第31話 3分後の大噴火
カブヒンドさんのEND回です。
ツーリカルで鞭打ちされかけた少女はマガッヒの乱入で助かりました。
成長したその女性はまたしても鞭打たれかけますが、今度はマガッヒの娘アーチェラに助けられます。
このドラマ性よ!!(自画自賛)
カブヒンドさんの異常性癖に追加。
顔は綺麗がいい。
体は傷だらけがいい。それを衣服で隠すとなおよい。
こんな性癖、誰が考えだすんだよ。キチガイかよ。
久々のベイリーとアゼミによる悪徳貴族成敗です。
特にアゼミは目玉のお礼もあります。
ベイリーは学校で多様性について学んでいるため「目の見えない女性でしか興奮できない人もいてもいいと思う。」
なんて優しい言葉が出ます。
自分で何升だせばいいのかわからないのでアゼミさんが十升と回答します。
そしてとどめにベイリーによる赤玉攻撃
我ながらここの流れは綺麗に(汚いけど)決めることができましたよ。
ここまではコメディで最後は盲目の女性によるシリアスで〆ます。
第32話 3分後の牢番
ついに記念式典開始。
アーチェラとアゼミは神出鬼没で無敵に見えますが、やはり限界があって、警備厳重だと自由には動けません。
彼女らはマガッヒと違って倫理観を持つ、普通の人間なので、無関係な人を巻き込めないという制約があります。
そしてついについにマガッヒさんが来ました。
警備のエスカレーションをなるべく丁寧に書いてみました。
警備に携わる人々は皆「常識的」な判断で動きますが、アラシェリーケさんは「マガッヒが来た。」と即断します。
なぜかというと、自分の部下たちを信じているから。
軍隊も警備も警吏や門卒も、それぞれの部署で十分任務を遂行できる練度を持っているし、各級指揮官も、どの部署の責任者も相応の対処能力を持っている。
警備に裏切りがいるなんてのは信じない。
であるのに、この事態。幾多の報告書や過去の資料で見た光景。
「間違いない。マガッヒだ。」
これがアラシェリーケさんの判断の根拠です。
国王の警告は心の片隅に置いていましたが、これを根拠とはしていません。
おおまかな指示を出して「摂政はこの位置にあり。」と摂政座に深々座ります。
私は「日本の一番長い日」に出てくる(偽の)命令文の最後にある「余は師団司令部にあり」この文言が好きなんですね。指揮官はどんと後ろでかまえて指揮に専念する。決して逃げない。見捨てない。ともに戦う。
なのでアラシェリーケさんにもやってもらいました。
最後に尊厳崩壊させるなら、直前まではめっちゃかっこよく振舞ってほしい・・・
さあ、ここからダスランのターンです。
マチハバは密科が一般化しすぎて、人間が本来持つ魔術の力の研鑽を怠るようになって久しいです。「マチハバの最近の若者」は年長者にいわせれば、アレもできない、コレもできない。道具がなきゃストーブに着火もできないのか、とかなんとか言われています。
だから古い貴族で魔術の研鑽をしており、水準以上の魔術を扱えるダスランからすれば、魔術が一切使えない牢番なんか、いつでもひねり殺せる相手だったんですね。
多分、牢の中から、品定めしていたに違いないです。
殺人鬼が人を殺した後に日常的な動作をする。鏡の前で服装を整える。
これ、最高に怖くてエモなんですよ。
あと、冷蔵庫閉めてなかった。みたいな感じで女性牢番のとどめを刺しに戻るところもエモですね。
当然、本当はどんなもんだか知りませんが、瀕死の人に刺さってるナイフをひねると死んでしまうのだとか。
倫理的には最低なんですけど冷酷さの演出的にはエモです。
割り切ります。
第33話 3分後の復讐者たち
このお話しくらいから場面転換が激しくなります。
造兵廠・被服廠の騒然とする様。
駆け抜けるアマトール。絵になりますね!
