重い木の扉を引くと、染料の匂いがした。
甘いような、土のような、それでいてどこか刺すような。鼻の奥がつんと痺れる、この倉庫に染みついた空気。タータにとっては物心つく前から慣れ親しんだ匂いだったが、初めて足を踏み入れた少女にとっては、そうではなかったらしい。
「わぁ……っ!」
ココが息を呑んだ。
壁一面を覆う木棚に、ガラス瓶がずらりと並んでいる。赤、青、黄、紫、緑——太陽の光が小窓から斜めに差し込んで、液体を透かすたびに瓶の影が七色に揺れた。粉状の顔料が詰まった広口の壺、束ねられた筆の穂先、巻かれた未晒しの布。天井を支える木の梁が低く、石壁の隙間から蔦が一本だけ這い込んでいる。
魔材屋「星の剣」の倉庫。タータの祖父ノルノアが半生をかけて蒐集した素材の山。
「すごい、すごいすごい! こんなにたくさんあるんだ!」
ココが倉庫の中へ駆け込んだ。青緑のローブの裾がひらりと翻り、とんがり帽子の先端がぶらんと揺れる。棚の前で立ち止まっては瓶を覗き込み、隣の棚へ走り、また立ち止まる。目が忙しなく動いて、何もかもが珍しいとでも言いたげに緑色の瞳がきらきらと光っていた。
「おい、走るなよ。瓶が割れたらどうすんだ」
タータは扉に肩を預けたまま、呆れた声を出した。
——別に、案内してやる義理はなかった。
ココはキーフリーの弟子で、今日は師匠の用事でカルンまで来ただけだ。キーフリーとじいちゃんが店の表で話し込んでいる間、暇を持て余したこの少女が「倉庫、見てみたいな」と言い出して——タータは「勝手にしろ」と答えたつもりが、気がつけば先導していた。
客だから仕方ない。じいちゃんの商売相手の弟子なんだから仕方ない。
——そう自分に言い聞かせてはいるが。
ココが振り向くたびに、黄緑色の髪がふわりと浮いて、その下の白い首筋が見えた。ローブの襟元から覗く鎖骨の細さ。小窓の光を浴びて透けるように白い肌。
同い年くらいの女の子と、こんな狭いところで二人きりになるのは初めてだった。
「ねぇタータくん、あの青い瓶はなんていう染料なの?」
「……藍蛍石の粉末だよ。水に溶かすと魔の墨の青になる」
「じゃあ隣の、キラキラした金色のは?」
「光蜂の鱗粉。すっげぇ高いから触るなよ」
「うわぁ、蜂からこんな綺麗な粉が取れるんだ……。あ、こっちの緑のも気になる! なにこれ、葉っぱが浸かってる——」
「翡翠苔の浸出液。ラベル読めば分かるだろ」
「ラベルが難しい字で読めないんだもん……」
ココが頬を膨らませて、タータを見上げる。悪いと思ったわけではないが、不覚にも少しだけ胸が跳ねた。
「あっ!」
突然ココが声を上げて、棚の上段を指差す。
「あの赤い瓶! すっごく綺麗な赤! あれはなんていう染料?」
タータが目を向けると、確かに最上段の奥に、深い紅色の液体が入ったガラス瓶が光を受けて宝石のように輝いていた。竜血樹の樹液から精製した染料で、確かに見映えはいい。
「竜血の紅。まあ確かに綺麗だけど——」
「見たい! 近くで見たいっ」
言うが早いか、ココは棚の横に立てかけてあった脚立に手をかけていた。
「おいおい、ちょっと待てって」
「大丈夫、すぐ取れるから!」
ひょいひょいと脚立を上っていく。軽い体がまるで猫みたいだった。ローブの裾が足を上げるたびにふわりと浮いて——。
——タータは、脚立の脚を両手で掴んで支えた。ぐらつく木枠を押さえながら、安定しているか確かめるために見上げた。
見上げて、しまった。
ココの白いワンピースの裾の奥。脚立に片足をかけた姿勢のせいでローブが大きく捲れて——。
白い。布が。脚の付け根に、ぴったりと張り付いた白い布が。
——パンツ。
タータの顔に一気に血が上った。慌てて目を逸らす。逸らしたのに、まぶたの裏にさっきの白がちらついて離れない。柔らかそうな太腿の内側。パンツの布地が少女の肌に食い込んで、ほんの少しだけ肉がはみ出ている——。
「タータくーん、手が届かないよぉ。もうちょっと棚の方に寄せてくれない?」
「あ、ああ……」
脚立を動かそうとした。手が滑った。いや、そもそも力が入っていなかった。頭に血が上りすぎて、指先の感覚がおかしくなっていた。
「わっ——!」
ココの体が揺れた。
脚立が傾く。棚に手をかけたココの指が滑り、赤い瓶が棚の縁で踊る。タータは咄嗟に腕を広げた。受け止めなきゃ、受け止めなきゃ——。
がしゃん、と音がした。
何かが落ちた。瓶が転がる音。布がばさりと崩れる音。そして、どすん、という鈍い衝撃がタータの腹を打った。
「い、ったぁ……」
石畳の床に背中を打って、タータは目を瞑った。後頭部がじんじんする。腹の上に柔らかくて温かい何かが乗っている。
目を開けた。
ココだった。
タータの腹の上に、尻から落ちた格好で座り込んでいる。とんがり帽子が傾いて片目にかかり、ローブがめくれて白い太腿が剥き出しになっていた。タータの腰のあたりに、ココの尻がぴったりと密着して——。
——ちょうど、股間の上に。
「だ、大丈夫か……っ!?」
声が裏返った。
「うん……ごめんなさい、私ったらドジだなぁ……」
ココが苦笑いしながら身を起こそうとする。その拍子に、尻がタータの股間の上でぐりっ、と動いた。
タータの背骨を、電流みたいなものが駆け上がった。
——まずい。
分かっている。さっきからずっとまずかった。パンツが見えたときから、いや、もっと前から——ココが近くで笑うたびに鼻先をかすめる甘い匂いのせいで、ズボンの中はとっくに取り返しのつかないことになっていた。
硬い。熱い。パンパンに張り詰めたそれが、ココの尻の柔らかさを布越しに押し返している。
