TS転生橘ありす 作:湯けむり桶
私はテレビ番組の企画イベントで、姫川友紀さん、西園寺琴歌さん、喜多見柚さんたちと一緒に「創作イタリア料理作り」にチャレンジしていた。
友紀さんは応援している球団のマスコットキャラを模したねこっぴーまんを、琴歌さんはアスパラガスやカリフラワー等の野菜を使ったピザを、そして私が作ったのは、何を隠そう、苺を使った苺パスタである。
(前世の男だった頃は、ネットやテレビで見かけるたびに『苺パスタって何だよ……。甘いのか食事なのかはっきりしろよ……』と完全に地雷扱いして敬遠していたのですが……)
いざ橘ありすとして生を受け、この身体で実際に調理し、恐る恐る口に運んでみると──その評価は一変した。
(……美味しい。苺の爽やかな酸味と甘みが、バルサミコ酢やオリーブオイル、そして塩気と絶妙にマッチして、冷製パスタとしての完成度が信じられないほど高いです……!)
橘ありすとしての本能が目覚めたのか、その意外な、しかし確かな美味さに私は内心で激しく唸らざるを得なかった。
イベントは大盛況のうちに終了。その後、事務所にイベント関係者から大量のフレッシュな苺が差し入れされた。
「よし……せっかくですから、事務所のみんなにもあの美味しさを知ってもらいましょう」
私はさっそく給湯室のキッチンを借り、手際よく苺パスタを大量に作り始めた。ちょうど事務所に戻ってきていた、イベントで審査員をしてくれた喜多見柚さんにもぜひ食べてもらおうと声をかけたのだが……。
「あー!ごめんねありすちゃん!ちょっとこの後急ぎの用事があって、もう行かなきゃいけないんだ!すっごく食べたかったんだけど……じゃあまた次の機会にね!バイバイっ!」
柚さんは嵐のようにバタバタと荷物をまとめると、元気よく手を振ってあっという間に事務所を飛び出していってしまった。どうやら本当に時間がないらしい。
「あ、はい……残念ですが、また今度ですね。お疲れ様でした、柚さん」
少し肩を落としたものの、せっかく作ったパスタを無駄にするわけにはいかない。私は気持ちを切り替え、ちょうどそのとき事務所のラウンジに居合わせた、櫻井桃香さん、及川雫さん、そして和久井留美さんの3人に、出来立ての苺パスタを振る舞うことにした。
「皆さん、お疲れ様です。先日のイベントの再現なのですが……もしよろしければ、私の作った苺パスタ、食べてみませんか?」
お皿に綺麗に盛り付け、ミントの葉を添えたピンク色のお洒落なパスタを差し出すと、年齢もタイプもバラバラな3人の女性アイドルたちは、興味深そうに私の手元に視線を注ぐのだった。
「まあ、良い香りがしますわね。ありすさん、そちらは何ですの?」
「パスタ……ですか? でも、苺の匂いもしますねぇ。不思議な組み合わせですねー?」
「ありすちゃん、それはもしかして、噂に聞く……?」
「これが結構いけるんですよ!ぜひ皆さんで召し上がってみてください!」
お皿に綺麗に盛り付けられたピンク色の苺パスタを手に、私はにこにこと自信満々の笑みを浮かべた。橘ありすとしての苺への情熱と、前世の常識を覆した料理としての完成度が、私に強い説得力を与えている。
「うわぁ、ありすちゃん上手ですねー!盛り付けもとっても可愛いですぅ。苺でパスタですかぁー、どんな味がするのか想像がつかないです〜」
雫さんは、その豊かな胸を机に乗せるようにして身を乗り出し、お皿を興味深げに覗き込んできた。彼女のトレードマークである超規格外のバストが、机の上でむにゅりと形を変える様子に一瞬視線を奪われそうになるが、私はゴホンと小さく咳払いをして理性を保つ。
「ふふ、驚くかもしれませんが、苺の酸味とトマトやバルサミコって、実はすごく相性が良いんですよ」
「……苺パスタ。フフ、なかなか挑戦的なメニューね」
隣で腕を組んでいた留美さんが、切れ長のクールな瞳をさらに鋭くしてパスタを見つめた。その大人のキャリアウーマンとしての冷徹な視線に、一瞬背筋が凍りかけたが、留美さんはすぐにふっと表情を和らげた。
「……ええ。でも、何事も前向きに新しい領域へ挑戦するのは、とても良いことだわ。見栄えも華やかだし、アイドルのメニューとして素晴らしいと思うわよ」
「そうですよね!留美さん!新しいことに踏み出す勇気って、本当に大事だと思うんです!」
大人の、しかもあの知的な留美さんに活動姿勢まで褒められて、私は完全に満更でもない気分になり、フンスと胸を張った。橘ありすとしてのプライドがこれ以上ないほど満たされていく。
「まあ、苺のパスタですの?ありすさん、本当にお料理上手ですのね。とっても良い香りがして、なんだか特別な味がしそうですわ!」
