森崎駿、ふたなり深雪&ほのかと慰めえっちで連結射精 作:高牧園
1
九校戦に挑む森崎駿は自信満々だった。
「僕が足を引っ張るなんてことはありえないよ」
九校戦が始まる前から、森崎は大きな口を叩いて憚らない。
一科生のプライド、森崎一門としての自負、その他さまざまな思いが渦巻いての言葉は、口にすればするほど大きくなる。九校戦が始まる直前には、森崎はこんなことまで言っていた。
「もしも不甲斐ない結果になるようなら、ふたなり女子の性処理の手伝いだってして良いくらいさ!」
――その発言は、何も突飛なものではない。
魔法の才能がある女子に男性器が生える事例はありふれたもの。ふたなり女性は一般的な男性の何倍もの性欲を持つとされており、場面を問わない勃起する彼女たちは特殊な性嗜好を持つことも多いのだ。
魔法の発展に伴い、そうした彼女たちの性事情をサポートするための文化や制度も整備された。ふたなり女性の性欲を満たすための行為は合法かつ問題視されることもなく、今となっては性欲処理だけの関係もありふれたものだ。
現に、森崎は家業を手伝う中でふたなり女性との行為の手技も学んでいた。校内のふたなり女子の間では中々の腕前との噂も立っており、森崎のそうした面に興味を持つ女子も多少はいるのだ。
そんな事情もあって、森崎の大言壮語が問題視されることはなかった。
問題があるとしたら、モノリス・コードの第一試合で森崎たちが早々に棄権するハメになったことだろう。
諸々の状況を考えるに、森崎に非はない。しかしモノリス・コードで活躍する気満々だった森崎は気持ちの行き場がなく、自分で口にした通りにふたなり女子の性処理を担うことにしたのだ。
●
「……」
燻る気持ちを抱えて、森崎は病室のベッドに腰掛けていた。
病院側は気を利かせて個室を用意していた。魔法治療により傷は完治して今日は退院日。行為が終われば病室を出る森崎は制服姿で、病室のドアを見るでもなく眺めていた。
体調は万全だが気分と機嫌はあの日からずっと悪く、森崎は苛立ちを覚えながらもこれからのことを考える。
(司波さんと光井さんが来るわけか……)
ふたなり女子の性処理をする――と大口を叩いた森崎に付き合うのは、司波深雪と光井ほのか。
入学して早々にいくつかの小競り合いがあり、この二人との関係は良好ではない。とはいえ二人はふたなりペニスの性欲を持て余していたこともあり、森崎の提案に乗ってくれたのだ。
――などと考えていると、不意に病室のドアがノックされる。
「ああ、どうぞ」
「失礼します」
森崎が促すとドアの向こうから涼やかな声。
遠慮がちにドアが開かれ、現れたのは深雪だった――黒のストレートヘアを揺らして現れる深雪は、いつもの制服とは違う装いだった。
ミラージ・バットのコスチュームは繊細な肢体を引き立てる。身体の稜線を引き立てるコスチュームの深雪はドアを閉めてから、静かに森崎の元へ歩み寄る。
「……」
病室を沈黙が占めた。
男性人気の高いミラージ・バットのコスチュームは、まるで深雪のために誂えたかのようによく似合う。深雪の姿はどこか幻想的で、毎日教室で顔を合わせても見慣れることのない美貌の魅力を最大限に引き立てている。
「……」
改めて深雪に見惚れる森崎の前、当の深雪は羞じらうように俯いていた。
「……その、……」
目を伏せたまま声を上げる深雪の視界には、自分のスカートが――薄布越しにも分かる股間の膨らみがある。
制服からこのコスチュームに着替え、森崎が待つ病室へ向かう間も深雪は勃起が収まらなかったのだ。
(……だって、こんなこと……)
ふたなり相応の強い性欲を持つ深雪だが、誰かの手を借りての性欲発散の経験はない。
