※この作品はR-18です。

Wplaceのハワイみたいな島に漂流した『あなた』の物語   作:生牡蠣

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〇あなた
コトブキテレビで(非正規で)働く冴えない男性。
立場は弱く、職場では色々とひどい扱いを受けています。
家族とは疎遠。友人、恋人はおらず、ポケモンも所持していません。正真正銘独り身です。
唯一気軽に話せるのはスマホロトム位の寂しい奴です。


ビーチへ行こう!

 

『えぇ~!海で迷子になって仲間とはぐれた~!? それは大変だね…そうだ!こういう時はママを頼ろうッ!きっと力になってくれるよッ!!』

 

あなたの身の上を聞いたシャワーズは、あなたの手を取りながらそう励ました。

 

 

シャワーズから貰った食料で腹を満たしながら、彼女から何故海辺に倒れていたのかを聞かれた為、経緯について包み隠さずに答えた。

……まぁ、その際に『船が難破した』や『テレビ局の仕事で~』など言葉の意味自体が通じない事も多々あったが、おおむね正しく伝わっているのであなたは良しとした。

そんな話を、シャワーズは本当に親身になって聞いてくれており、彼女から『ママ』と呼ばれている人物に頼った方がよいと勧めらたあなたは今、彼女の後をついて歩いていた。

 

「ママはね~大きくて強くて優しい、みんなのママなんだよ~♪ そんなママがあたしは大好き! この前もね~……」

 

“フリッ♡” “フリッ♡”

 

そんな事を話しつつあなたの前を行くシャワーズ。……歩くたびにこちらを誘惑するように揺れ動くヒップが目に毒だとあなたは思った。

 

『………ご主人のエッチ』

 

そんなあなたの隣でスマホロトムがジト目で睨みつけて来る事にあなたは気が付いた。

そんな事はないと否定したい気持ちに駆られたが、実際にシャワーズのお尻に視線が釘付けになっていたのも事実な為あなたはぐぅの音も出ない。

しかし、このままスケベの烙印を押されてしまうのは流石に嫌だと思ったあなたはスマホロトムへシャワーズについて尋ね、気を逸らさせようと試みる。

 

『…ロトも信じられませんが、彼女はほぼ100%シャワーズだと思うロト。何度もポケモン判別アプリでスキャンして確認した結果だから間違いないロト』

 

あなたの質問にロトムは答えたが、その表情は明らかに納得いっていない様子であった。

それもその筈である。いくらアプリというシステムがシャワーズと判断しているとはいえ、自分たちが知っているシャワーズとは明らかに違うのだ。逆にすんなりと受け入れてしまう方が問題があるのではないかとあなたは思った。

 

『追求しようにもご主人の一般人用のスマホでは限界があるロト。これ以上は専門機関の調査が必要―――――』

 

「あっ!着いたよ2人ともー!!早く来てみなよー!!」

 

ロトムとそんな話をしていると、先行して進んでいたシャワーズが両腕を“ブンブンッ!”と振りながらあなた達を呼んだ。

どうやらこの話はここで終了な様だ。謎は全然解決していないが、とりあえずロトムからスケベの烙印を押される事は回避できたようなのでまずはヨシとしようとあなたは密かに胸を撫でおろし、シャワーズの元へと走り寄った。

 

 

“―――――ッ!?!?”

 

 

シャワーズの隣に立ち、その先の光景を見たあなたは息を飲む事となった。

 

『こ、これは…ッ!?』

 

あなたと同じ景色を見たのであろうロトムも驚愕に顔を歪ませている。

だが、その反応も当然だ。それくらいあなた達が見た景色は衝撃的であったのだから。

 

あなた達の見た景色。それはビーチであった。

透き通るくらいに澄んだ海、真っ白な砂浜、天高くそびえ生えるヤシの木…まるで有名リゾート地のような美しいビーチが広がっていたのだ。

だが、あなた達そんな光景に驚いたのではない。あなた達が驚いたのは、そのビーチに集った者たちの姿を確認したからだ。

 

“キャッ!キャッ!” “ワー!ワー!”

