら、枯れかけた肉棒から再び熱い精液を絞り出された。
ドビュッ……!!……ドクッッ……!!ドキュッッ……!!……ドクッッッ……!!!
「んぶっっ……!?……んふっ……んっ……ゴギュッ……ゴクッッ……」
4度目とは思えないその不自然なほどの量の多さに、リオナは小悪魔的に微笑みながら決して彼と目線を外さぬまま喉を大きく動かし、可能な限り下品な音を立ててその全てを胃に落とした。
「ぷはっ……すご……やっぱり『あの人』のことになると、こんなに出ちゃうんだ?」
「っ……」
自身でも気にしている吐精の量を意地悪く指摘され、何も言えずに目を伏せるアキナ。
「でもね……まだ全然足りないの」
リオナは赤くなり俯くアキナの手首を掴み、そのままベッドの上へと押し倒した。
衣服を乱した褐色の美しい体が、少年の華奢な肉体の上に重なる。
「次は……ここに頂戴?……一番奥に、ね」
ドロリと濡れた秘所を彼の肉棒へと擦り付けながら、リオナは甘く、逆らえぬ命令を下した。
◇
……どれほどの時間が経っただろうか。
アヤノが目を覚ました時、視界に飛び込んできたのは見覚えのない殺風景な部屋だった。
胸元には固く包帯が巻かれているが、傷は完全に塞がっており痛みはない。
(……私、生きてる……?)
あの日、ビルの屋上でリオナの放ったオレンジ色の熱線が胸を貫いた記憶が蘇る。
顔を顰め、体を起こそうとしたアヤノは、不意に自分を見下ろす影に気づいた。
「……っ!?」
そこには一人の少年が立っていた。
華奢な体つきに、まるで少女のような整った中性的な顔立ち。
どこか庇護欲をそそるような、無垢な雰囲気を纏った少年だ。
彼はアヤノと目が合うと、小さく悲鳴のような息を飲み、驚きに目を見開いた。
「……アキナ……くん?」
掠れた声で呟くと、少年は自分の名前を呼ばれたことに小さく目を見張り、驚きの表情を見せた。
自分のことなど覚えているはずもないと思っていたのだろう。言葉を失ったまま、慌てて俯く。
「ぁ……呼んで、きます」
少年はぽつりと呟くように言い遺すと、逃げるように部屋を飛び出していった。
(……そうか。あの子は……)
アヤノは記憶を辿り、穴が空いていたはずの胸を押さえながらこの部屋の主を推測する。
魔法少女リオナ。
彼女の最も得意とする魔法は「治癒」。
共に戦い、敵の組織と激しい戦闘を繰り広げていた頃には、随分と助けられた。
今も組織の侵攻を逃れた人々が兵士となって抵抗を続けられているのは、彼女の強大な回復魔法の影響も大きいだろう。
その回復魔法の原理は特殊で、エネルギーの元となる力は「人間の精気」であるらしい。
アキナはリオナが回復魔法のエネルギー源として精気を提供してもらうために囲っていた少年だ。
精力の供給源としては適性が極めて高く、彼女に見込まれてパートナーとなったと聞いたことがある。
やがて足音が近づき、ドアが開いた。
入ってきたのは、やはりリオナだった。
「目が覚めたみたいね、アヤノさん」
「……リオナ。……いくらなんでも、いきなり胸を撃ち抜くなんて……酷いんじゃないかしら」
アヤノは恨めしそうに胸の包帯を押さえ、苦言を呈した。
だが、リオナは悪びれる様子もなく、パイプ椅子を引き寄せて腰掛けた。
「それくらいの目に遭ってもらわないと、周りのみんなも納得しないからね」
「周り……」
「そう。組織の侵攻から逃げてきて、私の結界の中に集まってる生き残りのみんな」
アヤノは苦い唾を飲み込んだ。
自分が組織に加担して行ってきた事を思えば、彼らからどう思われているかは察しがついた。
「それにね……ああでもしないと、マリノちゃんからアヤノさんを引き離せないでしょ?」
「……っ」
マリノの名を聞いた瞬間、アヤノの身体が小さく震えた。
彼女から受け続けた『お仕置き』の凄惨な記憶が首筋を撫でる。
「……私のような役立たずを引き離したところで、どうなるものでもないでしょう」
「そんなことないよ。えーと……率直に言うね?」
自虐的に目を伏せるアヤノに、リオナは真っ直ぐな視線を向けた。
「……アヤノさん、私と一緒に、戦ってくれない?」
「……え?」
「私と一緒に、もう一度魔法少女として立ち上がってほしいの」
