魔女マロリーの淫らな講義~師匠と弟子の魔法修行 作:錫鹿とらちよ
「え? え? 先生も!? ……一体どれくらい溜め込んでるんですか!?」
「充填」の魔法で射精を溜め込んでいる弟子のレノだけでなく、師匠である魔女マロリーも絶頂を溜めているという告白に興奮した面持ちで、薬師モアナが身を乗り出して食いつく。
「昨日の夜の自慰行為で13回、今朝の自慰で5回、そして先ほどまでレノの尻穴を舐め回しながら不覚にも3回。……実に21回分のオーガズムを体内に溜めていることになるな。ここまで濃縮したのは我ながら初めての試みだ」
そう語るマロリーの顔が一瞬だけ微かに怯んだように見えた。
ここまで溜めたのは初めてということは、それ以下の回数であれば充填した絶頂を味わった経験があるのだろうか。
モアナとレノは同時にその恐ろしい事実に疑問を抱いた。
「21回分ともなると自分でもどうなってしまうか分からないが……まあ、レノと一緒なら大丈夫だろう。そら、早く来い」
脚だけでなく、尋常ではない量の愛液を溢れさせいやらしく口を開けている自身の蜜洞を広げ弟子を誘う魔女。
未熟な自分に何をそんなに信用があるのかと疑問を挟みたかったレノであったが、目の前で甘い匂いを放ちながら彼を待ち受ける肉穴に完全に目を釘付けにされた。
そして次の瞬間には雄としての本能のまま、彼女の身体へと覆いかぶさるように襲いかかった。
「し、師匠っっ……!!!」
「あっ……わっ……」
いきり立つ逞しい男根を自ら握り、熟れた肉穴へと迷いなく挿入しようと突き進む少年の姿を見てモアナも慌てて自身の股間を擦る動作を再開した。
ヌチッッ……!!
「っ……!」
卑猥な粘着音が部屋に響き渡り、濡れそぼった膣口に少年の最先端がピタリと密着する。
マロリーが一瞬、期待と緊張で目を細めた次の瞬間――。
……ズリュッッッッ!!!
「くっ……!!」
「んあっっ……熱っっ!!」
レノの硬く限界を超えて怒張した男根は、驚くほど滑らかに溢れ出る愛液に導かれ心地よい肉壁の抵抗を生みながらも一気に最奥まで突き込まれた。
そのあまりの膣内の熱さに驚愕する少年レノと、待ち望んでいた愛しい来訪者を最深部まで迎え入れた魔女の重い呻き声が重なり合う。
「師匠っっ!! ……!! ……熱くてっっ……凄いっ……」
「んくっ……。最初から容赦がないな、いいぞレノ……」
全く手加減のない野生的な挿入にやや驚きながらも、マロリーは愛おしそうに弟子を褒め、彼の全てを受け入れようと腰を受け止める。
「レノくん……す、すっご……根本まで一気に……」
普段の大人しい少年の面影など微塵もないあまりにも漢らしい突き込みに、モアナは息を呑んだ。
マロリーの膣内は、昨晩からの度重なる自慰行為と絶頂感を味わえぬまま強制的に溜め込まれてきた疼きにより、とてつもない熱を帯びていた。
それは男性器をドロドロに溶かしかねないほどの柔らかさを持ちながらも、同時に適度な締めつけを生む極上のうねりを見せている。
あまりにも待ち望んでいた少年のペニスの感触に、膣内の肉壁が総動員で歓喜の収縮を見せ彼の男根に一斉に抱きついてその全体を舐め回すように締め付けた。
「あっ……あぐっ……師匠っっ……!! ……中っ……凄い、です……っ」
弟子となり、男女の関係を結ぶようになってからというもの、彼女の膣内はまるで独自の意思を持つかのようにレノの男根が大のお気に入りになっていた。
彼が訪問する度に、毎度最大級のもてなしをするかのように男性が最も悦ぶ複雑な刺激を自動的に与えるようになっていたのだ。
自身の女性器がこの年下の少年のペニスをいたく気に入ってしまっている――
その厳然たる事実に少々の気恥ずかしさを覚えながら、魔女は彼の耳元で優しく囁いた。
