※この作品はR-18です。

3分後   作:すりーみにっつ

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エジーニャによる爆殺作戦以後、マガッヒは姿を現さなくなった。
数年もすれば、誰も話題に出さなくなる。
それから18年の時がたった。

エジーニャはコールマの旧領に引き取られ、エジーニャの子は王都から離れた地方で育った。
エジーニャの子、アーチェラ17歳。
教会が運営する高等学校の4年生。





3分後のアーチェラ

「ねぇー、ママぁ!冒険者ギルドのバイトやっていいでしょー!」

「だめったらだめ!あんなとこ反社の巣窟に決まってるでしょ。」

「古ーぃ!ママ!今は冒険者ギルドって明るい場所になってんだよ。」

「だめです!ママは絶対反対です。」

 

エジーニャは夕餉の支度をしながらアーチェラにアレはダメ、これはダメと毎日毎日言わなければならない。

 

学校から帰ってきても一向に勉強せずにカバンを玄関に放り投げて遊びに行き、帰ってきたと思えば晩御飯はなにか、バイトはさせろ、司祭にカッコいい人がいるけどアタックしたらフラれただの、あれこれと騒がしい。

 

「コールマじいじんとこ遊びに行っていいー」

「だめです!ご迷惑でしょ!」

「だってもう老い先短いんだし、孫娘が肩たたきに行くんだよー」

「お小遣いほしいだけでしょ!」

 

コールマ卿は御年88歳。政庁での仕事は失脚で引退して18年となる。

息子は政庁勤めであるため、旧領の経営は孫に譲り、今は自らの荘園の農作業がもっぱらの日課。

 

その孫が45歳だから、アーチェラはひ孫か玄孫に近い。

「コールマじいじ、アーチェラのことラブだし、いいじゃん。お小遣いもらってあげるのもじいじ孝行だよー」

 

アーチェラが母親に似たのはごわごわで深緑の髪の毛だけで、痣はない。

痣や後天的な欠損を除けばアーチェラは母親そっくりで、じつに愛くるしく、美人の部類だ。

エジーニャもつつがなく生まれ育てばきっと美女の部類だったのだろう。

 

ある日、エジーニャは帰宅して「私、大司教なる。」と宣言した。

お茶を飲んでいたエジーニャは噴き出す。

「なんでまた。それにちょっと難しいんじゃないの・・・?

 学校の先生はなんて言ってるの。」

「その学校の先生がすっげ、かっけーの。昔、司教だったんだって。」

「なんて先生だっけ?」

「オ-サリー先生。先生、昔は大司教になりたくて頑張ってたけど、ある日ばかばかしくなってやめたんだって。」

 

エジーニャは腕組みして考える。

「う~ん。憧れる先生が昔、大司教を目指してたけどばかばかしくてやめた元司教なんでしょ。なんでそれでアンタが大司教を目指すわけ?」

「わかんない?普通わかるよね。」

「もしかしてこれなんかなぞなぞ?」

「ちがくてー!オ-サリー先生がカッコいいの。その先生のカタキうつってわけ!」

「カタキ?」

 

「先生が老後ね、大司教になった私に祝福されるの。ほら、最強じゃん。

 ばかばかしくてやめたっていっても、きっと憧れてたにきまってっし。

 そこでカワイイ教え子大司教に祝福されるってもう芝居のサビでしょ。」

「はいはい、そんじゃまずはカバンの中から教科書だしてお勉強ね。」

「え、そこは信仰心とかで出世するんじゃないの。」

エジーニャはまた腕組みしてしまった。

 

ある日、アーチェラは帰ってくるなりお茶を飲んでいるエジーニャの背中に抱き着いてしくしく泣きだした。

「あらあら、17歳にもなって、どうしたの。甘えん坊?」

「これ、シリアスな話なんだけどね。

 隣の教区の知り合いの知り合いの女の子がさ、殺されて運河に浮かんでたんだって。」

 エジーニャはそういえば公民会館の張り紙の注意にそういう事件があったと見た気がした。

「それでね、その、アレ。その子さ。あれ、ほら、なんていうか。」

 エジーニャは察した。

「お尻をね、その、乱暴されてて。背中をいっぱいナイフか何かで刺されてね、死んでたって。」

「ひどい奴がいたもんだね。」

「パパじゃないの!?」

エジーニャはお茶を噴き出した。

 

