1.極限の仮面
高度育成高等学校が課した最初の過酷な試練――「無人島サバイバル特別試験」が幕を閉じ、超豪華客船へと帰還した生徒たちは、久々に訪れた文明の利器と束の間の平穏を全力で享受していた。
1年Dクラスが誰も予想しなかった「1位」という圧倒的な大勝利を収めたことで、教室内には歓喜と安堵の熱気がこれでもかと満ち満ちていた。試験中、山菜定食に並んで餓死寸前だった池寛治や山内春樹といった底辺の連中は、再び無料で開放された船内の高級ビュッフェにしがみつき、まるで世界の終わりが去ったかのように卑しく浮かれ騒いでいる。
しかし、そんな狂騒に沸く客船のパブリックスペースから遠く離れた1年Dクラスの一角には、周囲の歓喜とは完全に乖離した異様な精神的負荷(ストレス)に喘ぐ一人の少女がいた。
櫛田桔梗。
表向きは誰にでも優しく、クラスの誰もが絶対的な信頼を寄せる「天使」のような美少女。しかしその実態は、自分以外の人間をすべて見下し、自身の肥大化した承認欲求と異常なまでのプライドを満たすためだけに完璧な仮面を被り続ける、強烈な二面性を持った狂気の少女であった。
彼女は第2話の夜、自らの醜悪な本性と本音を、1年Dクラスの最後列に君臨する圧倒的な「捕食者」――継国漣(つぐくに れん)に完全に暴かれ、さらにその夜の痴態と淫らな喘ぎ声を4Kの高画質動画で記録されるという絶対的な弱みを握られて以来、彼の完全なる隷属下におかれていた。
無人島という、他者との距離が極限まで近くなる閉鎖環境。そこで完璧な善人を演じ続け、嫌悪してやまない堀北鈴音への憎悪を必死に押し殺し、平田洋介のサポートに徹する実務。そのすべてが、彼女の精神を限界まで摩耗させていた。さらに、第2話の密室で漣の強靭な肉体と、人間の限界を超えた絶頂を脳髄に叩き込まれた彼女の身体は、ストレスの増大に比例して、その「調伏」された快楽の記憶を激しく呼び覚ましていた。
(ああ……クソ、クソ、クソ! なんでみんなして浮かれてんのよ……! 堀北の奴、自分が体調不良で倒れてリタイアしたくせに、何事もなかったみたいに澄ました顔しちゃって……そのまま死ねばよかったのに! それに、身体が……お腹の奥が、ずっと熱くてイライラする……っ!)
船内の長い廊下を歩く櫛田の琥珀色の瞳は、いつもの輝きを失い、ドロドロとしたストレスと強烈な性欲の混ざり合った、狂気的な焦燥感で激しく充血していた。すれ違う他クラスの生徒たちに反射的に完璧な営業スマイルを向けながらも、彼女の華奢な身体は、内側から湧き上がる衝動で微かに震えていた。
その様子を、数メートル後方から濁りのない琥珀色の瞳で静かに見つめている男がいた。
継国漣である。
人間のあらゆる部位や神経、精神のバイオリズムを細胞レベルで見通す超高スペック脳を持つ漣にとって、櫛田が今どれほど「ヤバい」状態にあるかを察することは、赤子の手をひねるよりも容易だった。
(あはは、桔梗ちゃん、完全にメーターが振り切れてるねぇ。無人島で一週間も本性を隠して、さらに俺の極上の愛液を断たれてたんだ。そりゃあ、可愛い頭の中もドロドロに溶けかかってるわけだ)
漣はサングラスの奥でフッと口元を歪め、底の知れない捕食者の笑みを浮かべた。
彼はスマートフォンを取り出すと、事前に茶柱佐枝との取引――Dクラスを無人島試験で「1位」に導いた報酬として要求し、手に入れておいた特別客室の鍵のデータをアクティベートした。学校に帰還するまで誰の立ち入りも許されず、教員用の管理区画にひっそりと存在する、完全なる絶対の密室。
