コンドームに覆われたペニスが詩乃の秘所にあてがわれる。
張りつめた肉棒の先端、大きな亀頭が膣口と触れ合う。
雄一の熱い体温を感じて、詩乃はごくりと唾を飲み込んだ。
「じゃあ、入れるね」
雄一は詩乃の腰を優しくホールドすると、自分の腰をゆっくりと押し進めた。
亀頭の先端が少しずつ膣へめりこんでいく。
詩乃は微かに顔をしかめた。
入口のところに、裂けてしまいそうな痛みがある。
「姉ちゃん。力抜いてみて」
「う」
雄一がぐっとのしかかってきて、唇を重ねた。
真上から貪られるようなキス。
詩乃の集中力がそちらに持っていかれ、下半身の力が少し緩む。
「あっ」
詩乃は微かに声を漏らした。
膣口が開いた瞬間、ぬるんと亀頭が入り込むのを感じた。
もっとも太い部分が通過したためか、膣口の痛みは楽になっている。
「入ったっ……」
雄一は身震いする。
ゴム越しとはいえ敏感な亀頭が温かい膣内に咥えこまれ締め付けられると、刺激は強い。
早くもこみ上げた絶頂の気配を、何度も深く呼吸してやり過ごす。
「……姉ちゃん。もっと奥、入れて大丈夫?」
「ん。大丈夫、です……」
さらに深く挿入を図る。
鉄棒のごとく固いままのペニスを、姉の腹の奥深くへと捻じ込んでいく。
膣内はきつく、侵入者を拒むようにきゅうきゅうと締め付けてくる。
少しつっかえるような感触が伝わってくる。
詩乃が破瓜の痛みにうめいた。
雄一は動くのを止め、彼女が呼吸を整えるのを待った。
やがて詩乃に「いいよ」と言われ、動くのを再開。
ペニスが8割ほど入り込んだところで、そこから先に進みづらくなった。
雄一は直感する。
「……ここ、姉ちゃんの一番奥だ」
「そ、そうかも。たぶん」
詩乃は結合部を見下ろした。
2割ほど、入らないまま余っている雄一の性器。
「全部は入んないね。……ごめんね」
「全然大丈夫」
雄一は詩乃に覆い被さり、彼女の汗ばんだ前髪に触れた。
姉の眼を覗き込む。
「ああ、すげえ興奮する。今、姉ちゃんの中が俺の形になってるんだな」
「……えへ。そうだね、ユウくんの形だね」
「ちょっと、このままでいてもいいかな。動いたらすぐイきそう」
「いいよ」
雄一は詩乃を抱えて、そのまま横へ寝転んだ。
2人は繋がったままベッドの上で見つめ合う。
もはや、目の前の相手以外は世界のなにもかもが目に入らなかった。
「……ね、ユウくん。なんで私のことを好きになってくれたの?」
「わからない。気づいたらもう好きだった。……可愛くて、かっこよくて、いつも俺に味方してくれたし」
「かっこ悪いところも見せたはずなんだけどな。運動会とか、お父さんに怒られてるところとか」
「全然気にならなかったよ」
雄一は少し躊躇した後、聞き返す。
「なあ、姉ちゃんは俺のこと……好きか?」
「大好きだよ」
「どういうところが?」
「いつも明るくて、優しいし。体もがっしりしてて、かっこいいよ」
詩乃は胸板を撫でた。
「初めてエッチなことする相手、ユウくんが相手でよかったって思う」
「……ありがとう」
雄一は一瞬泣きそうな顔をした。
体を起こし、また正常位の姿勢になる。
「……そろそろ、動いてもいいかな?」
「いいよ」
雄一はおぼつかない動きで腰を動かし、ピストンを始めた。
肉棒を引き抜いては、また差し込む。
ぬちゃぬちゃと卑猥な水音が響く。
詩乃はうめき声が出そうになるのをかみ殺した。
膣内に擦り傷をこすられるような痛みがあった。
おそらくは処女特有の痛みなのだろう。
「さっきのところ、してみようか」
知ってか知らずか、雄一は動きを変えた。
ペニスを半分ほど引き抜き、膣の浅い箇所をこするように抽挿しはじめたのだ。
先ほどのGスポットがまた刺激される。
「ん、ふうっ……」
切ない快感が走り、詩乃は思わず吐息を漏らす。
しかし、不意に雄一が変調した。
呼吸が荒くなり、腰の動きがやたらと速く、雑になっていく。
「姉ちゃんごめん、俺もうっ……!」
雄一が絞り出すように言う。
詩乃は彼の限界を察した。
手を伸ばし、頬に触れる。
「いいよ。来て」
「うぐっ……!」
雄一は姉を抱き締め、ペニスを深くまで差し入れて絶頂した。
詩乃は抱き返し、彼の頭を撫でてやった。
「姉ちゃんっ……姉ちゃんっ」
雄一はうわごとのように言った。
何かに没頭しているような雰囲気。
まだ射精し続けているのだろうか。
詩乃は受け止めてやりながら、男性が女性の膣内奥深くまで挿入して射精し、妊娠させる過程を想像した。
(((ユウくんが将来奥さんと赤ちゃん作る時も、こうやって一番奥でイくんだろうな)))
その想像をしたとき、胸の内に少しの不快が沸き上がるのを感じた。
独占欲、嫉妬だ。
しかし詩乃自身はそれが何なのか理解できず、ただ受け流した。
不快はすぐに消えた。
「……はあーっ。姉ちゃん、ありがとう」
「もう大丈夫?」
