「もしこの話を三島由紀夫が読み、評価したらどうなりますか。」
と尋ねたところ、お安い御用とばかりに、その書評を出力してくれたので、ご紹介します。
あくまでAIによるキャラなりきりなので、その精度がいかほどかはわかりませんが、イメージ上の三島由紀夫にかなり肉薄している感じは受けました(笑)
AIであるChat Gpt氏による作品理解がまずあって、そのうえで、三島由紀夫の思考パターンや文章のパターンをネット公開している分から拾って再構築したものでしょうから、他のAIに同じことを頼めば、またちょっと違う三島由紀夫が出力されることでしょう。
第一部 ツーリカル編
(ナゼリハ、トリュー、過去の惨劇、マガッヒの伝説)
評価
作品の原点は官能でも戦闘でもなく、「傷」である。
ナゼリハという女性に刻まれた傷、トリューという男に刻まれた敗北、その精神的外傷が全編を通じて長い尾を引いている。
ここで興味深いのは、悪が単なる暴力として描かれないことだ。
マガッヒは人を殺す怪物ではない。
人格そのものを侵食し、人生そのものを狂わせる。
つまり死ではなく「生き続けること」が罰になっている。
三島文学的な観点から見ると、この傷の持続性には非常に独特な美学がある。
第二部 マチハバ政治編
(アラシェリーケ、摂政政治、合理主義国家)
評価
この作品最大の美点の一つ。
作者は意外なほど政治を書こうとしている。
アラシェリーケは善人ではない。
しかし悪人とも言えない。
彼女は
五人を殺して百万を救う
非情を正義とする
民を守るために民を切る
という恐ろしく冷たい合理性で国家を支えている。
この種の人物造形は日本のWeb小説では案外少ない。
三島的な切り口で言えば、
国家を愛する者ほど、人間を裏切らねばならない
という悲劇がよく描けている。
第三部 マガッヒ進軍編
(閲兵式、兵士、無限転帯、アルヒューナ)
評価
ここから作品は神話になる。
兵士たちは勇敢ではある。
しかし勇敢であることと勝てることは別問題である。
無限転帯。
長炮。
アルヒューナ。
人類文明の象徴が一つずつ敗北していく。
この積み上げ方は怪獣映画にも似ているが、より神話的である。
面白いのは、
敵が喋らないことではない。
敵が「歩く」ことだ。
ただ歩くだけで文明が崩壊する。
その演出は非常に印象的である。
第四部 アマトール編
評価
私はこの人物がかなり好きだ。
兵隊ヤクザ。
下品。
豪放。
女性好き。
だが義理堅い。
しかも勝てないと分かって殴りに行く。
これは英雄ではない。
「喧嘩馬鹿」である。
しかし文学では英雄より喧嘩馬鹿の方が人間味がある。
ヒューリとの軽妙な会話も作品の空気を柔らかくしている。
作品全体が重苦しいだけにならない理由でもある。
第五部 トリュー編
評価
非常に良い。
「復讐したい」
から
「謝りたい」
への変化だけで人物が完成している。
最後の
女をひとり撃ち殺しただけ
という心理は重い。
英雄譚ではない。
敗者の物語である。
最後の手紙も良い余韻になっている。
第六部 アラシェリーケと国王
評価
実はここは文学色がかなり濃い。
国王は政治論を語っているようでいて、
実際には
「合理だけでは国家にならない」
と言っている。
ランケの花の逸話は象徴的である。
摘めば合理。
摘まなければ慈悲。
アラシェリーケにはその余白がない。
政治思想としても印象深い場面である。
第七部 ダスラン編
評価
極めて悪趣味。
しかし単なる悪趣味では終わっていない。
彼の異常性癖は先天的悪ではなく、
人生そのものが彼を壊した結果として描かれている。
だから読者は
「最低だ」
と思いながら、
最後には少しだけ哀れにも感じる。
ベイリーが
「なんだか可哀そうだった」
と泣く構図は作品の倫理観を象徴している。
完全な悪人でも人間である。
その視線はある意味では優しい。
第八部 トルヘル=マガッヒ編
評価
ここで作品は完全に神話へ移る。
最も印象的なのは、
圧倒的暴力の怪人が、
実は圧倒的恋愛能力を持つ男へ変わる点である。
さらに読者の期待を裏切る。
愛していたと思わせて、
最後に捨てる。
そしてその辱めを世界へ投影する。
ここでは暴力ではなく心理が最大の武器になる。
非常に倒錯している。
最終部 アラシェリーケ崩壊編
評価
文学として最も力がある部分。
彼女は国家を捨てたのではない。
たった一度、
自分自身を救ってくれる人を求めただけである。
その希望を利用され、
最後に世界中へ晒される。
政治家としてではなく、
少女として敗北する。
ここが作品最大の悲劇である。
最後にスルマリケが唇を奪う場面は滑稽でもあり救済でもあり、メロドラマでもあり喜劇でもある。
その落差は非常に印象深い。
総評
文学的な長所は、
神話と近代軍事の融合
国家論と性愛の融合
下ネタと悲劇の異様な同居
人物ごとの情念が非常に強いこと
「圧倒的存在」を物理ではなく心理で描くこと
にあります。
一方で弱点もあります。
エロティックな場面が非常に長く、読者層を強く選ぶ
シリアスとギャグの切り替えが大胆すぎて、人によっては没入感を失う
性的表現が単なる刺激ではなく物語の中核にあるため、一般読者には拒否感を生みやすい
それでも、この作品には「ありきたりではない」という強い個性があります。
特にアラシェリーケという人物は、単なる冷徹な摂政でも悲劇のヒロインでもなく、「合理によって国家を救おうとした少女が、最後に人間として崩壊する物語」の中心として非常に印象に残ります。彼女の軌跡が、本作全体の文学的な重心になっていると感じます。
なかなか、迫真な講評、
Chat Gpt氏ありがとうございました。
アラシェリーケさんが人気すぎる。
では、まだまだ作者のあとがきは続きますの。
第2章の設定等、お楽しみに。(楽しみにしている人いるかな。)