「怪我ない、か……? 早く、どいてくれ……っ」
「うん、平気——あれ?」
ココの声の温度が、すっと変わった。
動きが止まる。タータの股間の上に乗ったまま、何かを確かめるように——小さなお尻を、ゆっくりと、もう一度押し付けた。
「……タータくん」
見下ろしてくるココの目が、さっきまでと違った。きらきらと好奇心で輝いていた瞳の奥に、もっと別の——熱のある何かが灯っている。口元がゆるやかに弧を描いて、唇の端がにぃ、と持ち上がる。
「もしかして、ここ……おっきくなっちゃってる?」
ココの小さな手が、ズボンの布地の上からそれに触れた。
指先で輪郭をなぞるように、上から下へ。硬くなった形を確かめるように、ぎゅっと掴む。
「——っ!」
タータの腰が跳ねた。
「な、なにしてんだよ! 離せって……っ!」
「え~、だってタータくんのおちんちん、すっごくカチカチになってるよ? こんなの放っておいたら痛くなっちゃうんじゃない?」
ココが首を傾けて、にこにこ笑っている。ズボン越しにチンポを握ったまま、離す気配がまるでない。
——何だ、これ。
さっきまでの、魔材にはしゃぐ無邪気な女の子はどこへ行った。タータの股間の上に座ったまま、チンポの形を掌で確かめるこの少女は、まるで別人みたいに——。
楽しそうだった。
「お詫びっていうのもアレなんだけどさ」
ココが身を屈めた。とんがり帽子の先端がタータの鼻先をかすめる。甘い息が頬にかかった。
緑色の瞳が、至近距離で、にぃっと笑う。
「おちんちんに気持ちいいこと、してあげよっか♡」
◇ ◇ ◇
抵抗する暇もなかった。
ココがタータの腰の横に膝をつき、ズボンの紐に手をかけた。器用な指が結び目を解いて、布地を太腿の半ばまで引き下ろす。下着ごと。一連の動作があまりにも淀みなくて、タータが「待て」と言い終わる前にはもう、少年のチンポが倉庫の空気に晒されていた。
「……わ」
ココが小さく声を漏らした。
天井を向いて屹立するチンポを、緑色の瞳がまじまじと見つめている。細い指が根元に添えられて、くるりと角度を変えるように倒す。皮の縁から亀頭が半分だけ顔を覗かせて、先端がてらてらと濡れていた。
「けっこう立派じゃん、タータくん」
「見るなよ……っ!」
「なんで? おちんちんは見せるためにあるんだよ?」
何を言ってるんだこいつは。タータは片肘で身を起こそうとしたが、ココの空いた手がぽんと胸を押し戻す。仰向けに倒れたまま、自分の股間を少女に覗き込まれるという、これ以上ない屈辱的な姿勢。
——なのに、チンポはびくんと跳ねた。
「あはっ、動いた♡」
ココが嬉しそうに笑う。根元を握った指がきゅっと締まり、そのまま亀頭に向かって一度、上へ擦り上げた。皮が引っ張られて亀頭が完全に露出する。
「ひっ——」
タータの喉から、情けない声が漏れた。
「敏感だねぇ。皮被ってるから余計かな」
品定めするようにチンポを眺めて、ココは満足げにうんうんと頷いている。握った手つきに迷いがなかった。太い布用のチャコを掴む時みたいに、五本の指がしっかりと竿を包んで、微妙な力加減を指先で測っている。
——慣れてる。
タータの頭の片隅で、警鐘のようなものが鳴った。この子、おちんちんを触るのに、慣れてる——。
「じゃ、いくね♡」
ココが頭を下げた。黄緑の髪がさらりと落ちて、タータの太腿をくすぐる。とんがり帽子の先端がぷらぷら揺れる。
そして——温かくて、湿った何かが、亀頭に触れた。
ぺろ、と。
「——ッ!?」
全身が弾けた。
背中が石畳の上で跳ね、指が床を引っ掻く。頭の中で何かがスパークして、視界が一瞬白く飛んだ。
「な、ななな——何してんだよ!?」
「なにって、おちんちん舐めてるの♡ 見て分かんない?」
ココが亀頭から舌を離して、にへっと笑う。唇が光っていた。タータの我慢汁が、薄い唇の上でつやつやと光を弾いている。
舌が、もう一度伸びた。
ちゅる、と亀頭の裏を這い上がる。じゅるっ♡ カリの縁に沿って舌先が一周して、てっぺんの割れ目を唾液まみれの舌がこりっ、と押した。
「ぁ、あ——っ、や、やめ……っ」
「やめないよぉ♡」
ちゅぷ、と亀頭が唇の間に呑み込まれた。
口の中。熱い。濡れている。舌が亀頭の下をぐりぐりと押し上げて、頬の内側の粘膜がきゅうっとチンポに吸いつく。
「んっ、ちゅ……んん、れろ……じゅるっ♡」
目を閉じて、ココが嬉しそうに頬を膨らませながらチンポを咥えている。唇の隙間から涎が垂れて、タータの恥毛を湿らせていく。右手は竿の根元をしっかり掴んだまま、口の動きに合わせてゆるゆると上下している。
「ぁ……う、ぐ……っ、なんだこれ……っ」
タータの目から涙が滲んだ。快感で。生まれて初めての感覚が、下腹部からまっすぐ背骨を駆け上がって脳の奥を掻き回している。
ココが口を離した。ぷはっ、と吐息をつく。チンポと唇の間に唾液の橋がかかって、ぷつんと切れた。
「気持ちいい? タータくん」
「……き、聞くな……っ」
「えへへ、そっか。顔真っ赤だもんね♡」
涎まみれの指でチンポの先端をくりくりと弄びながら、ココはにやにやと笑っている。タータの反応を観察するのが楽しくて仕方ないという顔。
「そんなとこ、舐めて……汚く、ないのかよ……」
「ぜんっぜん♡ ちょっとしょっぱいけど、私けっこう好きだよこの味」
「好き……!?」
「うん。ていうかね、女の子はだいたいおちんちん舐めるの好きなんだよ? 知らなかった?」
「んなわけ——」
「ほんとだよ♡」
ココはチンポの側面に頬を寄せて、ぺろぺろと舐めながら話し続ける。
