途端に足から力が抜け、前のめりに倒れる。腹の奥底が燃えるように暑く、どうしようもなく汗と涙が止まらなくなる。
「ひっ♡あっ♡♡あう゛…っっ♡♡タローしゃ、とめ…っ♡♡♡」
絶頂のピークを切り抜き、そこだけ繰り返しているような感覚に襲われる。頭に直接快楽が叩き込まれ、体は勝手にがくがくと震え、口からはとめどなく嬌声が溢れ出し、過剰なまでに分泌された愛液がシスターの服を濡らす。
『どうだいお嬢?ご満足いただけてるかな?』
「しっ♡しましたっ♡まんぞくしましたからっ♡いったんとめてくだしゃい…っっ♡♡」
幾度かの深い絶頂のせいで舌すら上手く回らない口でどうにか言葉を紡ぐ。もはや息をすることすらままならず、苦しいとすら思えてきたこの多量の快楽から一刻も早く抜け出したいのに、こうなった原因たるタローは渋い顔をして唸る。
『うーん…しかし、今やめちまったら逆に止まらなくなっちまうからなぁ…もう少しだけ堪能しててくれや』
「いやっ、もうげんかいで…っっ♡♡なんかいもっ、イき゛…っつづけてるんですっ♡♡あたまがっ、おかしくなっちゃいま…ぅう゛っっ♡♡♡」
話してる最中ですら絶頂してしまう。印を付けられてから数十秒しか経っていないのに、マリーにとっては数十分ほどに感じていることだろう。シスターの服は汗と愛液から、全身が(下半身はもっと酷かった)びしょ濡れになっていた。前髪は張り付き、汗が床に吸われていく。何度も喘いで、何度もイって、ようやく少し落ち着いた頃には、服がずしりと重みを増していた。
「はぁ…っ♡はぁ…っ♡」
…おかしい。先刻までイき狂っていたはずなのに未だ頭に浮かぶのは「性欲」ただそれだけ。簡単に言ってしまえば、今もなおムラムラが収まらない訳で。もしここが自室ならば、今すぐに服を脱ぎ自らを慰めていることだろう。
『ちなみにインモンは1週間経たねぇと解呪出来ねぇんだわ。それまで楽しんでくれよな!ワシは外の世界を堪能してくるとするわい!ぐははははははっ!』
「へ…っ!?ちょ、ちょっと待ってくださ…」
言いかけたものの、瞬きした次の瞬間に彼の姿はなくなっていた。ただ一人取り残されたあられもない姿のマリー。
(…この状態で、家に帰れるでしょうか…?)
…
…
…
…
…
翌日。自室で目を覚ましたマリーは、とてつもない性欲を感じた。発情期の時ですら感じたことのない欲の大きさに辟易する。発情止めの薬を飲んでもなお収まらず、昨日も昨日で寝る前に散々シたというのに、まだ足りないと脳が訴えるのだ。
「うう…」
ここまでムラついていると、朝の祈りなど集中して出来るはずがない。幸い家を出るまでには十分時間があったので、1度シて発散しようと寝巻きを脱ぎ捨てる。
(一度も触ってないのに、もうこんなに濡れて…)
まるで数度絶頂したと言っても信じて貰えそうなくらいには、もう秘部は濡れそぼっていた。そんなぬるぬるのナカに、躊躇なく指を2本入れる。ナカは指を簡単に受け入れ、水音を立てながら指は奥へと進む。
「んぅ…っ」
びく、と体が震える。指が細いとはいえ、2本も指が入るとナカはぎちぎちなのだ。ナカで指を動かすだけでも感じてしまう。そこから、ぐちぐちぬちぬちと指を動かし続ける。指先にだけ意識を集中させ、淫らな水音に耳を傾ければ…
「ふぅ…ふぅ…っ、ん゛っ…♡」
絶頂。脳にばちんっ、と快楽が走り気持ちよくなる。それでも根本たる「性欲」は収まる気配がない。発散した直後からむらむら…と性欲が湧き上がる。
「あと…あと、1回だけですから…」
誰に言うでもなく呟きながら、入りっぱなしだった指をまた動かし始める。今度は指だけでは満足出来ず、空いていた左手で陰核を弾く。華奢な指先がその先端を弾くたび、きゅうっと腹の奥が疼く。
「はぁ…はぁっ…イくっ、イきます…っっ♡♡」
敢えて確認するように、声に出しながら絶頂。普段ならこんなにも自慰をすればしばらくしなくとも良いな、となるのだが、まだ満足できない。もう一度だ、と言わんばかりにナカが疼く。だが、もうそろそろ支度をせねばシャーレに間に合わなくなる。
「結局、不完全燃焼になってしまいました…」
全裸から洋服に着替え、朝食を摂っている際にもずっと
、ムラムラが収まることはなかった。
…
…
…
"………えーと、それは…"
"だ、大丈夫なの?"
