プロローグ:悪魔、楽園(高度育成高等学校)へ至る
人間、何のために生きているか。
その問いに対して、高尚な哲学や道徳を並べる奴は全員が偽善者か、あるいは自己欺瞞に塗れた臆病者だ。金、名誉、権力、それらはすべて、最終的な一つの目的に集約される。
――可愛い女を、孕むほどに貪りつくすこと。
それが、継国漣(つぐくに れん)という男の魂に、そして遺伝子に深く刻まれた唯一絶対の真理だった。
漣には重大な秘密がある。いわゆる「転生者」というやつだ。
前世の記憶を持って生まれた彼は、神の気まぐれか悪魔の悪戯か、生まれた瞬間から人間という種の限界を軽々と超越した、破格の『特典』を付与されていた。
あらゆる複雑な事象を瞬時に理解し、常に最適解を導き出す超高スペック脳。
人間の骨格と急所を熟知し、プロの暗殺術すら凌駕する格闘技術。
人間の肉体を細胞レベル、部位ごとに分解・再生できる知識を持つ医術。
世界の金を動かすシステムと数字の羅列を見通す経済学。
そして、どんな極限状態であっても涼しい顔で生き延びるサバイバル能力。
もし彼がその能力を正しく、社会のために使えば、十代にして世界を揺るがす天才指導者か、あるいは国家を影から操る支配者になっていただろう。
だが、漣の人間性は文字通り『最悪』の一言に尽きた。
彼は原作――この『ようこそ実力至上主義の教室へ』という世界の知識を一切持たない。ただ、与えられた圧倒的なスペックを、中学時代の3年間、すべて「女を効率よく堕とし、その身体を貪る」ためだけに注ぎ込んできた。
ターゲットの心理を脳科学と医術の観点から緻密に分析して精神的に依存させ、圧倒的な経済力で囲い、逆らう男がいればその身体を格闘術で完膚なきまでに叩き潰す。
結果として、彼が通っていた地元の中学は、卒業間際に見事なまでの大修羅場を迎えた。何十人という女子生徒が漣を巡って刺し違えんばかりのドロドロとした抗争を起こし、学校の機能は事実上、完全崩壊(壊滅)。
「このまま日本にいたらマジで女たちに刺されて死ぬな」と察した漣は、ほとぼりを冷ますため、そして「外部との連絡が一切遮断される、完全全寮制の秘密めいた学校がある」という噂を聞きつけ、この高度育成高等学校へと逃げ込んできたのだった。
そして、4月1日。
桜舞い散る校門をくぐった漣は、敷地内を行き交う女子生徒たちの姿を見た瞬間、その理性を消し飛ばし、脳内で歓喜の咆哮をあげていた。
(おいおいおいおい、最高かよこの学校……! なんだこの乳の平均値の高さは!? スタイル抜群の美少女しかいねえじゃねえか! ここは楽園か? 天国か!? よし、全員俺の女にしてやる!!)
その歪みきった野望が、すべての始まりだった。
1.最悪のスタート:信頼度「ゼロ」の男
1年Dクラス。それが漣の配属された教室だった。
担任の茶柱佐枝が教室に入ってくる前、黒髪の冷徹そうな美少女(堀北鈴音)や、あまりにも見事な爆乳を揺らすショートカットの美少女(櫛田桔梗)を発見した漣は、理性という名のブレーキを完全に火花散らせて破壊させた。
「よお、そこのデカパイの君。俺は継国漣。趣味は夜のベッドの運動。今夜さっそく、俺の部屋でディープな自己紹介(パコり合い)しない? ついでに連絡先(ID)教えてよ。夜中にいつでも呼び出せるようにさ」
「ひゃあッ!? な、何ですかあなた……っ! 連絡先なんて無理です……!」
本気でドン引きして身体を縮こまらせ、怯えるようなポーズを取る櫛田桔梗。だが、その瞳の奥が一瞬だけ冷たく据わったのを、漣の超高スペック脳は見逃さなかった。
(ほう……? この女、表の顔と裏の顔があるな。面白い、あとでじっくり剥ぎ取ってやる)
「おい、隣の黒髪ツンデレ美少女。お前、すごくいい匂いがするな。処女か? 初めては優しくしてやるから、今すぐ保健室で俺にその身体を捧げろ」
「……死ね。二度と私に話しかけないで、生理的嫌悪感しか湧かないわ」
ゴミを見るような、冷酷極まりない目で漣を睨みつける堀北鈴音。