「私の村ではね、男の子も女の子も、みーんなおちんちんやおまんこを見せ合って遊んでたんだよ」
「は……?」
「おちんちんを舐めてあげたり、おまんこを舐めてもらったり。どっちが先にいっちゃうか競争したりとか♡ 楽しかったなぁ」
タータは耳を疑った。目の前の少女が何を言っているのか、頭が追いつかない。
「それって……」
「私ね、男の子のおちんちんを舐めるの、村でいっちばん上手だったんだ♡ だからみんな、ココにやってもらいたいって並ぶの。すっごく大変だったんだよ?」
けろりとした顔で言う。自慢話をするみたいに、無邪気に、明るく。
——この子は。
「でね、私おちんちんを扱うコツ知ってるの。先っぽの敏感なところと、竿のところと、おたまのところ——全部ちょっとずつ触り方が違うんだよ」
言いながら、ココの手がタータのチンポの上で実演する。亀頭を指の腹でくるっと撫でて、竿を掌でぎゅっと握り、金玉を下からそっと持ち上げる。
「ぅあ……っ」
それぞれ全く違う快感が走って、タータはまた背中を石畳に打ちつけた。
「ね? 全部違うでしょ♡ おちんちんって面白いよね」
「面白いとかそういう問題じゃ……っ」
「タータくんはやったことないんでしょ? 女の子とこういうの」
「……あるわけ、ないだろ……」
「ふぅん。そっかぁ」
にひひ、とココが笑った。その笑い方が、恐ろしいほどに楽しそうだった。
「じゃあタータくんが初めてなの、ぜーんぶ私なんだ♡」
そう言って——ココは、チンポを口の奥まで一気に咥え込んだ。
じゅぶぅっ♡
「ぐ——ぁぁああっ!?」
タータの叫びが倉庫の石壁に反響した。
今までとは次元が違った。亀頭が喉の奥に押し付けられて、舌が竿の裏筋を下から圧迫する。ココの口腔が丸ごとチンポを包み込んで、ずるっ、ずるっ♡と引き上げるたびに粘膜が真空みたいに吸い付いてきた。
「んぐっ、ちゅぽ、じゅるるっ♡ んんっ♡」
ココの頭が上下する。黄緑の髪が揺れて、とんがり帽子がずれる。細い喉がチンポの形に合わせて膨らんだり縮んだりしているのが、タータの位置からもはっきり見えた。唇の端から唾液がだらだらと溢れて、タータの太腿を伝い、石畳を濡らしている。
「やば……っ、なんだこれ……っ、あ、頭が……アタマがおかしくなる……っ!」
タータは両手で床を掻いた。逃げ場がない。上半身を起こそうとしても腰に力が入らない。全身の神経が股間に集中して、ココの舌が動くたびにびくびくと腰が跳ねる。
ちゅぷ、とココがチンポを半分吐き出して、亀頭だけを唇で挟んだ。舌先がカリの裏をちろちろ♡と舐め回す。
「んん~♡ タータくん、おっきくなってきてるよ。もうすぐ出ちゃうんじゃない?」
「で——出るって、何が……っ」
「知らないの? 気持ちよくなるとね、おちんちんの先っぽから白いのがぴゅーって出るの。すっっごく気持ちいいんだよ♡ 一回味わったらやめらんないよ♡」
言い終わる前に、もう咥えていた。
じゅぼっ、じゅぶっ、じゅるるるっ♡——。
吸引力が一段上がった。ココの頬がきゅっと窪んで、口の中が陰圧になっているのが分かる。舌は亀頭の裏に張り付いて、上下の動きに合わせて裏筋を擦り上げ続ける。唾液がぐちゅぐちゅと音を立てて泡立ち、チンポのすべてが温かい粘膜に呑み込まれている。
「あっ、あっ、あっ——だめ、だめだっ、なんか来る……っ!」
下腹の奥から、熱い塊がせり上がってくる。止められない。止め方が分からない。脳が焼き切れそうに真っ白で、全身がぶるぶると震えていた。
「……っ、来る、なんか——出、出るぅ……っ!」
ココは口を離さなかった。
むしろ——最後の瞬間、ちゅぅぅっ♡と一際強く吸い上げて、亀頭を唇の奥に閉じ込めた。
タータの腰が浮いた。背中が石畳を離れて、身体が弓なり——いや、全身が一本の棒みたいに硬直した。
びゅるっ。
びゅるるっ、びゅくっ——。
「んぐっ♡ んっ、ん——んんっ♡♡」
射精が止まらなかった。下腹がぎゅうっと痙攣するたびに、精液がチンポの奥からせり上がって、ココの口の中に吐き出される。一発、二発、三発。小さな口から溢れた白濁が唇の端から垂れて、顎を伝い、ぽたぽたとタータの太腿に落ちた。
「…………っ、は」
全身の力が抜けた。
タータは石畳の上で大の字に倒れたまま、天井の梁をぼんやりと見上げていた。息が荒い。心臓がうるさい。指先がまだびりびりと痺れている。
——何が、起きた。
ちゅぽ、とチンポが口から滑り出る音がした。
「んー……♡ いっぱい出たね」
ココが口元を手の甲で拭いながら、満足げに微笑んでいた。唇の端に白い液がまだ残っている。ぺろり、と舌がそれを舐め取った。
「どう? 気持ちよかった?」
タータは答えられなかった。口を開いても、息しか出てこない。全身が溶けたみたいにぐにゃぐにゃで、起き上がる力すら残っていない。
「……あは♡ そんな顔してるってことは、気持ちよかったんだ」
ココがタータの顔を覗き込んで、にぃっと笑った。
その笑顔は——あの棚の前ではしゃいでいた無邪気な少女のものでは、もうなかった。
緑色の瞳の奥で、もっとずっと深い色の炎が、ゆらゆらと燃えている。
「ねぇ、タータくん」
ココが膝立ちのままタータの横に座って、指先でチンポの先端に残った精液をちょいちょいと弄んでいる。射精直後のそこに触れられるたびに、びくっ、と勝手に腰が跳ねた。
「ひっ……もう触んな……っ」
「聞きたいことがあるんだけど」
触るのをやめる気配はまるでなかった。
「タータくんさ——女の子のあそこ、見たことある?」
「……あそこ?」
