気の強い女はホントにアナルが弱いか、金髪ツインテールのツンデレ(クソザコ)幼馴染で確かめてみた! 作:クリームパイ太郎
「おい、起きろ」
「うーん、あと5分……」
「朝じゃねぇよ」
こっちはいろいろ準備して、覚悟を持って尋ねてきたというのにこの有様とは。
俺の目の前で惰眠を貪っているのは10年以上の付き合いあるが幼馴染だ。
今日の部屋着は白のタンクトップにピンクのホットパンツか。
露出が多くて大変よろしい。
きっと俺に見せるためにこんな薄着をしているんだな。
感心、感心。
どれ、じっくりと観察してやろう。
寝顔は可愛い……と言いたいところだが、年頃の女子が晒していい顔ではないな。
大口開けて涎までたらしているし。
まぁ、そんな百年の恋も覚めてしまいそうな状態でも俺には関係ないがな。
コイツの容姿なんてどうでもいい……とまでは言わないが、俺の心中の大部分を占める要素としては大した大きさではない。
ただ、顔の良さを認めないわけじゃないけども。
親譲りの金髪を頭の両サイドで括って、ツインテールにしている。
子供っぽい髪型だ。
実際中身も子供っぽいが、似合っていないかといえば、そんなこともなく良く似合っていた。
顔は……控えめに言っても整っている。
おばさんというには若く見えすぎるコイツの母親が外国人だからなのか、ハーフ特有の良いとこ取りのような容姿だ。
普段はやたら怒りっぽく、常に眉を吊り上げているが、今は穏やかに下がって阿呆面を晒している。
小賢しく腕を組んでふんぞり返っていることが多いんだが、基本的にアホの子なので、目が離せないのだ。
身長は高くないが、スラっとしたスタイルは腰の位置が高く足が長い。
ウエストも引き締まっていて、小ぶりの尻も良い形だ。
残念ながら胸は控えめだが。
コイツの母親はあんなに大きいのに。
「もう、そんなところ触ったらダメよ……Zzz」
それにしても気持ちよさそうに寝ているな。
俺はおもむろに人差し指で幼馴染のほっぺたを突付いた。
すべすべで柔らかい。
「う、うぅん、そこはママにも見せたことないところよー……すぴー」
もうちょっと触っていたいところだが、今日は目的がある。
「おい、起きろって」
「あぁん、ダメよー。
ワタシ達まだ学生なんだから、そういうのは結婚してから……むにゃむにゃ」
「何言ってんだ、コイツ」
ホントに寝てるのか疑わしいが、毎朝こんな調子だ。
どんな夢を見ているかは分からんが、この阿呆丸出しの面からすると悪い夢ではなさそうだな。
まぁ、寝ていてくれたほうが都合が良い。
「一応起こしたからなー」
オレはバックパックを下ろして、中身を取り出した。
そこら辺のおもちゃ屋さん(意味深)で購入できる手枷だ。
「拘束していいか?」
「う~ん、Zzz……」
まぁ、返事ってことでいいだろう。後々の言い訳のため確認だけは取っておく。
用意してきた手枷で、大口開けて寝続ける幼馴染を手早く拘束した。
手枷から伸びた紐をベッドフレームに縛り付ける。
けっこうゴソゴソやっているんだが、コイツまだ起きないのか。
「そろそろ起きろー」
「むにゃむにゃ、もう、アンタのだからってそんなに飲ませないでよぉ」
俺の? なんだ?
「いい加減起きろって!」
結構乱暴に揺さぶっているのに、一向に起きる気配がない。
時間があれば寝顔を眺めていてもいいんだが、今日はやることが目白押しだ。
もう、面倒だ。
「おらっ!
さっさと目を覚ませ!」
ぱしぃっとオレは金髪娘のほっぺたを引っ叩いた。
「んぁ……」
ようやく薄っすらと瞼を開けて、オレの可愛い幼馴染が目を覚ました。
ここまでしないと起きないのだ。
大変心苦しいが、仕方がない。
そこまで強く叩いていないが、俺の手には柔らかなほっぺたを張ったとても良い感触……もとい、俺の心の痛みを表したピリピリとした感触が残っていた。
日本人ではありえない青い瞳がオレを認識して、優しく細められた。
「おはよー。
もう朝?」
「夜ですらねぇよ」
土曜日の昼下がりだ。
昼飯食ってからそのまま気持ちよくなって昼寝をしてたんだろうが、せっかくの休みが勿体ないだろうに。
まぁ、俺が来たからにはもう心配はいらない。
コイツ一人だと無駄にすごしてしまうだろうが、これから俺と有意義な時間をおくってもらうとしよう。
今日の俺は、一世一代の覚悟を決めてきたのだ!