「レノ……今日は私を気持ちよくしようなんて余計なことは一切考えなくていい。私もこれ以上絶頂を溜め重ねたらどうなるか分からん……。お前はただ、自分の好きなように動くんだ」
膣肉で彼のものをねっとりと舐め回しながら、彼女は弟子を気遣う。
「師匠……す、すみません……僕、もう……出したくて……っ」
今にも、女性の快感など一切考えずに雄の欲求に任せて自分勝手に暴れ回ってしまいそうな凶暴な欲望を必死に抑え、彼は耐えながら言った。
(ゴクリ……)
その傍らでは、男の欲望に任せた荒々しいピストン運動がいつ始まるのかと、今か今かと待ち望みながら二人の結合部に釘付けになって涎を飲み込んでいるモアナがいた。
「うん、いっぱい溜まっているものな。好きなところに、自分の気持ちいい箇所を擦り付けろ。上の出っ張った肉でもいいし、奥の窪みのとこでもいいぞ」
マロリーは少年の濡れた頬を優しく撫で、彼の理性のトリガーを完全に外しにかかった。
「っ……!!」
その言葉に、少年のタガは完全に外れた。
自身にぴったりと抱きつく熱い粘膜を引き剥がすように、一気に入口付近までペニスを引き抜き、名残り惜しく追いすがる肉壁を今度は力任せに巻き込みながら、勢いをつけて最奥の壁へと突き刺した。
ズルルルルッッ!! ………ドチュッッッ!!!!
「ぁっ……ぐっ……!!」
およそ少年らしからぬ獣のような強烈な突き込みに、マロリーの美しい顔が劇的に歪む。
レノはそのまま、その凄まじい勢いのまま前後運動を激しく開始した。
ドジュッ…!! …ドチュ…!! …ドジュッ…!!!
「んっ…!! うぐっっ……!! ぁっ…!!」
愛しい弟子の激しい挿入を恍惚の表情で受け止めるマロリー。
自身の膣壁を無茶苦茶に抉りながら射精に向けた身勝手な動きをするレノに対し、なるべく多くの快感を与えるべく、中を蠢かせて必死に締め付ける。
その高密度の密着がさらなる相乗効果を生み、レノはあっという間に本物の限界へと追い詰められていく。
(うっわ……すご……レノくん、普段と違ってこんな動物みたいに激しくセックスするんだ……)
その光景をすぐ後ろから眺め、あまりの熱量に無意識のうちに二人の結合部へとじりじりと体とにじり寄らせていくモアナ。
「うあぁっ……師匠っ!! ……ご、ごめんなさいっ!! 僕……自分だけっ……気持ちよくっ……!!」
口では謝罪の言葉を述べながらも、あまりの快感に腰の動きは全く止められないレノ。
今日、何度も渇望しながら届かなかった本物の射精への予感がすぐそこまで迫っているのを感じていた。
彼は師匠の勧めてくれた通り、彼女の最奥にある窄まった窪みに自身の限界まで膨らんだ亀頭を深く埋め、甘美な摩擦が生まれるようゴリゴリとそのエラを引っ掛けるようにして腰を押し付けた。
「あっ…くっ……そ、そこ、気に入ったか……いいぞ、そ、そのままっ……」
少年が射精のために自分の肉体の丁度いい箇所を「道具」として使い、雄の欲求を果たそうとする様にマロリーは異様な興奮を覚えていた。
彼女はその長い脚でがっちりと彼の腰をホールドし、絶対に逃がすまいと抱きすくめる。
「し、師匠! ……ぼ、僕……もうっ……!!」
肉の窪みの強烈な刺激に耐えられず、少年はついに限界を迎える。
「んぐっ……!! ……はは、22回分……溜まってしまったぞ、私を壊す気か……あ、あっ……、だ、出してっ……!!」
マロリーは最奥を凶悪なカリ首で引っ掛けられる刺激に、身体を大きくのけぞらせて自身の絶頂を確信した。
だが、相変わらず『充填』によりその質量が体内で膨れ上がっていく一方で、未だ快感を得ることはできず、やがて来る大放出の恐怖に戦慄を覚えながら彼の腰をさらに両脚で強く締め付けた。
