3000字で「あなた」が色々なキャラと 作:3000字の練習帳
「……分かっているんです。わたしがこの戦争の後まで生きていられないことは」
『あなた』の恋人であり婚約者……許嫁であるリシテア=フォン=コーデリアは、ぽつり、と悲し気に呟いた。
『あなた』の寝室のベッドで、『あなた』の横に腰かける彼女は羽織っているネグリジェの裾をギュッと掴み、僅かに震えていた。病的なまでに白い肌がいつもよりも白く見え、透き通った瞳を瞼で閉ざしているその姿は、どうしても常よりも弱弱しく見えてしまう。
「……だから、思い出をわたしにくれませんか?」
『あなた』の裾をそっと掴み、上目遣いでリシテアは想い出をねだってくる。
潤んだ瞳に、恥ずかしさとこれから起きることで上気した頬。普段は澄ました彼女の、普段とは違う、『あなた』にしか見せない、『あなた』ですら初めて見る彼女の“大人の顔”に、つい喉を鳴らして唾を呑み込んでしまう。
今まで婚約者と言っても、年下で妹のように思ってきた少女の見せた、“女”としての一面に、『あなた』が気圧されていると、それを好機と見たリシテアは更に『あなた』の首筋に顔をうずめて来た。
ふわり、と香水の香りが『あなた』の鼻腔を擽った。くらくらとするような甘い香りは、麝香の香水。普段は香水を使わないリシテアが、その官能的な香りを纏わせて、ここに居る事に『あなた』の身体中の血が沸騰したように熱くなってしまう。
「いいですよね」
『あなた』の体の熱を感じ取ったのか、リシテアはにやっと気まぐれな猫の様な、悪戯が成功した少女のような笑みを浮かべていた。しかし、その笑みすらも、今の彼女にとっては色気を漂わせるための武器になっていた。
かあっ、とますます『あなた』の頬に熱が集まる。その勢いのまま、その勢いを誤魔化すかのように、リシテアに唇を重ねた。
「……んっ♡」
ファーストキスは、妖精が作った様な蕩ける様な甘さの砂糖菓子の味だった。
「はんっ♡ああっ、あっ♡んぅぅ……っ♡」
5年前の学生の時とは、何もかも違っていた。
リシテアは『あなた』に乳房を揉まれ、秘部を指で擽られて艶やかな声を出していた。
5年前よりも女になっている身体は、『あなた』の手の動きに過敏なほどに反応する。
「ああっ♡胸が熱い……っ♡股から体液が……止まらない……っ♡」
ほう、と艶やかな息を吐くリシテアの肌は段々と朱に染まっていく。まるで白い画用紙に絵の具を垂らして己の色に染めていくようで、『あなた』も増々昂らされていく。
リシテアは全身に玉の様な汗を浮かべ、女から更に一歩進んっだ雌の香りを漂わせている。秘部から零れ落ちる女の蜜が、リシテアの艶やかさに拍車をかけていく。
「んっ♡うぅぅ♡はぁぁ……っ♡」
『あなた』の指がリシテアの乳房へ沈み込み、その整った形を淫靡に歪めていく。指の先で可愛らしい乳輪の淵を擽る様に円を描いて踊り、爪の先でカリカリと薄桃色の先端を引っ掻いて弄べば、リシテアは可愛らしい声で鳴いてくれていた。
「いじわ、るっ♡……あああっ♡」
『あなた』のリシテアを満たしながらも満ち足りさせない、責め方にリシテアが非難の声を上げる。その声をもまた、快楽に蕩けて男の劣情を誘う声にしかならなかったが。
リシテアの声が可愛い『あなた』の指の踊りはまだまだ終わらない。リシテアの秘部の前に整えられた陰毛をさわさわ触る。「ん、ぅ……っ♡」とくすぐったそうなもどかしそうな声がリシテアから漏れて来た。
「も、う……っ♡ああっ♡そんなに、いじめ、ないで……ぇ♡」
リシテアの女の蜜をたっぷりと塗した『あなた』の指は、その蜜を樹木に塗りたくる様に陰唇の周りをぐるりと滑っていく。
その後は、膣口を丁寧にしかし甚振る様に擽る愛撫をすれば、リシテアの腰が僅かに浮いた。肉芽を指で弾いてやれば、びくりと身体を震えさせる。
ちょんちょん、と膣口を突いてやると、リシテアの足の指が期待と不安で反り返る。
「も、もう……本当に、これいじょうは……っ♡」