それだけではない。漣は教室内を徘徊し、目につく女子全員に「おっぱい揉ませて」「お前の脚、すごくエロいな。今すぐ舐めさせろ」と、息を吸うようにセクハラ紛いの言動を繰り返した。
当然、クラスの反応は冷酷だった。
女子たちからは「キモい」「マジで無理」「近づかないで、生理的に受け付けない」と、害虫を見るような目を向けられ、完全に軽蔑の対象となった。
男子たち――特に須藤健や池寛治、山内春樹らからは「なんだあいつ、ただの盛りのついた猿じゃねえか」「アイツが同じクラスとか恥ずかしいわ」と蔑まれた。
教室内で、継国漣という男の信頼度は、入学初日にして文字通り「ゼロ(最悪)」からスタートした。
だが、漣はまったく気にしていなかった。
なぜなら、彼の超高スペック脳は、教室内の一部の人間を冷静に観察していたからだ。
例えば、一切の感情を排した目で窓の外を見つめている茶髪の男――綾小路清隆。
(……ほう。あの男、ただ者じゃねえな。歩き方、筋肉のつき方、視線の動かし方。完全に『同類(プロ)』のそれだ。ま、男に興味はねえけどな。俺のハーレム計画の邪魔さえしなきゃどうでもいい)
やがて担任の茶柱佐枝が入り、この学校の基本システムと、10万プライベートポイントがチャージされた学生証が配られた。
クラスの連中が「10万円分!? すげえ!」と狂喜乱舞する中、漣は冷めた目で自分の端末を見つめていた。
(毎月無条件で10万円が手に入る学校? んなわけねえだろ、経済の基本原則を無視して国がこんな学校運営するはずがねえ。この『ポイント』には必ず裏があるな。Sシステムとやらの採点基準は、おそらくクラス全体の『品行方正さ』や『成果』だ。今のうちに仕込んでおくか)
漣はあえてその疑問をストレートには口にせず、基本方針を固めた。
「俺は目立たない。自分の持つ本気のカード(スペック)は見せない」。
クラス内では「ただのキモい女好きの馬鹿」というピエロの皮を被っておく方が、後々都合が良いからだ。
ただし、最低限の「仕込み」だけはしておく。
ホームルームの終わり際、クラス中がポイントの使い道で騒ぐ中、漣はガタッと椅子を引いて立ち上がった。
「おい、お前ら」
クラス全員の視線が、不快感とともに漣に集まる。
漣はいつものヘラヘラした笑みを消し、酷く冷淡な、底知れない声で言い放った。
「4月中は、授業は真面目に聞いとけ。遅刻や私語、スマホや買い食いもやめとけ。後で泣きを見たくなかったらな」
「はあ!? なんだよお前、急に説教かよ! キモいんだよ猿!」
須藤が机を叩いて怒鳴るが、漣は「フッ、忠告はしたぜ? 可愛い子ちゃんたち、後で俺に泣きついても、ヤらせてくれなきゃ助けないからな~!」と、すぐにいつものセクハラ男に戻って教室を後にした。
「なんなの、アイツ……本当に気味が悪いわ」
堀北鈴音は眉をひそめた。一瞬だけ漣が見せた、あの「底知れない冷たさ」が、彼女の心に小さな棘のように引っかかっていた。
2.放課後の暗躍:チキンレースの幕開け
4月の放課後。
クラスの連中がカラオケや高級カフェで10万ポイントを湯水のように使い果たしている頃、漣は全く違う行動に出ていた。
彼が向かったのは、体育館や各部活動の道場、そして体育会系の部活が集まるエリアだった。
今回の目標額は決めている。「最大1500万プライベートポイント」。それだけあれば、この学校のルールがどう変形しようと、すべての状況を金の力で捻じ伏せ、女を囲うことができる。
「たかが10万ポイントじゃ、女を全員囲うには少なすぎる。この学校のシステムがどうあれ、ポイント=力だ。まずは合法的に軍資金を強奪する」
漣が選んだのは、格式高い『剣道部』の道場だった。
重厚な木刀の音が響く道場に、漣は制服のまま足を踏み入れた。
「たのもー! 一年生の継国漣だ! 先輩方、俺と正々堂々、賭け試合(チキンレース)をしに来たぜ!」
道場内が静まり返る。主将らしき厳つい3年生が前に出てきた。面を外し、不快そうに漣を睨みつける。
「なんだ、1年の冷やかしか? 剣道を愚弄するなら立ち去れ」
