※この作品はR-18です。

悪友が憑依した美少女とエロいことをする話   作:べっこう飴02

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以前書こうとして別物になった、分魂ものに再び挑戦したものを出して見ます。
14000字くらいを場面転換ごとに分割して、三話の短編です。


上

 学生が長期休暇に入り始めた月末。

 社会人である俺は、貴重な有給を費やして、待ちぼうけしていた。

 

 人気のないうらぶれた神社のベンチに座り、ため息をつく。

 手元のスマホで時間を確認するが、もう約束の時間から三十分以上過ぎている。

 

 (何かあったのかねえ……ったく)

 

 はあ、とため息が漏れる。

 もう帰ろうかな、と思うが――待ち人は小学校以来、途切れることなく続いた、腐れ縁の悪友、とでも言うべき間柄。

 もう少しくらいは待ってやるかと思い直す。

 

 しかし、一体何の用事で人を平日に、有給まで使わせて呼び出してくれやがったのだろうか。

 このところ、しばらく連絡がつかなかったかと思えば……唐突に、

 

 『悪い。凄(すげ)ぇ面白いものが手に入って、しばらくそれで遊ぶのに夢中になってた。

  お前にも見てもらいたい。時間とれないか?』

 

 ――と、来たものだ。

 

 当たり前だが、まあそこまで大したものでもないのだろうとは思っている。

 

 精々が、くだらないが、まあまあ笑える類いのジョークグッズか何かを見つけたとか、そっち方面で使えそうなエロ同人でも見つけたとか、そんな話だろう。

 

「どうもお待たせしました。

 すいません、思ったより下準備に手間取っちゃいまして」

 

(やっと来た――ああいや、違う。

 声が……高い?)

 

 かけられた声に顔を上げると……そこにいた人物の姿は俺の待ち人のものではなかった。

 というか、性別も年齢も、何もかもが違う。

 

 片手を上げて、屈託のない笑顔で話しかけてきたのは、青いジャージの――前を開いた上着の下には体操着のシャツが覗く、スクールバッグを肩にかけた見知らぬ少女。

 ジャージがこの辺りの――かつて通っていた中学指定のものだから、母校(あそこ)の生徒である事は一目でわかった。

 

 ……人違いだろうか?

 ぞれとも、俺の他にも、ここで待ち合わせをしているやつがいたのか。

 無言で目を逸らそうとすると、「あ、あなたに話しかけたので間違いないですよ」、とか宣(のたま)ってくれる。

 

「いや、俺の方には、君の顔に覚えがないんだが」

 

 にこにことじっとこちらを見ている……誰この娘。

 

 前髪は、ぱっつんに切り揃えた、後髪はストレートボブの……少女(だれか)。

 胸部は、このあたりの年齢にしては大きく、まあ、ストレートに可愛い顔立ち。

 目鼻立ちは整っており、ぱっと見では、活発な印象が見受けられる。

 

 ……いや、だからマジで誰だ?

 

「わかってますよ。お友達と待ち合わせしてるんですよね。

 あ、お隣失礼しますね」 

 

 ぽすん、と俺の隣に彼女は座りこんで、こちらに体を摺り寄せるように距離を詰めて、

 

「……しかしまあ、ちょっと見ない間にまーた老けたんじゃあないですか?

 わたしも人の事を言えた様なものじゃないんですけどね」

 

 にやにやと、あどけない表情に……どこか見覚えのある、笑みを浮かべて、少女は親しげに話しかけてくるが、

 

「いや……その初対面……だよな?」

 

「ああはい。ここにいるこの私(カラダ)は、間違いなくお兄さんと初対面で間違いないです」

 

 少女は含みのある物言いで、ぴっと細い人差し指を立てて、

 

「言ったでしょ?……面白い事が出来る手段(ヤツ)を手に入れたって。

 んー、ピンとこない感じですかね。

 仕方ないですね、ヒント出しましょうか。

 分魂もの、って言ったら理解(ワカ)ります?」

 

 問われたそれについての知識が、無いわけではない。

 

 分(・)魂(・)憑(・)依(・)――所謂、自分の魂の一部を女(ヒロイン)に植えつけて、自由に操れる、という分類(ジャンル)の、虚構(フィクション)。

 

 知名度が高い虚構(もの)で例をあげるなら、某ネコ型ロボットの魂を吹き込む銃とかが比較的有名なものになるのだろうか。

 

 悪友がハマりこんでいるジャンルの一つではあるし、俺もまあ多少なりとも嗜みのあるものではあるが、——それがなんだとういうのか。

 

 ……ああ待て。今この娘、さっき何ていった。

 

 ——面白い事が出来るヤツを手に入れた——

 

 その言葉で人を呼び出してくれやがったのは誰だったかを思い出す。

 しかし……なぜそれを知っている?