森崎に対して思うところがありながらも彼の提案を受け入れたのは、ふたなりペニスの刺激への興味が尽きないから。深雪のペニスは期待のせいでギンギンに勃起しており、腰全体に疼きが広がっていた。
「……」
深雪の姿に見惚れる森崎へ、深雪は遠慮がちにスカートをまくり上げる。
淡色のスカートを持ち上げれば、股間を包むのは白レギンス一枚。美脚のシルエットを引き立てるレギンス姿になれば勃起はますます明瞭で、森崎は遅ればせながら深雪のその場所に目を向ける。
「あ……」
思わず漏れた声には熱が籠もっている。
美しい顔から全身に意識が向いて、森崎はようやく深雪がミラージ・バットのコスチューム姿であることに気付く――惚けた顔に影が落ちたのは、九校戦での失態を思い出したからだろう。
「ッ……」
唇を噛む森崎の顔には、あの日の悔恨がある。
ここしばらくで感じることが増えた苛立ちが森崎の中で増殖を始める。一週間もの入院で自分は後退してしまったのではないかという疑念が膨らむ中、森崎は努めてその考えを頭から追い出す。
(やめよう。今は――)
悪い考えを振り払うように立ち上がった森崎は、深雪の真正面に。
「……?」
愛らしく小首を傾げる深雪の前にしゃがめば、森崎の顔の前に深雪の股間がある。
「あ……!」
「もう硬くなってるな」
放っておけばすぐに陰鬱に沈みそうになる意識を、努めて深雪の股間に向ける。
深雪のふたなりペニスの稜線を見ていれば、陰鬱になりかけた気持ちは淫靡に変わってゆく。森崎の顔が近づいたことで深雪はたじろぐが、森崎を拒んだり離れたりするつもりはないらしい。
「約束だからね、性欲処理に付き合ってあげるよ」
虚勢を張るように言い放ち、森崎は深雪のスカートの裾を掴む。
「……は、はい……」
恥ずかしさにぎくしゃくと頷く深雪はスカートから手を離し、直立姿勢で森崎のつむじを見下ろしている。
深雪のスカートを持ち上げた森崎は、レギンス越しの大きな膨らみめがけて顔を突っ込む――あ、と深雪が声を上げるのが聞こえるが、森崎は止まらなかった。
(これが、司波さんの……)
レギンスのサラサラした繊維越しに感じられる深雪のイチモツを、顔いっぱいに感じ取る。
薄い布地が張り裂けそうなほど膨れ上がったペニスの形は、森崎自身のモノと比べて長いように感じられた――生まれながらの男でありながら男の部分ですら負けることの口惜しさが胸をよぎるが、レギンス越しに漂うペニスの香りに意識はたちまち塗り替えられる。
(……女の子の匂いだ)
鼻面にサオを押し付けた森崎は、付け根に鼻穴を押し付けるような形。
薄布を突き抜けて深雪の股間の香りが伝わってくる――すれ違う時に漂う花の薫香よりは生々しく、だからこそ脳髄まで響くような香り。
「――」
深雪の香りを胸いっぱいに吸い込む森崎は、同時に顔をグリグリと動かして彼女の股間の感触も楽しむ。
レギンス越しなせいもあってか、カチカチに膨れ上がった陰茎は血管の気配に乏しく、スラッと細長い印象だ。布は薄いとはいえペニスの色味は完全に覆い隠されていて、折り合わされた糸すら見える距離にいる森崎であってもサオの色艶を見ることは叶わない。
(どんな色なんだろうな……意外と黒くてもエロいけど……)
まだ見ぬ色合いに思いを馳せてムラつく森崎は、しきりに深雪のモノに顔をこすりつける。
「っん……」
そんな森崎に、思わず深雪は声を上げる。
「……興奮してる?」
「そ、それは……」
消え入りそうな声の深雪はフルフルと首を振るが、否定の言葉は出せずじまい。
「興奮してるんだろ」
乙女の羞じらいを見せる深雪に見せつけるように、森崎はもう一度深雪の股間で深呼吸。
「……!!」
大きく息を吸う音に深雪の腰が、陰茎が跳ねる。
「――ほら、また硬くなった」
