トリニティにある古書館にて。
「うーん、どこにあるんでしょう…?」
マリーが一冊の本を探して歩き回っていた。しかし、古書館に来たこと自体が少なく、さらに図書委員長たるウイが不在ということもあり、目的の本探しはかなり難航しているよう。
「…?」
その中で、一冊の古びた本が視界に入る。何故だか一際目を引き、あまつさえ「私を読んで!」と言われたような、そんな気すらした。
「少し見るだけでしたら…ウイさんにも怒られないですよね」
あまり他の子には触れてほしくないとは言われていたが、どうしても内容が気になり、その本を手に取る。表紙にはまるで魔導書のように、魔法陣が書かれていた。
「これを読めば魔法が使えたり…なんて」
にわかに期待しながら留め具を外し、本の1ページを捲ろうとした、その矢先…
がばッ!
「へっ!?」
意志と関係なく、いきなり本が限界の180°まで開かれたかと思うと、本が光を帯び始める。
「え、ほ、ほんとに魔法が…?」
その本はゆっくりと宙に浮き、なおも光を放ち続ける。やがて煙のように光が縦に伸びていき、人のような形を作り始める。胴から下はなく、いわゆる幽霊のようにゆらゆらと波打っている。腕、手、首…頭ができた時、"それ"は歓喜の声を上げる。
『ぐわぁーーはっはっはぁ!!よーうやっと出られたわい!』
「ひゃ…っ!?」
大きな笑い声を立てながら、それは本の上をふわふわと動き回る。向こうが少し透けて見えるその姿は、筋骨隆々な男性のものだった。
「だっ…誰ですか!?」
思わずそう尋ねると、それはニヤリと笑いながら自慢げに口を開く。
『ワシか?ワシの名前はインモン=ツケ・タローだ!タローって読んでくれよ、お嬢!』
「お、おじょ…?」
『あンの忌々しい呪いから解き放ってくれたんだ、ワシの得意技で是非ともお礼させてくれや!』
自分勝手に話を進め、自らをタローと名乗った謎の幽霊は手を強く合わせ、ぶつぶつと呪文を唱える。
『… ンモ … ャジャ … キヨパ… アルブ … ゲミカ … キュスバサ … カッワ … シロエンモンイ!』
ぱんっと手を打ち鳴らし、手のひらを放す。その手のひらを見てみれば、不思議な模様が手に刻まれていた。
『うっし、出来たぞお嬢!んっん〜、我ながら完壁な出来だァ…そんじゃ早速…』
「ま、待ってください!それは一体…」
さすがに話についていけず、説明を求める。すると彼はしたり顔を崩さず人差し指を立てて虚空の円をなぞりながら話し始める。
『今ワシが作ったのはインモンって呼ばれるもんだ。こいつをヒトのヘソのあたりに思いっきり叩きつけてやれば、はちゃめちゃに気持ちよくなれるっつーもんさ!』
「き、気持ちよく…?」
『そう、そのとーり。…どうだいお嬢、こう見えてもワシ、インモン作りなら右に出るものはいねーんだよ。そいつが対価なしで味わえるんだぜ?ぜってー味わった方がいいってもんだ!』
…きっと彼は、善意から言ってくれているのだろう。その思いを無下に断るというのは気が引けてしまう。気持ちいいといっても大したものではないだろうし…
「……わかりました。では、お願いしてもいいですか?」
悲しませないためにもと、その願いを引き受ける。途端にタローは子供のように顔を綻ばせ、両手を上げ喜ぶ。
『いよっしゃあ!そんじゃあ、行くぜェ!』
そう言うと手のひらを腹の辺りに向けて、一気に加速して飛んでくる。その行動と瞳には一切の迷いなく。
『そうら、イっちまいなァ!!』
ばちいぃん、と思い切り腹を叩かれる。しかし感じたのは痛みではなく、
「ん゛っっっ!?!!?♡♡♡♡」
脳が焼ききれんばかりの快感だった。
途端に足から力が抜け、前のめりに倒れる。腹の奥底が燃えるように暑く、どうしようもなく汗と涙が止まらなくなる。
「ひっ♡あっ♡♡あう゛…っっ♡♡タローしゃ、とめ…っ♡♡♡」
絶頂のピークを切り抜き、そこだけ繰り返しているような感覚に襲われる。頭に直接快楽が叩き込まれ、体は勝手にがくがくと震え、口からはとめどなく嬌声が溢れ出し、過剰なまでに分泌された愛液がシスターの服を濡らす。
