3000字で「あなた」が色々なキャラと 作:3000字の練習帳
3000字でベレスと(純愛系)
ある夜の事、「あなた」はベレスに押し倒されて馬乗りになられた。
「……どうして私がこうしているのか分かる?」
付き合いの無い人間からしてみるとベレスは無表情に見えるが、付き合いの長い「あなた」にはその顔の中にあるベレスの感情を読み取ることが出来る。
ベレスは怒っていた。それは分かる、それは分かるのだが……怒っている理由が分からない。
「……分からないの?」
ベレスの眉がぴくりと動いて、僅かに吊り上がった。増々怒らせてしまった様だが、怒っている理由は分からない。こういう時は本日の行動を振り返ってみるに限る。
「あなた」はジェラルト傭兵団で副長を務めさせてもらっていた。村から受けた依頼……山賊退治を達成したあなたと団長は村に依頼達成の報告へ行った。その際に、いくらかの麦酒が振舞われて団長と二人でこっそりと杯を交わしたのだが……それがいけなかったのだろうか?代わりと言っては何だが団員達には夜に結構いい肉を振舞ったつもりなのだが。
「…………」
どうやら違うらしい。むすっとした雰囲気を醸し出している。
ベレスは何を怒っているのだろうか?彼女の感情を読み取るのは、傭兵団の中では彼女の父である団長を差し置いて一番得意だとあなたは思っているが、そのベレスが怒っている理由まで検討が付かなかった。
視線をベレスの顔から下してみる。夜間だけあって寝る間際だったのか、彼女の衣装は薄手の緑色のネグリジェと大人びた装飾の黒い下着一式の身だ。白く柔らかそうな肌には傷一つなく、今の姿のベレスを見て彼女が“灰色の悪魔”と恐れられた傭兵だと気づく者はいないのではないだろうか
「あなた」も男である。魅惑的な裸体をセクシーに飾り立てているベレスの身体の方へついつい目が向いてしまう。情けない事であるが、これは男の性なのである、きっと団長も……いや、あの人は娘に変な目を向ける人ではないか。
「……」
「あなた」の視線がベレスの身体を観る度に、ベレスの白い肌が紅潮しているようである。
しげしげとベレスの身体つきを眺めてしまったが……「あなた」の感想は、「大きくなったなあ」である。
それも仕方のない事。「あなた」が初めてベレスと会った時のベレスの年齢は両手の指で足りるぐらいの年齢であり、「あなた」はそんなベレスよりも一回り以上年を重ねていたのだから。どうしても親戚の娘が大きくなった感が強いのである。
「………………」
むすっとした怒りが、ぶすっとした怒りにレベルアップしていた。何か間違えてしまったらしい、何だろうか……
「昼間、村の女の人とデレデレしてたでしょう」
昼間と言うと団長と一緒に酒をふるまわれた時の事だろうか。確かに、山間の小さな村にしては奇麗な女性がいて目を奪われてしまった覚えがあるが……まさか、それで?
「……」
それだけではないらしい、何故ならベレスの暗めの青色の瞳がスッと細まったからである。
……いや、流石にここまでされれば気が付かないわけがない。ベレスが「あなた」の事をどう思っているかなど。しかし、「あなた」にとってベレスは小さい頃から面倒を見ていた姪っ子の様な存在なのだ。おいそれと、女として見ることなど出来ない。
「あなた」がベレスに対してどう答えようかと悩んでいた時、ベレスの手がそっと「あなた」の手に重ねられた。白く細い指、何度も剣を握りしめ振るっていたのが信じられない程に整った掌。
そのベレスの手が「あなた」の手を掴んで導いていく……豊満に実ったベレスの胸元へと。
——————むにゅり
!!!!!!
