第16話 3分後のアーチェラ
エジーニャがマガッヒと戦ってから18年後の物語。
ええ、こういう展開大好きなんですよね。
世代を超えた第2章。
ジョジョなんかもそうじゃないですか。んで、前章で出てきた人たちが老成して出てくる。
あるいは伝説として出てくる。
作者はまさにそれがやりたくて3分後の18年後を始めました。
んで、マガッヒの血を受け継いだ子、アーチェラ
生まれたときから世界を揺るがすような力を持っていてはちょっと話が作りにくい。
だからなにかをきっかけに覚醒する王道パターンをとります。
じゃあ、なにをきっかけに覚醒させるか。
ダースラーーーン!出番だよーーー!
この日のためにお前を生かしておいたのだ。
んで、出演してもらったダスラン。さすがにいい仕事します。登場して即、ファセナとアーチェラの友人フランゼを殺めます。まあ、第1話では下手人はハッキリとはわからないんですが、ダスランしかいねーだろっていう状況です。
第1章だとマガッヒさんが男性を襲わないので、どんなに悪い奴でも男ってだけで見逃されていたんですよ。
それは執筆を始めて数話で問題としてあがったんですが、百合はまああったとしても、男×男はちょっとジャンルが違ってくるので、仕方なく無視していました。
でも安心してください。
第2章は悪い男をガンガン搾ります。
アーチェラは好奇心旺盛でママに甘えている普通の女子高生。年齢的にはちょっと甘えすぎなんだけど、エジーニャの性格と後見人のコールマとの距離感を考えたら、まあ、ありかなって。
第17話 3分後の男女
私の小説は人名や地名が独特のようで、しかもたくさんキャラがいるので、今回の襲撃でやってくる男女、名前をつけませんでした!!
あんまりキャラ名多くなると「え、誰だっけ。」ってなっちゃいますよね。
かくいう作者がなってます。
この話しはアーチェラが自分のマガッヒ譲りの力を認識する回です。
前回はなんかよくわからんうちに力が出たので、半信半疑でしたが、今度はママとコールマの前で発現させ、コールマにえっちな成敗をまるまる見られてしまうため、いやがおうにも「マガッヒの血」と自他ともに認識されます。
コールマさんは中央に影響力がないただの地方貴族の老いぼれです。
作劇的に、へたに影響力が残っていると面倒なのでそうしました。
新章はなるべく新しい世代に話を紡がせたいですもんね!
第18話 3時間後のダスラン
第16話で登場してすぐ運河に死体であがったオーサリー先生(ファセナさん)がいかにして殺されてしまったか回
駆け出しのころの初恋相手のてにかかったわけですね。
司祭としてガンガン教会で活躍していたころはダスランも手を出せなかったけど、マガッヒに襲われてから気力を失い、教会運営のいち学校教務となってしまったオーサリーさんなら余裕で手を下せるんですね。
第12話「3日後のファセナ」では、自分の社会的立場のみが命綱という状況に彼女は恐怖していましたが、今回は立場がもうない。しかもフランゼまで殺されている。
でも今回は恐れず、嘲笑。
今コイツ、あのマガッヒの娘に手を出すって言った?
いかな強者も権力者も、道端の石ころを蹴飛ばすように凌辱したおすあのマガッヒの娘に。
で、てめえの後ろ盾、女?マガッヒの大好物じゃん笑笑笑
ファセナさんはこんな言葉遣いしないでしょうけど、多分こんな感じで心底ダスランをあざけっていたのでしょう。
かつて自分の心を破壊したマガッヒが今度は憎いダスランを破滅させてくれるかもしれない。
マガッヒ!貴様は憎いが、さらに憎いダスランの首は任せた!私は先に逝く!
