全39話(閑話2話をいれたら41話)にわたる、私の妄想話におつきあいくださりありがとうございました。
最初は1話完結、即落ち二コマ凌辱尊厳崩壊アナルビーズ責め無様美女をやりたくて書いていたのですが、それだけじゃ面白くないと思って、世界観などをおまけでちょっとずつつけ足していたら、凌辱話に途中から飽きてしまい、だんだんとおまけで書いていた世界観に比重が寄って行ってしまいました。
世界観は最初に作りこんだとかはなくて、その都度その都度適当に書いていて、最低限の整合性だけつけるようにしていたんですが、設定がたまっていくにつれ、整合性をつけるのがひと苦労となっていき、でもそれがストーリーを生み、だんだん楽しくなっていきました。
今後は本編終了と言うことで、需要があるかはわかりませんが、作者による1話からの振り返りと、連載をしているうちに固まった(後付け)設定をしばし書いていきます。
第1話 3分後のナゼリハ
マチハバは貴族連合国家で、大貴族~小貴族のグラデーションはあれ、それぞれの規模に応じてある程度の自治が許されています。
ナゼリハのニージャ家は王室の譜代で、古い貴族です。ツーリカルの大森林地帯はその大半がニージャ家領で、統治は全面的に任されています。
林業や狩猟が盛んであるけれど、食い詰め者たちがあちこちにアジトを作って隠れ住むので、その治安を守るのは一苦労です。
また、無力で被害者に見える各地の集落、村落も、状況次第では野盗に変わる蛮性をもっています。
そういった地域をまかされているため、自然、統治は苛烈となり、ナゼリハのような管理官もまま生まれるというわけです。
しかしながらナゼリハの時代は、マチハバの食料生産力が向上して久しく、昔のように荒れた時代ではないため、治安は比較的よくなっていました。
ところが先代、いや先々代時代の苛烈な統治の気風をしこまれたナゼリハが、苛政を森林地帯に課し、恨まれていました。
ナゼリハは長生きをしていた曾祖父、祖父たちの蛮風の薫陶を受けて育ったため、強い影響を受けていたのです。
少女時代は快活で明るかったのですが、その朗らかさは次第に虐を頼みとする性格になっていきます。
頼りにならないと祖父や両親になかば見限られた兄弟達と違い、筋が良かったナゼリハは弓馬を仕込まれ、めきめき上達していきました。狩猟にかかせない猟犬訓練は彼女の最大の得意分野で、人犬一体の狩猟の腕はマチハバ中央にも名が轟くほどでした。
ナゼリハは国家が安定期に向かう過渡期に現れた前世代然とした武人で、浮浪者と出くわさなかったとしても早晩退場する運命の女性ではありました。
第2話 3分後のヒューリ
マチハバには様々な権力組織が乱立しており、冒険者ギルドはその一角をなしています。
メタな話をすると、この世界はいわゆるファンタジー世界で、劇中出てきませんがエルフやドワーフなどの「亜人」もいました。
過去形なのは人類が滅ぼしたからです。
人類はその繁殖力と適応力で世界に点在する亜人たちを圧倒し、絶滅させます。
亜人だけではなく、人類に有害な魔物もどんどん絶滅に追いやります。
その原動力となったのが冒険者達です。
人類同士のトラブルは国家組織の持つ軍や警察組織が対応しますが、魔物や亜人とのトラブルはリソースの限界からおおくは手が回らず、その隙間をうめたのが、いわゆる冒険者でした。
この世界の自然科学である密科が発達する以前では個人の戦闘力が世界に存在するあらゆる武力のうち少なくない割合を持っていました。
なにせ鍛錬次第では魔術で巨大な爆発を起こしたり、空間を操作できたりするわけですから。
冒険者たちはそういった実力はありながら社会から阻害された者たちの吹き溜まりとなり、食いぶちのためにトラブルを解決していくうちに、結果的に人類の生存域を広げていきます。
そのうち国家はこの危険な武力集団を抑える必要に駆られますが、冒険者たちはならず者とはいえ、ギルドを形成し、一定の政治勢力でもあったため、勢力は均衡していました。
ですが、密科の発達で個人の戦闘力の割合が低下していったことと、亜人や魔物がいなくなったことで冒険者たちの需要もまた低下していきます。
その勢力均衡がだんだん国家側に傾き、退潮していたのがヒューリの時代です。
ナゼリハ同様、ヒューリ達もまた、浮浪者と遭遇せずとも、遠からず社会からは退場を強いられていたと思われます。
第3話 3分後のエーレカ
貴族連合国家のマチハバですが、王家と最有力貴族たちはこのままの体制では再び内乱時代に戻ってしまうと危惧していました。それゆえ、彼らは長い時間をかけ、特定の有力貴族以外の貴族の解体を進めていきます。