「 ぜ っ た い に ち が い ま す。 」

「ママ!かばっちゃだめだよ!パパ、レイプ魔だったんでしょ!生きてるか死んでるかもわかんないって!」

 

エジーニャは頭をかかえながら説明した。

「まずね、前提として、パパは悪人でレイプ魔でした。なにがどうであろうとそこは動きません。

 

 でも、結構フェチっていうの?こだわりがすごくて、その、どっちかっていうと、悪いっぽい大人の若い女性ばかり狙ってて、それでひどいことはするのはするけど、いちおうヤバいケガとかはさせないし、いやちょっとお尻は痛いけど、なにがどうで痛かったかはいわないけど!

 

 そんでね、絶対女の人を殺したりはしないよ。(死ぬよりひどい目にあった人はいるけど、ややこしくなるから言わない。)

 

 だから、パパを擁護しようとかって気はないけど、その殺されちゃった子とパパは関係ないのよ。」

「ふうん。そうなんだ。」

 アーチェラは安心したのか、自分の部屋に戻っていった。

 

部屋でベッドに寝転んでアーチェラはいろいろ考えた。

私って犯罪者の娘なんだよなー

コールマじいじがいろいろかばってくれたから平和に生きてられるけど、そうじゃなかったら、きっと毎日石を投げられてたんだろうなー

 

 

ある日の学校の帰り、友達と歩いていたら立派な貴族が供を連れて歩いているのと出くわした。

友達と並んで道で礼をするとその貴族は立ち止まり、アーチェラと友達に話しかけてきた。

 

「君たちはここの生徒かね。」「私は王都から用事でここに来たのだけどね。」

「はい。」

貴族はしばらくなにか考え事をしてから二人の頭に手をあてた。

アーチェラは「ハァ、ありえないんですけど!」と思ったが、その貴族がかなりのイケオジだったので「まあ、ありえるかな。」と納得した。

 

アーチェラの友人フライゼが貴族に尋ねた。

「あの・・・この手はどうされたのでしょうか・・・」

ああ、すまないと貴族は手を引っ込めた。

 

「あなたたち!」

オーサリー先生が血相を変えて駆けつけてきた。

オーサリー先生は二人の生徒と貴族をかわるがわる見るや、笑顔になった。

「おひさしぶりですこと。」

貴族「こちらこそ。先生こそ昔と寸分たがわぬ美貌。若々しくいらっしゃる。私のほうは、もうさっぱり。」

貴族は白髪まじりの頭をかいた。

 

アーチェラも心の中で、うんうん!そうでしょそうでしょ!このイケオジ見る目あるじゃん!と飛び跳ねて大賛成していた。

 

オーサリーは44歳。年の割に、ではなく実に若く美しい。

その昔は「女神」と呼ばれていたのだ。アーチェラはわがことのように誇らしかった。

 

それだけ美しかったのだ。このイケオジ貴族と昔付き合っていたとか、言い寄られたけど、手ひどくフッてやったとか、もしくはフラれたとか、なんかそんなわくわくするストーリーがあったのかもしれない。

あ、ひょっとして一夜をともにしたことがあったりして・・・

と、妄想し、とたん赤面してしまった。

 

貴族「先生の生徒さんですね。実に利発だ。失礼して、頭をなでさせていただいた。ぶしつけに申し訳ないね、お嬢さんがた。」

アーチェラもフライゼもイケオジ無罪で逆にありがとうございました、と礼を言った。

 

貴族「そうそう、最近物騒ですからね。こないだも」

オーサリーが顔を一瞬露骨にしかめた。

貴族が横目でそれをみて微笑んだ。

 

「生徒たちは"私"が守ります。」オーサリーが微笑む。

「そうですか。ならここは大丈夫でしょう。きっと。ええ、そうに違いない。"僕"は久しぶりに、オーサリー先生とお食事でもとおもいまして。」

「ええ、喜んで。スープを飲んでから、3日後でいかがでしょうか。」

「ああ、やはり先生は話が早い。最近のスープは2日でもよいものがあるとか。そうそう、そこのお嬢さんおふたり。」

アーチェラもフライゼも褒められるのかとどきどきした。

「色合いがすばらしかったですね。実に色鮮やかだった。何色かというと」

オーサリーが貴族の言葉を遮る。

「そうですね、スープ。2杯ほど飲んで1日でいかが。」

オーサリーが魅力的なウインクを貴族に飛ばした。

 