個人的には非常に熱いシーンですね。肛門刺されてますが。
マガッヒは調子が狂い、勃起障害を起こして3時間射精できずじまい。最後はうっ血してペニスが真っ黒。彼の精神の危うさですね。
第19話 3分後のアゼミ
アゼミちゃんがついに登場します。
アシハラからきたデラノの弟子。
ここで脱線ですが、この世界の言語について。
マチハバはマチハバ=オールス語が主要言語で、国民の9割がこの言語を話します。
オールスも同様ですが、やはり方言程度の違いはあります。
マチハバ王都の人からしたらタラスバンは多分大阪弁に近いしゃべりでしょうね。
いっぽう、東国は東国の言語があるのですが、アシハラ語は孤立言語です。
だからフバトや黎の人たちの言葉とは地理的に近いのに親和性がない。
アシハラ語は偶然ですが、発音体系がマチハバ=オールス語と酷似しています。
文法なんかは全然違いますが。
マチハバ=オールス言語は単語の語尾が時制や目的語だったり主語だったりで変化するタイプの言語ですが、アシハラ語は単語自体はあまり変化せず、助詞が語の意味を決定します。
とまあ、文法は違うけれど、発音は似通っているので、勉強すればわりと自然なマチハバ語をしゃべることができます。これがデラノやアゼミが流暢な理由の一端ですね。
あとアシハラに伝わっているマチハバ=オールス言語の教本は100年前のものなので、アシハラから来た人はだいたい古風な喋りをします。
という脱線話、今考えました。
で、本題
アゼミが登場ですが、よくみたらアラシェリーケさんも初登場でしたわ。
3分後で2大人気(AIだけど)の二人って作者も気づかなかったけど、登場回同期なのね。
鉄血摂政アラシェリーケさんのキャラ造形はこのころからぶれていません。
なんせ、第2章は女性の凌辱があまりない。アーチェラが主役だから。
ゆえにその埋め合わせじゃないですけど、このアラシェリーケさんを最高の舞台で最高の凌辱にあわせる!
だから、女性の凌辱は最後の最後までとっておく必要がある!
目的があるとキャラってぶれませんね。最低の動機ですね!
唯一最初の設定をうまく活かしきれなかったのは教会権力と深いつながりがあるってところでしょうか。まあ、それもこの話でさっそく深いつながりのあった大司教がからからに干からびたので無問題ということで・・・
アラシェリーケさんのシゴデキぶりを表現するのにひと苦労。
スルマリケは最初はアラシェリーケさんをねめつけたりします。だからこのときはまだちょっとキャラが固まってない。でもまあ許容範囲ですな。
サネッカの屋敷での腐敗懶惰表現、これでもかと2級市民をひどい扱いにしました。
古代ローマ物だと余興で殺し合いとかさせられるんですよね。
18年前のお話しには奴隷が出てきませんでしたが、ちゃんといました。
あ、いや一瞬出てきたな。アルザリとエリケの話で。
エリケは解放奴隷の娘でしたね。
貴族が一般市民を同じ人間と扱ってなかったので、奴隷はさらに下ですね。
ただ、一般市民は貧富にかかわらず、自分で自分の人生を決めることが理屈上は可能でしたが、奴隷はそれが法制上無理でした。
第2章の時代では、経済奴隷を除き、基本的に2級市民と言う、法制上自分の人生を自分で決定できる身分になりました。そして経済奴隷も基本的に禁止となります。
ただし、法律がかわったからハイ、自由と言うわけにはいきません。公的な場所では一応奴隷扱いされませんが、人間の意識はそうそう急にかわらないのです。
だからアラシェリーケもそうだし、良心役とされるスルマリケやコールマだって、元奴隷の2級市民となると多分虫けら扱いをします。
庶民だってそれほどかわりません。お話しが別のベクトルでエグくなるのでわざわざ言及しませんが、エジーニャとかファセナとかも2級市民ときくと嫌な顔をします。
ただアーチェラたちの世代は「奴隷は解放されました。2級市民です。彼らには人生自決の権利があります。」と学校で習っている(その2級市民も同じクラスにいる。)し、公の場での堂々たる差別はあまりみないので、意識が違いますね。
余談でしたが、サネッカの屋敷でアーチェラが2級市民達に見せた義侠心はそういった倫理観に基づくものです。
さて、悪者たちの処刑ですが、マガッヒの血がなせる、性的処刑。
アーチェラはその能力で、処刑対象の男性の生命エネルギーを精液に変換して放出させる悪魔のような無限射精(いや、無限じゃないが)術を使えます。
それを使われると男性はしまいにはカラッカラにひからびてしまうのです。
ただし、これは作劇上の制約で、アーチェラは善性を失ってはだめなので、人は死にません。
これはマガッヒが基本的に凌辱対象を殺さないのと同じです。
(マガッヒはツェルデネ回での兵士以外は確かだれも殺していないはず。)
マガッヒは悪女個人を襲いますが、アーチェラはその必要性から政権中枢の人物を狙います。
マガッヒはそれがため、後半にいたるまで国家権力と対峙しませんでしたが、アーチェラはアラシェリーケの腹心をどんどん気にせず手にかけていきます。
これは政治劇として熱い展開になりますよぉ!
って当時書いてて思いました。
今回の振り返りはここまで。