最後に、ソファーの真ん中に座っていた桃華さんが、小さな手を頬に当てて上品に感心してくれた。私と同じ小学生でありながら、すでに完成されたレディとしての気品を放つ彼女に真っ直ぐな瞳で見つめられる。
「えへへ……。桃華さんにそうやって褒められると、なんだか少し照れますね。さあ、おしゃべりはこれくらいにして、どうぞ、ぜひ食べてみてください!」
私がテーブルの上へ人数分のアイスと、フォークを添えて苺パスタを並べると、雫さん、留美さん、桃華さんの3人は、それぞれのフォークを手に取り、ソファーに腰掛け直しながら、目の前の未知なる苺の芸術へと一斉に手を伸ばすのだった。
三人がフォークを進める様子を、私はゴクリと唾を呑み込んで見守った。
雫さんは大きな一口を思い切りよく口に運び、モグモグと勢いよく食べ進めていく。
留美さんは、口に入れた一瞬だけ「あら?」というように動きを止めたものの、すぐに納得したように美しい所作でゆっくりと咀嚼を繰り返す。
桃華さんは、フォークで上品にパスタを巻き、小さなお口で一口ずつ、こくりと頷きながら味わってくれている。
静まり返るラウンジ。
前世の常識を覆した自信作とはいえ、やはり個性の強い料理だ。橘ありすとしてのプライド、そして料理人としての緊張感で、私の心臓はドキドキと高鳴っていた。
「ふぅーっ!美味しかったですー!ありすちゃん!」
一番に器を空にした雫さんが、満足そうにふんわりとした笑顔を咲かせた。
「苺とパスタって、結構あうんですねー♡ 酸っぱくて甘くて、なんだか癖になっちゃいそうな味です〜!」
「……ふぅ、ごちそうさまでした。思ったより甘かったけれど、決して悪くなかったわ。なかなか良い腕をしてるじゃない、ありすちゃん」
留美さんもナプキンで口元を軽く拭いながら、私に優しい視線を向けてくれた。
(……ふふ、少し甘さを控えめにして、バルサミコを効かせたビターなテイストに仕上げたら、プロデューサーさんも喜んで食べてくれるかしら……?)
などと、早くも愛しのプロデューサーの顔を思い浮かべている留美さんの心の声には気づかず、私は大人な彼女からの高評価に純粋に嬉しくなる。
「ふぅ……、美味しかったですわ、ありすちゃん。適度に冷やされていて、お食事というよりは、素晴らしいデザートとしてお見事ですわ!わたくしも、お料理の腕は負けていられませんわね」
最後に桃華さんが、ライバルとしての心地よい対抗心をのぞかせながら、上品に絶賛の言葉をくれた。お嬢様である彼女の舌を満足させられたのは、橘ありすとして何よりの誇りだ。
「ふぅ……っ。皆さん、ありがとうございます!気に入っていただけて、本当に良かったです!」
三人の口から飛び出した想像以上の高評価に、私は心の底からホッと胸をなでおろした。私の身体は、アイドル仲間たちとの健やかで温かい日常の空気に包まれ、心地よい充実感で満たされていくのだった。
「ふふ、それじゃあお皿を片付けちゃいますね」
私が空になったお皿をまとめようと席を立つと、三人も「あ、私も手伝いますー」「いいえ、私たちが運ぶわ」と、口々に感謝の言葉を口にしながら、自然と片付けを手伝ってくれた。
雫さんが大きなお盆を持ってきてお皿を重ね、留美さんがテーブルの上を器用に拭き、桃華さんがフォークを綺麗に揃えていく。
「それにしても、ありすちゃんの苺パスタ、本当に新感覚で美味しかったわ。料理のレパートリーが広がりそうね」
「ええ、わたくしも今度、我が家のシェフに苺を使ったメニューを提案してみようかしら」
そんな風に、みんなで楽しそうにパスタの余韻に浸りながら給湯室へと向かっていた、その時だった。
雫さんが何か名案を思いついたようにポンと手を叩いた。
「ありすちゃん、私、実家からすっごく美味しい搾りたての牛乳をたくさん持ってきて、事務所の冷蔵庫に入れてあるんです。せっかく差し入れの苺がまだたくさんありますし、みんなでいちごみるくを作りませんかー?」
「あら……それはとっても素敵なアイデアね」
留美さんが上品に微笑みながら賛同する。
「雫さんのところの牛乳は、いつもコクがあって本当に美味しいものね。苺を贅沢に潰して混ぜたら、最高の贅沢だわ」
「まあ! いちごみるく、とっても美味しそうですわ! ぜひわたくしも、雫さんの極上ミルクとありすちゃんの選んだ苺のコラボレーションを味わってみたいですわ!」
桃華さんも、子供らしい素直な期待に胸を弾ませて目を輝かせている。
「雫さんの牛乳ですか! それはぜひ、使わせていただきたいです。よし、みんなで最高のいちごみるくを作りましょう!」
私もにこにこと頷き、さっそく冷蔵庫から雫さんの特製牛乳を取り出した。
