「特異点の探索?」
ある休日、カルデアのマスター藤丸立香は召集令を受けてブリーフィングルームに来ていた。
そんな中でいつものように技術顧問であるレオナルド・ダ・ヴィンチから説明を受ける。
「そうだね、いつものように現地に赴いて原因の捜索、解除または破壊それはいつも通りなんだけど…」
そこで一旦言葉を区切り納得しがたいといった表情でダヴィンチは続きを話した。
「何故か特異点に入れるのは女性サーヴァントかマスター君だけで男性サーヴァントの参加は不可能とシバの回答が出てるんだ」
「俺か女性サーヴァントだけ?」
予想外の情報に藤丸は聞き返した。
「そうだね特異点にレイシフト出来るのは女性サーヴァントか君だけ」
繰り返された情報に頭を捻るも解決作が思い付かなかった藤丸が口を開こうとしたその時甲高いアラーム音が鳴り響く。
「何?何が起きてるの?」
「これは…まさか!?」
そう藤丸とダヴィンチが驚いていると管制室からの放送が鳴り響いた。
「新種特異点の人理定礎に異常発生!」
「特異点側からの魔術的干渉を確認!」
そう放送された瞬間カルデア中の明かりが消えた。
「停電?!ダヴィンチちゃん?!どうする?」
そう叫んだ藤丸に答えは帰ってこない。
「ダヴィンチちゃん?」
暗闇の中確かに近くに居たはずのダヴィンチに触れようと藤丸は手を伸ばす。
その瞬間明かりが復旧し藤丸は一瞬目を瞑った。
藤丸が再び目を開けるとさっきまで確かに居たはずのダヴィンチの姿が忽然と消えていた。
「現状カルデアに起きている以下の3つの異常の根源はあの新種特異点だろう」
ムニエルやゴルドルフは特異点について藤丸と考察する。
「①女性サーヴァントが全員行方不明」
「②保管されていたはずの聖杯133個が行方不明」
「③以上の①②の発生後非常に微少なレベルながらカルデア内の電力が確認不可能な場所に吸収されている」
「技術顧問もマシュも居ない状態でマスター単独でのレイシフトなど許可出来んぞ」
「でも新所長、おそらく原因が特異点にある以上俺がレイシフトしなきゃならないのは変わりませんよ」
それからしばらく残された男性陣の会議は続いた。
藤丸の安全の為に渋るゴッフを説得して藤丸はレイシフトの許可を得る。
するとそれを見計らったかのようにブリーフィングルームのドアがノックされる。
「どうぞ入りたまえ」
ゴッフがそう言うと入ってきたのはアストルフォだった。
「失礼しまーす」
「アストルフォ?どうしたの?」
状況が読めない藤丸が質問するとアストルフォはニコリと笑って言った。
「新種の特異点は女性サーヴァントかマスターしか入れないって聞いてさ、僕ならいけないかな?って思ってさ」
その言葉を聞いたスタッフたちがシバの演算を始めると帰ってきた答えはイエスだった。
「お見事アストルフォ!」
そうムニエル達と喜ぶ藤丸をアストルフォは笑顔で見ている。
「それでは藤丸、アストルフォ、新種特異点の原因の究明及び、行方不明となった女性サーヴァント達の捜索、それとおそらく特異点に奪われたであろう聖杯の奪還」
「果たさねばならぬ目的は多いが1つづつ順番に確実にこなして欲しい、健闘を祈る」
そうゴッフの言葉に見送られながら藤丸とアストルフォはレイシフトを開始した。