「冷やかしじゃないって。部活動の規約とルールに乗っ取った、正式な非公式戦(マッチメイク)の提案だ。ルールは簡単。剣道の公式ルールに従い、三本勝負で俺とそっちの代表が1対1で戦う。ただし、**挑戦者である俺の掛け金は、常に自分の全財産(オールイン)**だ」
漣は学生証の画面を提示した。そこには初期値の10万ポイントがある。
「全額だと……?」
「そう、俺が負けたら、俺の持つポイントを『全額』そっちに譲る。そっちは一律10万だけでいい。お前らにとっては超ローリスク・超ハイリターンだろ? それとも、防具をつけた1年坊主が怖くて逃げるか?」
「……面白い。その不遜な態度、叩き直してやる。調子に乗るなよ、1年」
剣道部の有段者である2年生のエースが名乗りを上げた。漣は道場の防具を借り、竹刀を握る。
試合開始の合図とともに、2年生が鋭い踏み込みから「面――!」と竹刀を振り下ろす。
だが、漣の超高スペック脳と卓越した武術の視点から見れば、その動きはカタツムリのように止まっているも同然だった。
(ここで圧倒的な一撃で倒しちゃ、次のカモが来ねえからな……。ギリギリで勝った『演技』をしねえと、チキンレースは成立しねえ)
漣はわざと足元をもたつかせ、竹刀の軌道から紙一重で身体をずらした。
「うわっとっと! ぶねえ!」
ヘラヘラと声をあげながら、体勢を崩したフリをして竹刀を振り回す。しかしその軌道は、解剖学的に相手の防御の死角となる手首の骨の隙間へと的確に吸い込まれていた。
パシィィィン! と鋭い音が道場に響く。
「小手!」 審判に入った部員が、呆然としながらも旗を上げた。
「しまっ――」
焦った2年生がさらに間合いを詰めてくるが、漣は「うわ、怖い怖い!」と叫びながら、偶然を装って相手の竹刀をすり抜け、胴へと竹刀を滑り込ませた。
カツン、と乾いた音がして、二本目が決まる。勝負あり。
「あ、あれ? 当たっちゃった。へへ、俺の勝ちだな! 10万ポイント、いただき!」
漣は端末を操作させ、10万ポイントを移動させた。
周りの部員たちは「偶然だ」「アイツ、運が良かっただけだろ」「先輩が油断したんだ」とざわめく。
漣は、あえて彼らを激しく挑発し、さらに自分の持つすべてのポイントを賭ける狂気を見せる。
「なんだよ、先輩方、その面は? 悔しかったらもう一回やるか? 次は俺の全財産になった20万ポイントを全部賭けてやるよ! そっちは変わらず10万でいいぜ? あ、もしかしてポイントが惜しいのか? 情けねえなぁ、そんなにケチケチしてっと、可愛い女子にモテねえぞ? 弱虫の集まりか、ここは?」
「てめえ……ッ! 次は俺が相手だ!」
「俺も乗るぞ!」
「全額奪い取ってやる!」
狂気的な全プッシュ(オールイン)を繰り返す漣の姿に、部員たちは完全に我を忘れてプライベートポイントを賭け続けた。漣の持つポイントは、10万から20万、40万、80万、160万、320万……と、恐ろしいスピードで倍々ゲームを繰り広げていく。
一歩間違えればすべてを失うチキンレース。だが、漣の脳内には「敗北」の二文字など存在しない。圧倒的な実力差があるにもかかわらず、常に「薄氷の勝利、奇跡の逆転」を完璧に演じ続けた。
この日から、漣の「ルールに則った道場破り」が本格化した。
運動部のアスリート、上級生たちを相手に、それぞれの部活の公式ルールを完全に守った上で「1対1の全額賭け試合」を持ちかけ、合法的にポイントを強奪していった。
「挑む度胸もない腑抜けは、黙って指くわえて見てな。お前らみたいな雑魚から巻き上げたポイントで、俺は可愛い女の子たちと最高の夜を過ごすからよぉ!」
その噂は、またたく間に学校の運動部、そして上級生たちの間に広がっていった。
『1年に、全財産を常にオールインしてくる、本物のギャンブラーにしてバケモノがいる』と。
3.神室真澄という獲物
4月中旬。漣のポイント稼ぎが順調に大台を突破しつつある頃、彼はケヤキモール(敷地内の商業施設)のコンビニエンスストアで、極上の『獲物』を発見した。
