※この作品はR-18です。

皇帝が変える   作:ボルメテウスさん

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エスデスの料理

夜の執務室に、妙な匂いが漂っていた。

 

肉の焼ける匂い。香草。にんにく。濃い出汁。

 

そこまではいい。問題は、それらが重なった奥に、薬草のような苦みと、逃げ道を塞ぐような熱が混じっていることだった。

 

「……エスデス」

 

「何だ」

 

俺は顔を上げた。

 

そして、すぐ天井を見た。

 

「まず服装について話そう」

 

「料理をするならエプロンだろう」

 

「その理屈は正しい。正しいが、正しさにも限度がある」

 

「見たいなら見ればいい」

 

「見ない。俺は今、天井の木目を数えている」

 

エスデスは笑った。

 

声だけで分かる。あの、獲物が罠の前で足を止めた時の笑い方だ。

 

皿が机に並ぶ音がした。

 

一枚、二枚、三枚。多い。どう考えても一人分ではない。

 

「食べろ」

 

「その前に確認させてくれ。これは何だ」

 

視線を皿へ落とす。

 

焼き上がった肉には、刻んだにんにくが山のように乗っている。隣には艶のあるうなぎ。さらに山芋の汁物、牡蠣の焼き物、レバー、卵黄を落とした薬膳粥。最後に、黒く濁った飲み物。

 

俺の背中に汗が伝った。

 

「……君は俺をどうする気だ」

 

「強くする」

 

「強くする方向性が偏っている」

 

「滋養に良いものを集めた。完璧だ」

 

「完璧に逃げ場がない」

 

エスデスは当然のように向かいへ座った。

 

こちらはまだ天井と皿の間で視線を迷わせている。

 

「お前は弱い。すぐ倒れそうな顔をする」

 

「原因の一部は君だ」

 

「なら、私に耐えられる身体にすればいい」

 

「発想が暴君なんだよ」

 

「私は将軍だからな」

 

「威張るところじゃない」

 

百通りの未来を開く。

 

食べる。追加される。断る。食べさせられる。逃げる。追われる。褒める。次回の量が増える。

 

詰みだった。

 

「……少しだけ食べる」

 

「遠慮するな」

 

「遠慮ではなく防衛本能だ」

 

箸を取る。肉を一切れ、口に入れた。

 

悔しいが美味い。火の通し方も、香草の使い方も悪くない。むしろかなり上手い。

 

「味は、美味い」

 

「当然だ。なら、もっと食べろ」

 

「褒めた瞬間に罠が発動した」

 

皿に肉が追加される。

 

俺は無言でそれを見た。

 

「エスデス」

 

「何だ」

 

「次は普通の料理にしてくれ」

 

「これも普通だ」

 

「君の普通は帝国基準に採用できない」

 

「では次は、さらに効くものを用意する」

 

「効かせるな」

 

黒い飲み物が差し出される。

 

湯気は立っていないのに、妙な圧だけがある。

 

「これは?」

 

「薬酒だ」

 

「却下」

 

「飲め」

 

「断る」

 

「百通り見ても?」

 

「……少しだけ飲む」

 

喉を通った瞬間、腹の奥が熱くなった。

 

まずいわけではない。だが、体が危険信号を鳴らしている。

 

エスデスは満足そうに頷いた。

 

「どうだ。力が湧いてきたか」

 

「胃が戦場になっている」

 

「鍛錬が足りない」

 

「胃を鍛錬対象にするな」

 

食後、俺は机に突っ伏した。

 

満腹というより、敗北に近い。

 

エスデスは立ち上がり、皿を片づけながら言う。

 

「食後は少し休め」

 

エスデスの声が、やけに近くで聞こえた。

 

机に突っ伏したまま顔を上げると、彼女が俺の隣に立っている。

 

いつの間に移動したのか。いや、それよりも問題がある。

 

「……近い」

 

「当然だ。料理の効果を確認する」

 

「何の効果だ」

 

「滋養強壮だと言っただろう」

 

エスデスは当然のように膝をつき、俺の脚の間に割り込んだ。

 

その手がベルトに伸びる。

 

「待て」

 

「待たない」

 

「将軍が膝をつくな」

 

「私はお前の前では将軍ではないと言っている」

 

バックルが外され、ズボンが引き下ろされる。

 

下着の中では、すでに肉棒が痛いほど硬くなっていた。

 

薬酒と精力料理の効果だ。自分の意思とは無関係に、血が滾っている。

 

「ほう」

 

エスデスは下着をずらし、露出した肉棒をまじまじと見つめた。

 