「おまんこ。女の子のおまんこ」
まっすぐな目でさらりと言い放つ。タータの顔が耳まで真っ赤に染まった。
「あるわけ……っ、ないだろ……!」
「やっぱり♡」
ココが嬉しそうに笑って、立ち上がった。ローブの裾をふわりと持ち上げて、白いワンピースの下に手を入れる。するり、と細い布が太腿を滑り落ちた。
白いパンツ。
さっき脚立の上から見えたあの白い布が、ココの足首までするすると落ちて、片足でぽいっと蹴り飛ばされた。
「じゃあ、見せてあげる♡」
ココがタータの目の前にぺたんと座り込んだ。ローブの裾を両手で掴んで、腰のあたりまでたくし上げる。白い太腿が左右に開いて——。
——タータは、息を忘れた。
少女の股間。産毛すら生えていない、つるりとした白い肌。その中心に、薄桃色をした縦の裂け目がある。ぷっくりと膨らんだ二枚の花びらが、ほんの少しだけ開いて、濡れた内側を覗かせていた。
「…………っ」
声が出なかった。
見たことがない。当たり前だ。女の子の身体がこんなふうになっていることを、タータは知識としてすら知らなかった。裂け目の奥に、さらに複雑な形の肉が折り畳まれているのがうっすらと見える。薄い液体がにじんで、小窓からの光を反射していた。
「えへへ、固まっちゃった♡」
ココがタータの顔を覗き込んで、くすくす笑っている。
「どう? 女の子のおまんこ。きれい?」
「……き、きれいとか……分かんねぇよ……」
「じゃあ、もっとよく見せてあげるね♡」
ココの手がタータの肩をぽんと押す。仰向けに倒されて——次の瞬間、視界がローブの青緑に覆われた。
ココがタータの顔の上に跨っていた。
お尻をこちらに向けて、逆向きに。タータの顔のすぐ上に、少女の性器が——息がかかるほどの距離で、ぱっくりと開いている。
「ひゃっ——近っ……!」
「近いほうがよく見えるでしょ♡ ほら、解説してあげるからちゃんと見てね」
ココの細い指が自分の性器に伸びた。花びらの端を左右に開いて、中の肉をぐいっと見せつける。
「これがおまんこ。女の子はみんなここについてるの」
むわっ、と鼻先を甘い匂いが包んだ。石畳や染料の匂いとはまるで違う、生温かくて濃い、女の子の身体の匂い。
「ここがおしっこが出る穴。ちっちゃいでしょ♡」
指先が上のほうの小さな窪みを示す。
「で、この上のほう——ここにちっちゃいお豆があるの。見える?」
花びらの合わさる頂点の奥に、ぷちっと突き出た小さな粒。ココの指がそこに触れて、くりっ、と転がした。
「ん……♡ ここ触ると気持ちいいんだよ。自分でもできるけど、誰かに触ってもらうともっと気持ちいいの」
「…………」
タータは石畳に張りつけにされたまま、真上の光景に目が釘付けだった。頭がまともに働かない。甘い匂いと、ぬらぬらと光る薄桃色の肉と、ココの指が自分の身体を弄る動作。すべてが生々しすぎて、目を逸らすことすらできなかった。
「でね、一番大事なのがこの穴♡」
ココの指が下がって、裂け目の奥にある、少し大きな窪みを押し広げた。
穴が開いた。
指先に押し広げられたそこは、薄桃色の粘膜がてらてらと光っていて、奥のほうが暗く、熱を持った息のようなものが漏れ出ている。ココの指が穴の縁をくにくにと引っ張ると、中の肉ヒダが蠢くように動いた。
「ここにおちんちんが入るの。この穴が気持ちいいところ♡」
「……入る、のか……? こんな小さい穴に……」
「入るよ♡ おまんこってすっごく伸びるんだから。最初は膜で塞がってるんだけど——」
ココが一瞬だけ振り返って、いたずらっぽく笑った。
「私のはもうないんだ。とっくに破けちゃった♡ ごめんね?」
悪びれた様子は微塵もなかった。
「おちんちんがこの穴に入るとね、中がぎゅーって締まって——男の子はすっっっごく気持ちいいんだって♡ さっきお口で出したときの何倍も」
タータは生唾を飲み込んだ。目の前で開いたり閉じたりしている穴が、まるでそこにチンポを招き入れようとしているみたいに——蠢いている。
「……タータくんも、入れてみたい?」
下から見上げるタータの目と、振り返ったココの目が合った。
蠱惑的な笑み。こちらの答えが分かりきっているような、余裕に満ちた緑色の瞳。
「——じゃあ、準備するね♡」
返事を待たなかった。
ココの指が、自分のお豆——さっき見せた小さな粒に戻る。人差し指と中指の腹でちょんちょんと押して、くりくりと小さな円を描き始めた。
「ん……っ♡ んふ、んっ……♡」
ココの吐息が変わった。解説していたときの軽い声とは違う、少し湿った、甘い響き。腰が微かに揺れて、タータの顔の上で少女の性器が前後に動く。
「お豆をこうやってクリクリするとね……あっ♡ 気持ちよくなって、おまんこがぬるぬるしてくるの……♡」
言葉通りだった。穴の奥から、透明な液体がじわりと滲み出してくる。ココの指が動くたびにそれは量を増して、花びらの隙間を伝い、ぽたっ、とタータの頬に一滴落ちた。
「っ——!」
「あ、ごめん♡ でも濡れないと入らないから、もうちょっと待ってね」
ごめんとは言いつつ、ココの指はさらに下がった。穴の入り口に中指を当てて——ずぷ、とゆっくり一本差し入れる。
「んんっ♡ えへへ……久しぶりだから、きつい……」
穴の中で指がぐりぐりと動いている。粘膜が指に絡みついて、くちゅっ、くちゅっ♡と淫らな音を立てた。
「穴の天井のとこにね、ちょっとザラザラしたところがあって——ここをトントンするとすっごく気持ちいいの。ん……あっ♡♡ ひゃっ♡」