張りつめたサオに頬ずりしながら森崎が言えば、深雪は首を横に振ることすら出来ない。
「恥ずかしがることはないよ」
にこやかに言った森崎は深雪のモノから顔を離し、今度はサオを握り込む。
自分のモノにする時よりもずっと優しい握り方で深雪の付け根を掴んでやると、興奮した幹全体がピクンと跳ねた。頬を一段と染める深雪に笑んでから、森崎はゆっくりと深雪の竿をなぞり上げる。
「……っ……ぁ、……っ……」
幹に添えられた指先のあえかな感覚に、か細い声を漏らす深雪。
九校戦での失態からずっと苛立ちに襲われ続けていた森崎にとって、自分の手技で深雪が喘ぐ姿はたまらない満足感をもたらすもの。
深雪が悶える姿を見たい森崎は、わざと指先だけで裏筋をなぞり、先端をくすぐるようにさすり始めた。
「っ……ん……」
「良い形をしているね。司波さんはこんな場所まで綺麗なんだね」
「……っ……」
褒める森崎の指は、深雪の亀頭の形を何度も確かめている。
急峻な亀頭を辿る指先をわざとブレさせ、深雪にフェイントを仕掛ける。いつもの深雪なら森崎のフェイント動作くらいは見抜けたはずだが、淫欲に茹だった深雪は森崎に翻弄されることにすら心地良さを感じ、素直に腰を跳ねさせる。
「先端が特に敏感そうだね」
亀頭に狙いを定めた森崎は、指先でサオをカリカリとこすり始める。
「……は、……ぁっ……!」
黒のロングヘアをさざめかせ、甘ったるい溜息を漏らす深雪。
布一枚隔てた向こう側で、深雪のペニスは物欲しげに跳ね続ける。指の先端だけを使う淡い刺激を受けるたびに腰をくねらせる深雪の姿は言いようがないほど艶めかしく、生々しさの薄いミラージ・バットのコスチュームが妖艶なランジェリーのように思えるほどだ。
「……っん……ふ、ぅう……」
「物足りないなら、こういうのは?」
尋ねながら、今度は指の腹で先端をさすりだす。
二指を使って先端部を挟んで、ごく軽い力で亀頭だけをしごく。
「ぁっ……ん、そんな、ふうに……っんん……!」
つまむような手つきはともすれば恥辱的だが、今の深雪にとっては恥ずかしさすらも興奮のスパイス。
残る三指を開いた森崎の手を見れば、彼が焦らす目的でこうしているのは明白だ。ゆるやかな上下動に合わせて深雪は腰を曖昧に動かしてしまうが、深雪の腰が動くほどに森崎の指の力は弱くなってしまう。
「……っくぅ……ぅん……っ……」
切ない声を上げ、潤んだ瞳を森崎に向ける深雪。
深雪に与える快楽を厳密に調整する森崎は、深雪の腰が止まれば指の動きをもう少し強くしてやるつもりでいた。
「く……ぅうん……ぅ……っ……」
しかし、ふたなり女子特有の苛烈な性衝動がそれを許さない。
女体は男根からの快感を求めて揺れてしまう。言うことを効かない身体に意地悪な責めを続ける森崎――深雪はどうすることも出来ず森崎にジットリした視線を向け続ける。
眼差しは、ともすれば深雪が達也に向けるそれより強いくらい。宝石のような一対の瞳に見つめられた森崎も欲望が膨らんで、もう片方の手を深雪のサオの付け根にあてがった。
「……ぁ……」
「司波さんは知ってるかな、こっちも性感帯だよ」
言いながら、深雪の睾丸をそっと包み込む。
病室は温度管理が行き届いているとはいえ、八月の熱気は室内を満たしている。こう暑い日は睾丸はでろんと弛緩するのが当然だが、レギンスの強い締め付けによってタマは球形を保っていた。
「キンタマ触られるのも気持ち良いかな?」
「……っ……」
直截な質問に深雪は真っ赤になって俯いてしまうも、勃起ペニスだけは頷くように反応してしまう。
「性処理を手伝うって言ったのは僕だからね。安心して気持ち良くなってよ」
九校戦であれだけ打ちのめされておきながら、大口を叩く悪癖はまだ治らない。