 

ビーチにはたくさんの人影が見えていた。

海を泳ぐもの、水の掛け合いをするもの、ビーチパラソルの下で休むもの、ビーチバレーをするもの……様々な者達がそれぞれ思う様に行動しているのが確認できる。そこまでは普通の事。ビーチではよく見る光景だ。

そう、普通の事なのだ。

 

 

―――――ビーチに集った人物たちがみな、シャワーズと同じように身体つきが人間に近いポケモンである事を除けば

 

 

 

 

 

 

「あっ、やっほーミミロップちゃん!どっかでママ見なかった?……あっち?分かった!ありがとね~! ん~?どうしたの、マスカーニャちゃん。…あ~後ろの子について?なんか迷子になっちゃったんだって。だからどうすればいいかこれからママに相談しに行くの!」

 

声をかけて来る人物たちに対し、シャワーズは親しそうに返答しながらビーチを進んでいく。その様子から周りの人物たちはみなシャワーズと親しい関係である事が察せられた。

そんな彼女とは対称的にあなたは居心地の悪さを感じながらシャワーズの後ろに続く。

居心地の悪い理由は明白。それは周りの目だ。まるで珍獣でも見るかのような物珍しそうな多くの視線をあなたは感じ、とてもむずむずして落ち着かない。よそ者の立場ゆえにその視線も仕方がないものだとは言え、あまり気持ちの良いものではなかったのだ。

 

そんな数多くの視線に囲まれながらも、あなたは周りを観察していた。

……やはり、先程遠目で確認した通り周りにいる人物たちの中に普通の人間はいない。みなポケモンであった。

ミミロップ、マスカーニャ、ガブリアス、グラエナ、アブソル…あなたも見覚えがあるポケモンたちがあなた達を取り囲んでいた。そして、そのポケモンたちもまたシャワーズと同じように人間の様な身体つきをしていた。

ミミロップやマスカーニャといった、元々が人間に近い見た目のポケモン達はまだいい。しかし、グラエナやアブソルといった4足歩行のポケモンやガブリアスといったドラゴン形態のポケモンですら人間の様な身体つきをしている。まるでポケモン達がそのまま人間になってしまった様な姿だ。

 

……それと、ついでに全員雌のポケモンである事にあなたは気が付いていた。

何故なら、全員シャワーズと同じように豊満なバストをお持ちであったからだ。

グラビアアイドルやフキヨセシティのジムリーダーも顔負けのスタイルで、格好も何故かビキニや競泳水着といったいやらしいものが多い。

あなたはこの状況に混乱しながらも、股間を庇う様に前かがみで歩く。いつでも脳は正直なのだ。

 

『は、はわわ…あっちも、こっちも、みんなポケモンロトぉ!?本当にここはどうなってるロト!?!?』

 

あなたは、またいやらしい目で見ている事をロトムに咎められると思ったが、ロトムはロトムでシャワーズと同じように周りのポケモンをスキャンした結果が信じられずに右往左往飛びまわっている。どうやらあなたはスケベの烙印を押される事を回避した様だ。

 

「えっと…みんなの話からすると……多分、ここかな?」

 

そんな事を考えていた時であった。前を歩いていたシャワーズが立ち止まり、そう呟いた。

その言葉に合わせてあなたは視線を前に向ける。視線の先は…海であった。

何処までも果てしなく続く海。遠くには島の影も船も見当たらない。本当に何もない水平線の景色が広がっていた。

 

あなたは疑問に思う。ここにはママと呼ばれる存在を探しに来たはずだが、何もないではないか。もしかして、からかわれていたのだろうか。と。

しかし、そんなあなたの疑問はすぐに解決する事となる。

 

「ちょっと待っててね。今、ママを呼んでみるから…」

 

あなたへと振り返ったシャワーズがそう言葉を紡いだ。

そしてその後“スウゥゥ…”大きく息を吸い―――――

 

 

 

 

 

「ママああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

―――――海へと向かって大きく叫んだ。

 

突然の大声にあなたは驚き、そのまま固まってしまう。

そしてそのまま1秒、2秒と時間が経つ……しかし、いくら待っても目の前の景色には変化は見られなかった。

やはりからかわれているのか?―――――そうあなたが思った瞬間であった。

 

 

 

“ザッッッパアアァァァァァァァァンッ!!!”

