直樹は私の体をくるりとまわし、私は自分の胸を直樹に押し付けてしまうかたちになってしまった。
だがそんなことで同様なんてしていられない。
直樹のあの発言に抵抗するのが先だ。
「ばかっそんな……恥ずかし、..」
言いかけたところで、突然唇を塞がれる。
濡れた髪を撫でられながら、やさしくキスをされると、溶けてしまいそうになった。
直樹は、彼の胸板を叩けない私の口に容赦なく舌を入れる。
絡み合う舌に、触れ合う唇に、撫でられた髪の感触に、私は壊れてしまいそうだった。
「んっ..はぁ」
ようやく唇が離れたとき、直樹は私の手にボディソープを無理やり出した。
私の頭はぼーっとしてしまっていて、直樹の「洗ってくれるよね?」という問いかけについ頷いてしまっていた。
直樹の満足そうな顔をみて、私はようやく状況を飲み込む。
彼の猛獣のような目に捉えられて、私はもう逃げられない状況にあるんだ。
私はおとなしく彼から離れ、ボディソープをつけられた手で彼の首に触れる。
そして彼の首をゆっくりとなぞり、首から肩にかけて洗っていく。彼の喉には喉仏が出ていて、ああ、かっこいい、素敵だ。とそう思った。
肩をなぞり、適度に筋肉のついた腕を洗う。手で何回もこすり、綺麗に汚れをとっていく。
そのあとも脚を洗ったり、お腹のあたりを洗ったりもしたが、困る箇所がひとつある。
そこを残したまま困っていると、直樹は太腿で頬杖をついてニタニタとわらう。
そう。大きくなった“そこ”は________私が触れることなど許されるのかというような領域。
傷付けてしまえば、取り返しのつかない、そこ。
「どうした? はやく」
直樹の気分は恐らく最高潮に達しているであろう。声がとても楽しそうだ。
私は耐えきれないほど恥ずかしい気持ちになりながらも、もういちどボディソープを手にとって泡立てた。
そしてそこにゆっくり触れる。
大きくなっているのもあるせいか、とても洗いやすい。
私は少し悪戯してやろうと思い、直樹のそこを両手で速くこする。
すると直樹は赤い顔をして、右手を自らの口元に持っていき小さく声をあげていた。
「っ……、ふ、....んッ..」
____かわいい。女の私よりもかわいいかもしれない。
なんだか露骨に女子力の差を見せつけられたみたいで悔しくなり、私はもっと激しくそれをこすった。
「っあ、..んぅッ……っく、も、むり....っ」
直樹は顔を赤らめたままかわいらしく喘ぎ、白い液を"それ"から出した。
私はなんだか勝ち誇った気持ちになる。いままでリードされていたぶんを取り返せた気分だった。
だが次の瞬間、息を荒げた直樹に押し倒され、私は浴槽側に倒れることとなってしまった。
「っよくも……やってくれましたね..っ」
直樹の番だ。私は直感で、そう思った。