『どうだいお嬢?ご満足いただけてるかな?』
「しっ♡しましたっ♡まんぞくしましたからっ♡いったんとめてくだしゃい…っっ♡♡」
幾度かの深い絶頂のせいで舌すら上手く回らない口でどうにか言葉を紡ぐ。もはや息をすることすらままならず、苦しいとすら思えてきたこの多量の快楽から一刻も早く抜け出したいのに、こうなった原因たるタローは渋い顔をして唸る。
『うーん…しかし、今やめちまったら逆に止まらなくなっちまうからなぁ…もう少しだけ堪能しててくれや』
「いやっ、もうげんかいで…っっ♡♡なんかいもっ、イき゛…っつづけてるんですっ♡♡あたまがっ、おかしくなっちゃいま…ぅう゛っっ♡♡♡」
話してる最中ですら絶頂してしまう。印を付けられてから数十秒しか経っていないのに、マリーにとっては数十分ほどに感じていることだろう。シスターの服は汗と愛液から、全身が(下半身はもっと酷かった)びしょ濡れになっていた。前髪は張り付き、汗が床に吸われていく。何度も喘いで、何度もイって、ようやく少し落ち着いた頃には、服がずしりと重みを増していた。
「はぁ…っ♡はぁ…っ♡」
…おかしい。先刻までイき狂っていたはずなのに未だ頭に浮かぶのは「性欲」ただそれだけ。簡単に言ってしまえば、今もなおムラムラが収まらない訳で。もしここが自室ならば、今すぐに服を脱ぎ自らを慰めていることだろう。
『ちなみにインモンは1週間経たねぇと解呪出来ねぇんだわ。それまで楽しんでくれよな!ワシは外の世界を堪能してくるとするわい!ぐははははははっ!』
「へ…っ!?ちょ、ちょっと待ってくださ…」
言いかけたものの、瞬きした次の瞬間に彼の姿はなくなっていた。ただ一人取り残されたあられもない姿のマリー。
(…この状態で、家に帰れるでしょうか…?)
…
…
…
…
…
翌日。自室で目を覚ましたマリーは、とてつもない性欲を感じた。発情期の時ですら感じたことのない欲の大きさに辟易する。発情止めの薬を飲んでもなお収まらず、昨日も昨日で寝る前に散々シたというのに、まだ足りないと脳が訴えるのだ。
「うう…」
ここまでムラついていると、朝の祈りなど集中して出来るはずがない。幸い家を出るまでには十分時間があったので、1度シて発散しようと寝巻きを脱ぎ捨てる。
(一度も触ってないのに、もうこんなに濡れて…)
まるで数度絶頂したと言っても信じて貰えそうなくらいには、もう秘部は濡れそぼっていた。そんなぬるぬるのナカに、躊躇なく指を2本入れる。ナカは指を簡単に受け入れ、水音を立てながら指は奥へと進む。
「んぅ…っ」
びく、と体が震える。指が細いとはいえ、2本も指が入るとナカはぎちぎちなのだ。ナカで指を動かすだけでも感じてしまう。そこから、ぐちぐちぬちぬちと指を動かし続ける。指先にだけ意識を集中させ、淫らな水音に耳を傾ければ…
「ふぅ…ふぅ…っ、ん゛っ…♡」
絶頂。脳にばちんっ、と快楽が走り気持ちよくなる。それでも根本たる「性欲」は収まる気配がない。発散した直後からむらむら…と性欲が湧き上がる。
「あと…あと、1回だけですから…」
誰に言うでもなく呟きながら、入りっぱなしだった指をまた動かし始める。今度は指だけでは満足出来ず、空いていた左手で陰核を弾く。華奢な指先がその先端を弾くたび、きゅうっと腹の奥が疼く。
「はぁ…はぁっ…イくっ、イきます…っっ♡♡」
敢えて確認するように、声に出しながら絶頂。普段ならこんなにも自慰をすればしばらくしなくとも良いな、となるのだが、まだ満足できない。もう一度だ、と言わんばかりにナカが疼く。だが、もうそろそろ支度をせねばシャーレに間に合わなくなる。
「結局、不完全燃焼になってしまいました…」
全裸から洋服に着替え、朝食を摂っている際にもずっと
、ムラムラが収まることはなかった。
…
…
…
"………えーと、それは…"
"だ、大丈夫なの?"