摂政をファックしてくるぜと卑猥なハンドサイン。土煙をかけて抜き去って行く。
まさに戦争活劇の主人公。
アルヒューナ号の中でも「常識的」な判断がなされていますが、トムルスだけはマガッヒだと直感し、人間一人を狙撃する方法を練り始めます。
ちなみに鉱物通信とは、特定の周波数を受信する鉱石を用いた通信機で、魔術により周波数を操作し、音量を調節することで最大400町里の間の通信を可能とする装置です。
鉱物通信とも鉱石通信とも言われ、劇中でも二つの呼び名が混在しています。(作者のミスを強引に世界設定にする技)
貴賓席のタラスバンとヤカルサ
18年前にマガッヒからいろいろと抜かれて普通の女性になったヤカルサ
ヤカルサにいろいろ抜かれてしまったタラスバン
マチハバは混迷するオールスに対し、一応話ができるそれなりの規模の軍閥とチャンネルを持ちます。(第19話 3分後のアゼミ回に出てきた、捜査協定を結ぶ軍閥ダラン、ソルーダ、タラスバンの3つ)
タラスバンは記念式典時には軍閥の最高指導者から身を引き、最高顧問になっていました。今回マチハバの記念式典に呼ばれ、やってきたというわけです。
マチハバの閲兵式でその実力を見てみようと臨んだのですが、あろうことかヤカルサと、ヤカルサの言が確かならばケーネットを瞬時に破ったマガッヒの徒歩行を目の当たりにします。
ヤカルサは感じました。「あいつです。」
盲目の女性
カブヒンドが干からびてしまったけれど、カブヒンドの命令は生きていたため、屋敷の使用人は盲目の女性を言いつけ通りに着飾らせ、招待席にカブヒンドはいませんが連れて行きます。しかし盲目の女性は勘づきます。
「あの日感じたものと同じものを感じる!マガッヒ様が来た。」
使用人の手を振りほどいて人波に消えていきます。
摂政座
密科がいまひとつ発達しない理由がよくわかります。
拡大ホログラフ投影が術者さえいれば出来てしまう。
これじゃわざわざ力を入れないと密科は発展しません。
長炮屯所
この回の一番気に入っているところです。
トリューの心象風景はすべて手紙形式です。
そしてついに
アマトールとトリューがマガッヒの面前に到着
アルヒューナも敵が確かに一人と認識します。
待て、次号!
第34話 3分後無限転帯の前で
アマトールとトリューの挟み撃ちです。
作者はマガッヒを怪獣映画の怪獣として書いてました。
アマトールの無限転帯とトリューの長炮はゴジラ’88におけるスーパーXみたいなものでしょうか(多分アラフィフにしか通じない。)。
怪獣映画における人類のスーパー兵器はいい感じに怪獣を押すけど、通じないお約束。
無限転帯も長炮もマガッヒには通じませんでした。
アマトールは負けません。おれは兵隊ヤクザだと殴りつけます。
映画「インディペンデンスデイ」でウィル・スミスが砂漠で出会った宇宙人を直接殴りつけてましたが、当時「え、人類が宇宙人を直接殴っていいんだ。」と衝撃を受けたものでした。
アマトールはまさにそれをやります。
普段売女だのなんだのと悪口でヒューリを呼ぶアマトールですが、殴りつけるときは「俺の可愛いヒューリの分だ」とちゃんと言ってます。やっぱ男はこうでなくては。
まあ、すぐにノビちゃうんですが。
目が覚めるとヒューリの膝枕。マガッヒをやっつけてやったとうそぶくアマトール。
ヒューリに感謝されながら再び気絶。やっぱ男はこうでなくては。
負けたと言えども痛快なアマトールは活劇映画
一方トリューの射撃は戦争悲劇に仕上げました。
必殺の長炮。7.62蟻口径の威力が全く通じず。
避難を呼びかけたものの、どかなかった女性をマガッヒともども撃って殺してしまったトリュー。
皮肉にも、その女性は妻ナゼリハが鞭打つようアラシェリーケの父に命じた盲目の少女だったのです。
最後はトリューの脳内手紙で締めです。
トリューはこの女性がナゼリハが謝りたかった女性だとは気づいていません。
トリューも18年前に少女時代のこの女性の服を脱がせ「許してくれとは言わない。この森林官トリューが責だ。存分に憎んでくれ。」と言ったのですが、もう姿もすっかり変わっているし、気づくわけがありません。
そしてそれを遠隔から見ていたアラシェリーケ。
あの日、カブヒンドの部屋で見たドレスの女。(ここでアラシェリーケに視認させるために、盲目の女性にはドレスを着させました。普通の服着てたら流石にわからないですからね・・・)つまりは父が鞭打つはずだった盲目の少女。
自分の政治家を目指した原点
それが自分の命令のせいで撃ち殺されてしまった。
アラシェリーケは口を震わせながら指揮官に褒章を出すよう指示。
ここ、作者もそこまで考えてなかったんですけど二重三重四重に因果が絡んでいて最高にエモです。悲劇だけど。
アラシェリーケは最終的な凌辱の前に何度かくじけそうになる予定です。
その1回目が
ダスランによる侍女殺害を見たとき。
人間の命を数字として見られなかった。
そして2回目がこれ
盲目の少女が撃ち殺されたとき
自分の原風景が自分の命令で死ぬ。
最終回でいきなり堕ちるのは不自然になりそうなので、こうやって段階的にダメージを負わせるのです。