漣は音もなく櫛田の背後に歩み寄ると、彼女の細い手首をガシッと力強く掴んだ。
「ひゃあうっ!? ――あ……つ、継国、くん……?」
驚愕して振り返った櫛田の顔から、一瞬にして天使の仮面が剥がれ落ち、ドロドロとした情欲と恐怖の混ざった本音の瞳が漣を捉えた。
「静かにしなよ、桔梗ちゃん。ほら、そろそろお前のその可愛いお腹の中に、俺の熱い特効薬が必要な時間だろ? ついてきな」
「あっ……う、うん……」
漣の強靭な肉体から放たれる圧倒的なプレッシャーと、記憶に深く刻み込まれた雄の匂いに当てられた瞬間、櫛田は拒絶の言葉を一切失った。彼女は大人しく首を縦に振り、漣に引かれるまま、一般生徒の立ち入りが厳しく制限された管理区画へと足を進めていった。
2.獣の咆哮、あるいはなすがままの狂宴
重厚なカードキーのロックが解除され、二人が特別客室に足を踏み入れた瞬間、背後のドアがバタンと大きな音を立てて閉まった。
室内に設置された高級な冷房の涼しい風が、二人の肌を撫でる。しかし、その静寂を破ったのは、櫛田桔梗の理性の完全な崩壊だった。
「――あっ、ああああああッ!!」
案の定、精神的にも肉体的にも完全な限界を迎えていた櫛田は、文字通り野生の獣のような勢いで漣の胸元へと飛びかかった。その琥珀色の瞳は完全に瞳孔が開いており、これまでのストレスと、漣という怪物への盲目的な依存の光がドロドロに混ざり合っていた。
「漣くん! 漣くん、漣くん……っ! もう無理、本当に無理なの……っ! あのクソみたいな無人島で、ずっと、ずっとあんたのことばっかり考えてた……! 私を、私を早く壊してぇええ!!」
櫛田は激しい呼吸を繰り返しながら、漣の衣服に爪を立てて引き裂かんばかりの勢いで貪りついた。彼女は自らのブラウスのボタンを強引に引きちぎるようにして脱ぎ捨て、豊かな二つの膨らみを露わにすると、それを漣の強靭な胸板へと激しく押し付けた。スカートも下着も、自ら乱暴に剥ぎ取って床へと放り投げる。
漣はそんな彼女の狂気的な暴走を拒絶することなく、ククッと喉を鳴らして笑った。
「あはは、随分と積極的だねぇ、桔梗ちゃん。いいよ、お前がどれだけ飢えてたか、その身体で存分に表現してみな。俺はなすがままに抱かれてあげるからさぁ」
漣は衣服を脱ぎ捨て、ベッドの上にドサリと仰向けに横たわり、両腕を広げて櫛田のすべてを受け入れる体勢をとった。それは、圧倒的な強者だからこそできる、余裕に満ちた捕食者のポーズだった。
「あぁっ……大好き、漣くん、本当に狂っちゃいそう……っ!」
完全にメロメロになり、精神を調伏されている櫛田は、全裸の漣の上に跨がると、貪るように彼の首筋や唇に幾度もキスを浴びせた。彼女の細い指先が、漣のたくましい腹筋をなぞり、その股間に君臨する、人間の限界を超えた強大な一物へと伸びる。
「ん、んぅ……っ、すごい……もうこんなに、熱くて、おっきい……っ」
櫛田は息を呑みながら、その豊かな胸の谷間で漣のペニスを挟み込み、激しく上下にしごき始めた。彼女の顔はすでに情欲で真っ赤に染まり、端正な顔立ちは完全に淫らな雌のそれへと変貌していた。
「ほら、お前の得意な『ご奉仕』を見せてみなよ」
漣がヘラヘラと笑いながら彼女の濡れた髪を優しく撫でると、櫛田は嬉しそうに鼻を鳴らし、そのまま自らの顔を漣の股間へと埋めた。
「んむ……っ、ちゅ、ぷは……っ、れん、くん……っ」