そうして4人で給湯室に集まり、ボウルの中で新鮮な苺をフォークで粗く潰し、ほんの少しだけお砂糖を加え、そこに雫さんの濃厚な牛乳をたっぷりと注ぎ込む。
綺麗なピンク色に染まった特製のいちごみるくをグラスに注ぎ、みんなで並んでソファーに座り直した。
「「「「かんぱーい!」」」」
ストローで吸い込めば、苺の甘酸っぱさと、驚くほど濃厚でまろやかなミルクのコクが口いっぱいに広がる。
「んん〜っ! 苺のツブツブ感とミルクが合わさって、とっても幸せな味ですぅ〜♡」
「ええ……本当に美味しいわね。気持ちがすごく落ち着くわ」
「素晴らしいですわ、ありすちゃん、雫さん! これはいくらでも飲めてしまいそうですわね」
みんなでいちごみるくを堪能し、甘くて優しいおしゃべりに花を咲かせる。
先日のシャワー室での、舞ちゃんとのあの淫らで過激な熱い「なかよし」の記憶が、この甘く平和なひとときによって、私の頭の中で少しずつ心地よい秘密の思い出へと変わっていくのを感じていた。
そうして、大満足のいちごみるくを飲み干したところで、私の「苺パスタでのおもてなし」は、みんなの温かい笑顔に包まれながら、大盛況のうちにお開きとなるのだった。
あくる日、私は事務所で、次の仕事に関するスタッフさんとの打ち合わせを終えたところだった。
ふと見ると、プロデューサーさんが大量の資料を小脇に抱え、携帯電話を耳に当てながら早足で部屋を横切っていくのが見えた。
「はい、お疲れ様です!……ええ、ジューンブライド企画のウェディングドレスの件ですが、今からすぐ現場に向かいますので──っ!」
6月という季節柄、ブライダル関係の特大イベントやグラビアの企画が目白押しらしく、ここ最近のプロデューサーさんは本当に忙しそうだ。そのまま嵐のように慌ただしく、衣装の確認のために事務所を飛び出していってしまった。
(本当に、大変そうですね……。お体に障らなければ良いのですが。でも……こうしてプロデューサーさんが必死に駆け回ってくれるからこそ、私たちはアイドルとして輝けるのですよね。アイドルになって、本当に良かったです)
そんな風にプロデューサーさんへの感謝と信頼を胸の中で噛み締めながら、私はロビーの自販機で買ったお気に入りの紙パックの苺ミルクにストローを挿し、ちゅーっと一口含んでホッと一息ついた。
するとそこへ、廊下の向こうから「たぷん、たぷん」と、衣服の上からでも分かる凄まじい質量を揺らしながら、及川雫さんがこちらに歩いてくるのが見えた。
「あ、雫さん。お疲れ様です」
「あーっ、ありすちゃん! お疲れ様ですー。先日は美味しい苺パスタといちごみるく、本当にごちそうさまでしたぁ」
雫さんはふんわりとした牧場の風のような笑みを浮かべ、丁寧にお辞儀をしてくれた。その拍子に、彼女の規格外のバストがまたしても大きな放物線を描いて揺れる。
「い、いえ、喜んでいただけて何よりです」
私は苺ミルクを喉に詰まらせそうになりながら、冷静を装って返した。
それから私たちは、最近のレッスンのことや、実家の牧場の牛たちの話など、のどかな雑談をしばらく交わした。
「そういえば雫さん、今日はオフではないのですか? スケジュール表には名前がなかったような気がしますが……」
「えへへ、実は今日は、お仕事の衣装合わせに呼ばれて来たんですー」
「そうだったんですね。そういえば、さっきプロデューサーさんが『ジューンブライド企画の衣装合わせが〜』って、もの凄い勢いで慌ただしく出かけていきましたよ。きっと雫さんのウェディングドレスの確認だったのかもしれませんね」
「へぇー、そうなんですかぁ。プロデューサーさんも毎日お仕事が忙しくて大変ですねー。お体に気をつけてほしいです……。あ、でも、私が今日合わせる衣装は、ドレスじゃなくてこれなんですー!」
そう言って、雫さんが手元の大きな衣装袋から嬉しそうに取り出したのは、なんと布地が極端に少ない、目がチカチカするほど鮮やかな超ビキニの水着だった。
「じゃじゃーん! ジューンブライドの特別グラビア用なんですけど、私、最近ちょっとまた胸が大きくなっちゃったみたいで……。水着のサイズがちゃんと合うかどうか、確認しに来たんですよー」
「は、はひ……っ!? み、水着……ですか……っ!?」
雫さんの手元で広げられたビキニは、大人の女性が着るにしてもあまりに面積が小さく、雫さんのあの爆発的な凶器をとても支えきれるとは思えない代物だった。
私は手にした苺ミルクのパックをギュッと握り締めながら、目の前で無防備に微笑む雫さんと、その手にある過激な水着を交互に見つめ、早くも喉の奥がカラカラに乾いていくのを自覚するのだった。
(こ、これが……ジューンブライド企画の、水着……っ!?)