「師匠っ……!! ……あうっっっ!!?」
だがその瞬間、予想外の場所からの異質な刺激にレノは不意をつかれて声を上げた。
振り向くと、彼の尻を左右に手で大きく割り、その中心へと信じられないほど興奮しきった表情で口づけようとする、短い髪の薬師の女性がいた。
「ご、ごめんレノくん……。私も……先生みたいに……男の子のお尻舐めながらっ……イってみたい……もう我慢できないの……っ」
研究者肌のモアナは先ほどのマロリーの異質な絶頂体験に完全に好奇心を擽られていた。
彼女はそういうと、今日一時間以上もマロリーの舌で舐めほじくられ、まだ僅かにふやけて小さく口を開けている少年の肛門へと、自らの硬く尖らせた舌を強引に刺し入れた。
ズブッッッ……
「んぐあっ……モ、モアナさんっっ……!!」
彼女の濡れた舌がぬるりと腸内に入り込み、その舌先は器用にレノの前立腺を見つけ出した。
舌に感じる少年の内臓の熱と、根本をきつく締め付けられるような感触にモアナの興奮は最高潮に達し、少年の前立腺を荒っぽく舐めつけ、押しつぶし、それ以上の強さで己の肉芽を激しく擦り抜いた。
「あああっっ……!!! イクッッ!! ……出るっっ!! ……ぜ、全部っっ!!」
肉棒全体をうねる膣壁に包まれ、先端を最奥の窪みで激しく刺激され、さらに後ろからは直腸内を別の女性の舌で舐めつけられ、射精を促すように前立腺を執拗に潰される――。
その悪夢のような同時攻撃の前に、少年が今日一日かけて溜め込んできたものはついに完全に決壊した。
レノは最奥の窪みに亀頭を深く潜り込ませ、そのままとてつもない勢いでマロリーの腟内に、白濁とした情欲の洪水を盛大にぶちまけた。
ドビュッッッ!!! …ブビュッッッ!!! …ドクッ!! ドクッッ!! …ビューーーッッ!! ……!!
通常時の断続的な砲撃の後に、まるで蛇口を捻って放出したかのような異質な射精感にレノの全身がのけぞる。
そして彼の臀部では射精の瞬間、レノの肛門が強く引き締められ、舌の根本を万力で圧迫されるように激しく締め上げられたモアナが、その強烈な締め付けに少年の腸内に舌を差し込んだ状態のまま白目を剥いて凄まじいアクメに撃ち抜かれた。
「んああああっっ……!! で、出るっっ!! ……出てるっ!!」
自分の肛門で舌を引きちぎられそうになりながら激しく痙攣する女性の事など意にも介さず、少年は絶頂の宣告をする。
少年の絶叫を聞き、自身の腟内で熱い液体が文字通り爆発するように弾ける確かな感触を覚えながら、魔女マロリーは襲い来る巨大な絶頂の予感に一瞬だけ本能的な恐怖で怯んだ。
だが、もう知るかとばかりに、彼女は自身にかけていたすべての「充填」の魔法を一斉に解除した。
「っっっっっ!!!! ………ぐっっ……!!!」
その瞬間、彼女の下腹部に渦巻いていた、じつに「22回分」もの絶頂のエネルギーが一気に吹き出した。
その全身、足の先から脳天に至るまで、体内を無茶苦茶に引き裂きながら人間がとても許容できないほど狂暴な量の快感が、身体の隅々の細胞まで甘い炎で焼き尽くしながら爆進していく。
一瞬で全身の細胞が蒸発するかのような熱く暴力的な絶頂感を脳髄に直接叩き込まれ、マロリーの身体はベッドの上で大きく跳ね上がるほどの衝撃を受け、意識を一瞬で刈り取られそうになる。
「がっっっ……!!! ……はっっ!!! ……」
必死に歯を食いしばって意識を繋ぎ止め、二回、三回と連続して自らを貫く無慈悲な絶頂の衝撃に耐えたが、その後追いでさらに恐ろしい量の快楽の濁流が彼女の身を完全に攫おうと襲いかかってきた。
(このイキ方はっ……!! ……ダメだっ……まずいっっ……!!!)