彼女は小さな口を限界まで大きく開き、漣の太い最深部までを一気に喉の奥へと突き刺した。フェラチオの開始である。
ジュポ、ジュブ、ズブブブッ……と室内に卑猥な水音が響き渡る。櫛田は、クラスで見せる清楚な天使の声からは想像もつかないような、汚らわしくも甘美な音を立てながら、漣のペニスを必死に吸い上げた。彼女の琥珀色の瞳は上目遣いで漣を見つめ、彼が気持ちよくなっているかどうかを執銃に確認するように、激しく頭を前後させていた。
「あはは、本当に上手になったねぇ。無人島で溜め込んだお前の涎が、俺のモノをドロドロに潤してるぜ」
「ん、んぐぅうっ……! んむ、ちゅ……レん、くん、はぁっ……!」
漣の言葉にさらに興奮を煽られたのか、櫛田は自らの身体を反転させ、漣の顔の上に自らの秘部を突き出すような姿勢をとった。いわゆる『69(シックスナイン)』の体勢である。
漣の目の前に、無人島の熱気で微かに汗ばみ、しかし極上のフェロモンを放つ櫛田の割れ目が露わになる。そこからは、すでに我慢しきれないほどの愛液がドロドロと溢れ出ており、漣の顔を汚さんばかりの勢いで蜜を滴らせていた。
「んあぁっ! 漣くん、そこ……舌で、舐めてぇええっ!」
櫛田は漣のペニスを口に含んだまま、腰を激しく振って彼の顔面に自らの秘部を押し付けた。
漣は人間の限界を超えた医術の知識と舌の技術を使い、櫛田の最も敏感なクリトリスを的確に、 猛烈な速度でレロレロと貪り始めた。
「――っ!?!? んぐぅうううウッ!!」
口に漣の一物を含んだ状態のまま、櫛田は白目を剥き、激しく身体を硬直させた。漣の天才的な舌使いは、彼女の脳の神経を直接焼き切るかのような絶頂(オーガズム)を瞬時に引き起こした。
「んむぅうう! んんんーッ!!」
ビクビクと激しく痙攣する櫛田の膣口から、大量の潮がドクドクと吹き荒れ、漣の顔面を濡らしていく。しかし彼女は、口から漣のペニスを離すことなく、涙を流しながらも執拗にその最深部を吸い続け、お互いの欲望を限界まで貪り合っていた。
3.極楽への導き
「はぁ, はぁ、はぁ……っ、すごいの、すごすぎるよ、漣くん……っ」
69の体勢から崩れ落ち、ベッドの上に大の字になって息を荒くしている櫛田。彼女の全身は赤く火照り、その端正な顔は完全に魂を抜かれたように弛緩していた。しかし、彼女の琥珀色の瞳は、まだ満たされきっていない、さらなる快楽への渇望を激しく訴えかけていた。
漣はゆっくりと身体を起こし、上から彼女を見下ろすようにして、その豊満な胸を優しく、しかし確実に揉みほぐした。
「桔梗ちゃん、無人島で本当によく頑張ったねぇ。堀北のクソ真面目な指図に耐えて、平田の善人ごっこに付き合ってさ。お前のその『努力』に対して、俺が極上のご褒美をあげるよ」
「あ……ご褒美……? 漣くんの、ご褒美……っ」
その言葉を聞いた瞬間、櫛田の身体が期待でキュンと小さく震えた。
「そうさ。お前をこの世の全てのストレスから解放して、完全なる極楽へと連れて行ってあげる。動かなくていいよ、俺の技術に、ただ全てを委ねなさい」
漣はそう言うと、櫛田の華奢な両足を大きく左右に広げ、自らの強靭な肉体をその間に滑り込ませた。
彼は、医術の専門知識に基づき、人間の女性が最も狂い、最も深い絶頂を迎えるための「神の愛撫」を開始した。
まず、彼女の足の付け根のリンパを優しく刺激し、下半身への血流を爆発的に増大させる。それだけで、櫛田の割れ目は再び、ドロドロとした熱い愛液をシーツの上に鮮やかに滴らせ始めた。