「見事な勃起だ」

 

「感想を述べるな」

 

「事実だ」

 

彼女の冷たい指先が、熱く滾った竿に触れる。

 

ひやりとした感覚に、思わず腰が跳ねた。

 

「氷の帝具を使うな」

 

「使っていない。これは素の体温だ」

 

「嘘をつけ」

 

「本当だ。触って確かめるか」

 

そう言って彼女は俺の手を取り、自分の頬に当てた。

 

確かに冷たい。だが、それは氷の能力によるものではない。彼女の素の体温が、もともと低いのだ。

 

「納得したか」

 

「……したくないが、した」

 

「ならば観念しろ」

 

エスデスは再び肉棒に手を伸ばし、今度は両手で包み込んだ。

 

冷たい掌と、熱い肉棒。その温度差が、かえって感度を高める。

 

「立派だ。私が作った料理の成果だな」

 

「誇らしげに言うな」

 

「当然の成果だ」

 

彼女は顔を近づけ、先端にそっと唇を触れた。

 

ちゅ、と軽く吸い上げる音が、靜かな執務室に響く。

 

「ん……」

 

エスデスの口元がわずかに動いた。

 

まるで味を確かめるように、舌先で鈴口をなぞる。

 

「塩辛いな」

 

「当たり前だ」

 

「いや、悪くない」

 

彼女はそう言って、今度は深く咥え込んだ。

 

ぬるりとした口腔が肉棒を包み込む。

 

冷たいのか熱いのか、もはや判別できない温度が、根元まで一気に飲み込んでいく。

 

「んぐっ……」

 

喉の奥まで到達した亀頭を、彼女の咽喉が締め付ける。

 

ディープスロート。将軍である彼女が、俺の前で膝をつき、喉の奥まで肉棒を受け入れている。

 

「エスデス……!」

 

俺が思わず名を呼ぶと、彼女は口を動かしたまま上目遣いで俺を見上げた。

 

青い瞳が、獲物を見つけた獣のように細められる。

 

ぞりゅっ……ぞりゅっ……

 

ゆっくりと顔を前後に動かし、肉棒全体を唇で扱く。

 

時折、歯を立てずに舌全体で裏筋を舐め上げ、先端に達すると強く吸い上げる。

 

「んちゅっ……ちゅぱっ……」

 

普段は命令ばかりしている口が、今は俺の肉棒に奉仕している。

 

そのギャップが、さらに興奮を煽った。

 

「どうした。もっと味わわせろ」

 

エスデスは一旦口を離し、唾液で濡れた肉棒を手で扱きながら言った。

 

「まだまだ元気だろう。私の料理を信じろ」

 

「信じるも何も……!」

 

彼女は再び咥え込む。

 

今度はより深く、より激しく。

 

鼻先が俺の下腹部に埋まるほど深く飲み込み、喉の奥で亀頭を締め付ける。

 

「んぐっ……んぐっ……んぐっ……!」

 

苦しそうな吐息が漏れるが、彼女は顔を離さない。

 

むしろ苦しさを楽しむかのように、さらに強く吸引する。

 

俺の腰が自然に浮き、彼女の口腔をさらに奥まで突こうとした。

 

それに気づいたエスデスが、口を離さずに笑ったような気配がした。

 

次の瞬間、彼女は自ら頭を前後に激しく動かし始めた。

 

じゅぼっ! じゅぼっ! じゅぼっ!

 

唾液と先走りが混ざり合い、厭らしい水音が部屋中に響く。

 

「くっ……イきそうだ……!」

 

俺がそう告げると、エスデスはさらに深く咥え込み、喉の奥で亀頭を締め付けた。

 

まるで「ここに出せ」と言わんばかりの動きだ。

 

「うぉっ……!」

 

ドクッドクッ!

 

彼女の喉の奥に、熱い精液が迸る。

 

エスデスは一瞬息を詰まらせたが、すぐに喉を鳴らしてそれを飲み込んだ。

 

ごくん、ごくんと嚥下する音が聞こえる。

 

長い射精が終わるまで、彼女は決して口を離さなかった。

 

最後の一滴まで吸い尽くすと、ようやく口を離し、舌で唇を舐めた。

 

「悪くない味だ」

 

エスデスは立ち上がる。

 

「悪くない味だ」

 

エスデスは立ち上がる。

 

その姿を見て、俺は息を呑んだ。

 

彼女は軍服の上着もシャツも、一切脱ぎ捨てていた。白い肌が執務室のランプの光を浴びて妖しく輝く。身につけているのは、腰から下を覆う白いエプロン一枚だけ。

 