あまりにも思いがけない誘いに、アヤノは言葉を失った。
裏切り、組織の手先として動いていた自分に、そんな資格があるのだろうか。
「……もし、その気がないなら……傷が治り次第、どこかに消えて。どこへでも好きなところへ」
「……私を解放すれば、そのまま組織へ戻って情報を売るかもしれないのよ?」
試すように問うアヤノに、リオナは悲しげな目を向けた。
「戻らないでしょ。……組織で、酷い目に遭わされていたみたいだし」
「っ……」
この身体を治癒していく過程で、様々な凌辱の痕跡に気づいたのだろうか。
痛いところを突かれ、アヤノは言葉を詰まらせた。
そう――組織の闇、触手と男たちの乱暴に晒された日々。戻りたいはずがなかった。
「……断るわ。あなたと二人で立ち向かえるような相手じゃない……」
組織の内側に居たことで敵の強大さを改めて思い知ったアヤノ。
そして、その力よりさらに恐ろしいのが……
(チハルに……勝てるわけがない)
アヤノの脳裏に最強の魔法少女の姿が過る。
「そっか……まあ、そう言うんじゃないかとは思ってたけどさ」
目に見えて消沈するリオナの様子に居た堪れず、アヤノは話題を変える。
「……さっきの子は」
「ん?」
「あの子……元々は魔法少女隊のファンだった子よね」
「あきくん?……うん、悪い言い方をすれば私がファンの子を食べちゃった……みたいな感じかな」
リオナはおどけて肩をすぼめる。
魔法の戦士としてかつて悪の手から命がけで人々を守っていた魔法少女達であったが、その可憐で美しい姿から、一部で彼女たちをアイドル視してファン化する市民もいた。
アキナもまた、そんな彼女たちに憧れていた純粋な少年の一人だったのだ。
それが、リオナに「精気補充の適性が非常に高い」と見初められて、彼女にスカウトされ今の関係になったと聞く。
アジトで何度か見かけ、目も合わせられない奥手で大人しい彼に軽く挨拶くらいはした記憶がある。
「あきくんさ、元々は『誰』のファンだったか知ってる?」
「どうせ……チハルとか、カスミあたりでしょう?……それともサキ? 年少組ならユズか、マリノか……」
「なんで私の名前が出ないのよ」
不満そうに口を尖らせるリオナ。
「あきくんはアヤノさんのファンだってさ」
「……冗談はやめて」
アヤノは自嘲気味に息を吐くだけだった。
信じられない。
先代の魔法少女隊から一人だけ残され、もう「少女」とも言えない年齢で、今の隊の中でも最も役立たずで地味な自分を好む者などいるはずがないのだ。
この褐色の少女は自分を励まそうと嘘をついているようにしか思えなかった。
だが、リオナは真顔で畳みかける。
「本当だってば。あきくんと私は『そういう関係』だからさ、後ろめたくてアヤノさんには言えなかったの。でも、あの口数の少ないあきくんがね、『アヤノさんを助けてください』って涙目で訴えてきて……私、本当に驚いたんだから」
「……っ?」
にわかには信じられない真実を突きつけられ、アヤノの胸が激しく動揺した。
――その時だった。
ズグンッ――。
「うっ……!……あ、ぁ……っ!?」
突如として、アヤノの全身に激痛のような甘い「熱」が駆け巡った。
子宮の奥が強く収縮し、ドロリとした淫蜜が内壁から溢れ出す。
吐息が荒くなり、視界が快楽の予感で真っ赤に染まっていく。
「くっ……あぁっ!……はぁ、はぁっ……!」
「アヤノさんっ……!?」
「大丈夫……い、いつもの……発作だから……」
リオナは素早くアヤノの身体を押さえ、手から淡い光を放って胸元へ当てた。
応急処置にしかならないが、その癒しの光でアヤノの身体は多少の落ち着きを見せる。
荒い息を吐きながら、アヤノはベッドに崩れ落ちた。
「散々、あいつらの催淫液を流し込まれたんだね……全身それに蝕まれて、芯から欲求が止まらない、どうしようもない身体に変えられちゃってる……」
「……分かって……いるわ……」
己の身体の不潔さに、アヤノは涙を浮かべて歯を食いしばる。
「こうなっちゃった子をたくさん診てきたけど、これを根っこから治すのはいろいろと手間がかかってね」
手間がかかる。
逆を言えば、手間を掛ければこの全身を蝕む疼きの根治が可能なのだろうか?