言うだけのことはあって、睾丸を載せた手のひらは繊細な揺れを示す。誰にも触れられたことのない陰嚢が森崎の手の上でぷるぷる動くたびに深雪の股間に疼きが広がって、深雪はますます腰が振れてしまう。
「っん……ん、ん……っ」
腰がくねるたび、睾丸がやわらかく動く。
レギンスに包まれたままの玉袋の質感は分からないが、きっと毛の生えていないツルツルのタマだろうと想像がつく。森崎は小動物でも可愛がるような気分で深雪の睾丸をさすり、同時に亀頭をカリカリと責め始める。
「は……ぁあ……っ……!」
どちらも弱い刺激ではあるものの、二重の行為に興奮は高まる。
制服を着ている時は楚々とした雰囲気なのに、今の深雪は全身からエロティックな雰囲気を発散させている。
透けるような素肌は薄紅に色づき、情欲の炎を灯した眼差しは物欲しげに森崎の手つきを見つめている。うっすら汗をかいたのかストレートヘアの数本が頬に張りついているのは官能的で、ミラージ・バットのコスチュームも膚に張りついて透けそうだ。
(……胸、揺れてる……)
深雪の前にしゃがむ森崎は、身悶えのたび存在感を発揮する双丘を仰ぎ見る格好だ。
深雪以上に豊満な女子ならいくらでもいるが、深雪ほどに身体とバストのバランスが完璧な女子はこの世に存在しないだろう。細身ながらも胸元には確かな膨らみがあり、ひと掴みにできそうな細腰とは対照的だ。
(……そっちも……)
一度意識してしまえば、やわらかなふぐりとの触感の違いが気になってたまらない。
「……」
興味は尽きず、森崎は深雪の股間を両手で包んだまま立ち上がる。
「……? あの……?」
何が起きるのかと戸惑う深雪だが、瞳の奥には淫欲の色が見て取れた。
立ち上がれば、今度は胸の膨らみを見下ろす形。ここにきて深雪も森崎の視線が自分のバストに注がれていることに気付いて恥ずかしそうに肩を縮めるも、決して森崎の視線を拒もうとはしなかった。
「ここも触るよ」
言うと同時に、森崎は深雪の乳を包んでいた。
先ほどまで睾丸を触っていた手のひらが今度は乳房を触っているのだ。ふたなり相手でなければありえない事態に森崎の頭はクラクラするが、右手は亀頭を、左手は胸から離れようとはしなかった。
「この服、布が薄いんだね」
見て分かっていたことではあるが、コスチュームの繊細さは驚くほどだ。
今日は試合ではなく行為のために来た深雪は下着を着けていなかった。森崎が深雪の右胸に手をあてがえば、張りついた布地は乳首の色と形をくっきりと浮き上がらせる。
手のひらに収まる乳房をやわやわと揉んでから、森崎は胸の中心に指を忍ばせる。
「っん……!」
森崎の指がそこに触れた瞬間、深雪は甘い声を上げてしまう。
右手の中でペニスが跳ねた。レギンスには先走りの汁が染みていて、深雪の覚える快感がこれまでよりずっと強くなっているのが感じ取れる。
「胸も敏感だね」
亀頭にそうしているように、乳首も指で挟んで転がし始める森崎。
小粒な乳首をクリクリといじるたび、深雪は背中を逸らして悶える。睾丸をいじられた時より快感は強くなったと見えて、時おりよろめいては森崎にもたれかかりそうになるほどだ。
「……っふ……ぅ、んん……っ」
病室いっぱいに色っぽい喘ぎを響かせる深雪は何度か背中を跳ねさせたかと思うと、不意に森崎の背中に腕を回した。
「司波さん……!?」
身体に絡みつく腕が、森崎を引き寄せる。
陰茎の熱が森崎の腰に移る――いつからか勃起していた森崎のサオも力を増し、押し付けられた深雪のイチモツを力強く押し返そうとしているようだ。
「っふ……ん、んん……っ」
森崎に抱きつく深雪はわずかに背伸びして、森崎の背中から頭へ腕を駆け上がらせる。
「司波さ、っん……!?」