その少女は、美しい黒髪の長髪をなびかせ、どこか陰のある冷淡な瞳をしていた。Aクラスの神室真澄。
彼女は周囲を警戒するように見回しながら、店内の陳列棚へと手を伸ばしていた。その指先が、小さな化粧品(リップクリーム)を掴み、そのまま制服のポケットへと滑り込ませる。
(――おいおい、マジかよ。最高のお宝を見つけちまったな)
漣の超高スペック脳は、彼女の動作の違和感を完璧に察知していた。漣はポケットからスマートフォンを取り出すと、レンズが目立たない絶妙な角度で構え、彼女が商品をポケットに完全に隠し、そのまま精算をせずに店を出るまでの一連のプロセスを、鮮明な動画として録画した。
店を出て、人気のない裏路地へと歩いていく神室真澄。
彼女の背後に、足音もなく漣が忍び寄る。
「ねえ、そこの黒髪ロングの美人さん。ちょっといいかな?」
唐突に声をかけられ、神室はビクッと身体を震わせて振り返った。その表情はいつもの冷徹さを装おうとしていたが、瞳には明らかな動揺が走っている。
「……何? 私に何か用?」
「用も大ありさ。君、さっきコンビニで面白いマジックをしてたよね。ほら、これさ」
漣はニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながら、スマートフォンの画面を神室の目の前に突きつけた。
画面の中で、彼女が周囲を気にしながらリップクリームをポケットにねじ込む瞬間が、恐ろしいほどの高画質で再生されている。
神室の顔から、一瞬にして血の気が引いた。
「なっ……! あなた、それ……!」
「万引きの証拠動画。いやぁ、Aクラスの優秀な生徒がこんなスリリングな趣味を持ってるなんて、学校に知られたらどうなるんだろうね? 退学かな? それともAクラス剥奪かな?」
「消して……! 今すぐそれを消しなさいよ!」
神室が掴みかかろうと手を伸ばすが、漣は軽々と身をかわし、彼女の手首を掴んで引き寄せた。
「消してほしければ、俺の条件を飲んでもらおうか。今夜、俺の部屋(寮の401号室)に来い。拒否したら、この動画は今すぐ学校の掲示板と担任のところに送信される。……わかったね、お利口さん?」
漣の底知れない、冷酷な獣のような瞳に見つめられ、神室は激しく身体を震わせながら、小さく頷くしかなかった。
4.密室の調教:悪魔の部屋へ
その日の夜、21時。
漣の部屋のインターホンが静かに鳴った。
ドアを開けると、そこには昼間の制服姿のまま、フードを深く被った神室真澄が立っていた。彼女の顔はひどく青ざめ、唇は小刻みに震えている。
「へえ、ちゃんと来たじゃん。偉いね。さあ、中に入りなよ」
漣は彼女の腕を掴み、乱暴に部屋の中へと引きずり込んだ。カチャリ、とドアの鍵が閉まる音が、神室にとっての絶望のカウントダウンのように響く。
「……動画は、本当に消してくれるのね?」
神室は部屋の真ん中で立ち尽くしたまま、警戒に満ちた声で尋ねた。
「それは君の『奉仕』次第かな。さあ、まずはそこに座れよ」
漣はベッドの端に腰掛け、ズボンのベルトを緩め始めた。神室はその意図を瞬時に察し、顔を屈辱と恐怖で歪ませる。
「な、何をさせる気……?」
「決まってるだろ。俺のここを、君のその綺麗な手で気持ちよくしてもらうんだよ。ほら、早く膝をつけ」
神室は激しい葛藤に襲われたが、退学という二文字への恐怖が彼女のプライドを圧殺した。彼女はゆっくりと漣の前に膝をつき、震える手を伸ばした。
漣の逞しい質量が目の前に露わになると、彼女は羞恥心で顔を真っ赤に染めながら、言われるがままに指先を動かし始める。
「く、くそ……なんで私がこんな……っ」
「いいよ、その屈辱に塗れた顔、最高にエロい。もっとしっかり握って、上下にしなよ」
漣は彼女の黒髪を乱暴に掴み、自分のペースで手を動かさせながら、圧倒的な快楽を貪っていく。しばらくして、漣は彼女の頭を軽く押し戻した。
「よし、次は本番だ。……自分で服を脱げ」
「えっ……?」
「聞こえなかったか? 自分で、全部脱ぐんだよ。お前のその綺麗な身体を、隅々まで俺に見せてみろ。拒否するなら、今すぐ動画をアップロードするけど?」
