このたびは、ボカロオリジナル曲「脳内革命ガール」などでおなじみの、MARETU様から許可を頂き、「少女ケシゴム」の世界観をモチーフに、連載形式で小説を書くことにしました。
ぜひ感想、評価、応援コメントなど宜しくお願いします。作者は泣いて喜びます。
更新頻度は未定です。反響があった場合は更新が速くなるかもしれません。
少女ケシゴム
「あっ……あぅっ……」
彼女の淫猥な花弁に口づけをすると、それに呼応するかのように甘い吐息が漏れる。
ベッドサイドの薄明りに照らされた彼女の躰は、真っ赤に色づいていた。
「どうして欲しいの……?」
「――めて下さいっ」
「よく聞こえないわ、やり直し……」
「うう……」
美咲が迫り来る体の疼きに耐えられず、悶え始める。
――が、素直におねだりして来るまで、御褒美はあげない……。
濡れきった彼女の蜜壺の周りを、優しく撫でては止め、撫でては止め。
そんなじれったいストロークを繰り返す。
「ひぁっ! あっ! 意地悪……」
「貴女がちゃんと言わないからよ。どうして欲しいの?」
「うぐ……」
「美咲っ」
「舐めて欲しいです……」
「何処を?」
「――んこっ」
「え?」
「お◯んこを舐めてくださいっ!」
「いい子……」
私達の交わりには、射精を伴わない。
それは、生産性の無い情交だった。
しかし、機械的に出し入れする行為に、果たして意味があるのか。
男性が欲望を吐き散らし女性がそれを承認する営みとは違い、私達のセックスはただお互いが気持ち良くなるため、能動的に愛し合うために交わる。
何も生まれないセックスなのだ。
それは妊娠のために行われる男女の情事に比べ、劣っているのだろうか。
少なくとも、私はそうは思わない。
常識的な括り付けに不満をぶつけるように、彼女の茂みを掻き分けて『美咲』の香りがする蜜を欲望のままに啜る。
私の舌が彼女の『女』に触れるたびに、甘い嬌声が漏れ出した。
「あっ! ひぅっ!」
「……美咲の、此処。とっても美味しい」
愛液で艶を帯びた陰唇から、勃起した彼女の若芽へと照準を変える。
人差し指で優しくなぞるように撫でてあげるだけで、彼女の体は波打つように反りあがった。
「はうっ!! あっ!」
そのままクリトリスに顔を近付けて舌でねっとりと絡めとると、彼女は口を抑えて涙を浮かべる。
「っ!! んんあっ!」
「気持ち良い?」
美咲は返事の代わりに、首をコクコクと縦に振る。
彼女は自分の喘ぎ声を聞かれるのが恥ずかしいらしく、いつも興奮が高まると前腕で口を噤んでしまう。
――そんな姿も魅力的だった。
「美咲……大好き」
「私も恵が好き……」
美咲の腰まで伸びた艶々の髪を撫でながら、愛の言葉を耳元で囁く。
男なんて、汚らわしい。
私は美咲とこうして愛を交し合っているだけで、幸せだった。
網膜をまっ黒に焼いた――シアワセな脳内環境に酔いしれる。
それだけで、良かった。
…………。
……。
*
美咲と私は恋仲だった。
何も不思議なことではない。世の中には同性同士で付き合っている例など、山ほどあるのだ。
ただ表舞台には現れないだけ――私達もその一例だった。
ル-ル1――私達の関係は秘匿しなければならない。
美咲と私でお付き合いを始める時に決めた約束の一つだった。
元々美咲はレズビアンではない。
最初は半ば無理矢理私がアタックした――親友という立場を利用して。
落ち目に感じているわけではないが、私は彼女とずっと一緒に居たかったため幾つかの約束事を決めた。
ルール1は、その中の一つ。絶対に破ってはいけない物だったのだ。
「美咲は今日も可愛いな……」
彼女の席は、私の斜め前。
私は授業を受けながらにして、彼女の綺麗な鼻立ちまで見ることが出来る――いわば最高のスポットだった。
たまに私の視線を感じて、アイコンタクトで「やめて」の意を伝えて来るが、そんなところも可愛かった。
今日も退屈な数学の授業。
どうでもいい数式が、私の左耳を通過して右耳から通り抜ける。
そんな平凡な時間を彩ってくれるのが、美咲だった。
「あっあいつ……」
最近の気掛かりは、私達を引き裂こうとするソレ。
今日もだ。
今日も美咲を見ている。
私には分かる。あの視線の正体が。
あれは、私が美咲を見る『視線』と同じ類のものだった。
――霧崎蓮は、今日も美咲を眺めていた。
今のところ霧崎が美咲と仲良くしている姿は確認出来ていない。
するとこれは私の思い違いか、霧崎の片想いか……。
十中八九後者だと思う。
霧崎の目を見れば分かる。あれは美咲に魅せられている目だ。
汚らわしい……。
私の美咲をそんな目で見るな。
ちょっと顔が良くて周りの女の子からもてはやされているからって、調子に乗るな。
髪の毛一本だって、くれてやるもりはない。
美咲は私の物なのだから……。
*
恵と私は恋仲だった。
何も不思議なことではないらしい。世の中には同性同士で付き合っている例など、山ほどあると恵は教えてくれた。
ただ表舞台には現れないだけ――私達もその一例らしい。
ル-ル1――私達の関係は秘匿しなければならない。
恵と私でお付き合いを始める時に決めた約束の一つだった。
恵と違って、私はレズビアンではない。
最初は恵の威勢に押し負けて、流されるまま付き合い始めてしまったのだ。
別に嫌々付き合い始めたわけではないが、恵はそんな私に気を遣って幾つか約束事を決めてくれた。
ルール1は、その中の一つ。絶対に破ってはいけない物だったのだ。
「うう、恵今日もこっち見てるよ……」
彼女の席は、私の斜め後ろ。
私は授業を受けている時でさえも彼女の絡みつくような視線を感じる――いわば舞台上の気分だった。
たまにアイコンタクトで「やめて」の意を伝えてみるが、彼女は面白がって微笑を浮かべるだけ……。
別に私は恵のことを鬱陶しいとは思っていない。寧ろ恵のことは大好きだ。
ただ、この関係が明るみに出ることが怖いのだ。
世間からの目が、決して暖かいものではないことくらい私にも分かる。
私達の日常が壊れてしまうことが、何よりも怖かった。
今日も退屈な数学の授業。
私にとってはどうでもいい数式だったが、赤点を取っては困るため無心でノートに転写する。
そんな平凡な時間を、刺激と興奮で彩ってくれるのが恵だった。
昨日までは……。
――うう、やっぱり見られてる。
美咲の視線の他に、もう一人私を捉える視線を感じる。
私には分かる。この視線の正体が。
――霧崎君は、今日も私を見ていた。
自己陶酔から言っているわけではなく、確固たる自信があった。なぜなら、昨日霧崎君は私に告白してきたのだ。
『好きです! 付き合って下さい!』
実は恵と付き合っているから無理です――なんて言えるはずもなく、適当な理由をつけて断ったが。
それでも霧崎君は諦めてくれず、『僕はまだ諦めていません!』などと言って勝手に去って行ってしまった。
別に私は男の子が嫌いなわけじゃない。
霧崎君だってクラスの中でかっこいい方だとは思うし、むしろ好青年だと思う。
けれど、私の『彼女』は恵なんだ。
私を愛してくれる恵を、そう簡単に裏切ることは出来なかった。
私は恵の物なのだから……。
小説を一般公開するのは初めてなので、緊張しています。
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