天才幼馴染のヒモ生活 作:猫屋敷てん
ショッピングモールから暫く歩いて繁華街の裏道に入ると、大きなホテルが目に入った。
そこが男女が一夜を共にする空間ことラブホらしい。
彼女なんていたためしがなかった人生のため、来るのは初めてだが、それは琴葉も同じらしい。
俺の腕を抱きながら、物珍しそうに見上げている。
そしてちょっと怖がるように俺に身を寄せてきた。確かに初めてのラブホというのは独特の緊張感があるものだ。
琴葉の方から誘ってきておいてこの反応というのも可愛らしい。
「な、なお兄行こっか」
「ああ。そうだな」
緊張しながらも、琴葉は歩き出す。
俺はその歩みに逆らうことなく、腕を引かれるままに歩き出した。
フロントが無人で少し戸惑ったりもしつつ、慣れない機械を操作しながら部屋を取る。
そして二人きりでエレベーターに乗れば、どことなく男女のムードが出来ていた。
「なお兄……」
ガタガタとエレベーターは動き、琴葉は垂れかかってくる。
その顔は熱っぽくて、これから先の行為を楽しみにしているよう。
そしてそれは同じだ。俺もそんな琴葉に触発されるように、そっと琴葉の尻を揉む。
「んぅ♡ ……えっち」
「……そんな密着したら、興奮もするだろ」
「ふふ♡」
デニム素材の固めの素材ながら、琴葉のお尻の柔らかさをよく感じる。
普段あまり運動せず椅子に座っているから、大きくて柔らかな尻になるのだ。
琴葉ももっと触れとばかりにお尻を手に擦りつけてくる。
「えっちな手触り♡ 好きだよ」
そう言って琴葉も、俺の股間を触ってきた。
先ほど出したばかりだというのに、性懲りも無くテントを作っている忙しない息子。
それが琴葉に触られることで、さらにグググと起き上がる。
俺も負けじと琴葉の尻を触りながら、そっと髪に鼻を埋めて匂いを嗅いだ。
ここにいるのは男と女。いや、熱に浮かされた雄と雌だ。
互いに互いのことしか見えていない――
エレベーターから下りて足早に部屋に入れば、自動で鍵がかかった。
互いの体を弄りながら移動してきた俺達は、入室したことで息を荒げながらそれを一旦止める。
「わー。広いね。意外に豪華だ」
「ああ。……何だこの紫色のライトは」
「興奮を煽るってやつでしょ。知らないけどー」
「なるほど」
興奮しながらも、初めてのラブホにも興味津々。パチパチと電気を切り替えてみたり、広い室内でクルクル回ったり。
そして琴葉はパタパタと窓際まで行くと、その景色に目を輝かせていた。
「そろそろ夜だね。大人の時間だ」
ショッピングモールで遊び歩き、ラブホまで歩いていたら、いつの間にか外は陰ってきていた。
ラブホの上階にしたために、町の夜景が良く見える。
それを見る琴葉の横顔も、綺麗だった。
「ご飯は注文できるみたいだな。夜ご飯も心配はなさそうだ」
「うん。でも、いろいろ終わってからだね」
「……そうだな」
部屋にあったタブレットを指差しながらそう言えば、振り向いた琴葉は二ヒヒと笑う。
その淫靡な笑みは、男を誘う色香を放っていた。
「ふふ。……今日はね、ちょっと大人っぽい格好にしてみたんだ。なお兄は子供っぽい私が嫌なのかって思って」
そう言ってもう一度、琴葉は全身を俺に見せつけてくる。
確かに今日は落ち着いた色のブラウスとパンツスタイルという格好。大人っぽいというコンセプトにピッタリだ。
いつもは可愛らしい琴葉のまた別の魅力が存分に醸し出されている。
「琴葉が嫌いなんてあるわけないだろ」
「じゃあ何で、私から逃げようとするの?」
すっと琴葉は俺に向かって一歩踏み出してきた。
「……なお兄は私が好き?」
「ああ……」
「なら、逃げる必要なんてないよね」
「逃げようなんてしていないさ」
「ううん。逃げた。私はね、悲しかったよ」
固く拳を握りながら琴葉が言うのは、学生時代の話なのだろう。