「は、はい…」
モモトークで休みの連絡を入れても良かったのだが、今日休んでしまうと先生に迷惑がかかってしまう(主に仕事面で)。それに、「古書館に行ったら変な印を付けられそれから発情が止まらなくなった」なんて言われてもそうそう信じられるものでも無いだろう。要所要所を掻い摘んで「体に異常がある」とだけ説明した。
(しかし…ずっと、え、えっちな気分になるのは辛いですね…)
心臓は常に早鐘を打ち、体は全力で走った後のように暑く、それでいて昼夜問わず永続的にムラつくというのは想像以上に辛い。シャトルランを体力の限界まで走りきった直後の辛さをずっと引き伸ばし続けている、と想像してもらえばわかりやすいだろう。
"とりあえず、私はゲヘナに用事があるから…"
"本当に申し訳ないんだけど…しばらくここで待っててくれるかな?"
バツが悪そうな顔をしながら先生が言う。
「わかりました、大丈夫…です」
"それじゃあ、行ってくるよ"
"何かあったらすぐ連絡してね?"
こく、と頷きながらゲヘナへと向かう先生を見送り、1人シャーレに残ったマリー。
(流石に
むら、と湧き出た感情をどうにか押さえ込もうとしたその矢先、先生の椅子にかけられたスーツが目に入る。
「あれは、先生の…?」
そういえば、「暑いから結局着る意味なかった」と呟いて脱いでいたのを思いだす。つまり、このスーツは先程まで先生が袖を通していたもので…
「っ、いやいや!そんな、そんな破廉恥なことは…」
しかし、1度考えてしまえばその選択肢は頭に残り続けき、胸の内の悪魔が囁く。ほらヤリたいことヤっちまえよ、と。
「…っ♡」
…
…
…
「はっ♡はぁっ♡せっ♡せんせっ♡♡すきっ♡すきれすっ♡♡」
ぐちぐちぐちゅぐちゅ、と淫らな自ら水音を立てながら自分を慰める。手に取ったスーツの匂いをオカズにしながら、先生のことを一心に思いながら。
(こんなこと…やめないと…やめないとなのに…っっ)
「すぅーっ、はあぁ…っっ♡♡すぅーーっ…はああっ♡♡♡」
気持ち良い。気持ち良い。気持ち良い。でもまだ足りない。その虚しさを埋めるために、彼女は今も慰め続ける。
「すうぅ…っ、はあ゛っ、ん゛う…っっ♡♡イ…っく…♡♡」
何度目かすら覚えていない絶頂に至ろうとした、正にその時だった。
"…あ"
完璧のタイミングと言うべきか、最悪のタイミングと言うべきか。深イキした直後の姿を先生に見られてしまったのである。
「へぁ…っ!?せっ、せんせ…っっ♡♡なんっう゛っっ♡♡♡あ゛っ♡お゛うっっ♡♡らめっっ♡♡あ゛っっ♡♡みなっ、みないでくだしゃい゛…っっっああ
あああっ♡♡♡♡」
どうにか我慢しようとしたものの、結局崩壊。ぷしっ、
ぷしゃっ、と思い切り潮吹きし、シャーレの社内に小さな水溜まりを作る。マリー本人は目の前がちかちかばちばちするほどの性的快感を叩き込まれ、その快感に身を揉みしだかれていた。
「っっっ♡♡はっ♡はあっ♡はあっ♡…はあぁ…っっ♡ふぅ…っ……えと、その…ごめんなさい、先生…私…」
"いや、大丈夫だよ"
"…体の異常のせいなんだよね?"