雄一はペニスを引き抜いた。
コンドームに覆われたそれは、愛液と少しの血にまみれ、先端にはたっぷりと精液をたくわえていた。
詩乃は雄一が十分な快感を得られたのを悟り、少し安堵した。
雄一はコンドームをつまんで取り去る。
精液とカウパー腺液にまみれ、どろどろになったペニスが姿を現す。
「姉ちゃん……嫌じゃなかったらなんだけど」
雄一は少しけだるげに、しかし明確な欲望の滲む目で求める。
「また、咥えてもらってもいいかな」
「うん。いいよ」
詩乃は、脚を開いて座り込む雄一の股間に顔を寄せた。
横髪をかき上げて耳にかけると、精液のしずくを蓄えたペニスの先端に唇を添えて吸い取る。
ちゅっ、と水っぽい音が鳴る。
雄一は体を震わせた。
詩乃は少し得意になって、慣れないながらも積極的にフェラチオを始めた。
ペニスの裏筋をなめ上げる。
亀頭をアイスのようにぺろりと舐める。
そして最後には雄一のペニスを口に含み、自分の喉奥へ迎え入れるようにして深くまで咥え込んだ。
「ああ……すっげ」
雄一が声を漏らす。
詩乃は唇をすぼめ、ペニスをしごくようにして精液とカウパー腺液をなめとってやった。
口を離すと、唇とペニスとの間に粘液が糸を引く。
「あれっ。ユウくん」
詩乃は口元を拭ったあと、弟の股間を見た。
射精したことで軟化していたペニスは、すっかり勃起状態に戻っていた。
さっきのほんの1分ほどのフェラチオで。
「もう元気になったね。……私の口でするやつ、気持ちよかった感じかな」
詩乃は誘うようなセリフを発した。
無意識にさっきの嫉妬に影響され、雄一をより強く自分に引き付けようとする心理が働いていた。
「すげえ気持ちいい。いくらでも勃起しそう」
雄一はあけすけに感想を言った。
「姉ちゃん、もう1回入れていいかな。今度は座ってしたい」
「……うん。いいよ」
雄一は詩乃と向かい合い、彼女を自分の膝の上に座らせた。
対面座位の姿勢だ。
「持ち上げるね」
「あっ」
小柄な詩乃の脇の下をつかんで、ひょいと抱え上げる。
自分の股座で真上にいきり立っているペニスに詩乃の秘所をあてがい、ゆっくりと引き下ろしていく。
大きな亀頭がまた、ぬるりと詩乃の体内へ入り込んだ。
「あっ……あっ……ああ」
下から入り込んでくるペニスに膣をこじ開けられ、内側を成形しなおされながら、詩乃は微かに声を漏らす。
挿入する角度の問題なのか、感覚がさっきと違う。
亀頭が肉ひだをこすり、かき分けながら、入り込んでいくのを鮮明に感じる。
やがて、詩乃は完全に雄一の膝の上に座り込む形になった。
ペニスはちょうど先ほどと同じ8割まで、無理なく収まる姿勢だ。
「いいな、これ。寝ながらするよりくっつけて」
雄一は姉を抱き寄せ、自然な流れでキスをする。
彼は急速に女慣れしつつあった。
「動かすね。痛かったら言って」
雄一は詩乃の形のいい尻を掴み、持ち上げた。
詩乃は息が止まりそうになった。
雄一のペニスの"返し"、カリと呼ばれる部分が引き抜かれるとき、性感神経をえぐるような強烈な快感をもたらしていた。
膣の腹側、奥深くに、触られたくない部分があるのを詩乃は自覚した。
「ま、待って……! うう!」
彼女の言葉を聞かず、ペニスが再び突き入れられた。
亀頭が同じ箇所に戻ってきてしまう。
他の箇所ではなく、よりよって弱い箇所を押しつぶし、こすり上げていく。
「ユウくん、駄目! この座ってするやつ、駄目……!」
「気持ちいいんだ?」
雄一は詩乃の顔を覗き込んだ。
その表情にサディスティックな色が差す。
「俺、区別つくようになってきたかも。――姉ちゃんが本当に痛いときと、気持ちよくなってる時の区別」
そう言って、詩乃の体を持ち上げ、好き放題に上下させ始めた。
凶悪なペニスが肉ひだを逆撫でするように引っかき、押しつぶし、また引っかく。
そのたび詩乃の体には電流のような強烈な快感が走り、びくんと痙攣した。
「待って、本当に……駄目なとこなのっ……!」
詩乃は半ば反射的に体をもぎ離そうとした。
雄一の手が伸びて、その腰を捕まえて引き戻した。
それから詩乃がイかされるまでには1分とかからなかった。
抱き寄せられ、キスされ、性玩具のように軽々と持ち上げられて荒っぽく扱われただけで、詩乃はまた弟の腕の中で深いエクスタシーに追い込まれた。
明滅する視界。
回復しかけていた年長者としてのプライドがまた、念入りに粉々に破壊される。
「姉ちゃん、ティッシュ」
「うう」
雄一はティッシュを取り、姉の鼻水を拭ってやった。
意識を朦朧とさせる姉を見下ろし、満足感と征服感を覚える。
「姉ちゃん……まんこめっちゃ弱いな。弱点ばっかで可愛い」
しかし不意に、むらむらと独占欲が湧き上がった。
見下ろす眼差しがどんよりと淀む。
「――でも、今夜だけなんだよな。俺とセックスしてくれんの」
次回完結です。