エーレカのチャルカッシャ家は規模としては中級貴族ですが、王政扶翼貴族の最先鋒で、武闘派として名高い一族です。
古く王政に仕え、忠臣を輩出してきました。
エーレカは若く美しく、武芸に秀でていたため見栄えが良かった。
ゆえにチャルカッシャ家としては彼女を貴族界に売り出し、家名を高めようとします。
エーレカは賢さと若さ、そして未熟ゆえの驕慢をもっています。
王政が進める中央集権化についても理解しています。
オールスへの使者は王命で様々な貴族の領地を横断する。その意味をエーレカはよく理解していました。
その道中であえて専横に振舞うことも、彼女の任務理解の一つです。
他領の子供の命など、権威により弱小貴族に強く出て王政の絶対を見せつけるための小道具にすぎなかった。
それがエーレカの命取りとなりました。
トムルスはエーレカの若さゆえの未熟をよく補佐しましたが、超越者の前に敗退します。
第4話 3分後のリミリエラ
徴税は国権の要であり、時代が下るにつれ、貴族の一部の所領以外、そのほとんどは王政が行い、国庫を潤します。
徴税任務はリミリエラの一族タクスペイ家が代々担っていました。
その権限は昔は強大でしたが、時代が下るにつれ、さまざまな足枷がついていき、リミリエラの時代にはただの取り立て屋となっています。
それが他の貴族たちがタクスペイ家に取って代わろうとしない理由でもあります。
徴税はとにかく手間のかかる任務で、それほどの権限はない物の、タクスペイ家は代々徴税実務を受け継ぎ、泥臭い下働きをこなします。
リミリエラは若いころから父の傍につき、徴税業務に精通しますが、本編である通り、その情熱は自身の身体コンプレックスから来ています。
税を取り立てられる民衆はただの弱者ではありません。
彼らもまた、法やその運用、貴族間の力関係などを利用し、税逃れをあの手この手で画策します。
リミリエラが被害にあった村落は、そういう意味では百戦錬磨の悪知恵の働く村長たちがおさめる村でもありました。
被辱後のリミリエラが村で静養し、村娘たちと懇意になったのも、人情がはたらいたからばかりではないということですね。
第5話 3分後のファセナ
期せずして、この「3分後」で重要人物となったファセナさんの回です。
マチハバに乱立する権力組織の最大の一角が教会です。
国内人口の7~8割が国教会の信徒であり、王室もこの国教に帰依しています。
無論のこと、強大な影響力を持つわけですが、これも時代が下るにつれ、教会の影響力はだんだんと低下していきます。
幾多の宗教を発端とする戦争、世俗権力の国家間の野合による宗教権力の相対化などを経て、いまなお影響力はあるものの、以前のように王権に介入したり、単独で戦争を起こしたりする力はすでにありません。
宗教と言っても、人間の組織であれば、その根本は他の権力と何ら変わるところはなく、むしろ世間からの通俗的な評価「聖職者は聖人君子である」を良くも悪くも利用し、より悪質な面すらあります。
ファセナはそういった宗教界のサラブレッドです。
父母ともに有力聖職者。本人の能力も高い。容姿も秀でている。そして何よりその野心の高さは彼女の魅力を嫌がおうにも高めます。
神を信じていたのは教会勤めをするまで。それ以降は社会の仕組をしり、神の存在は便宜と割り切るようになります。
再び神に祈ったは浮浪者と出会ってから・・・
第6話 3分後のミエルハ
特にこの回で世界設定的なものはありません。
この回は浮浪者とコールマが接近し、マチハバの公権力がついに浮浪者の脅威をコールマを通じて認識する回ですね。
正直、このへんから凌辱は飽きてきました。
あと、マチハバとオールスの関係なども、おまけでちょっと書いていた設定がたまってきたので、そっちも消化したくなってきました。
いかに創作と言えども、凌辱されひどい目にあった女性たちがそのままなのは、どうにも寝覚めが悪いため、それなりの救済を毎度考えています。
あくまで物語上のバランスとしての救済であり、現実世界で本物の性暴力を受けた女性達が、この物語でみられる創作上の救済で本当に救われるとか、そういうことではないため、前もって言っておきます。現実と創作はあくまで全く別物ですね。
で、それを前提にすると、ミエルハはまあ、なんだかんだ無罪釈放。ナズラスと生活を共にできたからヨシ!としても、姪っ子さんがかわいそうなことだったなと。
彼女は端役だったため、救済から外れてしまいました。
ごめんね、サージェナ(いま命名)
第7話 3分後のアルザリ