「とりあえず一旦抑えるには……手っ取り早い方法は、溜まっている分をスッキリ解消させるしかないんだよね」
リオナはこれまでにも、敵の餌食になって同じように雌の肉欲を剥き出しにされ、発情し暴走した女性の犠牲者を何人も見て、治療にあたってきた。
それはこれまでの経験に基づく冷徹なまでの事実だった。
「ただ、それを解消しようとしてあいつらの触手や怪人を相手にしてても意味がないよ。毒を上乗せされるだけだから」
「……っ」
そんな事を言われても、あの場所には発情した自分を犯そうと這い寄ってくる醜悪な化物しかいなかったのだ。
肉の疼きは解消されるどころか、奴等の汚液を体内にぶち撒けられる度に、取り返しのつかない深度になってしまっていた。
「うーん……スッキリしたいなら、結界の中にいる避難民の男性から、それに見合った人を見繕って紹介しようか?」
「いや……っ!!」
アヤノは悲鳴のような声を上げて拒絶した。
元々、過剰なほどに潔癖症の気があったアヤノだ。
かつては魔法少女隊の中でも一際、敵の組織が放つ怪異の醜悪さに生理的な嫌悪感を抱いていた。
そんな彼女が、組織で最も醜い怪人たちに無理やり犯され続け、果ては改造男根を持つ組織の屈強な男たちに陵辱され続けたのだ。
今の彼女にとって、逞しい男性、力強い雄という存在そのものがトラウマであり、より一層嫌悪の対象となってしまっていた。
肥大化した恐怖心は、彼女の嗜好を極端なまでに歪ませる。
醜悪なものが嫌い。
凶悪なものが怖い。
生理的に受け付けられない怪異に犯され続け、以前にも増して――美しく無垢なものしか、彼女の精神は受け付けなくなっていた。
「……じゃあ、私とする?」
誘うように、リオナが言う。
「あなたと……?」
冗談にも感じられた。
だが、アヤノからすれば、あの屈強な男性たちよりは、美少女と言えなくもないリオナの方が全然マシだと、本気で悩むほどだった。
「……結構よ。あの……自分で何とかするから、席を外してもらえる?」
寸前で踏みとどまり、アヤノは額に汗を浮かべ、苦悶の表情で告げる。
「ちぇ、割と本気だったのにな」
リオナは残念そうに唇を尖らせると、立ち上がった。
「じゃあ、私はしばらく外に用事があって外出するので、ごゆっくり」
リオナが部屋を出て、パタンと扉が閉まる。
……自分で何とかする。
この場合、選択肢はひとつしかなかった。
自慰行為によって、少しでも身体中で暴れ狂う欲求を晴らすしかない。
アヤノは苦痛と快楽に歪む顔を伏せ、ベッドに横たわったまま、震える指先を秘所へと伸ばした。
下着をずらし、溢れ出る愛液に濡れた肉唇を指先で弄り始める。
クチュ……
指先が濡れた粘膜を滑り、熱が全身へと伝播していく。
ここまで肉欲が溢れ出している自分が情けなくて仕方ないが、一度火のついた身体はもう止まらない。
不本意ながら、頭に浮かんできてしまうのは――あの凄惨な記憶だ。
全身に巻き付く触手に吊るされ、醜い怪人に組み敷かれ、恐怖しながらも身体だけはドス黒い快感に飲み込まれていった屈辱的な光景。
少しも身動きが取れないほどに拘束され、何度も顔面に催淫ガスを噴きつけられ、肺の奥底から発情させられた淫らな身体をあらゆる剛直で貫かれ、その度に望まぬ絶頂を貪らされていた。
アヤノにとって、自慰の材料になる性的な記憶など、そのような悍ましい体験しかなかった。