私が改めてそのビキニの破壊力に驚愕していると、雫さんはふんわりとした笑みを浮かべたまま、とんでもない提案を口にした。
「そうだぁー。ありすちゃん、せっかくですから、この水着が私に似合っているかどうか、ちょっと見てもらってもいいですかー?」
「へぁっ!? わ、私、ですかっ……!?」
予想だにしないおねだりに、私の頭は真っ白になった。
驚きのあまり、手に持っていた苺ミルクのパックを握る指先にギュッと無駄な力が入り、ストローの先からピンク色の液体がぴゅっと勢いよく飛び出してしまう。
「わわっ、大丈夫ですかー? ……うん、もしお時間に余裕があればでいいんですけど、どうでしょうかー?」
雫さんは私の慌てようを無邪気に喜びながら、にこりと優しく微笑みかけてくる。
断る理由なんて、あるはずがなかった。前世のオタク男子としての本能が「今すぐ見ろ」と囁いているし、橘ありすとしても、憧れの大人のお姉さんの水着姿を特等席で拝めるチャンスを逃すわけにはいかない。
「……っ! わ、私でよろしければっ、ぜひお力になりたいと存じますっ……!」
私は口元に飛び散った苺ミルクを慌てて袖で拭いながら、声が裏返らないよう必死に理性を保って了承した。
「ふふっ、良かったー♡ ありがとうございます、ありすちゃん。じゃあ、ちょっと更衣室まで付き合ってくださいねー」
雫さんは嬉しそうに私の手を引くと、その豊満な胸をたぷん、たぷんと弾ませながら、私を更衣室へと連れていく。
繋がれた彼女の手のひらは柔らかく、そして温かい。これから目の当たりにするであろう、あの極上のプロポーションへの期待感で、私のお腹の奥がじわじわと熱くなっていくのを止められなかった。
「ここ、この時間帯はあんまり使われていないから、安心してゆっくり試着できるんですよー、ありすちゃん」
「ふぁっ、……そ、そうなんですか……っ」
案内された更衣室は確かに静まり返っていて、プライベートな空間そのものだった。私は不必要にきょろきょろと周囲を見回しながら、胸の高鳴りを必死に抑えようとする。いくら同性同士とはいえ、これから目の前で起きることを想像すると、前世の男としての本能が暴れ出しそうになる。
「じゃあ、さっそく着替えますねー」
雫さんは私の視線などこれっぽっちも気にする様子はなく、いつものおっとりとした調子で、ごく自然に上着に手を掛けた。
フロントのボタンが外され、衣服が肩から滑り落ちた、その瞬間──。
──ぶるんっっっ!!!
「ふぉおっ……!!」
あまりの圧倒的な質量と迫力に、私の口から変な声が漏れた。
ブラジャーの布地すら悲鳴を上げているかのように食い込み、溢れんばかりの豊満な果実が、重力に従って 縦横に大きく、揺れ動く。衣服という檻から解き放たれかけたその破壊力は、至近距離で見るとまさに暴力的なまでの神々しさだった。
「あははー、ありすちゃん。私、ちょっとおっぱいが大きいから、びっくりさせちゃいましたかー?」
私の狼狽ぶりを見た雫さんは、頬を少し赤らめながら、困ったような、それでいて無邪気な照れ笑いを浮かべた。そして、さらに下着へ手を伸ばし、滑らかな肌を次々と露わにしていく。
(いや、ちょっとどころではないでしょう! 規格外も良い所ですっ! 牛乳どころか、一体何をどう食べたらそんな全宇宙の男を狂わせるような身体に育つんですか……!?)