 

突如、海が盛り上がり、あなたの目の前に巨大な水の山がそびえ立った。

海が持ち上がった衝撃で大量の海水が雨となってあなたに襲い掛かり、あなたは思わず目を閉じる。

『い、いったい何事ロトぉ!?』と隣からロトムの声が聞こえる。そんな事、自分が聞きたいくらいだとあなたは強く思った。本当に何が起こったのだろうかとあなたの頭の中は『?』でいっぱいになっていた。

 

「あらあら~私を呼んだのはシャワーズちゃんだったのね~。何かご用事かしら~?」

 

あなたが水しぶきに耐えていると、ふいに頭上から優しそうな声が聞こえてきた。

シャワーズや先程彼女に声をかけてきた他のポケモン達とは違う、聞いたことのない声だ。

また新たな何者かが現れたのかと思いつつ、あなたは水しぶきが止んだタイミングで目を開ける。

すると、あなたの目の前には大きな丸い塊が2つ並んでいる光景が目に映った。

『はて、これは何だろうか?』とあなたは思う。こんな大きな丸い塊、今までの人生で見たことはない。状況が飲み込めないあなたは自然とその2つの塊を観察していた。

 

……いくら観察しても、真っ白な丸い塊。それしか感想が出て来ない見た目だ。変わったところなぞ、塊の中心に何故か大きめの貝殻がくっ付いていることくらいであろうか。

2つの塊は地に着いた部分が不自然に凹んでおり、触れば柔らかいのであろうことが分かる。そして、この塊をよく見ると、まるで呼吸をしているかのように動いている事が分かった。

つまり、この塊は生きているという事なのだろうか?これがシャワーズの言う「ママ」という存在なのだろうかとあなたは考えていた。

 

「…あらぁ? シャワーズちゃん、この子は……?」

 

「うん、この子ね、海で迷子になっちゃったみたいなの。だからどうしたらこの子が元の場所に帰れるのかママに相談しようと思って連れてきたの~。……ん~?どうしたの、さっきからママのおっぱいばかり見て。ママの顔は上(・)だよ?」

 

「まぁ…こんなおばさんのおっぱいなんて見ても面白くないでしょうに////」

 

あなたが呆然と塊を見ているとシャワーズ声をかけてきた。

上。その言葉を聞いたあなたの首は自然と上へと向いていき――――

 

“―――――ッ!?!?”

 

あなたは驚きのあまり言葉を失った。

シャワーズの言う通りだった。あなたの頭上には顔があった。

人間とは違う長い顔で、顔の先端にはピンクの丸い鼻。

その目は海の様に透き通っており、まるで海の神と対峙しているかという錯覚を覚えてしまうくらいに美しかった。

そして頭には瞳と同じくらいに美しい水色の長い毛。その毛を真珠の様なもので一まとめにし、おしゃれの為か☆型のアクセサリーまで見える。

あなたは咄嗟に何処かの地方に伝わる人魚の姿を連想した。しかし、その存在は人魚ではない―――ポケモンだ。

 

『あ、アシレーヌ…ッ!?』

 

あなたの代わりにロトムがその名を呟いた。

アシレーヌ。別名:ソリストポケモン

その可憐な姿と美しい歌声で聞くものを癒し、時にそれを武器として戦うポケモンだ。

歌姫の異名を持つポケモンで、歌手として活動させているトレーナーも少なくはなくメディアでも度々取り上げられており、あなたとしてもなじみ深い方のポケモンであった。

 