「はい、その…恥ずかしい話、ナニをやっても、全然収まらなくて」
"何かできることは無い?"
"私でよければ、なんでも言ってごらん"
「…なんでも……なんでも、ですか?」
なんでも。今なら先生が
「……えっと、じゃあ…その……せ、先生の、性器を…見せて欲しいんです」
叶わないと思っていたことを、今だけは。
"うーん………分かった。"
"なんでもすると言ったからね、それで少しでも楽になれるなら…"
先生はしばらく唸ったのち、承諾の返事を返した。
「え、あっ…いいの、ですか…?」
まさか本当に快諾してくれるとは思わず、聞き返してしまう。
"もちろん…とは一概に言えないけどね。"
"本当に見せるだけ。それ以上のことはやっちゃ駄目…例えば、性行為をするとか"
性行為。生徒に頼まれれば性処理すらしてくれる先生であれど、先生が絶対に禁止する行為だ。「誰かと特別な関わりは持っちゃいけない」「もし仮に子供が出来てしまったら、皆は責任を取れないし私も業務に支障が出る」という理由から。
「はい、分かりました…では、えっと…」
"うん。"
"じゃあ、ベッドに行こうか。"
…
…
どくんどくん、と心臓が暴れる。自分の我儘であるとはいえど、今から先生…もとい、大人の男の下半身を見るのだ。想像するだけで奥がきゅう、と疼いてしまう。
"えーと、一応確認するけど…"
"見るのは、初めて?"
ズボンのベルトを外しながら先生は言う。
「いえ、保健体育のBDで模型として見たこと自体はあるんです。実物を見るのは、初めてで…」
"…そっか"
ベルトを外し終わり、ズボンがするりと脱げる。もう先生の下半身を守るのは、下着1枚だけだ。
「…っ♡」
その下着の膨らみを見るだけでもわかる。先生の"それ"は、相当に大きい。いつか見たあの模型より、ずっと。
"じゃあ、脱ぐよ…?"
「は、はいっ!」
変に緊張して、声が裏返ってしまう。今だけは己を巻く性欲をどうにか振り払い、先生の下半身に意識を集中させた。
"…えっと"
"そのぉ…"
"ち、近くないかな…?"
…気づけば、先生の下着とマリーの鼻がくっつきそうになっていた。
「は…っ!?あ、その…すいません…」
"あぁいや、大丈夫なんだけど…"
言いながら、先生はゆっくりと下着を下ろす。下半身を隠していた1枚の布が今、先生の手によって脱がされていく。膝の辺りまで下ろした頃には、"それ"はもうマリーの眼前にあった。
「あ…♡♡♡♡」
(こ、これが、先生の…すごい、おっきくて…息、したら…くらくらする…っ♡♡)
目の前にある陰茎は、特有の匂いを発しながら反りたつ。淫紋の効果も相まってか、マリーの理性を簡単に溶かしていく。
「すぅ…はぁ…すうぅっ…はああぁ…♡♡♡」
(この、この匂い…♡♡好き、好き、すき、すきぃ…♡♡♡)
陰茎の匂いを一心不乱に嗅ぎ回し、無意識に腰をへこ、へこ、へこっ、と上下に揺らす。あたかもそこに、"それ"があるように。
"……"
先生は、ある種の背徳感をこれでもかと味わった。それもそうだろう、皆が「誠実で優しいシスター」と口を揃えて言うあのマリーが、今目の前で自分の陰茎に夢中になっているのだ。十中八九淫紋とやらのせいなのだろうが、これを背徳と言わずしてなんという。
「せんせぇ…♡せんせぇのは、どうしてこんなにおっきくなっちゃってるんですかぁ…?」
若干、いやかなり蕩けた顔でこちらに質問される。心なしか、口調も砕けていそうだ。