言葉にならない絶叫を心の中で狂ったように連呼しながら、私は目の前で繰り広げられる、あまりにも眩しすぎる「大人の女の脱衣」を、瞬きすることすら忘れてただただ呆然と見つめ続けるしかなかった。
ブラジャーのホックが外され、ついに完全に解放された雫さんの胸が、ぼよんっ! たぷぅん……!と、とてつもない質量を誇示しながら目の前であらわになる。
そのまま彼女は一糸まとわぬ姿となり、豊満という言葉すら生ぬるい、大自然の恵みをそのまま体現したような、あまりにも完璧な肉体をこれでもかと晒し出した。
「じゃあ、さっそく水着を着てみますねー」
雫さんが例の小さなビキニを手に取り、脚を通そうとしたその時、私のあまりにも熱烈な、穴が開くほど真っ直ぐな視線にようやく気がついた。
「もぉー、ありすちゃん。そんなにじーっと見られたら、いくら私でもちょっと恥ずかしいですよぉー♡」
雫さんは豊満な胸を腕で抱え込むようにして、頬をぽっと赤く染めながら困ったように微笑んだ。腕で圧迫された規格外のバストが、さらにむにゅぅぅっと中央に押しつぶされ、おそるべき深さの渓谷を作り出す。
「っ!?、しゅ、しゅいませんっ……!!」
その破壊力抜群の光景に、私はハッと正気に戻り、頭から湯気が出そうなほど顔を真っ赤にして慌てて両手で目を覆った。
女の子同士とはいえ、前世が男の私にとっては完全に役得というか、刺激が強すぎて心臓が爆発しそうだ。完全に凝視してしまっていた。
「うふふー♡ 女の子同士なんですから、そんなに気にしなくてもぉ、良いですよー?」
私の狼狽ぶりを見て、雫さんは可笑しそうにクススと優しく笑った。
そして、目隠しをしている私の手元へゆっくりと近づいてくると、衣服を一切身にまとっていないその温かい体温が、すぐ目の前まで迫ってくるのが分かった。
「……ありすちゃん、もしかして、私のおっぱいが気になっちゃいましたかー? もしよかったら、ちょっと触ってみますー?」
「へ、へぁっ……!?」
雫さんは、女の子同士の他愛もないスキンシップのつもりで、本当に無邪気に、そして親切心からその恐るべき提案を口にした。
私の目の前に差し出された、全宇宙の男たちの夢と希望が詰まった、世界一柔らかく豊かであろう、その双丘。
前世の男としての本能が、そしてチート能力を持つ私のリミッターが、今まさに臨界点を迎えてパチンと弾け飛ぼうとしていた。
「で、では……お言葉に甘えて……っ」
目の前にそびえ立つ、大自然の恵みそのもののような巨大な2つの果実。私はごくりと喉を鳴らし、夢とロマンがこれでもかと詰まったその神聖な領域へと、震える両手をゆっくりと伸ばしていった。
衣服を一切身にまとっていない、雫さんの驚くほど滑らかで温かい肌に、私の小さな手のひらがそっと触れる。
「────っ!?」
その瞬間、私の脳内に強烈な衝撃が走った。
ただ大きいだけではない。手のひらを通じてダイレクトに伝わってくるのは、地球の重力をそのまま可視化したかのような、ずっしりとした圧倒的な重さ。
「お、ぉぉぉ……っ……!」
あまりの感動に、私の口から言葉にならない感嘆の吐息が漏れる。
私は我慢できずに、その規格外の双丘を両手で下からすくい上げるようにして、たぷん、たぷんと優しく揺り動かした。動かすたびに、私の小さな手の手首までが肉の波に溺れていく。
「うふふー、ありすちゃんの手、ちっちゃくて冷たくて気持ちいいですぅー♡」
雫さんは無防備に身体を委ね、嬉しそうに目を細めている。
そんな彼女の様子に背中を押され、私はさらに深く、一心不乱にその豊穣の胸へと指先を沈め込んでいった。
「ひゃぁ……っ!? ふふ、ありすちゃん、ちょっとくすぐったいです〜♡」
指を立てれば立てるほど、底なしの沼のようにどこまでも深く、私の小さな指先がその柔らかさの中にズブズブと飲み込まれていく。弾力があるのに、驚くほどマシュマロのようにフカフカで、手のひら全体を包み込む極上の温もり。
私は完全に我を忘れ、橘ありすとしての小さな両手を限界まで広げ、雫さんの溢れんばかりの爆乳を一心不乱に揉みしだいていた。
揉むたびに、手の隙間からたぷん、たぷんと贅沢に肉がはみ出し、極上の柔らかさとずっしりとした重みが脳髄をダイレクトに痺れさせていく。
「あははー♡ ありすちゃん、そんなに熱心に触られると、なんだか実家の牛さんの乳しぼり体験をされてるみたいな気分になっちゃいますー♡」
雫さんは私の頭を優しく見下ろしながら、のんびりと頬を染めてクスクスと笑っている。
だが、前世の男としての本能が染み付いた私のテクニカルな指の動きは、ただの女の子同士のスキンシップの域を完全に超えていた。
「ふふっ……でも、なんだかありすちゃんの触り方、すっごく上手というか……ちょっとえっちですねー……♡」
「ふぅっ、ふぅーっ……! 雫さんのおっぱいっ、すごすぎ、ます……っ!」
熟練の酪農家のように、しかしそれ以上にオスとしての愛撫を受け続けるうちに、雫さんの豊かな果実の先端は、いつしかツンと小さく硬く尖り始めていた。大自然のように大らかな彼女の身体も、私の執拗な愛撫にじわじわと熱を帯び、甘い吐息が更衣室に漏れ始める。
「んっ……♡ ふふ、ありすちゃん、ちょっとお顔が近いですぅ……♡」
少しだけ腰の力が抜けたのか、あるいは私の目線に合わせようとしてくれたのか、雫さんが豊満な上半身をくたっと前に傾け、私に向かって少し屈み込んできた。
その瞬間──。
「──あ」
一心不乱に胸を揉みしだいていた私は、ある「異変」に気がついた。
雫さんが屈み、その滑らかな小麦色の太ももが、私の下半身へと自然に密着したのだ。
そこには、橘ありすとしての衣服の布地越しであるにもかかわらず、先ほどからのあまりの状況に耐えかね、すでに限界を超えてカチカチに怒張し、熱く雄々しくそびえ立っていた私の男性の証が存在していた。
「むにゅっ……」
雫さんの柔らかく温かい太ももの肌に、下着を突き破らんばかりに硬り立った私のモノが、完全に逃げ場のない状態でぐにゅりと正面から押し当てられる。
「え……? ありす、ちゃん……? 今、私の足に、何か……すっごく硬くて熱いものが……?」
あまりにも唐突に、女の子の身体には絶対に存在するはずのない質量が自身の肌にぶつかった衝撃に、雫さんはトロンとさせていた瞳をパチクリとさせながら、不思議そうに声を漏らすのだった。
(あ、当たってる……!完全に雫さんの太ももに私のモノが当たってる……!)