深雪の手に頭を押さえ込まれ、森崎は至近距離でつんのめる。
胸元に顔を突っ込む形になってしまうが、それこそが深雪の狙いだ。深雪は森崎の後頭部をがっちり押さえて、自分の胸に顔を埋めさせたのだ。
「!!」
深雪の意図的な行為だと悟って瞠目すれば、頭の上で深雪の吐息が漏れる。
「っん……」
驚いた森崎の呼気にすら感じる深雪は、モジモジと身体を揺らし続ける。
疼きは全身に広がっていた。森崎は休むことなく深雪の亀頭をひっかき続けてはいるが、欲情が収まらない深雪にはとても満足できるものではない。
「ん……う、んん……」
悩ましげな溜息を何度も繰り返した深雪は睫毛を震わせて。
「……もっと、強くしても良いのに……」
熱っぽい女体を持て余し、そう呟いてしまう。
「――もっと強く?」
甘い少女の芳香に包まれた森崎が聞き返すと、深雪の鼓動が跳ねるのが分かる。
「! あ――」
森崎に聞かせるつもりはなかったらしい。深雪はあわあわと視線をさまよわせて言い訳を試みるが、言葉が形を為す前に、森崎は幹をがっちり掴んだ。
「んん……っ!!」
これまでとは質が違う快美に深雪の声が高くなる。
先端ばかり刺激されていたのだ、ここでサオを掴まれるのは予想外だったのだろう。深雪もペニスもビクビク震えて、森崎の行為に興奮を隠せずにいる。
「強くって、こんな風に?」
尋ねる森崎は本格的にサオをしごき始めていた。
シュッ、シュッと音を立てながら、慣れた手つきで愛撫を重ねる。
もう片方の手で亀頭を包み込み、カウパーが染み渡った繊維をぬるぬると撫で上げれば深雪の腰は跳ねっぱなし。
「ん……っぁ、……んん……!」
ストレートヘアを乱して悶える淫靡さに興奮する森崎の顔のすぐそば、深雪の鼓動は激しくなるばかり。
ただでさえ華奢な深雪の心臓がこんなに暴れ回っているのだ。余計なお世話だと思いながらも森崎は深雪の身体が心配になって愛撫の手を緩め、ほどほどのペースでのしごきを繰り返す。
「っ――う、……~~っ……!!」
森崎の意図しないところで焦らされ、たまらないとばかりにかぶりを振る深雪。
胸に抱かれた森崎には見えないが、深雪の顔は複雑そのものだった。
九校戦以前から森崎に対して感じていた微妙な思い、九校戦での同情、今の行為への喜びと物足りなさ、胸を刺激されたことで芽生えた母性――それらは渾然一体となって深雪を苛むが、何より強いのは射精欲だった。
「……っ……!!」
口にするにはあまりに恥ずかしい欲求ばかりが湧いて、深雪は熱っぽい溜息を漏らすばかり。
もどかしさに森崎の頭を抱く手に力が増す。抱きしめるというより胸に押し付けるようにすれば、森崎の唇が深雪の乳首に吸い付く格好だ。
「ぁあっ……!」
布越しに乳首を吸われ、膝が震えるほどの快美が襲い来る。
深雪の気持ちを悟った森崎の手つきは力を増す。亀頭を五指で包んでこすり上げる森崎の所作に深雪の快楽は深まるが、それでもまだ深雪が欲しい刺激には及ばない。
「ぅ……うんっ、んんっ……!」
物欲しげな声を上げ、あらん限りに森崎を抱きすくめる。
深雪の腕の力が強くなればなるほど、森崎の愛撫も熱を帯びる。ヂュッと音を立てて深雪の乳首に吸い付く森崎は休むことなく深雪の乳頭を責め続け、同時に深雪のサオと亀頭にも刺激を送る。
(司波さん、すごく興奮してるみたいだ……もっとされたいのか)
深雪の腕の強さは限界を迎えている。
とにかく強い刺激が欲しいと無言で求める深雪に、しかし森崎は持ちうる力の六分で対応する。
(一番強くしたらすぐ出しちゃうだろうしな)
頭の中にはそんな駆け引きがあった。
――森崎からしても、深雪ほどの美少女のふたなりペニスに愛撫をするなんてなかなか無いこと。