確かにあの時の俺は逃げた。琴葉の放つ光が耐えきれなかったのだ。
ロクに理由も説明せず琴葉の前からいなくなったのは、間違いだったと今は思う。
「好きな人がいなくなるって悲しいこと。だからもう手放したくない」
「あの時とは事情が違う! も、もう逃げるつもりなんてない」
「じゃあ何で三枝さんと会っていたのッ!!」
いつの間にか琴葉は距離を詰めていて、俺を見上げながら荒々しく言葉を叫ぶ。
その目に浮かぶのは怒り――いや恐怖だ。
「琴葉から離れるつもりはない! ただ、この関係は駄目だ。俺は自立する! それを、止めないでくれ。そしたら皆幸せだろ?」
「違うよ」
琴葉は俺の決意を、容赦なく却下した。
「その果てが、壊れたなお兄でしょ? 真っ暗で汚い部屋。ずっと布団にくるまって、スマホの画面を見ているなお兄。もう、あんな姿にはしないッ!」
「っ! も、もうあんなことにはならないさ」
「嘘ッ!」
琴葉は決して俺の言葉を信じない。信じたくないと思わせてしまう姿を見せたからだ。
確かにあの時の俺は死んでいた。酷い悪臭を放ち、目元にくっきり隈を浮かべながら、呆然とスマホを見続けている化け物は、生きているなどと言わないだろう。
琴葉に俺は恐怖を植え付けてしまった。手放せばああなると、そういう恐怖を植え付けた。
だから外に出してくれないのだ。
「嘘をつかないで。もう良いじゃん。私と一緒に幸せになれば」
そう言って琴葉は、ブラウスのボタンを外した。
一つ、二つと外し、ブラジャーに包まれた大きな胸を露出させる。パイズリ穴のついたブラジャーで、谷間は精液で汚れていた。
「さあ、おいで。なお兄」
琴葉は俺の決意を踏みにじり、この甘い監獄で一生を過ごせと言ってくる。
恐怖に由来したその深い愛は、どこまで強く俺を捕らえる。
逆らうことは許されない。すでに俺達の格付けは済んでいるからだ。
「……琴葉」
「うん。それが正解だよ」
◇
琴葉の体は綺麗だった。
服を脱いだ琴葉は、魔法が解けたように大人っぽい姿からいつもの琴葉になる。
大きな胸と、細い腰。そして安産型のお尻。身長は女性の平均より少し低い百五十五センチ。俺と頭一つ分ほど違う。
そんな美しい全身をさらけ出し、琴葉はベッドに寝転がる。
この極上の女を、好きにしていい。そう言われた男が我慢できる道理があるか。
ホテルの照明が、琴葉の白磁のような肌を艶かしく照らし出している。恥じらいなど微塵もなく、ただ愛する男を受け入れるために開かれた四肢。その無防備さが、俺の理性を強く揺さぶる。
俺も服を脱ぎ、蜜に誘われる蝶のように琴葉へと吸い寄せられる。
「ふふ♡ えらいえらい。おいで、ぎゅーってしよ」
「あ、ああ」
琴葉に覆い被さり、その柔らかな体に俺は抱きつく。
それは母に甘える子供のようだった。琴葉の髪に顔を埋めて、その匂いを嗅ぎながら全身をこすりつける。
シャンプーの甘い香りと、琴葉自身の肌から立ち上る甘い体臭。それらが混じり合って、俺の脳髄を痺れさせる。
そうすれば琴葉も体を絡ませてきて、男と女の肉がぶつかり合った。
なぜこんなに良い匂いがして、こんなに柔らかいのだろう。勃起したちんぽを琴葉のおまんこにこすりつければ、すでにトロトロだ。溢れ出た愛液が太ももを伝い、シーツに染みを作っているのが分かる。
「なお兄甘えんぼさんだねー♡ もっとぎゅーってして良いよ♡」
琴葉に溶かされる。琴葉の香りを吸い込むたびに、思考や理性が溶けて快楽に生きる人形みたいになっていく。
琴葉はそれを求めているのだ。もう傷つく必要なんてない、ただ気持ちいいだけの日々こそ正解だと、そう言っている。
柔らかな乳房が俺の胸板に押し付けられ、形を変えて密着する。トクン、トクンと早い鼓動が直に伝わってきて、彼女もまた興奮しているのだと分かった。
「琴葉っ、琴葉っ」
「んぅ。なお兄おまんこにおちんぽさんこすりつけて。そんなに挿れたい?」