ココの太腿がぴくっと震えた。腰がかくんと落ちて、タータの顔と性器の距離がさらに縮まる。粘液の匂いが濃くなって、ココの指が穴の中をかき回すぐちゅぐちゅという音がすぐ耳元で鳴っている。
「はぁ……はぁっ♡ うん、いい感じ……」
ココが指を抜いた。ずるっ、と粘液の糸が指と穴の間に架かって、ぷつんと切れる。
もう一度、ココが穴を広げた。さっきとは全然違う。中がてかてかに濡れて、ぬるぬるの粘膜がとろりと蕩けている。穴の奥が開いたり閉じたりするのが見えて——まるで、何かを飲み込もうと待ち構えているみたいだった。
「準備できたよ♡ タータくんのおちんちん、入るくらいヌレヌレになったでしょ?」
タータのチンポは、とっくに限界だった。フェラで一度射精したはずなのに、ココの自慰を至近距離で見せつけられている間に、痛いくらいにカチカチに勃起し直していた。
「タータくんのおちんちんも、濡らしておかないとね♡」
ココが向きはそのまま——タータの顔の上から性器の匂いを振りまきながら——上半身を倒して、タータのチンポに顔を近づけた。
ちゅぷっ♡
唇が亀頭を包んだ。
「ぅ、あっ——」
さっきの射精の余韻がまだ残っているところに、またココの口の中。敏感すぎて、舌が触れるだけで全身がびくびくと跳ねる。
「んっ♡ んちゅ、れろ……じゅる♡」
唾液をたっぷり含ませるように、ゆっくりと上下する。丁寧に、竿の全体を舌と涎で濡らしていく。先端に残った精液と唾液が混ざり合って、ぬちゅぬちゅと粘り気のある音を立てた。
「はぁ……あっ、だめ……っ、また出ちゃ……っ」
ちゅぽっ、とココが口を離した。
「まだ出しちゃダメ♡」
口の端から唾液の糸を垂らしたまま、ココが振り返って微笑む。
「せっかくの白いの、こっちに出してほしいの♡」
そう言って——タータの目の前で、もう一度、ぬるぬるに濡れたおまんこをくぱっと広げてみせた。
穴の中のヒダが、誘うように蠢いている。
◇ ◇ ◇
ココがタータの腰を跨いで、足側へ移動した。
仰向けのタータの腹の上に両膝をついて、くるりとこちらを向く。ローブが腰のあたりまで捲れて、白い太腿がタータの腰を挟んでいた。タータのチンポが——涎でぬらぬらに濡れたチンポが——ココの股間の真下で天井を向いている。
「じゃーん♡」
ココが自分の太腿を掴んで、ぐいっと股を開いた。
チンポのすぐ向こう側に、さっき見せつけられた少女のおまんこが、もう一度ぱっくりと口を開けている。愛液でてらてらに光る薄桃色の肉ヒダが、ぱくぱくと開閉するのがすぐ目の前で——。
「ここがいまから——タータくんのおちんちんが入っちゃう穴だよ♡」
指で穴の縁をくにっと広げてみせる。中はとろとろに蕩けて、粘液が糸を引いていた。柔らかそうで、温かそうで、見るからに気持ちよさそうで——。
タータのチンポが、ぴくんっ、と大きく跳ねた。
「あはっ、おちんちんも入りたがってる♡」
ココが片手でチンポを掴んだ。根元を握って、先端をおまんこの方向にぐいっと倒す。亀頭の先がココの愛液に触れて——ぬるっ、と滑った。
「あっ……」
タータの口から息が漏れた。指とも口とも違う、とろりとした湿った熱が亀頭を包む。
「ねぇ、タータくん。知ってる?」
ココがチンポの先端をおまんこの入り口にちょんちょんと押し当てながら、にやにやと笑う。
「男の子がおちんちんを初めておまんこに入れることを——フデオロシっていうんだって♡」
「ふで……おろし……?」
「うん♡ ほら、新品の筆を初めてインクに浸すと、穂先がインクを吸い込むでしょ?」
ココの視線がチンポとおまんこの合わさる場所に落ちる。
「タータくんの筆はまだ一度もインクに浸かったことがないの。まっさらな新品♡」
亀頭がおまんこの入り口を、ぐにっと押した。穴の縁の肉が亀頭の丸みに沿って広がっていく。
「だから今から——私のおまんこで♡」
腰を沈めた。
「フデオロシ、してあげる♡♡」
——ずぷっ。
亀頭が呑み込まれた。
「っ————!!!」
声にならなかった。
口が開いた。喉が引き攣った。だが音が出ない。それくらいの衝撃が、チンポの先端から全身へ、一瞬で走り抜けた。
熱い。ぎゅうっと締めつけられている。ココの口の中とは比べ物にならないほど——熱くて、きつくて、ぬるぬるで。亀頭を包む粘膜が、まるで意思を持っているみたいにうねうねと蠢いて、チンポの形をひとつひとつ確かめるように吸い付いてくる。
「ん……っ♡♡ あっ……入った……♡」
ココの息が漏れた。眉がきゅっと寄って、頬が薄く紅潮している。唇を薄く開いて、ほぅ、と長い息を吐く。
——気持ちいいのか? ココも。
そんなことを考える余裕は一秒もなかった。ココの腰が、さらに沈む。
ずず、ず……っ。
チンポが少女の膣の中を、奥へ奥へと進んでいく。膣壁がきゅるきゅると絡みついて、竿を飲み込むたびに内側のヒダがうねりながらチンポを締め上げた。亀頭の先に当たるぬるりとした粘膜の感触が、ひとつひとつ違う。浅い場所はぐにぐにと柔らかく、奥に進むほどきゅっと狭くなって——。
「あっ♡ 奥のほう……ちょっときつ……んんっ♡」
ココの腹がぺこりと凹んだ。下唇を噛んで、ゆっくりと、慎重に腰を落としていく。チンポの根元近くまで呑み込んだところで——こつん、と亀頭の先に何かが触れた。
行き止まり。柔らかくて、小さな丸い壁。
「奥まで、入っちゃった……♡」
ココが息を整えながら、タータの顔を見下ろして微笑んだ。頬が赤くて、額に薄く汗が浮いている。
「ん……すごい。おちんちんの形、おまんこの中で全部わかるよ……♡ 先っぽが一番奥のところにくっついてる」
「あ……ぐ、ぅ……っ」