突然の、しかし必然とも言えるこの状況に、私は一気に冷や汗を吹き出させた。
(ま、まずいですっ!つい夢中になりすぎて、下半身の主張を隠し忘れていましたっ!どっ、どうしようっ……!?)
完全に我に返った私は、一瞬にして脳をフル回転させた。布地越しとはいえ、完全にカチカチに怒張した私の男性の部分が、雫さんの滑らかな太ももにド真ん中から押し当てられている。女の子同士の微笑ましいスキンシップという言い訳は、これだけの質量を前にしては100%通用しない。
(……いや、私にはあれがあるじゃないですか。せっかくの【常識改変】のチート能力。こんな時のために使わなくてどうするんですか……っ!……っ、……もう、このままいっちゃいます!)
【常識改変】
『自分は今、胸に興味津々なありすちゃんに、自身の身体を使って「うしさんの お世話体験」をさせてあげている。そして、今足に当たっている熱く硬い棒は、お世話の一環である「うしさんの種付け体験用の特別な道具」である』
ピキィン、と更衣室の空気が一瞬だけ歪む。
すると、驚きに目を見開いていた雫さんの表情が、ふんわりとした、いつもの包容力に満ちた笑顔へと戻っていく。
「ふふっ、ありすちゃん、それがうしさんの『種付け体験の棒』なんですねー? びっくりしちゃいました。それじゃあ、まずは乳搾り体験から、お作法を教えてあげますねー」
雫さんの表情が、いつものおっとりとした、どこか母性を感じさせる笑顔へと戻る。それどころか、能力の影響でトロリと熱っぽく脳が蕩けたような、艶っぽい表情に変化していった。
「ありすちゃん、都会育ちだから、うしさんのお世話なんて初めてですもんねー……♡ いいですよー、私の身体で、いっぱい体験してくださいねー……」
完全に常識が改変された雫さんは、自身の太ももに押し付けられている、私の凶暴なまでに猛り立ったモノを愛おしそうに見つめている。
「すごいです、ありすちゃん……。この、種付け体験の棒……とっても大きくて、すっごく熱いんですねー……♡うしさんみたいに、立派ですー……」
「え、ええ……。そうです、雫さん。これはとっても特別な、種付け体験用の……棒、ですからね?」
チート能力のあまりの効き目に、仕掛けた側の私の方が一瞬圧倒されそうになる。目の前には一糸まとわぬ姿で、ありすの男性の部分を完全に受け入れる態勢になった、事務所最強のプロポーションを誇るお姉さんがいるのだ。
「うふふー♡ありすちゃん、おっぱいの乳しぼりだけじゃなくて、種付けのお世話まで勉強したいなんて、本当に熱心で偉いです〜♡ありすちゃん、うしさんの乳しぼりはですね、ただ闇雲に触るだけじゃダメなんですよー? ふふっ、私がやり方を教えてあげますねー♡」
雫さんは私の小さな手を、自分の大きくて温かい手で優しく包み込んだ。
「こうやって……優しく、ぎゅうっと搾るようにするんですよー、ありすちゃん」
雫さんの手に導かれ、先ほどよりもダイナミックに、かつ的確にその豊満な胸へと圧力が加わる。手のひら、指の隙間、すべてに吸い付くように伝わってくる圧倒的な肉の弾力と重量感。
「はぁぁぁー……♡」
脳の芯がドロドロに溶けるような感覚に襲われ、視界がチカチカと明滅する。前世のオタク知識も、今世のクールな橘ありすとしての理屈も、この圧倒的な質量と柔らかさの前には一瞬で消し飛んでしまう。
「ふぅっ♡んふぅっ♡……そう、その調子です、ありすちゃん……。お上手ですよー……♡」
雫さんは顔を上気させ、あられもない甘い声を漏らしながら私を促す。
「そうやって優しく、ぎゅうって、絞ってあげると……うしさんも、ミルク……いっぱーい出して、くれるんですよー……っ♡」
雫さんの口から漏れる、とろけるような甘い声。
その声に完全に当てられ、雄の本能を極限まで刺激された私は、もはや雫さんの手のリードがなくても、自ら進んでその巨大な双丘を貪るようになっていた。
「ふっ……♡くっ、ふぅーっ……♡」
「あ、はぁっ♡すごい……ありすちゃん、すっごく力強くなって……っ♡んんっ!」
私は熱い息を吐きながら、雫さんに促されるままに、時には指先を深く沈め、時には手のひら全体で肉の波を押し潰すようにして、ふっ、ふっ、と一心不乱に揉みしだいていく。
更衣室の中には、二人の重い呼吸と、滑らかな肌が激しく擦れ合う淫らな音、そして雫さんの豊満な肉体がたぷんたぷんと波打つ音だけが響き渡る。
(最高です……なんて最高のお世話体験なんですか……!雫さんのこのおっぱい、本当にどこまでも柔らかくて、果てしない……っ!)