「うん」
「ふふ♡ 私のおまんこ、さっきパイズリした時から濡れてるよ♡ なお兄のおっきいの入ってきてーってクパクパしてる♡ なお兄専用のおまんこだから、好きなときに挿れて良いよ♡」
そんなことを言われたら、挿れぬわけにはいくまいて。
俺は腰を浮かせて片手で竿を掴み、感覚を頼りに琴葉のおまんこに亀頭を宛がう。
ぬめるような感触。先端が割れ目を捉えると、そこから熱気と共に雌の甘い香りが漂ってきた。
「あんっ♡ なお兄の亀さんとクリトリスがキスしてる♡ おまんこ穴はその下だよ♡ 一思いに、えいっ♡ っていれ――んんんん♡♡♡」
琴葉に台詞を最後まで言わせることなく、俺は勢いよく挿入した。
すでに大量の愛液を分泌している琴葉のおまんこは抵抗なんて一切しない。
ご主人様をお迎えするのだとばかりに、スムーズに一番奥まで導くと、きゅうきゅう♡と求愛行動をするように締め付けてくる。
トロトロで温かくて、キツキツ。
膣壁がうねうねと動くような名器おまんこは、何度使おうと飽きることはない。ひだの一枚一枚が俺の形を覚えているように絡みつき、吸い付いてくる。
「うおっ。とろとろすぎる」
「ふふ♡♡ おっきいの全部入ったね♡ 好きなように動いてね♡♡」
俺が覆い被さっての正常位なのに、主導権を握っているのは琴葉だった。
琴葉に導かれるままに、腰を動かし抽送動作。パンパンと打ち付けるたびに、琴葉のお尻が大きく揺れた。
どこを触っても柔らかい琴葉とのセックスは、この肉感も相まって気持ちが良すぎる。
運動不足でちょっと肉がついているくらいが丁度良いのだ。
「なお兄興奮しすぎ♡ 今日たっくさん出したのに、まだ出したい?」
「いくらでも、出る気がする」
「絶倫だな~♡ 私のおまんこ壊れちゃうそう♡」
そう言いながら、琴葉はさらに膣を動かしてキツく締め付けてきた。
琴葉は膣の締め付けをかなり自在にコントロールでき、最適なキツキツおまんこを提供してくれる。
無数のひだが意思を持っているかのように俺の竿に吸い付き、脈打ちながら根本から先端へと快楽を搾り上げてくる。
いつもそれに、俺は勝てないのだ。
「はぁ、はぁっ……! 奥に、種付けしてやる」
「あんっ♡ んぅ♡ ほら、ぱんっ♡ ぱんっ♡ってして。頑張って腰振ろ♡♡」
「馬鹿にしてるだろ」
「してないよ♡ がんばれー♡って応援してるの♡ がんばれ♡ なお兄がんばれ♡」
目の前にある琴葉の顔は、にこやかに俺を見つめている。
頬を染めて快楽に浸りながらも、そこにある余裕は崩れていなかった。
頑張って腰を振って琴葉の尻に腰を打ち付ける俺を、慈しむ聖母のように眺めている。
琴葉も涎を垂らしながら気持ちよくなっているが、どうしても琴葉が上なのだ。肉体的な支配権は俺にあるはずなのに、掌の上で転がされている感覚が消えない。
「こ、このっ。舌出せ」
「ふふ~♡ んーれろれろ~♡」
だからキスで黙らせようとそう命令すれば、舌をチロチロだして挑発してくる。
男を誘う淫らな舌のダンスを、一寸先でやられればそれに吸い付くのが男だ。
「キスしたい~? いつでも――んちゅっ♡♡♡♡」
「唾液、甘すぎるだろ」
セックスをしながらも琴葉の唇を奪い、舌と舌を絡めながら唾液を飲み干す。
そうすればまるで甘美なジュースを飲んでいるような味がした。
鼻孔をくすぐる琴葉の甘い呼気と、混じり合う唾液の音が、脳をさらに蕩けさせる。
「もう♡ 私唾液多いから♡ 飲ませてあげる。んーちゅる♡ れろ、ちゅぅ♡ じゅりゅりゅ♡ ちゅぽ♡ ちゅぽ♡」
琴葉の唾液まみれになるほど深いキスをする。
大切な年下の幼馴染で、超有名アーティストの琴葉と、なんてことをしているのだという背徳感や優越感。繋がった下の口だけでなく、上の口でも貪り合う濃密な接触。
それに沢山射精して長持ちになったはずのちんぽは、またあっという間に種付けしようとしている。