タータには言葉を返す余力がなかった。全身が震えている。チンポを包む膣肉の圧力と温度が凄まじすぎて、ただ寝ているだけなのに息が荒い。内壁がチンポに吸い付くたびに、下腹の奥からどくんどくんと快感の波が押し寄せてきて——。
「だ、だめだ……っ、出る……出そう……!」
タータが喘ぐように叫んだ。
「抜かなきゃ……中で出したら——赤ちゃんが……っ!」
ココが目を丸くした。それからくすっと笑って、腰を浮かせるどころか、ぐっとさらに深く押し込んだ。
「んっ♡ タータくん、優しいんだね♡」
「優しいとかじゃなくて……!」
「大丈夫だよ♡ 私まだ赤ちゃん作る準備できてないの。女の子はね、身体が大人にならないと赤ちゃんの準備ができないんだよ。だから——」
ココの指がタータの頬に触れた。汗と涎で汚れた少年の顔を、小さな掌でそっと包む。
「安心して、思いっきり中に出しちゃっていいよ♡」
「で、でも……っ、赤ちゃんできないのに、なんでこんなこと……」
「えー?」
ココが首を傾げた。心底不思議そうな顔。
「そんなの——気持ちいいからに決まってるじゃん♡」
にかっ、と笑った。
底抜けに明るくて、底抜けにスケベな笑顔。子供を作るためじゃない。好奇心でもない。ただ純粋に、セックスが気持ちいいから。それだけの理由でおちんちんを自分のおまんこに入れて、嬉しそうに笑っている少女。
その笑顔を見た瞬間——タータの下腹に、もう抑えきれない熱がこみ上げた。
「……っ、む、無理だ……出る……っ!」
「うん♡ 出していいよ♡」
ココが腰を持ち上げた。
ずるっ——チンポが半分抜けて、膣の入り口のきつい部分がカリの縁をぎゅうっと締める。
そして——ぱんっ♡と、腰を落とす。
「あっ♡♡」
「ぁ——ッ!」
奥まで一気に突き刺さった。亀頭が子宮口にぶつかって、膣壁がチンポ全体をぐりんっと搾り上げる。
ココは止まらなかった。腰を上げて、落として。上げて、落として。ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡——。
「あっ♡ んっ♡ あはっ、すごい——おちんちんが中で暴れてる♡♡」
ローブが跳ねるたびにとんがり帽子がぐらぐら揺れて、黄緑色の髪が汗で額に張りつく。ココの目は潤んでいたが、口元はしっかり笑っていた。楽しくてたまらないという顔。腰を振る動きには迷いがなくて、タータのチンポが一番気持ちいい角度を、最初から知っているみたいに的確に突く。
「あっ、あっ、あっ、だめ——もう——っ!」
タータの手が、無意識にココの太腿を掴んだ。柔らかい肌に指がめり込む。全身がびくびくと跳ねて、もう自分の意志では何も制御できない。
「いいよ♡ 出して♡ おまんこのいちばん奥にくっつけて——たくさん出して♡♡」
ココが最後にぐんっと深く腰を落とした。チンポが根元まで呑み込まれて、亀頭が子宮口に押しつけられる——。
「——————ッッ!!」
びゅるるっ。
びゅくっ、びゅくっ、びゅるるるっ——。
射精した。ココの膣の一番奥で。子宮口に亀頭を密着させたまま、精液がどくどくと吐き出されていく。下腹が何度も何度も痙攣して、止まらない。止められない。ココの膣壁がチンポを搾るように脈動するたびに、また新しい波がこみ上げてきて、また出る。
「ん……♡♡ あったかい……♡♡ 中にいっぱい出てるの、わかる……♡」
ココが幸せそうに目を細めた。腰を微かに揺すって、チンポから最後の一滴まで搾り取るように膣をきゅぅっと締める。
「……………………」
タータの意識が、遠くなった。
石畳の冷たさ。梁の木目。小窓から差し込む光の粒。それだけが視界の端にぼんやりと残っていて、あとは全部——真っ白だった。
フェラのときとは、比較にならなかった。全身の血液がチンポに集まって、そこから全部ココの中に搾り出されたような。身体の中が空っぽになって、代わりに膣の余韻だけが、まだ指先までびりびりと残っている。
「……どう? ♡」
ココがチンポを中に咥えたまま、上からタータの顔を覗き込む。
「はじめてのおまんこ——気持ちよかった?」
タータは口を開いた。何か言おうとした。でも出てきたのは、ひゅう、という掠れた息だけだった。
「あはっ♡ その顔、答え聞かなくても分かっちゃうなぁ」
ココが、にぃっと笑った。
ずるっ、とチンポがおまんこから引き抜かれた。
ぬるぬるの亀頭が膣口を滑り出す感触に、タータの全身がびくっと跳ねる。抜けた瞬間、きゅっと閉じかけた穴の奥から——どろり、と白い液体がこぼれ落ちた。タータの精液。ココのおまんこの中で温められた精液が、愛液と混ざり合ってとろとろになって、太腿の内側を伝い落ちていく。
「ほら、見て♡ 中からいっぱい出てくる」
ココが指でおまんこを広げた。穴の奥が白濁で満たされているのが見えて、ぶくっ、と空気と一緒に精液の泡が弾けた。
「タータくんの白いの、すっごくたくさん入ってたんだね……♡ あったかいなぁ」
自分の中から垂れ落ちる精液を指先で掬って、嬉しそうに眺めているココ。その光景が——あまりにも淫靡で、あまりにも無邪気で。
タータの股間が、じん、と熱を持った。
まだ脱力して動けない。身体中の力を搾り取られたはずだった。なのにチンポだけが——少女の蠱惑的な笑顔と、精液まみれの性器を見せつけられて——ゆっくりと、もう一度、硬くなり始めていた。
「あれ」
ココの目がチンポに向いた。
「……まだし足りないの? ♡」