「あぐっっっっ……!!……いやっ……!!!」
22回分の、しかも様々な時間、様々な箇所であらゆる方法で発生させた異なるタイプのアクメを魔法で無理やり溜め込み混ぜ合わせ、それを一度に浴びるという狂気の行為。
絶命すら予感させるほどのあまりにも理不尽な快楽の嵐に巻き込まれ、マロリーは必死に正気を保つための拠り所を求めて手を伸ばした。
そんな彼女を現世に繋ぎ止めたのは、自身の最奥、下腹部で未だに熱く爆発し続け、熱い命を注ぎ込み続けている大切な弟子の激しく脈打つ肉の感触だった。
ビューーッッ!! ……!! …ビュクッッ……!! …ビューーーッッ!! ……!!!
『レノと一緒なら大丈夫だろう』
マロリーはつい先程、弟子と薬師に告げた自身の言葉を歯を食いしばりながら何度も反芻する。
彼女の意識を絶とうと、何度も快楽の大鎌を振り上げては容赦なく振り下ろされる無慈悲な斬撃を決死の覚悟で受け続け、その度に雌に生まれた事を呪うほどの気ちがいじみた快感が自身を貫く。
だが彼女は、止まることのない膣奥での爆発的な射精の感触に全ての意識を集中させ、気を失うことなく、襲い来る悦楽のすべてを正面から受け止めた。
「いっっ……イって……っ!!……イってるっっ!!……レノっ……!!!」
マロリーはレノの背中に腕を回して強く抱きしめ、彼の終わらない射精も自身を襲う限界を超えた絶頂の波もすべてを飲み込もうと必死に正気を保ちながら味わい尽くし、頭部だけをのけぞらせ、およそその美貌からは想像もできないほど重く、腹の底から絞り出すような叫び声を上げた。
「ぐはあああああああぁぁぁぁっっ!!!……」
彼女にとっては永遠とも思える永い時間、尊厳ごと蹂躙されるような快楽による一方的な暴力。
その獣じみた絶頂を貪り、まさに獣のような咆哮を上げ、見事に22回分の特濃のアクメを骨の髄まで堪能しきった。
その向かいには、これまた強制的に溜め込んだ精液をいまだに撒き散らしながら、それでも眼の前でのたうち回る女性を気遣い、心配そうに見つめ、何とか意識を保とうと唇を噛み締め腰を震わせている少年がいた。
彼女は絶望的とも思えるエクスタシーの濁流を辛くも生き延びた自分を称えつつ、今際の際でも必死で自分の身を案じている少年に愛しさを感じ、災害のような絶頂感の後にご褒美のように訪れる得も言われぬ幸福な余韻の波に打ち震えながら彼を強く抱きしめた。
(すごっ……おしっこみたいに射精してる……。な、長い……)
自身の絶頂を堪能し、ようやく我に返って少年の肛門から濡れた舌を引き抜いたモアナ。
ある程度の時間、十分に絶頂を味わったはずの彼女だったが、それを経てなおビュウビュウと恐ろしいほどの勢いで射精が止まらずマロリーの腟内に熱い液体を放出し続けているレノの姿を見て、ただただ驚愕するしかなかった。
「師匠……はぁっ……はぁっ……師匠……」
うわ言のように何度も師の名前を呼び、完全に息を切らしながら彼女の胸に抱きつくレノ。
マロリーはその愛らしい弟子の頭を、優しく撫でた。
「はぁ……はぁ……。うん、上手にイけたな……。偉いぞ、レノ……」
よく頑張った、と弟子に労いのキスを贈り、ドプッ……と最後の小さな小爆発を膣奥で愛おしく感じながら、マロリーは最高の満足感を湛えて微笑んだのだった。
「いやー、すみません……。お二人の激しい行為を見てるうちに、こっちもすっかり熱が入っちゃって」
衣服を整えながら、少し赤くなった顔で頭を掻くモアナ。
「まったく……ちゃっかりしているな、お前は。観戦料を取りたいくらいだ」