神室の目から、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。しかし、もう逃げ場はなかった。
彼女は震える手で、制服のリボンを解き、ブラウスのボタンを一つずつ外していく。衣服が床に落ちるたびに、彼女の白い肌が室内の灯りに照らされていく。スカートを脱ぎ、下着の上下もすべて自らの手で外した時、そこには一物の遮るものもない、完璧な美しさを持った神室真澄の全裸があった。黒髪の長髪が、彼女の豊かな胸元や白い背中に絡みつき、妖艶さを際立たせている。
「素晴らしい。完璧な身体だ」
漣はスマートフォンを取り出すと、容赦なくシャッター音を響かせた。
カシャ、カシャ、カシャ。
「な、何してるのよ! やめて!」
「やめるわけないだろ。君の全裸写真、それにこれから始める行為中の写真や動画も、全部このコレクション(手札)に加えるんだよ。お前が二度と俺を裏切らないための、最高の保険さ」
神室は恥ずかしさと絶望で顔を覆ったが、漣は彼女の細い手首を掴んでベッドへと押し倒した。
漣は引き出しからコンドームを取り出し、それを神室の手に握らせた。
「ほら、お前が自分でこれを装着しろ」
「な、何で私が……っ」
「いいからやれ。言っておくけど、もしそれが途中で破れたり、お前の不手際で外れたりしたら、次は容赦なく『生』で中にブチ込んで種付けしてやるからな。お前の腹を俺の子供でパンパンにされたくなければ、慎重につけろよ?」
漣の非情な脅しに、神室は恐怖で呼吸を荒くしながら、慣れない手つきでコンドームを装着した。その間も、漣のカメラは彼女の恥態を執拗に記録し続けていた。
「準備はいいか? ――いくぞ」
漣が彼女の太ももを大きく割り、その中心へと自身の質量をあてがう。その瞬間、神室の身体が目に見えて硬直した。
「待って……私、そういうの、初めてだから……っ」
「――処女か」
漣は一瞬だけ驚きの表情を浮かべたが、すぐにその表情を柔らかいものへと変えた。欲望の権化である漣だが、解剖学や医術の知識を持つ彼は、女性の身体の構造を誰よりも理解している。処女を乱暴に扱えば、その後の快楽も肉体的な馴染みも悪くなることを知っていた。
「わかった。初めてなら、優しくしてやるよ」
漣はいつもの下卑た笑みを消し、酷く穏やかな、しかし情熱的な声で囁いた。
彼は神室の耳元や首筋を優しく愛撫し、彼女の身体の緊張を時間をかけて解きほぐしていった。十分に愛液が分泌され、彼女の身体が受け入れの準備を整えたのを見計らい、漣はゆっくりと、しかし確実にその障壁を貫いた。
「あ、う、あぁぁ……っ!」
神室の口から、痛みを堪えるような、しかしどこか甘い悲鳴が漏れる。
漣は彼女の腰を優しく押さえ、愛おしむようにゆっくりと腰を動かし始めた。痛みが徐々に快楽へと変わっていく中、神室は漣の広い胸に必死でしがみつき、黒髪を乱れさせながら、生まれて初めて知る強烈な快感の波に溺れていった。行為中、漣は彼女の濡れた瞳や、結合部を何度もスマートフォンで撮影し、彼女のすべてを電子の鎖で縛り付けていった。
数時間後。
行為が終わり、部屋には独特の甘い香りと、二人の荒い息遣いだけが残っていた。
神室はシーツを胸元まで引き上げ、疲れ果てた表情で横たわっていた。その瞳からは、未だに涙の跡が消えていない。
漣はシャワーを浴びて戻ってくると、ベッド脇の神室を冷たい目で見下ろした。
「さて、神室。最後にお前に言っておく」
神室はビクッと身体を震わせ、漣を見上げた。
「もう二度と、万引きなんてくだらない真似はするな。お前のその『手癖の悪さ』が原因で他の誰かに見つかってみろ。その時は、今日俺にされたことなんか比べ物にならないくらい、悲惨で、酷い目に合わせることになるからな」
神室はその言葉に宿る圧倒的な暴力性と、奇妙なまでの守護のニュアンスを感じ取り、ただ「……わかったわよ」と小さく呟いて、顔を背けるしかなかった。こうして、Aクラスの神室真澄は、入学早々にして継国漣の完全な「所有物(牝犬)」へと調教されたのだった。