 

「ちょっとまだ悩んでる感じですかね。

 ちなみに、そ(・)れ(・)を使われちゃった哀れな女の子が私です」

 

 もう答えみたいなものですけど、と笑う少女は、にい、と笑みを、どこか見覚えのあるようなそれへと――いや、まさか……そんな馬鹿な。

 

「君が……テツだっていうのか?」

 

「ええ。わざわざお兄さんが好きそうな娘を選んだんですよ。

 ……ヒ(・)ロ(・)坊(・)?

 まだ納得いってないみたいだな。

 何でも答えてやるから聞くだけ聞いてみろよ」

 

「……何でも、って言われてもね」

 

 眼前の、甘さを含んだ、高い声で話す美少女と、小太りの中年(おっさん)である悪友(アイツ)では、ギャップがありすぎる。

 

 こう言っては何だが、悪友(アイツ)との会話は下ネタ――それも、割とマニアックな部類なそれに分類されるが大半を占める。

 中身がどうであれ、この少女にそういった話を振るのは、流石に抵抗があるというか――

 

「んー?ひょっとしてヒロ坊。

 この私(カラダ)が女子中学生だから、照れてんの?

 お前ロリ好きじゃん喜べよ」

 

「……いや二次元とリアルだとまた話が違うし」

 

「二次成長期入った私(カラダ)なら、普通に性欲湧いてもおかしくねーだろ?

 なんだかんだ言ったってそれが本能なんだからさ。

 ってかな、中学の時のお前が好きなヤツ、新任の教師とヤってたの忘れたん?

 女に変な夢見るのやめようぜ」

 

「あのな……いちいち人の古傷を抉ってくるんじゃねえよクソデブ……って」

 

 いつもの調子で悪罵を口にしかけて、目の前にいるのが腐れ縁の小太りの悪友(おっさん)でなく、華奢な体躯の少女である事を、一瞬ではあるが忘れかけていたことに気づく。

 

 それに、悪友(あいつ)は色々とふざけた奴ではあるが、他人に腐れ縁(オレ)の苦い思い出を、べらべらと喋るような人間でもない。

 にもかかわらず、この少女は、それを知っていた。

 

 つまり、それは。

 

「悪い悪い、でもその代わりサービスしてやるからさ」

 

 ……そうだ。

 

 少女がケタケタと笑うその仕草は、声も姿も、何もかもが悪友とは違うのに、悪友のそれが、ま(・)た(・)ダブって見えたのだ。

 

「君は……いや、お前、マジでテツなのか」

 

「おう――そうだよ、

 正確には、分けた魂の一部、だけどな。

 あ、そうそう――私(こいつ)は、長谷川(はせがわ) 愛衣(めい)っていいます。

 よろしくお願いしますね、お(・)兄(・)さ(・)ん(・)?」

 

 最後の言葉は、にこり、と少女の表情(それ)で笑って告げてくる。

 普通に可愛いんだけど……なんというか、頭が混乱する。

 

「……いやでも、なにがどうなってこんな事になってるんだ。

 呼び出した……見てもらいたいもの、ってこれの事か?」

 

「まあ、色々あったんだけどな。

 今日ここに来てもらった一番の理由は――おすそ分け、だよ」

 

「……おすそ分け?」

 

 目の前の少女の口で紡がれた言葉へオウム返しで返すと、

 

「分魂憑依(コレ)が出来るようになってから、オレはオレでいろいろ楽しませてもらってるんだが……

 せっかくだからさ」

 

 にっ、と愛衣と呼ばれた少女の顔で、良く知る悪友(テツ)を思わせる笑みを浮かべ、高く、澄んだ甘さを含んだ声音で……ああ、本当に頭が混乱す(バグ)るわ。

 目の前の美少女の姿と、馴染んだ悪友の振る舞いが噛み合わない。

 

 本当に、何なんだこのちぐはぐさは。

 

「道具か何かでやってるのか、それ。

 ……アプリとか?」

 

「まあ……な。

 最初は、いろいろと制限とかも有ったりするけど……できることも増えてきたし。

 夢中になりすぎて、今まで連絡も入れなかったのは悪かったと思ってるんだよ。

 だからほら、おすそ分け」

 

 目の前の悪友(テツ)は――愛衣の顔まま――笑みをいやらしいものに変え、紅い舌をえろお、突き出しつつ少女の細い指先でわっかを作り、ナ(・)ニ(・)を扱くようなジェスチャーを見せて、

 

「生でフェラでも膣内射精(なかだし)でも――この愛衣(からだ)で、好きなだけやらせてやるよ。

 記憶を読んだ限りだと、愛衣(こいつ)、ちゃんと処女だぜ」

 

 少女の唇から、甘く澄んだ声で、悪友(テツ)がするような下世話なそれが飛び出てくる光景、頭が再び混乱す(バグ)る。

 