最前列で自分たちの極上の交わりを観賞し、それをおかずに極上の快楽を貪った薬師の友人をマロリーは呆れたような視線で見つめる。
恥ずかしさで言えばモアナの何倍も感じているレノは、マロリーの横で俯いて何も言うことができなかった。
「じゃ、私はこれで帰りますね。大量のサンプル、ありがとうございました!」
モアナは自身の薬品カバンをしっかりと背負う。
「うん。進捗があったらまたすぐに教えてくれ」
彼女にひらひらと手を振るマロリー。
「あ、そうだ」
部屋を出る直前、モアナは居た堪れなくなって俯いているレノのすぐ傍へと近寄った。
「レノくん、すっごい強いセックスするんだね……。お姉さんもすっかり気持ちよくなっちゃった。ありがとね」
彼女は頬を可愛らしく赤く染め、いたずらっぽくニヤけながら彼をからかう。
「えっ……あ、その……っ」
モアナの直球な言葉にレノはさらに顔を真っ赤にし、完全に口籠ってしまった。
「こら、私の許可なく、私の大事な弟子を口説くんじゃない」
マロリーの制止の声に、モアナは「あははっ、じゃあその時はちゃんと先生に許可取りますね。それじゃ!」と快活に笑いながら二人に手を振り、部屋を後にした。
レノはその背中に、頭をペコリと下げる。
「相変わらずだなあ、あいつも」
マロリーは再び、やれやれと言わんばかりに呆れたように呟く。
「あ、あの……師匠? モアナさんが最後に言っていた『サンプル』って、一体何のことですか……?」
「ん? ああ、お前が先ほど私の中にぶちまけた、精液のことだよ」
「せっっ……!!?」
突然とんでもないことを言い出した師匠に、レノはひっくり返りそうな驚愕の声を上げた。
「今日なら大量に採取できると思ってな。あらかじめ彼女を呼んでおいたんだ」
何でもないことのように、あっさりと言う彼女。
「な、な、なんでそんなもの、わざわざ集めるんですかっっ!!?」
レノの抗議を受け、マロリーは少し心配そうな、しかし真摯な表情を彼に向けた。
「前の遠征の時、お前が魔獣に襲われて大怪我を負っただろう? 通常のポーションでは、お前の回復が追いつかなかった。だから、レノだけに強力に効く、お前専用の特製回復薬が作れないか彼女に相談したんだよ。そうしたら、お前の血液や精液のような『活きのいい体液』が大量に必要だと言われてな。まさか、そのために弟子の血を流させるわけにもいかないだろう?」
「な……なるほど? ……そうですね……あの時はご心配をおかけしました。たしかに、僕だけに効くような専用の回復薬があれば、これからの冒険も安心です……」
彼女の筋の通った説明にレノは納得したかのように真面目に考え込み、深く感心した。
(まあ、お前だけに強力に効く薬は、何も『回復薬』だけではないのだがな……)
心の中でそっと呟きながら、自身の悪巧みがこれ以上バレないよう、マロリーは素早く話題を切り替えた。
「さて、お前もスッキリしたところで……さっそく『充填』の魔法がその身に宿っているか、テストをしに外へ出るか」
「は、はいっ……!」
彼女の問いかけに、レノはパッと表情を輝かせて元気よく返事をした。
無事に、少しでもあの魔法が自分の身についているといいのだが、と期待を膨らませる。
「もし身についていなかったら……また今日と全く同じ手順の講義を、一からやり直さないといけないな」
マロリーはそう言いながら、彼へと近寄り、また覆いかぶさるようにして肩を組んだ。
「しっ……師匠っ……!!」
少年魔法使いは、その言葉に凄まじい羞恥と、少しの恐怖、そして身体の奥底から湧き上がる抗えない興奮を表情に浮かべながら、どうか魔法が完璧に身についていますようにと心の中で小さく祈るのだった。