「……いつの間に」

 

「料理の最中に決まっている。汚れてはいけないからな」

 

裸エプロン。

 

青い長髪が白い布の上を流れ、腰の紐が華奢な骨格を強調する。

 

エプロンの裾から覗く太股は引き締まっており、その奥の秘所が布に隠されて想像を煽る。

 

だが、隠す時間は与えられなかった。

 

「さて、まだ元気だろう?」

 

エスデスは俺の肉棒に視線を落とした。

 

精力料理の効果か、あるいは目の前の光景のせいか。俺のモノは萎えるどころか、さらに硬度を増して天を突いていた。

 

「料理の効果は口だけではない。実践してこそ意味がある」

 

彼女は俺の腰を跨いだ。

 

エプロンの布が擦れ、俺の太ももに彼女の体温が伝わる。

 

エスデスは手をエプロンの下に伸ばし、濡れそぼった秘所を露わにした。

 

ぐちゅりと粘ついた音が、密室に響く。

 

「入れろ。私の中に」

 

命令だ。だが拒否権など最初から存在しない。

 

彼女は俺の肉棒を握り、エプロンの下に隠された割れ目へと導いた。

 

亀頭が濡れた肉壁を割り開き、ぬるりと滑り込む。

 

「んっ……!」

 

ずぶり、と根本まで飲み込まれる。

 

きつい。熱い。そして深い。

 

将軍としての地位に見合うほどの圧倒的な締め付け。内壁がひだ一本一本まで俺の形をなぞり、搾り取ろうと蠕動する。

 

「はぁっ……! 相変わらず、いい締まりだ……」

 

「当たり前だ。これは私の所有物を受け入れるための器だ」

 

エスデスは腰を下ろし切ると、俺の胸板に両手をつき、見下ろすように顔を寄せた。

 

青い瞳が、獲物を味わうような色に染まっている。

 

「動くぞ」

 

彼女は腰を振り始めた。

 

単なる上下運動ではない。前後左右に腰をくねらせ、肉棒を膣壁の隅々まで押し付け擦り上げる。

 

エプロンの白い布が、激しい動きに合わせて揺れる。

 

その下で肉と肉がぶつかり合う音が、濡れた水音と共に響き渡った。

 

ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!

 

「はっ! あっ! どうだ、皇帝! 私の中は!?」

 

「くっ……すごい……! 締め付けが、狂いそうだ……!」

 

「いい反応だ! もっと声を上げろ!」

 

エスデスはさらに腰を加速させる。

 

騎乗位。彼女が上であり、支配する側だ。

 

俺は下から突き上げようとするが、彼女の体重と腰の動きに翻弄され、為すがままに快楽を貪られる。

 

「私の料理を食らい、私の中に出せ! それがお前の役目だ!」

 

「うぉっ……! エスデス……!」

 

エプロンの紐が揺れ、彼女の汗ばんだ肌が光る。

 

青い髪が乱れ、白い肌にかかる。

 

その姿は、まさしく戦場を支配する将軍そのものだった。ただ、支配の対象が軍勢ではなく、俺の肉棒と精液であることを除けば。

 

「近い……! 奥に当たる……!」

 

彼女の動きが、さらに狂乱したものとなる。

 

自ら最奥を突かせようと、腰を沈める角度を深くする。

 

子宮口に亀頭が当たるたび、電流のような刺激が背骨を駆け抜けた。

 

「皇帝! 私の中に! 注げ! 満たせ!」

 

エスデスの命令に、俺の肉体が抗えるはずもなかった。

 

限界を超えた瞬間、俺は彼女の腰を強く掴み、深く突き入れた。

 

「くうぅぅっ……!」

 

どくっ! びゅくっ! びゅるるっ!

 

熱い奔流が、彼女の子宮の奥へと注ぎ込まれる。

 

「あぁぁっ!! 熱い……! 注がれてくる……!!」

 

エスデスは背を反り返らせ、絶頂の波に乗った。

 

彼女の内壁が痙攣し、俺の精液を一滴残らず搾り取ろうと絞め上げる。

 

長い射精と絶頂の余韻が続く。

 

やがて、エスデスは力なく俺の胸に崩れ落ちた。

 

荒い息遣いが、俺の首筋にかかる。

 

「……ふっ……悪くない……」

 

耳元で彼女が囁く。

 

「料理も……これも……最高の味だ」

 

俺は天井を見上げた。

 

精液と汗と愛液の匂いが充満する執務室。

 

逃げ場はどこにもなかった。

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