"マリーが一人でシてる所を見ちゃったからね…あれは申し訳ないよ"
「いえ、お気になさらず……私の体で、先生が興奮してくれた……えへ、えへへへへ…♡♡♡」
両手で陰茎を握り、愛おしそうに見つめるマリー。やがて、ムラつきが限界に達する。
「せんせい…暑いので私も脱いじゃいますね…♡」
着てきた服をばさっ、と脱ぎ捨てる。汗と愛液でじっとりと濡れた下着も脱いでしまえば、そこには一糸まとわぬ、産まれたばかりの姿となったマリーの姿があった。
(先生…もっと…もっと、見て欲しい…♡こんな淫乱になってしまった私を…♡♡♡)
ぞくぞくぞくぞくっ、とした感覚が頭を撫でる。太ももを、愛液が何度も、何度もなぞる。あぁ、興奮が止まらない収まらない。マリーは流れのまま、先生の陰茎へと口を近づけ、その、小さな口を、大きく開き、
"わーー!!ちょっ、ダメダメダメ!"
咥えようとした時に先生にストップをかけられた。
「あ…っ、そうでした、見るだけでしたね…」
"こんなばっちいの咥えちゃダメ。いいね?"
「はい…でも……せんせいの、苦しそう、ですから…」
確かに、陰茎は完全に反りたちきり、さっきよりも固く太くなっている。なんなら少し痛いくらいには。
「せんせい、…もし良ければ、発散、しませんか?」
"…やるのは、構わないんだけど"
"……挿れないでよ?"
「分かって、ます…っ、えと、確かこう持って…手で上下に動かしてあげればいいんですよね…?」
そう言うと片手で陰茎を優しく掴み、しゅこ、しゅこ、と手コキを始めた。…もう片方の手で、くちゅ、くちゅ、と自らを慰めながら。
"…これも、異常のせい…かな?"
"マリーもシてるように見えるんだけど…"
「…んへへ。どうせなら、せんせいと、ん…っ、一緒に、イキたいんで…すっ♡」
"とんだ変態シスターになったみたいだね…?"
優しい手つきとは裏腹に、初めてとは思えないほどしっかりと握り、上下に擦る。それと同時に自分の性欲を解消するために、自分のナカをぐちゅぐちゅとかき混ぜる。
「ふ、っ…んあ、っ…♡はぅっ♡」
昨日よりも淫紋が定着してきたようで、感度が上がっているのがよく分かる。そのせいで、全然声が抑えきれる気がしない。
"っ…ちょっ、まっ…!"
「はっ…♡はぁ…♡もうっ、イきそうなんですか…♡一緒に、イきましょう、よっ…♡♡」
ぐちぐちぐちぐちぐちっ…と、動かす指が早くなる。当然、肉棒を掴むその手の上下運動も。
"(まずい…)"
"(このままだとマリーの顔にかかる…っ!)"
そんな先生の憂慮を知ってか知らずか、その責め立てる手は留まることを知らない。
「は、あ゛っ…♡♡せんせ、いっ…♡♡せんせいっっ♡♡♡」
"く…っ、出すよ…!"
腹を括る。先まで我慢していたものを解放せんと力を抜いた、その瞬間。
「はむ…っ」
マリーが、肉棒の頭を、
"!? マっ…!!"
名前を呼ぶ暇すらない。
出さぬよう耐える暇すらない。
そのまま、欲求のままに、出すのみ。
「ー〜ーー〜〜っっっ!♡♡♡んぐっ、んんん!っく、んくっ、んん゛ん゛ん゛っ♡♡♡♡♡」
互いに絶頂に達しながら、ごく、ごく、と喉を鳴らして、先生の出した粘液を飲み込む。2つの快感に板挟みにされ、頭がばちばち弾けるような、脳が蕩けるような感覚になる。
「んぐ…げほっ、ごぼっ!がふ…っ!」
"ちょっ、マリー!?大丈夫!?"