「あ、あ腹の奥が……また、熱い、熱いのぉおおっ!」
「ここだろ? 桔梗ちゃん」
漣は、完全に濡れそぼった彼女の秘部の最深部、いわゆるGスポットへと、自らの器用で強靭な指を容赦なく、完璧な角度で突き入れた。 影すら置き去りにするストロークで、ただ往復させるだけでなく、内壁を抉り上げるようにして、神経の集中する部位を連続で弾いた。
「ひゃあうぅううううッ――!!!!」
櫛田の口から、脳を突き抜けるような高い悲鳴があがった。
漣の指の動きは、プロの解剖学に基づいた狂気的なまでの精度を誇っていた。一突きごとに、櫛田の脳内には大量のエンドルフィンとドーパミンが分泌され、彼女の思考はドロドロの液体のように溶かされていく。
「うそ、嫌っ、すご、すごすぎるっ! 指なのに、こんなの、頭が、お、おかしくなっちゃううううウッ!!」
「まだまだ、これからだよ。ほら、お前の可愛いお口も寂しそうだねぇ」
漣は指を激しくストロークさせながら、もう片方の手で彼女の豊かな胸の先端をピンと弾き、同時に彼女の唇へと自らの舌を深く滑り込ませた。
口内を強引に貪られ、胸を責め立てられ、 影すら置き去りにする下半身の最深部を悪魔の指で狂うように抉られる。三位一体の完璧な奉仕の前に、櫛田のプライドや理性の残滓は、跡形もなく消し飛び、完全なる依存の光だけが彼女の瞳を満たしていった。
「んむ、ん、んあぁああッ!! れん、れんくん! わたし、いっちゃう、もう、何回も, いってるのにぃいいいッ!!」
「いいよ、壊れるまでイきなさい。俺が全部、受け止めてあげるからさぁ」
漣が指の速度をさらに限界まで引き上げ、彼女の最も敏感な部分を連続で激しく突き上げると、櫛田はベッドの上で魚のように大きく跳ね上がった。
「ひゃあああああアッ!!! い、いくぅうう! 漣くん、だいすき、だいすきぃいいいいッ――!!!!」
激しい絶頂とともに、彼女の膣壁は漣の指を壊れんばかりにギチギチと締め付け、室内にはドクドクと彼女の愛液が飛び散る音が響いた。櫛田は白目を剥き、激しく身体を痙攣させながら、その魂の全てを漣に吸い尽くされたかのように、何度も何度も絶頂の波に飲まれ続けた。
4.浴室のソープランドごっこ
激しいベッドの上での交わりの後、ある程度呼吸が落ち着いたものの、まだ身体の火照りが引かない櫛田を抱き抱え、漣は客室に備え付けられた広い浴室へと移動していた。
浴室の天井には高級な照明が輝き、大理石の床が二人の全裸の肉体を映し出している。
漣はシャワーの温度を適温に調節すると、浴槽の縁に櫛田を座らせ、自らは床の上に胡坐をかいた。
「さて、桔梗ちゃん。お腹のストレスはある程度引いたみたいだけど、まだ身体が強張ってるねぇ。ここからは、俺が特別に『ソープランドごっこ』という、極上のリラクゼーションを教えてあげるよ」
「そーぷらんど、ごっこ……?」
まだ絶頂の余韻で琥珀色の瞳を潤ませ、とろけた表情をしている櫛田が、不思議そうに首を傾げた。
「そうさ。普通の洗体じゃつまらないだろ? ほら、このボディソープを俺の身体と、お前の身体にたっぷりと塗るんだよ」
漣は高級な泡立ちのボディソープを大量に手に取り、自らの強靭な胸板や腹筋、 shadowすら滑る太ももへとドロドロに塗りたくった。さらに、櫛田の豊かな胸や、滑らかな背中にも、滑りを良くするための泡をこれでもかと塗りつけていく。
「さあ、桔梗ちゃん。手を使うのは禁止だ。お前のその柔らかい『身体』を直接俺の肉体に擦り付けて、俺を洗ってみなさい」