この雌を孕ませて、自分のものにしろという本能が、腰の振りをより激しくした。
「あんっ♡ んっ♡ はぁ、はぁ♡ なお兄激しいよ♡♡」
「赤ちゃん産め。琴葉は、俺のものだ」
「何人でも産んであげる。だからどこにも行っちゃ駄目だよ。なお兄は私と子供作って、ずーっと一緒にいるの♡♡」
琴葉が耳元で囁いている。
ああ、そうだ。その通りだ。俺と琴葉はずっと一緒だ。
幼い頃から一緒だったのだ。ならばこれから先も、ずっと一緒にいれば良い。
子宮の入り口を亀頭でこじ開け、俺はその最奥、女の子の一番大切な場所へと到達する。
ずっと一緒にいる。
そのために、必要なのは――
――ドブッ♡ ドビュルルルルルルル♡♡
琴葉の子宮を、俺の精液が汚す音がする。
今日は朝から晩までセックスの連続で、多分子供が出来ていることだろう。
それぐらいは出した。避妊薬なんて意味ないぐらいは出した気がする。
「あつい♡♡ お腹ぽかぽか♡ きもちぃ♡♡」
そして琴葉もビクビクと体を震わせて、頬を染めて虚空を見上げる。
さすさすとお腹を撫でながら、気持ちいい絶頂に浸っているようだった。
余韻に浸りながらもちんぽを抜けば、くぱくぱと開いたおまんこからは精液がドロドロと零れている。
朝や昼に出した分も含まれているのだろう。かなりの量の精液を琴葉はお腹に溜めていたらしい。
「ふふ♡ たくさん出したね♡」
そっと琴葉の指は己の秘部に伸び、零れ落ちる精液を掬って恍惚とした笑みを浮かべる。
「なお兄との赤ちゃんの素♡♡ ねえ、何人子供欲しい?」
琴葉は蠱惑的に笑っていた。
◇
俺の心は、すでに琴葉に屈服しているのだ。
あの日、俺と琴葉の才能の違いを突きつけられた日、すでに格付けが終了している。
故に琴葉が上で、俺が下だ。
「んー♡ 必死に腰振って♡ 可愛いね♡」
「っ。はぁ、はぁ♡」
俺は琴葉に馬乗りになり、その胸を掴んだ強制パイズリを行っていた。
女の子の胸をただ精処理のために乱暴に扱うという体位であるが、使われている琴葉は聖母のような眼差しで俺を見ていた。
男優位の体位であるはずなのに、やはり琴葉が主導権を握っている。
大きく実ったHカップ巨乳わしづかみ、オナホのように竿を挟みながら腰を振る。
そんな俺を、しかたないなーとばかりに見るのだ。
少しでもこのセックスの主導権を握ろうとしたのに、この体たらく。
俺は俺が情けない。
「出るっ」
「うん♡ おっぱいに中出ししてね♡」
ドビュッ♡とまた濃い精液を琴葉の胸の中に発射し汚す。
琴葉をオナホのように扱った酷い行為の果てだというのに、まるでそれは敗北射精のようだった。
おっぱいに亀頭をこすりつけて残滓を拭き取るが、琴葉の余裕は崩れない。
「沢山出したね~♡ おっぱいドロドロになっちゃった♡」
「はぁ、はぁ……」
琴葉に何度も射精して、俺はもう喋る元気もなくなった。
そのままドサッと琴葉の横に倒れ込み、ボーッと琴葉と見つめ合う。
「凄い、気持ちよかったぞ琴葉」
「へへ。ずっと一緒にいたくなった?」
「……ずっと一緒にいたくなった」
「そっかー。へへー」
ニコニコ笑顔の琴葉は、満面の笑みで俺にスリスリと頬ずりしてくる。
確かにその通りだよ。ずっと一緒にいたくなった。これから先も、琴葉の一緒にいたくなった。
その決意を確かに固める。
「もうどこにも行かないでね。私がなお兄を守る。誰にも傷つけさせない」
そう言って、琴葉は俺を慈しむように抱きしめた。
互いに違いの体液でドロドロで、そんな状態で抱き合うというのも心地が良い。
ずっと琴葉と一緒にいたい。
でも、そのためには、やっぱり駄目なんだ。
このぬるま湯のような関係は脱却しないといけない。
俺は自立しないといけない。
琴葉とずっと一緒にいるために、格好いい兄ちゃんに戻らないといけないんだ。