未知の味を突然喉に送り込まれたが故、激しく咳き込む。もう少し味わっていたいところだったが、仕方なく口を離す。
「はぁ…っ、はぁ…」
"…まったく、口に入れちゃダメ、って言ったよね?"
「あっ…その、ごめんなさい…どうしても、抑えきれなくて…」
途端にしゅんとするマリーを大丈夫だよ、と慰める。…まぁ、それはそれとして。
"お仕置きが、必要みたいだね…?"
言いつけを守れない悪い子はお仕置きだ。
…
…
…
「せんせい、それは…」
先生が物置部屋から戻ってくると、その手にはピンク色の棒が握られていた。
"あぁ、これはね。"
"ディルドって言うんだけど"
「い、いえ…それは、わかるんですけど…」
一応、自分で持ってはいるものの、握られているそれは一回り大きい。それこそ自分のナカにギリギリ入るか入らないかほど。
「…っ」
思わず息を呑む。これを、今から挿れられると言うのか、と。
"まったく…ほんとはこれを使う気無かったんだけど…"
"マリーが悪い子なのが悪いんだよ?"
「っ、はい…♡」
"それじゃ、足開くよ"
足を掴み、開脚させられる。その体制はまるで、先生に自らの女性器を見せつけているようで。
(こっ、これから…ほんとに挿れられるんですね…っ♡♡)
はぁ、はぁ…と勝手に息が荒くなる。どくどくと心臓が跳ね回る。今まさに挿れんとするこの瞬間すらも焦れったい。
「せんせい…早くっ、挿れてください…っ♡♡」
くぱ、と自分の指で自分の性器を広げる。同時に、自分がこんな淫らな事に及んでいることにどうしようもなく昂ってしまう。
"…しょうがないなぁ"
"ゆっくり慣らすつもりだったんだけど…そっちが望むのなら…ね"
その手に握られた棒が、
ナカに入り込み、
一瞬にして奥まで突き通され、
「…ーー〜〜ー〜〜っっうあ゛あ゛あ゛あ゛っっっ!?!??!♡♡♡♡」
瞬間、弾け爆ぜるような快感が身を焼く。はくはくと切なくしていたポルチオを抉るように挿れられたそれはあろうことか、ナカで振動し始める。
"これ、振動機能も付いてるんだよね"
"このまましばらく頑張ろうか"
ヴヴヴ…と蠢くディルドに情けなく腰を振ってしまう。ぽたぽたと雫がこぼれ落ちる。乳首がこの上なく主張を強める。それを先生がつま先で弾き続ける。
「やっ♡♡そ、そこっ…はじいちゃっ、だめですっ♡♡イきっ…う゛うっ♡♡♡」
絶頂。それでも責め立てる手は止まらない。上も下も逃げ道はなく、ずっと責められ続ける。今も先生は、ディルドでごりゅごりゅと奥を潰し、刺激し続ける。
「っ、あ、これ、くる…っ♡♡やだっ、とめっ♡♡」
直感的に察する、今までで1番の深イキになると。慌てて先生を静止しようと試みるが、当然「今、手を止める」という選択肢はないようで。
"あと3分くらいしたら止めようかな?"