「え……身体で、洗うの……っ?」
一瞬、恥ずかしそうに頬を赤らめた櫛田だったが、漣の琥珀色の瞳に見つめられると、その命令に抗うことなどできなかった。彼女は自らの意思で床に膝をつくと、漣の正面から、その豊かな二つの胸を彼の強靭な胸板へと激しく押し付けた。
「ん、んぅ……っ、こう、かな……っ?」
ヌルヌルとした泡の感触の中、櫛田は自らの胸を漣の肌に滑らせ、円を描くようにして彼の身体を擦り始めた。お互いの皮膚と皮膚が、泡を介して密着し、キュルキュルと卑猥な音を立てる。
「あはは、最高に気持ちいいよ、桔梗ちゃん。次は、その細い腕を、お前の『股間』を使って洗ってみな」
「わたしの……股間で、漣くんの腕を……っ?」
櫛田は息を呑みながらも、漣の太い右腕を掴むと、それを自らの全裸の足の間に挟み込んだ。 完全に濡れそぼり、泡でドロドロになった自らの秘部へと、漣の腕を直接押し当てたのである。
「んあぁっ……! 漣くんの腕、硬くて、すごいの……っ」
櫛田は腰を前後に激しく振り、漣の腕を自らの割れ目でゴシゴシと挟み込むようにして擦り上げた。腕に伝わる、彼女の膣口の驚異的な柔らかさと熱さ、そしてクリトリスが擦れるコリコリとした感触に、漣もまた、自身のペニスを再び凶悪なまでに膨張させていった。
「素晴らしいご奉仕だねぇ、桔梗ちゃん。ご褒美に、このお風呂場でも、お前を徹底的に可愛がってあげるよ」
「あっ……あぁっ! 漣くんの、おっきいのが、また当たってるぅううっ!」
漣は櫛田の身体を強引に反転させ、浴室の壁に彼女の両手を突かせた。そして、泡でヌルヌルに滑る彼女の臀部を大きく掴み、背後から、その凶悪に猛り立った一物を、彼女の最も神聖な最深部へと一気に突き刺した。
「ひゃあうぅううううッ――!!!!」
浴室の反響する空間に、櫛田の甲高い絶頂の悲鳴が響き渡った。
大理石の壁に額を押し付け、白目を剥きながら激しく腰を振られる櫛田。漣は容赦のない完璧なストロークで、彼女の内壁を激しく抉り続けた。激しいピストンの音が、シャワーの水の音とかき混ざり、浴室は完全なる欲望の坩堝と化していた。
「あん、あんっ! 漣くん, そこ、そこダメぇええっ! わたし、お風呂で、溶けちゃう、溶けちゃうのぉおおおッ!!」
「いいよ、一緒にドロドロに溶けようか。お前は一生、俺の所有物(おもちゃ)なんだからさぁ」
漣は彼女の髪を掴んで顔を上に向かせると、彼女の喉の奥を鳴らすような激しいピストンで、自らの熱い生命の種を、 彼女の膣内の最深部へと、ドクドクと大量に射精し尽くした。
5.反逆の火種、あるいは絶対調伏の鎖
激しい浴室での交わりの後、二人はお互いの身体を綺麗に洗い流し、再び特別客室のベッドへと戻っていた。
室内の冷房の心地よい風が、火照った二人の肌を優しく撫でる。漣はベッドのヘッドボードに背を預け、全裸のまま、自らの腕の中に櫛田桔梗の華奢な身体を抱きしめていた。
櫛田は完全に全裸のまま、漣の強靭な胸板へと自らの豊かな胸を押し潰すように身体を擦り寄せ、心地よさそうに鼻を鳴らした。彼女の琥珀色の瞳を見つめると、先ほどまでの刺々しいストレスや、狂気的な焦燥感は完全に消え去り、そこにあるのは純粋な好意と、この圧倒的な怪物に対する完全なる精神的・肉体的な依存の光……に見えた。
「……ねえ、漣くん」
櫛田はクスッと力なく笑い、漣の胸元に顔を埋めながら、どこか諦念を孕んだ、しかし至上の悦びが滲み出る声で呟いた。