もう三度目の勃起。自分でも信じられなかった。さっきまでの射精で空っぽのはずの下腹に、またじわじわと熱が溜まっていく。精液を出したばかりの穴の中を見せつけられたせいで——もう一度あの中に入りたいという衝動が、理性を置き去りにして身体を突き動かしている。
「……いや、これ……勝手に……っ」
「えへへ♡ 素直でいいじゃん。おちんちんは正直だね♡」
ココが四つん這いになった。
ローブが背中に流れて、白い尻がぽこんと突き出される。振り返って、にひっと笑う。
「じゃあ今度は後ろからやってみよっか♡ タータくん、自分で入れてみて?」
「じ、自分で……?」
「うん♡ おまんこの場所はもう分かるでしょ? おちんちん持って、穴にあてがって、ずるって入れるだけだよ」
タータは身体を起こした。膝立ちでココの尻の後ろにつく。目の前に、ココの小さな尻。その間に、精液がとろりと垂れ残ったおまんこ。穴がぱくぱくと開閉して、もっとちょうだいと言っている。
チンポを掴んだ。指が震えていた。
亀頭を穴の入り口に押し当てる。ぬるっ——精液と愛液が潤滑剤になって、すべるように先端が吸い込まれた。
「……っ!」
ずぷぷぷ、と一気に奥まで——。
「んあっ♡♡ あっ♡ い、いきなり全部入れたぁ……♡」
ココの背中がぴくんと跳ねた。ローブの下の肩甲骨が浮き上がる。
騎乗位とは、感触が違った。
さっきはココが上から腰を落とす動きだった。今度はタータが後ろから押し込む形。角度が変わったせいで、チンポが膣壁の別の場所を擦っている。さっき当たらなかった場所——上の壁の、ざらざらした部分に亀頭がぐりっと押し付けられて。
「あ♡♡ そこっ♡♡ そこ気持ちい——んんっ♡♡」
ココの声が跳ね上がった。
さっきまでの余裕たっぷりの声色が、一瞬だけ崩れた。背中がびくびくと震えて、おまんこがぎゅうっとチンポを締め上げる。
「……っ、ここ……か?」
タータが同じ場所をもう一度突いた。
「あっ♡♡ そこぉ♡♡ やっ——そこダメっ、気持ちよすぎ……っ♡♡」
——ダメと言いながら、ココの腰はタータの方にぐいぐいと押し付けてくる。
快感を知った少年の身体が、本能で動き始めていた。腰の振り方はぎこちなくて、リズムも安定しない。でも膣の奥の「あの場所」にチンポが当たるたびにココが甘い声で鳴くのが分かったから——そこを狙って、夢中で腰を動かした。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ——。
「んっ♡ あっ♡ んんっ♡♡ タータくん上手——そこいい、もっと——♡♡」
「ぅ、あ……っ、おまんこ……すげぇ締まって……っ!」
ぐちゅぐちゅと水音が倉庫に響く。精液と愛液が混ざり合ったぬるぬるの粘液が、結合部から泡立って太腿を汚していた。ココのおまんこの中は一度目の中出しでとろとろになっていて、チンポが出入りするたびにずちゅっ♡ずちゅっ♡と卑猥な音を立てる。
「あっ、あっ、来る——また来るっ……!」
「うんっ♡ 出して♡ 中に出して♡」
ココが振り返った。頬を紅潮させて、口元をにやりと緩めて——目が合った瞬間、おまんこがきゅるるっと全体を搾り上げた。
「——ッ!」
びゅるっ、びゅくっ——。
二発目の中出し。さっきほどの量はないが、射精の痙攣は長かった。チンポが膣の奥で跳ねるたびにココのお尻がぴくぴくと反応して、余韻が二人の間を行き来する。
「ふぅ……♡♡ 後ろからのもいいね……♡」
ココが腕を伸ばして、ぐてりと床に突っ伏した。チンポはまだ中に入ったまま。
「タータくんさ、初めてのくせにけっこう上手だったよ♡ おまんこの気持ちいいところ、ちゃんと当ててた」
「……そ、そうなの……か……」
「うん♡ 才能あるかも」
タータは褒められているのかからかわれているのか分からなかった。でも——悪い気はしなかった。ココが気持ちよさそうに声を出してくれたのが、なんだか、嬉しくて。
「ね——もういっかいだけ♡」
ココがくるりと仰向けになった。
チンポが抜けて、ぬるっとした粘液が糸を引く。ココはそのまま床の上で両脚を開いて——タータの腰を、足で挟み込んだ。
「今度はこっち向きで♡ タータくんのお顔、見ながらしたい」
仰向けのココ。開いた太腿の間に、精液がとろとろにこぼれたおまんこ。ローブが乱れて鎖骨まで覗いていて、とんがり帽子はとっくにずれ落ちて、黄緑色の髪が石畳の上に散らばっている。頬が赤くて、瞳がうるうるしていて。
——その顔は、いたずらっぽい小悪魔というより、もう少しだけ——素に近い顔に見えた。
「……入れるぞ」
「うん♡」
自分でも驚くほど自然に、タータの手がチンポを掴んでいた。もう三度目だ。穴の場所も、入れる角度も、なんとなく分かっている。
ぬるっ——ずぷっ♡
「んっ♡♡ あぁ……♡」
ココの目が潤んだ。両腕がタータの首に回されて、ぐっと引き寄せられる。顔が近い。鼻先が触れそうな距離で、ココの甘い吐息が唇にかかる。
「動いて♡ タータくん」
腰を引いて、押し込む。ぬちゅっ、と粘液が潰れる音。
「あっ♡」
もう一度。もう一度。
「んっ♡ んっ♡ あっ♡」
正面から向き合うと、ココの表情が全部見えた。
眉が寄るのも、唇が開くのも、瞳の奥がとろんと蕩けるのも。ぱんっ、と腰を打ちつけるたびにココの小さな身体が揺れて、ローブの襟元から鎖骨がちらちらと覗いた。
——可愛い。
唐突に、そう思った。
エッチで小悪魔でスケベなこの子が、おちんちんを入れられて気持ちよさそうな顔をしているのが、たまらなく可愛い。
「ん……っ♡ タータくん……タータくんのおちんちん、おまんこの中で大きくなってるよ……♡」