「あっ……んぅ……っ、はぁっ……あぁ……っ!」
悲しいかな、酷使された肉体は記憶の中の暴力的な快楽に素直に反応してしまう。
彼女は左手の二本の指でクリトリスの皮を器用に剥いて根本で固定し、本体を現し硬く勃起した陰核を剥き出しにする。
「んくっ……」
最も敏感な核が空気に触れる刺激に甘い嬌声を上げるアヤノ。
右手の人差し指で自身から溢れる愛液を掬い取り、ビクビクと震える陰核に塗りつける。
「……っ……あぅっ……」
快楽の芽から全身に疾走る甘く強い快感。
彼女はその衝撃に耐えながらも、愛液を塗り込んだ陰核全体から特に敏感な先端に焦点を絞り、細い指をくるくると動かしながら、自身が最も好む的確な刺激を叩き込んでいく。
「んはっっ……ぃ、いい……」
あっという間に限界を感じ取った彼女は、早くも自らに止めを刺す運動に切り替える。
先端を細かく擦られ肥大したクリトリスを人差し指と親指で摘むように挟み、「しごく」ように擦り上げ容赦のない刺激を与えていく。
「ぁっ……いっ……ぃっ……」
限界まで勃起した陰核を速く、細かくしごき上げ、クチクチと淫らな水音が薄暗い部屋に虚しく響いた。
子宮の奥からこみ上げる強烈な波。
声を押し殺し、つま先をグッ…と丸め、アヤノは腰を砕かれそうになりながらクリトリスをしごき続けた。
まずは一回。
あともう少し……あとほんの一押しで、最初の絶頂を迎える――。
「ぁっ……!……ぁ……っ!……イっ……イっちゃ……」
快楽の頂点へと指をかけ、勢いよく絶頂へ飛び込もうとした、まさにその瞬間だった。
コンコン――。
静寂を切り裂いて、突然ドアを叩くノックの音が響いた。
「っっっ……!!?」
アヤノの心臓が、破裂しそうなほど大きく跳ね上がった。
あと一押しでイけたはずの絶頂が宙に浮き、待ち望んだ快感を取り上げられた全身が猛抗議をするように強烈な劣情が煮え滾り下腹部へ溜まっていく。
どうしようもない昂ぶりとパニックの中、アヤノは荒い吐息を殺しながら、必死に声を絞り出した。
「ど……どうぞ……っ」
ゆっくりと扉が開く。
入ってきたのは――アキナだった。
「あの……リオナさんから……アヤノさんが呼んでいると……」
目も合わせず、ぽつりと呟くアキナ。
(あの女――……っ!!)
アヤノの脳裏に、リオナのいたずらっぽい笑みが鮮明に浮かんだ。
何が『ごゆっくり』だ。そういうことだったのか。
しかし、その憤りは不安げに立つ少年を前に別の感情に押し流された。
あらためて、入り口に立つアキナを視界に収める。
まるで女の子のような可憐な風貌。
華奢で守ってあげたくなるような肉体。
光を浴びて滑らかに流れるサラサラの髪。
穢れきった自分なんかよりもずっと無垢で、綺麗で、美しく見えた。
ドクン――ッ。
絶頂寸前で宙吊りにされていた昂ぶりが、可憐な少年の姿を目にした瞬間、猛烈な跳ね上がりを見せた。
身体の奥が重く疼き、鼓動が耳元でうるさいほど速くなる。
(何を考えているの……私、……ダメよ……)
「あの……?」
あどけない顔で、心配そうに少しだけこちらを窺う少年。
「ご……ごめんなさい……っ。まだ具合が悪くて……横になったままで、失礼するわ……っ」
おずおずと室内に入ってくるアキナを見つめ、アヤノは熱く狂いそうな胸を押さえながら、加速し続ける己の鼓動の音を、ただただ打ち震えながら聴いていた。