エピローグその1
タラスバンの情婦になったヤカルサ。
年の差すごいけど、まずまず幸せそう。
二人ともマガッヒには複雑な感情抱いてるだろうなあ。
いや、この二人に限らないけど。
アルヒューナ号乗組員に矢継ぎ早に質問しまくるサウラーカ。
彼はものすごい学者気質なので、自分の守備範囲で未知の事象が発生するとなりふり構わず突っ込んでいきます。
今回マガッヒに当たって割れた弾丸だって、どうして割れたのか気になって気になって仕方ない。
トムルスも凝り性なのは似ています。サウラーカ本人と出会えたので、多分理論家と実践家が夜を明かしてあれこれ話し合うだろうなって思うと作者的にも楽しくなってきます。
あと、エーレカと再会できたのも。
この巡り合わせは最初から構想に入れていたわけでないのですが、アルヒューナ号の大砲に名前つけたらカッケーなって思ったときにそういやサウラーカが学者だったから、なんやかんやでサウラーカが開発に携わったとかでサウラーカ砲って名前つけたらエモくね?
からだんだん固まっていった展開です。
マガッヒをひっぱるアーチェラとアゼミ
やっとあえたパパ。
やっとあえた同盟希望
アゼミは手ぶらでは帰られないので必死ですが、すさまじい凌辱をされるというのは聞き及んでいるので「私を抱け!」は結構ビビりながら言ってます。
マガッヒが立ち止まったらアーチェラの背中に隠れてしまうくらいには。
エジーニャが箒をもって立ってるのは昭和名物ですね。
朝帰りの旦那を玄関で待つ妻の基本装備。今の人には通じないかな。
まあそれはそれとして、エジーニャはコールマの支援はあったものの、基本的には一人でアーチェラを育てたわけです。
やはり「こんなときに旦那がいたらなあ。」と思うこともありました。でもそのたび「マガッヒだしなあ・・・」で即諦めるのです。
なれそめもくそも、もともと摧破剤試験場の罠で誘ったとはいえ、強姦されて出来た子供だから、いまさらマガッヒに父親としてあれこれを要求するのもなあ、と思いつつも子育て17年の艱難辛苦はマガッヒにぶつけたくなります。
エジーニャは「いまさら何々してとは言わない。」とマガッヒに言い放ちますが、二つだけ要求してます。
「娘の友達になにかしてあげて。」「娘の体をもとにもどしてやって。」
マガッヒはこの二つの願いは聞き届けます。
アゼミには数珠
アーチェラは普通の女の子の体に。(ちなみにのちのちアーチェラは「体が元に戻ったから処女は回復。ダスランのはノーカン」と言ってます。)
ここは神話的にしました。
きまぐれな神様も真摯な母親とかには甘かったりするじゃないですか。
なお、エジーニャは一つだけ個人的にやりたかったことを実績解除しました。
「夫を「あなた」と呼ぶ。」
後日、アーチェラにこれをからかわれます。
そして最後、アーチェラとアゼミがあのマガッヒにとりすがる姿を見て顔を青ざめさせながら駆けつけたカギョーロル。
(ビビりまくっていたので、マガッヒが二人からちょっと離れたのを確認してからかけつけたのだけど。)
そこで彼は元妻と再会
その後は音楽性の話になったのかしら。
エピローグ2
ダスランの館は彼に恨みを持つ者たちに焼き払われました。
その跡地を尋ねるアーチェラとアゼミ。
行こうと言ったのはアーチェラです。もちろんカズハを放つために。
悪人に二面性があるというのは定番ですが、本作もダスランをそういうやつにしました。
しぼんで消えてしまったダスランですが、実はカズハになっていた・・・かも。
このカズハが本当にダスランなのかどうかは誰も知りません。
アゼミも「無精転生は謎の多い魔術ゆえ、それを人知をこえた威力で発現させたら対象者がどうなるかは未知。なんともいえない。」とのこと。
当初の構想では、カズハはオーサリー先生とフランゼのお墓の前で放ち、「ダスラン、もうアンタ自由だよ。」ってアーチェラが言ったら、空からきた鳥がくわえてどっかにいってしまう、っていうのを考えてましたが、オーサリー先生とフランゼの墓が並んでるわけないので没にしました。
-波止場にて-
アゼミが長セリフの解説を最近やってなかったので、最後にやってもらいました。
やはり最後はね。
で、定番のアーチェラによる邪魔。
この掛け合いが尊い。
で、ふだん冷静な人が声を放って泣くのが作者は好きなんですよ。
昔、人形劇三国志で孔明が劉備の死で泣くんですが、劇中ずっとクールキャラだったのに、いきなりそこでキャラ崩壊レベルで泣くんですね。これにグッときてしまった。
というわけでアゼミにも泣いてもらいました。
閑話
ここでトリューの手紙について書き忘れたことがあったので書いておきます。
小説「帝都大戦」で226事件のシーンがあるのですが、反乱軍の歩兵の一人が行進する部隊の前に出て名乗りを上げる人物を射殺します。
射殺した歩兵は、もともと「誰それと言う者がいたらきっと射ってください。」と言われていたので、任務上の事でもあり、射殺して「成し遂げました。」と満足するのです。
ですが、実は行き違いがあって、本当は射ってはならない人物だったという皮肉なエピソードがあったのです。
いろんな因果の末に殺さなくていい者を殺してしまう皮肉な結末。
トリューの話と直接かぶるところはないのですが、どこか似通ってるなと作者的に思う次第。
閑話休題
さてカズハの真相を尋ね、アーチェラの回答にアゼミは感極まります。
「なんと善なのだ。なんと。なんと善なのだアーチェラお前は。」
でも言葉にできないし、仮に言葉にしたら自分の事だからまた長い説明になってしまう。
だから素直に感情に沿ってキスして逃げるように去ったってわけです。
これは、途中で百合展開させていたから自然に出来ました。
そういう伏線はってなかったら「いきなりなんで女同士でキス?」になっちゃいますから。
やっぱ可愛い娘には百合をさせろっていう古代ローマの格言は偉大ですね。
キケロもセネカもそうだそうだと言っています。
アラシェリーケはアーチェラに5人を助けて100万人死ぬのヤバくね?という問いに
「なに他の方法で救って見せる。」と啖呵を切りました。
作者的にはこのアラシェリーケを助けてやりたいと思い、ダスランの農業本の話を入れ込みました。
まあ、為政者からは降りてはいるんでしょうが、100万人の救済を蹴ったのは結構気にしていたと思うので。真面目ウーマンだし。
あとアゼミはマガッヒとの同盟こそ成らなかったものの、あの伝説の数珠を持ち帰ったことで、面目は保ちました。それと農業本。アシハラの技術者に解析され、理論から実証、その後の投資による大規模実用化、肥料の普及、これを10年で成し遂げます。
マチハバもスルマリケの手に農業本が手に渡り、アシハラ同様に解析され、これまただいたい同じ10年で農業生産飛躍につながります。
ダスランを当初何の分野の有能マンにしようかちょっと悩んだんですが、農業でよかった。カズハも農業っぽいし。
さて、というわけで、振り返りと、執筆中に思いついてはいたけど、あんまり解説をいれるとくどくなるからと言及しなかったことを、これであらかた吐き出した気がします。
また、なにか催したら、書くかもしれません。それまでみなさんさようなら。