5.4月末日:支配の足音が聞こえる
4月30日。放課後。
漣は校舎の裏手、人気のない自動販売機の影で、自分の学生証(端末)の画面を眺めていた。
画面に表示されているプライベートポイントの残高は――
【 15,000,000 pt 】
「1500万。目標ぴったりだな。4月の慣らし運転、チキンレースの結果としては完璧だろ」
1ヶ月間、毎日放課後に剣道部をはじめとする道場破りとチキンレースをルール厳守で繰り返し、上級生のプライドとポイントを文字通り「捕食」し続けた結果だった。これだけの額があれば、この学校のどんなルールであれ、大抵のことは力ずくで、あるいは合法的手段で解決できる。
ふと、背後に気配を感じて漣は振り返った。
そこに立っていたのは、Dクラスの担任、茶柱佐枝だった。彼女はいつもの冷徹な表情で、しかしその目は漣の端末の画面を鋭く射抜いていた。
「……継国。お前、この1ヶ月で何をした?」
「ん? ああ、茶柱先生。何って、ちょっとした小遣い稼ぎですよ。先輩たちと仲良くルールを守ってスポーツの交流をしてただけです」
漣はヘラヘラと笑いながら端末をポケットにしまった。もちろん、神室真澄を動画で脅迫して部屋に連れ込み、完全に調伏したという極秘情報は、茶柱には一切漏らさない。そのカードは、Aクラスを切り崩すための俺だけの秘密だ。
茶柱は小さくため息をつき、書類をバインダーに挟み直す。
「上級生の各部活動から、1年にとんでもないバカ、あるいは怪物(ギャンブラー)がいると苦情が来ている。賭け試合は校則の盲点だが、褒められたものではないぞ。……それにしても、1500万か。お前、この学校のシステムに気づいてやっているのか?」
「システム? 何のことですか?」
漣はわざとらしく首を傾げた。
「白々しい。お前のそのポイント、Dクラスの連中が知れば腰を抜かすだろうな。あいつらは今、10万ポイントを使い果たして浮かれている。明日、絶望することになるとも知らずにな」
「へえ、明日が楽しみですねぇ」
漣の目が、一瞬だけ妖しく光った。
「茶柱先生。俺さ、この学校に来て本当に良かったと思ってますよ。だって、可愛い女の子が多すぎる。Dクラスの堀北ちゃんも櫛田ちゃんも最高だし、Bクラスの一之瀬って子も、あの爆乳と太ももはヤバい。Aクラスの坂柳ってロリっ子も、俺のサディズムを刺激する。全員、俺の女にして、毎日狂ったように種付けしてやりたい」
茶柱は不快そうに眉をひそめた。
「相変わらず、吐き気を催すほどの俗物だな、お前は。その頭脳と身体能力を、なぜそんな下劣な欲望のためだけに使う?」
「下劣? 違いますよ先生。これこそが人間の至高の原動力(モチベーション)です」
漣は自動販売機に背を預け、冷酷に笑った。
「ポイントってのは、要するに『自由』であり『女を縛る鎖』でしょ? 明日、クラスの連中がポイントゼロになって絶望した時、俺がこの1500万を見せたらどうなるか……。あーあ、楽しみだなぁ。身体を売ってでもポイントが欲しいって泣きつく女子が、何人出るか。俺はそれを、完全に囲って、飼い殺して、支配する。クラスも、学校も、全部俺のハーレムの領土にしてやるよ」
茶柱はその言葉に、背筋が凍るようなプレッシャーを感じた。
目の前にいる男は、ただの「女好きの猿」ではない。
自分の持つ圧倒的なスペックを、すべて「欲望」と「支配」のためだけに最適化させた、文字通り『最悪の捕食者』だ。
「……好きにするがいい。明日、お前がそのポイントをどう使うか、見せてもらうぞ」
茶柱はそれだけ言い残し、ヒールの音を響かせて去っていった。
一人残された漣は、夕日に染まる校舎を見上げ、狂おしいほどの笑みを浮かべた。
「さあ、5月からは本番だ。まずはDクラスの可愛い牝犬どもから、じっくり調教してやるかねぇ……!」
高度育成高等学校に現れた、原作知識ゼロの最強にして最悪の異分子――継国漣。
彼の欲望全振りの学校支配劇が、いま、本気の幕を開けた。