チート能力で書き換えられた歪んだ現実の中で、私は及川雫という至高の肉体をこれ以上ないほどに蹂躙し、その快感に溺れていく。そして、密着した二人の太ももの間で、うしさんの「種付け体験用の棒」として認識されている熱いモノは、いよいよ限界を超えて猛烈に脈打ち、次のステップへと進むための衝動を今か今かと爆発させようとしていた。
「んっ……♡あ、はぁっ、んんぅっーー……♡」
私の手によって、これでもかとダイナミックに揉みしだかれ、限界まで形を変えられていた雫さんの巨大な双丘。ついに耐えきれなくなったのか、雫さんは身体を大きく震わせ、私の頭をその圧倒的な胸の谷間へと強く抱きしめた。
「……はぁーっ♡……は、はーっ♡ありすちゃん、お絞りするの、上手すぎて……なんだか、頭がふわふわになっちゃいましたぁー……♡」
胸への執拗な刺激だけで、完全に脳が蕩けて軽くイってしまった雫さん。その豊かな肉体は小刻みに、そして艶っぽく震えている。
「ふぅっ……ふぅっ、はぁ……っ」
目の前で、世界を揺るがすような二つの果実が激しく上下する光景。そして鼻腔を衝く、雫の甘い汗の匂い。そのあまりの淫らな迫力に、私のスカートの奥で猛り狂っていたモノは、もはやはち切れんばかりの硬度へと達していた。先走りの蜜を溢れさせ、今すぐにでも全てを解き放ちたいという衝動が、私の全身を支配していく。
すると、常識を書き換えられたままの雫さんは、潤んだ瞳でトロンと微笑みながら、私の肩に手を置いた。
「……はぁーっ♡じゃあ、お次は……うしさんの『種付け体験』、ですよぉー……♡」
雫さんはそうおっとりと囁くと、私を更衣室の床へと優しく仰向けに寝かせた。
そして、自身も一糸まとわぬ姿のまま、私の身体を跨ぐようにして膝をつく。雫さんが白く滑らかな指先で、自身の秘部を左右に、ゆっくりと押し広げた。そこは胸を揉まれた快感と、私の雄の気配に当てられ、すでに蜜をたっぷりと溢れさせていた。
「ふぅっ♡ふぅっ……♡」
目の前に広がる、ピンク色に熟れた極上の楽園。
私は荒い息を吐きながら、スカートを大胆に捲り上げた。下着の脇からは、すでに収まりきらなくなった太く凶暴なモノが、脈打ちながら天を突かんばかりに猛り立っている。
拡げられた雫さんの、熱い入り口。そこへ、私の男としての証を押し当てる。
「うふふ……大きくて、すっごく熱いですー……♡いきますよぉー、ありすちゃん……。そぉれっ♡」
雫さんは、その凶暴なモノへと、ゆっくりと腰を落としていった。
溢れ出る蜜を押し退け、圧倒的な質量が、彼女の未開の奥深くへと一気に受け入れられていく。
――ずぶぶぶぶっ……!!!