 それでいて……自然と、口内に生唾が湧き出て来るのを感じた。

 

「いや……でも、俺と……男と、そう言う事とか」

 

「何度か……他の女を分魂憑依(のっとったり)して、いろいろしてみて……慣れたよ。

 でなきゃ、男の身体に残した方の本体(オレ)の身体とヤれねえだろ」

 

 とんとん、と細い指先で、自らの額を叩きつつ、

 

「女(こっち)側のオレの時は、忌避感っつーの?そういうのが思ったよりないんだよ。

 ……いや、別に目覚めたとかねえからな。オレ本人の体の時はフツーに無理だし」

 

 どこか苦笑いしながら、悪友(テツ)を思わせる口調のまま、

 

「多分、憑依し(使っ)てる脳(ここ)が女だから、だろうなあ……って思ってる。

 食いもんの味とかも、カラダが違うとだいぶ違って感じるんだ」

 

 愛衣(しょうじょ)の甘い声で囁くように、

 

「もちろん、使ってる身体(あいて)にもよるけど――やたら甘ったるい菓子とかが、めちゃくちゃ美味しく感じたりとかさ。

 逆に……馬鹿みたいに逆に辛いもんが食いたくなったりもするぜ。

 どっちもそんなに好きじゃねえのにな、オレ」

 

 一気に語り終えて、それでもな、と言葉を切って、僅かに間を置いてから熱の籠った口調で……続けた。

 

「オ(・)レ(・)の記憶はあるから――男の弱い所とかは全部判るし、いろんな女体(からだ)で本体(オレ)と、何回もヤッてるからな。

 そこらの風俗嬢とか立ちんぼとか目じゃねえ。

 頭が真っ白になるくらい……マジで気持ちいいぞ?」

 

 愛衣(しょうじょ)の小さく、華奢な手で、俺の股間を撫であげてから、

 

「ほら、この愛衣(からだ)を好きにしていいんですよ

 この年にしては……おっぱいも大きいんです。

 ちょっと触ってみてください。

 これも、生で吸ったりとか、揉んだりとかしてみたくありません?」

 

 俺の手を取って、ジャージの下から除く、体操着のシャツを膨らませる、自らの胸部へと導いて触れさせる。

 体操着の布地越しでもわかる、張りのある乳房(それ)の――掌を押し返す感触に、頭がどうにかなりそうだ。

 

「んふ、現役JCのおっぱい触ってるとこ見られちゃったら、もう犯罪者ですねえ……♪

 どーしよっかなー、通報しちゃいましょうか。

 お兄さんのおちんぽ、しゃぶらせてくれたらチャラにしてもいいですけどぉ……♥」

 

 愛衣(しょうじょ)の顔を卑猥に歪めて、唇をちろり、と舐めて……

 こちらをからかうように、笑う。

 

 その……艶のある少女の笑顔に、くらっときた。

 

 中身が……悪友(テツ)だってわかってるのに。

 本能が本物の女体(からだ)に騙されてしまう……卑猥(エロ)い。

 

 可愛らしい外見に視覚が、澄んだ声に聴覚が、体操着越しに掌を押し返てくる、胸の触覚と体温が。

 中身など関係なく、問答無用でこちらの性欲をわしづかみにして、引きずり出そうとしてくる。

 

(目の前の……この娘と、で(・)き(・)る(・)のか?)

 

 媚びをたっぷりと含んだ、それでいてどこかこちらを挑発するような、目鼻立ちの整った美しい少女の表情で、生暖かい息が、鼻先に届きそうな距離まで近づいてきて、こちらの理性を蕩かすような甘い声音で、

 

「我慢は、体に毒ですよー?

 お・に・い・さ・ん・♥

 正直に言ってくれないと、現役JCの生フェラ膣内射精(なかだし)サービス、締め切っちゃいますよー?

 はいでもイエスでも何でもいいですから、お返事くださいよー♥」

 

 迫ってくる少女――愛衣の表情(かお)は、本当に……卑猥(エロ)い。

 触れている胸部の感触(それ)も手伝って、理性ががりがりと削られて、自分が何にこだわっていたのかも曖昧になって――

 

(……もう、いいか) 

 

 カラカラになった喉を、唾液を飲みこんで無理やり湿らせて、

 

「わか、った……頼む」

 

 降伏のサインを送ると、愛衣(しょうじょ)の顔で……そいつは、より深く淫らに、にんまりと笑った。

 

「はい、契約成立。よくできました。

 それじゃあしてあげますね、お兄さん。

 神社(ここ)に来る人もいないでしょうけど……場所も変えましょうか。

 ここから歩いて十分くらいですし、お兄さんの家……でいいですよね?」

 

 悪友(テツ)は、愛衣の可愛らしい顔のまま、悪戯っぽく……ウィンクして見せた。

 

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