「……あ、ぅ……っ、ココ……っ」
名前を呼んだのは——たぶん、初めてだった。
ココの目が一瞬だけ見開かれた。それからすぐに、とろけるような笑みに変わる。
「ん……♡ もう出る?」
「……あ……出る……っ、もう……っ」
「じゃあ——」
ココの手がタータの頬に伸びた。引き寄せられて——。
唇が、重なった。
柔らかい。温かい。ココの舌がちろっとタータの唇を舐めて、歯の隙間からぬるりと中に滑り込んでくる。甘い唾液の味が広がった。舌と舌がぶつかって、もつれて、ぬちゅぬちゅと口の中で絡み合う。
「——ん♡♡ んんっ♡♡」
キスしたまま、ココの足がタータの腰をぎゅっと締めた。引き寄せられて、チンポが一番奥に突き刺さる——。
「——————んっっ♡♡♡」
「————ッッ!」
びゅるるるっ、びゅくっ、びゅくっ——。
三度目の射精が、ココの膣の中で始まった。
キスが途切れない。ココの舌が口の中で暴れて、タータの唾液を吸い上げる。その間もチンポは膣の奥で痙攣を繰り返して、もう残り少ない精液を絞り出すように——びゅくっ、びゅく、と細かく脈打っていた。
「……っ、ぷ、は……」
唇が離れた。
唾液の橋が、二人の唇の間で光って、切れた。
ココの目が——至近距離でタータを見上げていた。
頬が真っ赤。瞳がうるうる。息が荒い。唇が半開きで、そこにタータの唾液が光っている。
さっきまでの余裕は、ほんの少しだけ——崩れていた。
「…………えへへ♡」
でも次の瞬間には、いつもの笑顔が戻っていた。
にぃっ、と唇の端を持ち上げて。目を細めて。蠱惑的に、楽しげに。
「キスも——はじめてだったでしょ♡」
◇ ◇ ◇
どれくらいの時間が経ったのか、分からない。
小窓から差し込む光の角度が変わっていた。さっきまで棚の上段を照らしていた日差しが、今は床の石畳を斜めに横切っている。空気の中で埃がゆっくり舞って、光の帯の中で金粉みたいに輝いていた。
タータは床の上に座り込んだまま、ぼんやりとその光を眺めていた。
身体の節々が痛い。石畳に背中を打ちつけた跡がじんじんするし、腰には鈍い疲労感が居座っている。太腿はべたべたに汚れたまま。倉庫の隅に転がった布で適当に拭いたが、乾いた精液のかぴかぴした感触がまだ残っていた。
隣では、ココが鼻歌を歌いながらパンツを履き直している。
白い布をするりと脚に通して、腰まで引き上げる。ローブの裾を整えて、床に落ちたとんがり帽子を拾い上げ、ぽんぽんと埃を払って頭に乗せた。金色のタッセルが、ぶらん、と揺れる。
——何事もなかったみたいだ。
さっきまで目の前でおまんこを広げて、チンポを咥えて、腰を振っていた少女が。帽子を被り直しただけで、もう「魔法使い見習いのココ」の顔に戻っている。切り替えが、おそろしいほどに速い。
「ねぇ、タータくん」
ココが振り向いた。
にこ、と笑う。あの蠱惑的なニヤニヤではなく——導入の頃の、屈託のない、無邪気な笑顔。
「今日はいろいろ教えてくれてありがとう♡ 染料の名前とか、魔の墨の作り方とか。すっごく勉強になった」
「……おい」
「それから——おちんちんの気持ちいいことも♡」
「そっちがメインだろうが……」
「えへへ♡」
悪びれない。本当に、まったく悪びれない。
「ねぇ……また来てもいい?」
ココが首を傾げた。帽子のタッセルがゆらりと揺れる。
「魔法の勉強のために、もっと魔材のこと知りたいの。タータくんはいろいろ詳しいし、倉庫にあるものの名前も全部覚えてるし——すっごく頼りになるなぁって♡」
それは——純粋な賞賛なのか。それとも。
タータの脳裏に、ちらりと何かが掠めた。魔材屋の弟子と仲良くなれば、魔法の素材や道具の知識が手に入る。ココは魔法使いの見習いで、魔材の知識は喉から手が出るほど欲しいはずだ。
そこに加えて——エッチなことも出来る。
二重取り。
そんな計算があるのか、ないのか。ココの笑顔からは読み取れない。ただ純粋に楽しかったのか、それとも全部見越した上でニコニコしているのか。
——でも。
「……来りゃいいだろ。別に」
口をついて出た言葉は、呆れるほどあっさりしていた。
顔が熱い。目を合わせていられなくて、タータは散らかった棚の方に視線を逃がした。落ちた瓶を拾わなきゃ。こぼれた粉を掃除しなきゃ。倉庫がこんな有様じゃ、じいちゃんに何を言われるか分からない。
「ほんと!? やったぁ!」
ココがぱっと顔を輝かせた。
両手を胸の前でぎゅっと握って、とんがり帽子の先端がぴょこぴょこ跳ねるくらいに嬉しそうに——跳びはねて。
「じゃあ今度来たとき、あの赤い染料ちゃんと見せてね♡ 竜血の紅っていうんでしょ? すっごく綺麗だったから、近くで見たいなぁ」
「……落とすなよ。今度は」
「大丈夫♡ 今度はタータくんが取ってくれるもんね?」
にこっ、と笑う。
——その笑顔は。
純粋に可愛かった。本当に、ただ嬉しくて笑っているだけにも見えた。
でも、その瞳の奥の奥に——ほんの微かに、あの蠱惑的な色がちらついているのを、タータは見逃さなかった。
「——また、教えてね。タータくん♡」
ココが身を翻した。ローブが風を含んでふわりと広がる。小窓からの光が黄緑色の髪を透かして、一瞬だけ金色に染めた。とんがり帽子のタッセルが、ぶらん、と最後に一度だけ揺れて——。
少女は、倉庫の扉の向こうに消えた。
タータはしばらくの間、その扉を見つめていた。
染料の匂い。埃の光。石畳の冷たさ。汗と別の何かが混じった、甘い残り香。
——この倉庫の匂いが、明日からは少しだけ違うものに感じられるのだろうと、タータはぼんやりと思った。