ぼんやりしていた頭に血が巡っていったのか、柔らかな眼差しにいつもの力が戻ってくる。
「なんか、ほっぺたが熱い……
また叩いたわねー!」
噛みつかんばかりに歯を剥いて威嚇してくるが、まったく怖くない。
いつものことだ。
「オマエが起きないからだろうが」
「うー!
毎朝毎朝引っ叩かれる方の身にもなりなさいよー!」
「オマエも、俺が毎朝起こしに来てやってるんだからありがたく思えよ?
俺が起こしてやらなかったら毎日遅刻確定だぞ」
「あ、う、それは……」
さっきまでの勢いはどこへやら、金髪の頭を俯かせた。
「そ、それはそれでしょ!
女の子のほっぺたを叩くなんてどうかしてるわ!
アンタに叩かれすぎてワタシの顔が腫れ上がった上にアン◯ンマンみたいになって元に戻らくなったらアンタ責任取れるのっ?」
「そんなもん取るに決まってんだろうが」
「あ、そ、そうなんだ……」
急にしおらしくなって顔を赤くすると、もじもじと膝を擦り合わせて、金髪幼馴染は身体をくねらせていた。
ふむ、マゾかな?
まぁ、幼馴染がマゾだからと言っても、広い心で持って受け止めてやろうじゃないか。
色々と好都合だし。
「で、アンタは何しに来たわけ?
窓はきっちり鍵掛けてあるし。
どうやって入ってきたのよ?」
「どうってオマエ……
普通に玄関から入ってきたぞ。
おばさんにも挨拶したし。
2階で昼寝してるから勝手に入っていいとも言われたし」
「ママ……」
俺とコイツはまるで仕組まれたかのように、テンプレ幼馴染に必要な出来事が揃っている。
その一つが窓伝いでお互いの部屋を行き来できるという隣家だ。
ただ、最近はコイツの部屋への侵入を拒まれている。
態々、玄関から入っているのもコイツが屋根伝いで通ってこられる窓の鍵を閉めているからだし。
そのくせ俺の部屋の窓の鍵を締めておくとキレ散らかすし、全く困ったものだ。
コイツの着替えのタイミングで、何度も部屋に行ってしまったことが、そんなに恥ずかしかったんだろうか。
ちっ、色気づきやがって。
「あと、娘をよろしくって」
「ちょっと待ってー!?」
人差し指と中指の間に親指を差し込んだ形のハンドサインを出してくれたので、俺には何の気兼ねもなくなったわけだ。
「任せてくださいって快諾しといたぞ。
ありがたく思えよ?」
「きーっ!」
「後、オマエな?
飯食ってすぐ寝ると牛になるぞ。
もしくは豚」
「ぅきーっ!!」
先に猿になりそうだな。
頭から湯気でも出しそうなくらい激昂してるが、まるで怖くない。
「ならないもん!
アンタが毎度毎度言ってくるから、ちゃんとその日に摂ったカロリーはその日のうちに消費するようにしてるもん!」
「まぁ、オマエなら丸々と太っても可愛んだろうが」
「あ、え?
その、ありがと……」
「どういたしまして」
「じゃなくって!
アンタ、乙女の部屋を何だと思ってんのよっ!
思春期の男子が勝手に入っていい場所じゃないわ!
あ、ああ、アンタみたいのが部屋に入ったら、えっと、その……男臭くなっちゃう!
あ、でもアンタの匂いが嫌っていうわけじゃなくって、なんて言ったらいいか……
と、とにかくっ!
年頃の男女が一緒の部屋にいるとか何かあったらどうするつもり?」
「うるせぇ、よっ!」
「ひぎぃ!?」
ぎゃーぎゃーと喚き散らす金髪を、デコピンで黙らせた。
「~~~っ!!??」
目の端に涙をいっぱいに溜めて、悲鳴も上げられずに縮こまる。
泣きそうになるのを必死に堪える幼馴染は……うむ、可愛い!
「女の子の顔をまたぶったー!
絶対赤くなってる!
鏡、見なくてもわかる!
それくらい痛い!」
「確かに赤くなってるな」
全力でデコピンしたからな。
いつものことだが。
「もう!
毎日毎日!!
アンタ、デコピンしすぎっ!!」
オマエが阿呆なことばっかしてるせいなんだが。
「これでワタシのおでこに痣が残ったりしたらどうしてくれるのよ!?
顔の傷なんて一生モノよ!
アンタ責任取れるのっ?」
「そんなもん取るに決まってんだろうが」
「あ、そ、そうなんだ……」
この短時間で二度目のやり取りなんだが、コイツ大丈夫か?
鳥でさえ三歩歩くまでは忘れないのに。
コイツは寝転んでいるだけだぞ。
まぁ、チョロくて助かるが。
「そ、そんなことより、なによこれ!?
いつの間にか、手首に何か付けられるし!
手枷?