「私は、あんたの動画がある限り、一生あんたの奴隷ってわけね……。でも、いいよ。漣くんの言う通りにしてたら、私、本当に気持ちよくなれるし……堀北の奴をいつか引きずり落とすための力も、あんたなら貸してくれるもんね?」
当然のように、自分の最悪の敵である「堀北鈴音」の破滅を望む言葉を口にする櫛田。だが、その言葉を聞いた瞬間、漣の琥珀色の瞳が冷酷な光を帯びた。漣はヘラヘラとした薄笑いを浮かべたまま、彼女の濡れた髪をわざと乱暴に引っ張り、その顔を強制的に上向かせた。
「痛っ……! 漣くん……?」
「あはは、桔梗ちゃん。一つだけ、重大な勘違いをしているみたいだから訂正しておこうか。俺の築いた楽園の数理において、堀北鈴音は俺の大切な『おもちゃ』なんだよね。だからさぁ……お前が勝手に彼女を傷つけたり、引きずり落とそうと画策することは、俺が絶対に許さないんだよ」
「……え?」
櫛田の表情が、一瞬にして凍りついた。今、この男は何と言ったのか。自分の最も憎むべき存在を「おもちゃ」と呼び、守るような発言をしたのだ。
「な、何言ってるの……!? あんた、私の味方をしてくれるんじゃなかったの!? 私は堀北が許せないのよ! どんな手を使ってでも、あいつの本性を暴いて学園から退学させてやるって決めてるの! なのに、なんであいつを庇うような真似をするのよ!?」
それまでの従順な雌の態度は完全に消え失せ、櫛田の内に秘められた激しい狂気と、堀北への異常なまでの執着が爆発した。彼女は漣の胸を両手で強く押し、腕の中から逃れようと激しく暴れ始めた。
「嫌よ! 誰があいつの味方なんてするもんですか! 私は絶対に堀北を認めない! あいつを、あいつを地獄に落としてやるのよ!!」
狂ったように反発し、鋭い爪を立てて漣の身体を引っ掻こうとする櫛田。しかし、人間の限界を超えた武術と身体スペックを持つ漣にとって、そんな少女の暴れなど、羽虫の羽ばたきにも劣るものだった。
「いいかい? 堀北を引きずり落とすためだからこそ、今は表向き『完璧な味方』として懐に入り込む必要があるんだよ。俺の築いた楽園の数理において、お前が堀北の傍で従順な『天使』を演じることは、チェス盤を完璧に支配するための最重要タスクなんだ。お前のくだらない個人的な感情(プライド)で、俺のゲームを邪魔させないよ?」
漣の声は、驚くほど低く、そして逆らうことを一切許さない絶対的な威圧感を帯びていた。さらに、漣は暴れる彼女の手首を片手で完璧に組み伏せてベッドへ縫い付け、彼女の足の間に自身の膝を割り込ませた。そして、先ほど大量に射精したばかりの秘部の入り口を、硬い膝頭でゴリゴリと執拗に圧迫した。
「あ、あんっ……! ひ、膝、そこ当たって……う、あ……っ!」
さっきまで散々責め立てられて完全に開発し尽くされたクリトリスと膣口に、容赦のない硬い刺激が加わる。櫛田の身体は、自身の意志(プライド)とは裏腹に、漣の暴力的な愛撫に対して一瞬でキュンと熱く疼き、ドロドロとした蜜を再び溢れ出させ始めた。
「ほら、身体はこんなに俺を求めて濡れてるのに、口だけは一人前に反抗するんだねぇ。俺の命令が聞けない悪いお口には、もう一度たっぷりとお仕置きが必要かなぁ、桔梗ちゃん?」
漣は顔を極限まで近づけ、その悪魔的な笑みを浮かべながら、背筋が凍るような言葉を彼女の耳元で囁いた。