「ひ、やっ、むりですっ♡♡むりれすっっ♡♡」
無慈悲にも動き続ける。たかが3分、されど3分。1秒1秒が引き伸ばされたように長く感じる。どうにか耐えんとするものの、疼きは高まっていくばかりの現状では、3分も耐えられる訳がなかった。
「う゛ぁっ♡あ…やあ゛〜〜〜ーーっっっ♡♡♡♡♡ひっ、とまらなっ♡♡またっ、またくるっっ♡♡♡イくっ♡い゛きっ…♡♡♡♡」
絶頂の波が収まらない。性欲から来る疼きは収まれど、その代わりとして快楽が過剰なまでに溢れ出る。ぷしゅ、ぷしゅっと吹く潮を止めることは出来ず、今はただ目を瞑りシーツにしがみついて耐える他なかった。
"す、すごい潮吹いてる…"
"流石に抜いて上げるか…"
奥まで入り込んだそれを一気にぐぽんっ、と引き抜く。
「お゛…っ♡♡♡」
ぶしゃっ♡と先より一際強く潮吹きする。一瞬意識がトびかけたが、なんとか気を強く持って耐える。
「はっ、はぁ…っ♡」
"ごめん、やりすぎちゃったね"
"…でも、どう?少しは楽になった?"
先生の荒業により、先程まで暴れ回っていた性欲は収まっていた。
「んぅ…今は、大丈夫です。その、先生…ありがとう、ございます」
先生から貰った水を補給をした後にシャワーを借り、軽く体を清めてシャーレの仕事を手伝った。
「…はぁ、はぁ…っ♡」
"…あー、ぶり返しちゃったか"
…たまに先生に慰めて貰いながら。
…
…
…
…
…
…
…
「えーと、確かここら辺でしたよね…?」
インモンをつけられた日から1週間、ようやく解呪して貰える日が来た。タローの封印を解いた場所たる古書館にもう一度来てみれば、果たしてそこに彼はいた。
「おーうお嬢!久しぶりじゃねぇか!何しに来たんだ?」
「あ、お久しぶりです。それで、今日は解呪をお願いしに来たんですが…」
「解呪?…あー、そういやもう1週間か…よーし分かった。解呪するからちょっと待っててな!」
そう言うと彼は、前回のように呪文を唱え始める。ぶつぶつとタローが喋っている間、ようやく終わるのだと感涙するマリー。
(本当に大変でした…いつ再発するか分からないせいでろくに外には行けませんし、先生にあんな乱れた姿を見せてしまいましたし…)
しかしそれも今日で終わり。タローが呪文を唱え終わり、前のようにこちらへ突進してくる。
「うおおおお!おんどりやあああああッッ!!」
ばちいぃん、と気味の良い音を立て腹が叩かれる。それでようやく、この生活とおさらば出来る…
「…あれ?」
「あれ、消えてねぇな…なあ、もしかしてだけどよ…これ付いてる時に一人でシたか?」
「へっ!?……その、答えなきゃ、ダメですか…?」
「あー、お嬢の態度でわかった、シてたんだな。…そのー、この印言い忘れてたけどよ、何回も自慰すると完璧に張り付いて取れなくなっちまうんだ。」
「…はい?」
「だから、自然消滅する1ヶ月間はずっとこれが付いてくる」
「……はいぃ??」
どうやら、彼女の苦悶はまだもう少し、続くらしい…
<おまけ>
「…はぁ、はぁ…っ♡」
"…あー、ぶり返しちゃったか"
散々付き合ってもらったにも関わらず、またも発情状態になってしまった。心音を刻む音が早くなり、体が熱くなってくる。
「すいません、先生…あんなに付き合ってもらったのに…」
"ううん、大丈夫"
"まずは、今の気持ちを抑えなきゃね。"
そういうと先生は1度手を止め、マリーの股に手をかける。そのまま、服の上からすりすりと愛撫し始める。
「んっ…♡」
忌々しき印のせいか、撫でられるだけで感じてしまう。それこそ気を抜けば、すぐにでもイってしまいそうなほど。見れば、ナカから吐き出された蜜で服が濡れていた。そこからくにゅくにゅと入口辺りを刺激される。
「う…んっ♡♡」
絶頂。そこまで激しく触られていないはずなのに、簡単に至ってしまった。
"どう?少しは良くなった?"
「はいっ…なんとか」
良かった、と安堵の声を聞いてから、また仕事に戻った。
おまけに書いたやつみたいな、事務的に行われるHっていいよね