湯気の立ち込める大浴場に、水音だけが靜かに響いていた。
皇帝専用の風呂だ。広さも、湯の温度も、すべてが計算されている。誰にも邪魔されない、唯一の場所。
「よっ、皇子。いい湯だな」
背後から声がした。
振り返るより早く、湯の波が押し寄せる。誰かが飛び込んできたのだ。
「レオーネ」
「正解」
湯気の向こうから、にやりと笑う顔が現れた。金色の瞳が湯気越しに光っている。そして彼女は、一糸まとわぬ姿だった。
「何をしている」
「見りゃ分かんだろ。風呂」
「ここは俺の専用だ」
「知ってる。だから来た」
レオーネは当然のように俺の隣へと移動してきた。湯船の中で、彼女の肩が俺の肩に触れる距離まで近づく。
「広い風呂だなあ、やっぱ」
「出て行け」
「つれねえな。せっかく裸の付き合いってやつを」
彼女の腕が、湯の中で俺の肩に回される。引き寄せられ、彼女の豊かな乳房が俺の腕に押し当てられた。湯の温度とは別の熱が、そこから伝わってくる。
「あったけえな、皇子の体」
「離れろ」
「嫌だね」
レオーネはさらに密着してきた。彼女の太腿が俺の脚に絡みつく。湯の中で、互いの裸が隙間なく触れ合った。
「なあ、背中流してやろうか?」
「結構だ」
「遠慮すんなって。姉御の特権だぞ」
彼女は笑いながら、俺の首筋に唇を寄せた。暖かい吐息が皮膚を撫でる。
「おい……!」
「黙れって」
レオーネの手が、湯の中で俺の股間へと伸びた。すでに硬くなりつつある肉棒に指が触れる。
「うわ、硬くなってる」
「貴様が触るからだ」
「あたしのせいだって?」
彼女の指が竿を軽く揉みしだく。
「違いないな」
俺は諦めに近い声で呟いた。
レオーネは満足そうに微笑み、俺の膝の上に跨る体勢へと移動した。彼女の秘所が俺の肉棒に擦れ、湯の他に湿った感触が伝わる。
「なあ、皇子」
「なんだ」
「ここでヤってもいいか?」
率直すぎる問いだった。
「断る理由を考える方が難しいぞ」
「賢明だ」
レオーネはそう言うと、自ら腰を落とした。
ぐちゅり。
濡れた音と共に、亀頭が彼女の膣内へと飲み込まれていく。
「あっ……!」
「くっ……!」
湯の浮力もあり、容易く根本まで収まった。彼女の熱い肉壁が俺を締め付ける。
湯気が立ち込める浴室に、水の揺れる音と荒い息遣いが反響する。
「はあっ……ああっ……いいぞ皇子……もっと奥まで……!」
レオーネは俺の上に跨ったまま、獣のように腰を振り続けていた。湯船の湯が波立ち、二人の結合部から溢れた愛液が白く濁って広がっていく。
「この体勢……やっぱ最高だな……!」
彼女は俺の首に腕を回すと、そのまま豊満な乳房を俺の顔面に押し付けてきた。柔らかくて重い双丘が、鼻と口を完全に塞ぐ。
「んぐっ……!」
「ははっ、窒息しそうか? でも離さねえぞ」
レオーネは楽しそうに笑いながら、さらに強く胸を押し付けてくる。むにゅりと顔全体を包み込む柔肉の感触。息ができない。だが、それすらも快楽の一部だった。
「んむっ……んっ……!」
俺は必死に舌を伸ばし、目の前にある乳首に吸い付いた。硬く尖った突起を唇で挟み、舌先で転がす。
「ひゃんっ! そこっ……いいっ……!」
レオーネの腰の動きがさらに激しくなる。膣内がぎゅうぎゅうと締まり、俺の肉棒を根元まで貪欲に飲み込んでいく。
ぱしゃっ! ぱしゃっ! ぱしゃっ!
湯船の湯が激しく波打ち、床に溢れ出していく。結合部からぐちゅぐちゅと厭らしい水音が響き、湯気と汗と愛液の匂いが混ざり合って充満した。
「くそっ……気持ちいい……! 皇子のおチンチン……あたしの中をいっぱいにしてる……!」
レオーネは俺の顔を胸に埋めたまま、耳元で荒い息を吐く。彼女の汗が俺の肌に滴り落ち、金色の髪が乱れて顔に張り付いた。
「もっと突け! もっとだ! あたしを壊すぐらいの勢いで来い!」
「んぐっ……んんっ……!」
乳房に塞がれた口では返事もできない。俺は両手で彼女の尻を鷲掴みにし、下から思い切り突き上げた。
ずぶっ! ずぶぶっ!
「ああああっ!! そうだ! それだ! そこだぁっ!!」
レオーネが絶叫する。彼女の膣内が今までにない強さで収縮し、俺の肉棒を締め上げた。子宮口が亀頭に吸い付き、精液を搾り取ろうと蠢いている。
「イく……! レオーネ……イくぞ……!」
「来い! 中に出せ! あたしの中に全部ぶちまけろ!」
彼女の叫びに押されるように、俺は限界を迎えた。
どくっ!! どくどくどくっ!!
「あああああぁぁぁっっ!!」
熱い精液が彼女の子宮の奥深くへと迸る。レオーネは背中を大きく反らせ、全身を痙攣させながら絶頂した。彼女の膣内が最後の一滴まで搾り取ろうと、貪欲に脈打っている。
長い射精が終わり、俺はようやく彼女の胸から顔を離した。ぜえぜえと荒い息をつきながら、湯船を見下ろす。
透明だった湯はすでに白く濁り、二人の体液が混ざり合って水面に揺らめいていた。そこかしこに精液の白い塊が浮かび、湯気と共に独特の匂いが立ち上っている。
「はあ……はあ……見ろよ皇子……」
レオーネはだらしなく笑いながら、湯船に浮かぶ白濁を指ですくい上げた。
「お前の精子……すげえ量だな。湯船が白くなっちまった」
「……お前のせいだ」
「ああ、そうだな。全部あたしのせいだ」
彼女は満足そうに笑うと、俺の肩に頭を預けてきた。金色の髪が湯に浮かび、二人の体を優しく包み込む。
「なあ、皇子」
「なんだ」
「また風呂、借りに来ていいか?」
「……好きにしろ」
「へへっ、了解」
レオーネは子供のように笑い、さらに強く俺に抱きついてきた。湯船の湯はまだ白く濁ったまま、靜かに波打っていた。