「もしこれ以上、俺の言うことに反発して堀北に余計な害をなそうとするなら……そうだねぇ、次のお仕置きは、お前の大嫌いな堀北鈴音をこの部屋に呼び出して、彼女の目の前でお前を徹底的に調伏してあげようか。それとも、堀北も含めて3P(スリーサム)でもしちゃう? お前が俺のモノを咥えて狂い悶んでいる醜い姿を、あのプライドの高い堀北ちゃんに特等席で見物させてあげるよ。……あはは、想像するだけで最高にゾクゾクするねぇ?」
「――っ!?!? いや、いやぁああああッ!!!」
その脅迫は、櫛田桔梗という少女のプライドを根底から木端微塵に粉砕する、最も残虐で、最も効果的な一撃だった。
自分の最も見下し、最も本性を知られたくない相手である堀北鈴音。その目の前で、自分が継国漣という怪物に雌犬のように調伏され、快楽に狂っている姿を見せつけられる――。そんなことが起きれば、彼女の精神は今度こそ完全に崩壊してしまう。
「それだけは、それだけは絶対に嫌ぁああ! 死んでも嫌!! 漣くん、お願い、それだけは許してぇええっ!!」
「じゃあ、どうするべきか、お前のその優秀な頭で考えなよ。俺の言う通り、表向きは完璧な味方として堀北の犬になるか、それとも今すぐ彼女をここに呼ぶか……選ばせてあげるよ?」
漣の膝頭が、さらに容赦なく彼女の秘部を抉るように圧迫する。圧倒的な肉体の支配と、脳の髄まで焼き切るような快楽、そして堀北への絶対的な恐怖が混ざり合い、櫛田の理性を完全に消し去った。
「――っ、あ、あはぁっ……! 嫌、嫌じゃない……っ! 漣くん、れんくん……っ! 言うこと聞く、何でも言うこと聞くから……っ! 堀北の前でだけは、嫌ぁああッ!!」
「あはは、いい子だねぇ、桔梗ちゃん。最初からそう言えばいいんだよ」
漣は満足そうに喉を鳴らすと、完全に戦意を喪失し、涙と涎で顔をドロドロに濡らしてガタガタと震える櫛田を、再び優しく抱きしめた。肉体も、精神も、そして彼女の抱く最大の闇(憎悪)すらも、すべてが継国漣という絶対的な捕食者の檻の中に収められた瞬間だった。
全裸のままベッドの上で絡み合う二人の時間は、まさにこの偽りの楽園における、最も不健全で甘美な「密室の再生」そのものであった。
チコン――。
その時、ベッドの脇に置かれていた、二人のスマートフォンが同時に短い電子音を鳴らした。
漣はヘラヘラとした笑みを浮かべたまま、長い腕を伸ばして端末を手に取った。画面に表示されていたのは、学校の運営スタッフから全生徒に向けて一斉に送信された、緊急の通知メッセージだった。
『1年生の生徒諸君へ。明日午前9時より、超豪華客船内の各指定エリアにおいて、次なる特別試験――【船上特別試験】を開始する。詳細なルールおよびグループ分けについては、以下のリンクより各自確認すること』
「……っ、もう次の試験が始まるのね」
櫛田が漣の腕の中で、未だに恐怖と快感でビクビクと身体を震わせながら、怯えた瞳で画面を覗き込んだ。
漣はその通知を見つめながら、自身の学生証の残高――1600万ポイントを超える圧倒的な独占資本の数字を脳内で確認し、ククッ、と喉を鳴らして低く笑った。
(あはは、学校側も次から次へと面白いゲームを用意してくれるねぇ。龍園の野郎や、Aクラスの連中がどんな策を仕掛けてこようが、俺の圧倒的な資本とこの超高スペック脳の前じゃ、全てはただの子供の砂遊びに過ぎないんだよねぇ)
次なる戦いの幕開けを告げるスマートフォンの冷たい光が、全裸で絡み合う悪魔と、完全に翼を失った天使の肉体を静かに照らし出し、幕は静かに閉じられるのだった。