あ、あ、アンタ、こんなことしてワタシを……その、ど、どど、どうするつもりなの?」
ようやく本題に入れそうだ。
「あぁ、どうしても確かめなければならないことがあってだな」
「そ、そそ、そそそ、それとワタシを縛り付けるのとどんな関係があるってのよ?
まさか、このままワタシにえっちなことを……
ワタシとしては初めては、その……雰囲気を大事にしたいかな?
ちゃんと告白して、幼馴染を卒業してから、恋人同士になって、デートして、キスして、それからアンタの部屋とかで……
でもアンタが望むんだったらワタシとしては……」
最初こそ声を張り上げていた幼馴染だが、なんか尻切れトンボで、後半の方の言葉が聞き取れなかった。
まぁ、大したことは言ってないだろ。
「オマエはすぐ手が出るからな。
暴れたらいちいち取り押さえるの面倒だろ?」
その癖、運動神経が悪いので空振りしてすっ転ぶのだ。
「その前にワタシが暴れるようなことをすーるーなーっ!」
「まぁ、とりあえず聞いてくれ」
俺が静かに執り成すと、まずは様子を伺うことにしたのか、金髪の幼馴染は大人しくなった。
「俺達も高校生になっただろ?」
「そうね。
学園に受かるのはすごく大変だったわ」
「そうだな。
阿呆のオマエをどうにかこうにか合格させるのは骨が折れた」
「アホっていうなー!」
手枷から伸びた紐をぶんぶん振り回しながら、また騒ぎ始めた幼馴染に、俺はデコピンの構えを見せる。
すぐに静かになった。
「まぁ、オマエが阿呆なのは横に置いとくとしてだ。
無事オマエと一緒に学園へ入学して、最初の定期テストも終わった」
「うん。
テストも赤点は回避できた」
「俺のおかげでな」
「っ!」
「俺が勉強を見てやったんだからもうちょっと点数高くても良いもんなんだが、落第しなかっただけでも褒めてやろう。
ちなみに俺は学年2位だったぞ」
「いちいち言わなくたって、アンタが頭いいのは知ってるわよ!」
「幼馴染として鼻が高かろう?」
「く~~~っ!
べ、別に悔しくなんてないんだからね!」
コイツは放っておくと宿題をしないどころか、再現なく堕落していく。
そのせいか、俺がコイツの勉強の面倒をみなければならないと、いつの頃だったか一念発起し死ぬほどがんばったのだ。
「赤点だったらしばらくは毎日居残りで補習授業だ。
補習にならなくてよかったな?」
「うぅ、そりゃアンタのおかげなのはちゃんと判ってるし感謝もしてるけど」
「土曜日の昼下がりに阿呆面晒して昼寝もできなかっただろうな」
「アホ面っていうなー!
くぅ、わかったわよ!
ワタシの勉強を見てくれてありがとうございました!」
キッ、と睨みつけて礼を言われた。
別に礼なんて言わなくていいのに。オマエがまともに学園生活を送れるようにするのは俺の都合でやりたくてやっているんだし、義務みたいなもんだ。
「よしよし。
よく考えてみろよ?
補習授業も受けることなく、午睡を貪り、あまつさえこうして世話焼き幼馴染が遊びにきてるんだぞ。
オマエは恵まれているな?」
「うぅ、なんか恩着せがましい!
でも、毎日楽しいのは事実と言わざるを得ない。
デコピンされること以外は」
「しょうがないだろ?
躾みたいなもんだ」
また暴れだしそうな気配がしたけど、拘束しているせいか唇を噛み締めて睨みつけてくるだけだった。
「それで確かめたいことってなによ?
こ、これでもホントに感謝はしてるんだからね。
受験とかテストとか……毎日起こしてくれることとか。
だからさっさと言いなさいよ!」
なぜか頬を染めて、目の前の金髪幼馴染は俺から視線を逸らしながら言った。
「アタシに付き合えることだったらがんばるから」
「そうか!
ありがとう」
「ど、どういたしまして」
言質が取れてしまったことの喜びが大きすぎて、思わず幼馴染へと迫ってしまった。
俺の勢いに押されて幼馴染はたじろいでいたが、それくらい嬉しいのだ!
さすが生まれたときからの付き合いである。
俺が内容を伝えなくても以心伝心、最初に許可を出してくれるとは。
これで気兼ねなく、大手を振って、遠慮無用で目の前の幼馴染と一緒に確認できる!
「オマエって阿呆だけど気が強いだろ?」
「アホっていうなー!!」
またバタバタと暴れ始めたが、嬉しいのでデコピンは勘弁してやろう。
「オマエって気が強いだろ?」
「何度もいうなー!
うー、女の子に向かって直接言うことじゃないと思うけど。
まぁ、自覚もあるから頷いてあげるわ」
「だからな……」
一つ呼吸を挟む。
いくら幼馴染から許可を貰ったとはいえ、告げるには決意がいるのだ。
「気の強い女はホントにアナルが弱いか、確かめさせてくれ!」
つづく