「は、はい…」
モモトークで休みの連絡を入れても良かったのだが、今日休んでしまうと先生に迷惑がかかってしまう(主に仕事面で)。それに、「古書館に行ったら変な印を付けられそれから発情が止まらなくなった」なんて言われてもそうそう信じられるものでも無いだろう。要所要所を掻い摘んで「体に異常がある」とだけ説明した。
(しかし…ずっと、え、えっちな気分になるのは辛いですね…)
心臓は常に早鐘を打ち、体は全力で走った後のように暑く、それでいて昼夜問わず永続的にムラつくというのは想像以上に辛い。シャトルランを体力の限界まで走りきった直後の辛さをずっと引き伸ばし続けている、と想像してもらえばわかりやすいだろう。
"とりあえず、私はゲヘナに用事があるから…"
"本当に申し訳ないんだけど…しばらくここで待っててくれるかな?"
バツが悪そうな顔をしながら先生が言う。
「わかりました、大丈夫…です」
"それじゃあ、行ってくるよ"
"何かあったらすぐ連絡してね?"
こく、と頷きながらゲヘナへと向かう先生を見送り、1人シャーレに残ったマリー。
(流石に[[rb:ここ > シャーレ]]でする訳にはいかないですし…)
むら、と湧き出た感情をどうにか押さえ込もうとしたその矢先、先生の椅子にかけられたスーツが目に入る。
「あれは、先生の…?」
そういえば、「暑いから結局着る意味なかった」と呟いて脱いでいたのを思いだす。つまり、このスーツは先程まで先生が袖を通していたもので…
「っ、いやいや!そんな、そんな破廉恥なことは…」
しかし、1度考えてしまえばその選択肢は頭に残り続けき、胸の内の悪魔が囁く。ほらヤリたいことヤっちまえよ、と。
「…っ♡」
…
…
…
「はっ♡はぁっ♡せっ♡せんせっ♡♡すきっ♡すきれすっ♡♡」
ぐちぐちぐちゅぐちゅ、と淫らな自ら水音を立てながら自分を慰める。手に取ったスーツの匂いをオカズにしながら、先生のことを一心に思いながら。
(こんなこと…やめないと…やめないとなのに…っっ)
「すぅーっ、はあぁ…っっ♡♡すぅーーっ…はああっ♡♡♡」
気持ち良い。気持ち良い。気持ち良い。でもまだ足りない。その虚しさを埋めるために、彼女は今も慰め続ける。
「すうぅ…っ、はあ゛っ、ん゛う…っっ♡♡イ…っく…♡♡」
何度目かすら覚えていない絶頂に至ろうとした、正にその時だった。
"…あ"
完璧のタイミングと言うべきか、最悪のタイミングと言うべきか。深イキした直後の姿を先生に見られてしまったのである。
「へぁ…っ!?せっ、せんせ…っっ♡♡なんっう゛っっ♡♡♡あ゛っ♡お゛うっっ♡♡らめっっ♡♡あ゛っっ♡♡みなっ、みないでくだしゃい゛…っっっああ
あああっ♡♡♡♡」
どうにか我慢しようとしたものの、結局崩壊。ぷしっ、
ぷしゃっ、と思い切り潮吹きし、シャーレの社内に小さな水溜まりを作る。マリー本人は目の前がちかちかばちばちするほどの性的快感を叩き込まれ、その快感に身を揉みしだかれていた。
「っっっ♡♡はっ♡はあっ♡はあっ♡…はあぁ…っっ♡ふぅ…っ……えと、その…ごめんなさい、先生…私…」
"いや、大丈夫だよ"
"…体の異常のせいなんだよね?"
「はい、その…恥ずかしい話、ナニをやっても、全然収まらなくて」
"何かできることは無い?"
"私でよければ、なんでも言ってごらん"
「…なんでも……なんでも、ですか?」
なんでも。今なら先生がなんでも、言うことを聞いてくれるらしい。…ならば。
「……えっと、じゃあ…その……せ、先生の、性器を…見せて欲しいんです」
叶わないと思っていたことを、今だけは。