リシテアの可愛らしい声に、泣きの色も混じり始めている。『あなた』としてはもっと色々とリシテアの可愛らしく美しい姿を見ていたかったが、リシテアの身体が限界の様だ。
一度リシテアを満足させてやろうと思った『あなた』は、乳房にある薄桃色の先端を摘まみ上げ、肉芽を指の腹で押し潰した。痛みを感じるか感じないか、ぎりぎりのラインを見極めながら。
「あああっ♡あああっ♡い……イきますっ♡いく————ッ♡」
腰を浮かせ、身体をびくんびくんと震わせながらリシテアは絶頂させられる。
ぷしゅう、と女の蜜が勢いよく零れ落ち、がくがくと震える身体から立ち上る雌の香が一段と強くなっていく。
全てを白く染める様な快楽の衝撃に、リシテアの肌は朱を帯びて珠の様な汗が止まらない。はあっ、と吐く白い息ですら堪らなく官能的であった。
「これが……絶頂、なんですね……♡はあ、ふぅぅ……♡」
余韻に浸るリシテアに「どうだった?」と尋ねれば、口をとがらせて、しかし、頬は朱色に染まったまま
「……あんた、そういうの聞くんですか。全く……まあ、気持ちよかったですけど……♡」
ぽそりと呟いた言葉に『あなた』は満足した。色々辛抱堪らず可愛がってしまったのは確かであったが、それでもリシテアに感じて気持ちよくなって欲しかったのは事実だからだ。
「もう……♡それより、そろそろ、あんたも我慢の限界でしょう……来てください♡」
『あなた』の滾った男根を見たリシテアは何故か勝ち誇ったように微笑み、両脚を開き自らの指で女陰を割り広げて『あなた』を誘った。
くぱぁ、と開かれた雌穴から、むわっと湯気と雌の香が立ち昇る。反射的にごくりと生唾を飲み込んでも仕方のない事だ。
いきり立つ男根をリシテアの女陰とキスさせる。くちゅり、と水音が鳴って、リシテアの肩が僅かに揺れた。
『あなた』は確かめるようにゆっくりと、リシテアの秘部へ挿入していく。途中、ぷつり、と何かが切った様な感覚があり、ちろちろと破瓜の血が結合部に流れ落ちていた。
「あ、あああっ♡き……きたぁ……っ♡あんたの、モノが、私のナカに……っ♡」
ぽろぽろ、とリシテアは涙を流していた。それはどうしようもないぐらいの嬉しさを含んだ涙だった。
リシテアの可愛らしい唇から、喘ぎ声と共に何かを求め訴える様な声も漏れていく。
「わ……んっ♡わた、わたし……っ♡ずっと、昔から、あんたの事が————んむっ♡」
リシテアに覆いかぶさり、その可愛らしい唇を塞いだ。そこから先の言葉は己から言いたかったから。
〝ずっと昔から愛している〟
『あなた』の口から放たれたその言葉を聴いたリシテアの眦から、また涙がぽろぽろと流れ落ちていった。
「わたしも……あんたの事をずっと前から……愛していました……んちゅぅっ♡」
それ以上の言葉は要らなかった。
再びキスをした『あなた』とリシテアは、お互いの背に両手を回して抱きしめ合いながら、お互いの身体を貪り合った。
肉と肉がぶつかり合う淫靡な音共に、お互いの名を呼ぶ声が寝室に響き渡る。
快楽と愛情と様々な思いが、互いの体の爪先から脳天まで駆け巡りあう。
「あっ♡あああーーーっ♡イくっ♡イキますっ♡んぅぅっ♡うぅぅあああっ♡あ、あんたも一緒にっ♡一緒にイってっ♡」
リシテアの言葉に頷き、その身体の最奥で精を解き放った。
どくどく、と熱い白濁液が注ぎ込まれ、リシテアは背を弓なりに反らせて絶頂する。びくんびくんと何度もその身体が跳ねて、雄と雌の匂いが強くなって部屋に充満していく。
「一緒、ですよ。短い間になるでしょう……わたしが先に死んでも、他の人を愛さないで……わたしだけを愛してくださいね。一生に一度のお願い、ですよ……っ♡」
リシテアの涙ながらの真剣な言葉に、『あなた』はこくり、と頷いた。
『あなた』の返事に安堵したリシテアは穏やかな笑みを浮かべ……そしてどちらかともなく抱きしめ合いながらキスをした。
……余談だが
戦争終結後、正式に嫁入りしたリシテアは『あなた』の家の健康管理によって長生きしたそうである。
めでたしめでたし