「――っっ♡♡あ、はぁぁぁあーーーっっ♡♡」
私の、12歳の少女のものとは思えないほど太く硬いモノが、雫さんの愛液で濡れる狭い膣内へと容赦なく一気に最奥まで埋没していく。肉と肉が限界まで押し潰され、ずぶずぶと音を立てて融合していくかのような、圧倒的な結合の衝撃。
「んんぅっ♡すごい……っ、ありすちゃんの棒、お腹のなかに、みっしり入って……あついですぅ……っ♡」
初めて完全に受け入れる、本物の雄の質量。雫さんは内側から限界まで押し広げられる極上の苦しさと快感に、再びその巨大な胸を大きく揺らしていった。
「あぁっ、ふおぉ……っ!」
私のチート能力により、雫さんにとっての初めての痛みすらも、すべてが濃厚な快楽へと変換されていた。雫さんは自身をうしさんに見立て、下から激しく突き上げさせる。
「おお゛ぉっ♡もぉお、おぉお゛ぉぉっ♡ありすちゃんのっ♡種付け体験棒っ♡お゛っ♡ すごっ♡私の、おまんこをぉっ♡元気にっ♡どちゅどちゅっ♡してますぅぅ……♡」
牧場で鍛えられた、雫さんの健康的で肉感的な身体。その内部の、信じられないほどの締め付けと熱量が、私のモノを全方位からギチギチとしがみつくように締め付ける。
「ふっぅ♡ふぅーっ♡雫さんっ♡暴れまわって……えっちすぎますっ♡」
私は我を忘れ、一心不乱に、及川牧場で育まれた極上の肉の深淵を抉るように腰を突き上げる。
雫さんもまた、そのしなやかな身体を思う様動かし、下からの私を迎え撃つように激しく身悶えする。
視覚的には、目の前で大波のように暴れ狂う二つの巨大な胸。物理的には、私の全てを絞り尽くそうとする強烈な膣圧。
前世がオタク男の私にとって、この同時攻撃はあまりにも過剰な刺激だった。早くも限界の境界線が見えてくる。
「もっ、もぉっ、駄目っ♡雫さんっ、で、出ちゃいますっ、ーーっっ♡」
情けない声をあげる私を見て、雫さんは余裕たっぷりに、女神のような抱擁感で微笑んだ。
「はっ♡はぁっ♡もぉー♡いっちゃいますかぁー♡いいですよぉー♡仕上げに、いーっっぱい♡種付け精子♡射精しちゃいましょうねー♡」
言うが早いか、雫さんの内部の肉壁が、ギチィィィッと私のモノを壊さんばかりに締め上げてきた。
「!! っう゛ぅぅっ♡ぉおっお゛ぉぉっっ♡」
脳の回路が完全に焼き切れた。
びゅぶぅーーーーーーーっ♡ぶびゅーーーーーーーーーっ♡びゅうーーーーーっ♡
更衣室の静寂を切り裂くように、雫さんの子宮の奥深くへ向かって、限界まで溜まっていた熱い種をこれでもかと放出していく。
「……ぉぉおおっ……くぅっ♡おぉぉっ……♡搾りっ……取られっ……ましゅっ……ぅ♡」
文字通り、及川雫という名の極上の搾精機に、最後の一滴まで根こそぎ搾り取られるように、激しく、何度も何度も放出は続いた。
全ての液体を搾り取られ、私は抜け殻のようになって呆然自失としていた。
「ふぅっ♡ぅうんっ♡」
一仕事を終えた、というような大満足の余韻に浸りながら、雫さんが私を起こし優しく抱きしめる。
「っふうーーっ♡ありすちゃん♡お疲れさまでしたぁー♡どうでしたかぁー?ありすちゃん♡」
息を切らせながらも、その額を流れる汗すら爽やかに微笑む雫さん。
「……は、はい……とても……宇宙を、感じる体験でした……ありがとうございました……雫さん……」
私は息も絶え絶えに、かろうじてそれだけを答えた。
「うふふー♡宇宙ですかぁー♡楽しんでもらえて、私も嬉しいですー♡」
雫さんは私の頭を、よしよしと優しく撫でてくれる。
と、自身の股間からどろりと流れ出ていく液体が目に入った。雫さんの初めての紅と、私の大量の白濁が混ざり合った、どろどろとしたモノ。
「あ、見てくださいありすちゃん。なんだか、まるで『いちごみるく』みたいです~、またありすちゃんにごちそうしてもらっちゃいましたねー♡」
雫さんは楽しげに、クスクスと笑っている。
それを耳の端で聞きながら、私は仰向けのまま、天井の蛍光灯を見つめていた。
(おっぱい星人……。よく言うけれど、あれっておっぱいに狂っている人のことなのか、それとも雫さんみたいにおっぱいそのものが惑星レベルで大きい人のことなのか……一体どっちが正しいんだろう……)
全てを搾り取られ、空っぽになった脳裏で、私はそんな、うつろでとりとめもない疑問をただただ浮かべていた。
「じゃあありすちゃん、お片付けをして、水着のサイズを見てくださいねー♡」
「……はい……喜んで……」
ダイナミックすぎる牧場体験の余韻に魂を抜かれながらも、私は「橘ありすとしてのアイドル人生」の、あまりにも濃密な裏の日常を、身をもって刻み込まれるのだった。