今までは3分後にやられるのは女の護衛でしたが、今回はパターンを崩して熊さんをやっつけました。
そうです。もう凌辱パターンに作者が飽きたのです。
くずすついでに、そろそろ百合も入れてきたくなったのです。
もともと閑話でも書いたように、AIの倫理観の限界探りで書かせた凌辱小説があまりにも文章下手で「ええい貸せ、凌辱小説はこうやるんだ!(書いたことないが)」と書き始めたのがこの「3分後」
プロンプトをいくらいじってもちょっと複雑な話になると、筋が混乱するし、装飾語過多でくどいくどい。
同じ言葉を多用するから読んでて食傷が先に来る。
アルザリとエリケを山小屋にひっこめてクマに襲わせて、浮浪者が熊を殺してアルザリを襲う。しかし虐げられていたエリケが勇気を振り絞って及ばすながらアルザリを救うために行動する。そこで救済と苦肉の策の百合が入り、朝日が差し込む出来すぎエンド。
AIに書かせられる気がしないので、ついに自分で書いたのがこれです。
いままでのは粗筋だけ書いてAIが出力してきたものを私が書き直して(7~8割)ほぼ別の作品となったものを投稿していましたが、今作以降は一切AIを使ってません。
話を戻して
百合、いいですね。
さすがの浮浪者も百合の間には挟まれませんでした。
第8話 3分後のケーネット
個人的に一番好きな話。
肉体的な凌辱は当然精神的なショックを伴うのですが、それが主体ではありませんでした。
そう、パターンに飽きたのです。
なにか新機軸が欲しい。精神的な凌辱、これだよ読者(作者)が求めていたのは!というわけで、ケーネットさんには精神的に、浮浪者によらず心をおらせてもらいました。
そのために出てきた童貞少年兵
彼はこの回では、単にケーネットさんの心を最終的にへしおる気高い存在ってだけでしたが、それじゃ物足りなかったので、続きも書きました。
それはさておき、久々に世界設定です。
マチハバの隣国オールスは6個の有力王族連合で、その中の最有力王族が皇帝を名乗っています。マチハバとは違い、密科よりも魔術に重点を置くほか、いわゆる人権的な概念がマチハバとは異質なため、人間の体を魔術(密科も一部利用)で改造して強力個体による軍隊を作ったりもしています。
魔術とその運用に長けた貴族をオールスでは魔導貴族とカテゴライズし、優遇をしています。
ケーネットはその一族に連なり、その中でも白眉でした。
もともと、傾向として女性に魔術の才が顕現しやすいこともあり、この世界では有力術者に女性が目立ちます。
幼少から魔導貴族の軍人として鍛錬を積んだ彼女は平均的な術者が10数年でようやくゴーレムを1体生成できる相場観の世界において、20歳で複数のゴーレムを生成し、使役できる卓越した能力を持ちました。
いくつか不得意の魔術もありますが、おしなべて彼女の魔術能力及び、部隊指揮能力は高く、かつ個人の武芸も人並かそれ以上。
地方の匪賊討伐、隣国(マチハバではない)との地域紛争で経験を積んだ彼女の部隊は、疑心暗鬼にかられたオールス上層部のマチハバ奇襲作戦の先鋒として投入されることになります。
魔術をも用いた改造で強化された肉体とその堅確な忠誠、思想。
正面から数十倍の一般軍隊と渡り合えると目される戦力。
小部隊がもつ最大の利点、機動力を用いたマチハバの盲点をつく侵攻。
オールスはもちろん、事後にそれを確認したマチハバ軍上層部、誰しもがこの作戦は成功すると判定しましたが、「なぜか」ケーネット隊は最初の小さな町ポーサダーバで壊滅してしまいます。
オールスはケーネットが実は裏切っていた。マチハバと通じていた。と、苦しい解釈をします。それ以外に説明のしようがなかったからです。
それゆえ、彼女は捕虜交換名簿に名前がのりません。売国奴とされたのです。
マチハバは認めたくなかったのですが、かの「浮浪者」がかかわったのではないかと仮説を立てました。
捕らえたケーネットは精神が崩壊していてろくな証言が得られません。
部下たちは騒動開始直後10秒以内にみな意識を失っており、これまた情報がない。
残ったのは一部始終を見ていた野次馬たちの謎の証言だけ。
「変な浮浪者があっというまに女指揮官を裸にして犯して去った。浮浪者の顔もなにもくわしくはおぼえていない。」
これのみ。
なお、オールスはマチハバの反撃にあいます。
もともと正面から戦って勝てる相手ではなかったため、たちまち劣勢となり、オールスは敗北し、不利な条約を結ぶことになります。
それがもとで、オールスは各地の王族や有力貴族、軍閥が割拠する内乱がおきます。
その乱世の雄にタラスバンがのし上がるのですが、それはまた後日の話。