どうやらあなたが今まで『ママ』だと思って見ていた丸い塊は、アシレーヌの巨大な胸であった様だ。

だが、勘違いするのも無理はない。何故ならあれだけを見て…いや、こうして顔を確認した今でも相手がアシレーヌである事が飲み込めないからだ。

相手が大きすぎて全体は見通せないがシャワーズとは違い、身体つきはあなたが知っているアシレーヌのものである。だが、明らかに目の前の存在はあなたが知っているアシレーヌとは違う。

デカい。とにかくデカいのだ。

あなたの知るアシレーヌは、精々成人男性程の大きさである。だが、目の前のアシレーヌは成人男性どころか、もはや山と呼べるサイズである。

あなたは以前、仕事でガラル地方へ行った際にダイマックスというポケモンが巨大化する現象を見たことがあったが、目の前のアシレーヌはまさにそれだ。ダイマックスをしてしまったアシレーヌと言われればあなたは疑う事はないだろうと思った。

 

「うふふっ♪緊張しなくていいわよ、小さなお客さん。私はアシレーヌ。このエロ―ラ地方の……代表者?の様な事をしております。以後お見知りおきを」

 

「そして、ここに住んでるあたし達のママなのっ!」

 

あまりの事に動けないでいるあなたを落ち着かせるようにアシレーヌが語り掛けてきた。その優し気な声色に、あなたは不思議と安らぎを覚えた。……なるほど、この落ち着くような声アシレーヌ特有のものだと鳴き声を聞いたことがあるあなたは感じた。

少しだけ落ち着きを取り戻したあなたはアシレーヌに向かって会釈する。

 

「はい、よく出来ました♪ あいさつの出来る子はいい子の証拠ですよ~。……それで、この子たちが元に居た場所に帰れるようお手伝いして欲しいんですよね?」

 

「そうなのっ!きっとこの子の仲間も心配しているだろうから…」

 

『ご主人…』

 

仲間。その言葉を聞いた時、あなたは少し胸がチクりとした。

心配か……今まであの職場で働いた経験からして、心配などしてはないだろうなとあなたは確信する。

職場だけではない。特に親しい友人も恋人もあなたにはいない。心配してくれる人間など、おそらくいないのだろうとあなたは思った。

 

「確かに、それは大変ですね。よしっ!私がなんとかしましょう!!その為には、まずあなたが何のポケモンか調べる必要がありますね」

 

そんなあなたの心情など知る由もないアシレーヌは力強い言葉で元気づけてきた。

そしてアシレーヌはあなたの事をじっくり観察するように見つめて来る。

 

「ふむ…尻尾もない、大きな耳もない、エラも羽も、身体にあまり特徴がありませんわね。それに、私達の様に胸も大きくないようですし…それに、この匂い……もしかしてッ!…いや、そんなまさか……」

 

アシレーヌはあなたは見ながら小声で何かを呟く。その表情は何処か険しいものがあるとあなたは感じていた。

そんな時間が続き、悩んだ末にアシレーヌが口を開いた。

 

 

 

 

 

「あなたは……人間ですか?」

 

 




〇あなたの漂流メモ② ~ビーチ~
1年中真夏の様な気候のエロ―ラ地方にとって、ビーチは最高の避暑地であり一番賑やかな場所です。
いつ、どんな時間帯に行っても水着のポケモン達で溢れており、一緒に遊ぶのもヨシ!いやらしい目で見るのもヨシ!見抜きするのもヨシ!!の最高のスポットですです。


書いてる分には楽しいんだけど、なんかあんまり受けてなくて悲しい……
やっぱりポケ獣人はまだ受け入れられないのか、それとも私の実力不足か…多分後者だわ(確信)
正式名は分からないけど、ポケモンを人間の身体にしてエッチにしたイラストはシブにいっぱいあるから調べてみて欲しい。最初は受け付けないかもだけど、段々と受け入れられるさ…(経験談)

Wplaceは最近過疎気味な気がして悲しい…もっと盛り上がってくれないとエッチなポケモンちゃん達が増えないから盛り上がれ…生き返れ…!


ここまでご拝読ありがとうございました
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