アーチェラとフライゼは確信した。

「二人は元恋人同士だ!!生徒の前で、意味深な、二人だけの合言葉でデートの約束つけてる!大人だ、大人のラブだぁー!!」

 

アーチェラとフライゼは帰路、興奮しながらオーサリー先生と貴族のラブストーリー妄想を語り合った。

が、フライゼが気づいた。あれ、オーサリー先生結婚されてなかったっけ?

アーチェラ「そうだった!不倫だ!大人だ!」

フライゼ「なんだっけ、先生のもともとの名前。」

アーチェラ「今がファセナ=オーサリー。結婚前がファセナ=テンポータ」

 

アーチェラは大人の色恋沙汰を目の前にしてわくわくが止まらなかった。

あの美形の貴族。なんてったっけ。最後に自己紹介が遅れましたとか言って名前言ってたな。

あの額の傷がイケオジ度を高めてる貴族。ええと

フライゼが言った。「ダスラン卿!」

アーチェラ「そう!ダスランさん!」

 

翌日、オーサリー先生とフライゼの全裸死体が運河に浮かんだ。

二人とも背中をめった刺しにされ、肛門がひどい裂傷であったという。

 

アーチェラは二人の葬儀に行き、ダスラン卿と再会した。

その後、寝込み、起きては吐いた。泣いて暮らし三日が過ぎた。

すっかりやせたアーチェラは「よし!」とベッドから起きた。

エジーニャが心配して部屋にやってきた。

「もう大丈夫なの。」

「うん、ママ。いつまでもこうしてられない。大司教になる!」

と言ってアーチェラはまた大粒の涙をこぼした。

 

それからアーチェラは頑張って学校に行き、生活を以前にもどした。

親友がいなくなってぽっかりと心に穴が開いた。

もう先生もいない。でも悲しんでばかりはいられない。

 

ある日、学校の帰りに一人、運河に立ち寄った。

夕暮れ時の運河は誰もいない。

道端で摘んだ花を二輪、運河に手向けた。

花は運河の水面にいつまでも揺れ、夕日の反射の中を漂った。

 

運河の倉庫に太陽が隠れ、闇のとばりがおりてきた。

アーチェラはそろそろ帰るか、と腰を上げる。

マジに治安わるいからなー

 

その時、何かを感じてしゃがんだ。

しゃがんだ拍子に頭の上をなにかがかすめた。

ヤバいと直感してアーチェラはころがってそこを離れて立ち上がった。

 

風体の悪い男が一人、手に棍棒を持っていた。今先ほど頭をかすめたのは棍棒だ。

ヤベっしょ!殺される!

男「おとなしくついてこい。」

 

3分後

 

豊満な体になったアーチェラが男の上で飛び跳ねて苦しめていた。

男は「もうイキたくねえ!」と命乞いしている。

 

少しさかのぼる。

男にすごまれた直後のこと。

アーチェラに無限の怒りがわいた。怒って怒って怒って

頭に血が上り、腹が無性に立った。

先生と親友を殺したのはこいつじゃないか。

 

男が襲い掛かってきた。

しかし不思議と男の動きはのろかった。

自分の体がおかしいことに気づいた。

胸が張り、腰がくびれ、背が伸びた。

なんだかエロい気分になる。

目の前の男を吸いつくしたくなってくる。

 

「犯せ」

 

え!?

アーチェラの脳内に言葉が響いた。

 

そこからアーチェラの動きは常軌を逸していた。

動きののろい男の服を剝き、体を徹底的に愛撫し、アーチェラは全身を使って男を犯した。

女でも男をレイプできるんだ!

と、メタな思考がびっくりしていた。

男は15度目の射精をアーチェラに強要され、悲鳴を上げる。

結局26回目の射精で男は気絶した。見ればがりがりにやせ細っていた。

 

気づくとアーチェラの体は元に戻っていた。

は!

自分のまたぐらを見る。

いわゆるスマタだった。

アーチェラ「せーーーーーふぅ・・・」

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