初めは望まぬことだったとはいえ、深雪の熱気に当てられて欲情した森崎はこの僥倖をなるべく長く味わいたかった。深雪の求めの全てには応えないものの、努めて丁寧に愛撫を繰り返してゆく。
「んっ……ん、ん……ぁあっ……!」
それに、与えられる責めは射精に至るには十分なものなのだ。
森崎の舌に転がされる乳首は甘酸っぱい刺激に深雪を痺れさせ、しごき上げられる雄幹は大きく脈打っては疼きを広げる。
「っは……ぁあ、……っぁ……!」
何より、敏感な先端部を苛む指が、深雪の射精欲を駆り立てる。
独りで性処理をしていた時とは違う、堪えようのない衝動が自分の中で膨れ上がるのが感じ取れる――たまらず深雪はブルッと身体を震わせ、改めて森崎にしがみつく。
「――っぁ、あ、あ……!!」
短い喘ぎに切迫感が宿る。
森崎が握りしめた男根は今にもはち切れそうで、射精寸前にあることが分かる。
「あぁッ、あ――あぁッ……!!」
一刻も早く精を放ちたいと言わんばかりに腰を揺らす深雪に、しかし森崎は一定のペースを保つ。
あと少し行為を強めるか速めるかすれば、深雪はまたたく間に果てるだろう――しかし、ペースを崩さない責めで快楽を積み上げた果ての射精がどれだけ悦いかを知っているからこそ、森崎は愛撫に変化をつけないのだ。
「は――あぁッ、あ――!!」
果たして、深雪は極上のエクスタシーに誘われて。
「で、出る……出ます――あぁあああッ……!!」
甲高い声で叫ぶと同時に、深雪のサオから白濁が迸った。
「!」
やわらかな繊維を突き抜け、精子が森崎の手に降りかかる。
深雪の全身が一段と熱くなり、女の匂やかなフェロモンが強く漂う。森崎を胸に抱いたまま大きくのけぞる深雪を支える森崎は、射精のさなかであっても深雪への責めを止めなかった。
「っは――ぁああッ!! ああぁあああ……っ!!」
ガクガクと全身を打ち震わせ、吐精の歓びを噛みしめる深雪。
射精は量も勢いもかなりのものだ。陰茎は伸縮していると思えるほど大きな反応を示しながら森崎の手の中を真っ白に染め、スカートの前や床にまでシミが広がってゆく。
「ん――ぅ、ぁあ……っ……!!」
拍動のたび吐き出されるスペルマはあまりにも多い。
深雪は永遠にも思える深い快美に沈み込み――ようやく射精が終わる頃には、深雪は疲れ切って息を弾ませていた。
「――は、……ぁ、あ……」
長い長い溜息を漏らす深雪がよろめく。
「っ、」
思わず森崎が深雪の腰に手を回すと、深雪は森崎に身を委ねるようにもたれかかる。
「……っ……」
手に伝わる細い腰の感触に、思わずドキリとしてしまう。
射精直後の深雪の美貌には、何とも言えない艶めかしさが加わっていた。惚けて潤んだ瞳のきらめきは満天の星のようであり、半開きの唇は吸い付きたくなるほど蠱惑的だ。
(……司波さんって、こんなに――)
つくづく美しい深雪に見惚れかける森崎は、しばし彼女と見つめ合う。
「――ぁ、ううん……」
深雪の呼吸は少しずつ整い始めるが、瞳はいまだ妖艶さを帯びたまま。
何より、射精したばかりのペニスはまだ力を持っている。レギンスが濡れたことで布地は透け、亀頭の薄赤色が透けて見える――何かを期待するような眼差しで森崎を見つめる深雪は、しかし自分から退いて。
「……後が、つかえていますから……」
未練たらしく森崎を見つめながら、しかしよろよろと距離を取る。
「――そうだったね」
深雪との行為に夢中になっていた森崎は、今日、ここに来るのが彼女だけではないことを思い出す。
森崎の性処理を受けるのはもう一人――すでに病院で待っているらしい彼女のために、深雪は今は森崎から離れるほかない。
「……呼んできますね。――では、また……」
しっとりした微笑みとともに、深雪は病室を後にするのだった。