「ん……おっぱいが好きだってジェラルトに聞いた。本当みたいね」
「何を教えてるんだ団長!」あなたがそう思えたのは一瞬だけだった。
「あなた」の反応にベレスが目を細めて喜んでいた。ベレスのもう片方の手がさわさわと「あなた」の股座の逸物を撫で回している。先ほどまで姪っ子だと思っていた娘が急速に女として心身に刻まれていく。
「んっ♡」
「あなた」のベレスを見る目が変わったのに気が付いたのであろうベレスがすかさず唇を重ねて来た。更に、舌まで挿入してくる徹底ぶり。
ぬちゃりぬちゃり、と舌が絡み合い唾液が混ざり合う音がする。鼻腔を擽るのは花の香り。その時に漸く「あなた」はベレスが普段は身に纏わない香水を己の身体に吹きかけていた事に気が付いた。
「ふふ……意外と混乱してた?いつもは冷静な副長が珍しい」
誰のせいだと、と口を開きかけて「あなた」は押し黙った。恐らくその言葉をベレスは待っていただろうから。「あなた」の口から女としてのベレスの名前が出るのを今か今かと待ち望んでいるのだ、彼女は。
これ以上手玉に取られるのも悔しかった「あなた」は言葉の代わりに今度はこちらからキスをして、ベレスを押し倒した。傭兵とは思えない柔らかな肌が「あなた」の劣情を煽り立てる。
「んんっ♡」
ベレスは抵抗せず押し倒され、キスを受け入れた。無表情な顔は、初めて見る女の笑みに彩られていた。この表情を引き出したのが自分だと思うと、とても優越感を感じてしまう。
ぞくぞく、と背筋に痺れが走った。身体の奥から熱が生まれて、頭の中が桃色に染まっていく。
ベレスは濡れた瞳で「あなた」の目を見て、蕩ける様に微笑んで見せて。
「好きにして、いいよ……♡」
プツン、と理性の鎖が切れた音がした。普段から、「副団長は団長よりも真面目」とか噂される男は何処へ行ったのか。
剥ぎ取る様にしかし乱暴にはならないように、ベレスのブラを外してみれば、薄桃色の先端が存在を主張していた。豊満に実った乳房の片方を手で揉みほぐしながら、もう片方の乳房を口に含んでじっくりと味わう。
「ん、あああ……っ♡あ、ああ……っ♡」
ベレスが表情を蕩けさせて、艶やかな声を出している。初めて見て、初めて聞く、感情を表に出しているベレスの姿。無表情の様な顔からも感情は読み取れるが、感情を表に出すベレスは奇麗で可愛くて美しくて……
「っ♡うん、ありがとう……♡」
そんな事を彼女に囁いてみれば、ベレスはにかんでいた。
もう一度、ベレスとキスを交わしながら乳房を揉みしだく。漏れる声が少し高くなってくると同時に、女の香りが強くなってきていた。
手をショーツの方へ伸ばして指を這わせてみれば、ベレスの秘所は既に潤んでいて。
「ん、ちょっと……恥ずかしい、かも……♡」
頬を朱に染めて恥じらうその様は男を誘っている様にしか見えなかった。
ショーツを下ろしてみれば、粘っこい液体の糸が伸びて、プツンと切れた。
ごくり、と「あなた」が喉を鳴らしているうちに、ベレスは足を開脚させて、濡れそぼる秘所を露にしながら、うっとりと微笑んで一言。
「……来て♡」
切れたと思っていた理性はまであったらしい、それも今ので本当に切れ落ちたが。
いきり立った逸物を晒したあ「あなた」は勢いのままベレスの秘所へと挿入した。ぶつり、と何かが破れる音が聞こえた気がした。同時に、処女の証である血が溢れ出て来た。
「ん、ああ……っ♡嬉し、ぃ……っ♡」
言葉は不要だった。
パンパンパンッ!と肉と肉がぶつかり合う音と、ベレスの艶やかな喘ぎ声のみが寝室に音を齎していた。
ギュゥゥとベレスの膣肉が「あなた」の逸物を締め付ければ、それに負けない位にベレスは「あなた」の背に手を回して抱きしめて。
女の柔らかな身体と確かな情欲を堪能しながら、その最奥を何度も何度も刺激して。やがて白濁とした精をベレスの胎内に解き放った。
「あああ♡熱……っ♡副長の、せいえきが、ナカに……っ♡んぅぅ……っ♡ああああ……ぁっ♡」
ベレスは絶頂したようで、女の香りを強く身体から放ちながら何度も身体を震わせていた。
最早、愛しい女としてしか見れなくなったベレスの瞳を見れば、その瞳にはまだ情欲の火が付いており……
結局、「あなた」は一晩中、寝室に男と女の香りが顔を顰めるほどに充満するまでベレスを抱き続けるのであった。
後日の事
「なんだ、漸くベレスを抱いたのか」
父親であり、傭兵団の団長であるジェラルトにベレスと関係を持ったことを伝えたところ、呆れた顔をされた。
どうやら、ベレスが「あなた」にお熱だったのは「あなた」以外には周知の事だったらしい。女性団員たちがベレスを祝福していた。
「ま、お前にならベレスを任せられるからな。後は頼んだぜ、副長殿」
ハッハッハッ!と笑いながらバシバシと「あなた」はジェラルトに肩を叩かれた。
痛いと思いながら、ベレスの方を見て苦笑すると、ベレスは「あなた」に奇麗な微笑みを返していた。その笑みは、何も読み取る必要もなく、「幸せである」と告げていた。