警視コールマ卿は古い友人が年甲斐もなく若い女と結婚したと聞き、一度は祝福するが、いつしか友人の心配をするようになる・・・
老貴族アルトメスは、若く美しい妻ミエルハを心の底から深く愛していた。しかし、月並みな話ではあるが、ミエルハが愛していたのはアルトメス本人ではなく、彼が持つ莫大な財産と地位だけだった。
アルトメスは妻の偽りの微笑みを信じて疑わなかったが、ミエルハは夫の食事に日々、周到に微毒を盛り続けていた。
やせ細るアルトメスはミエルハの献身的な介護に感謝し、そしてある冬の日、アルトメスは、口角を上げるのを我慢する妻に抱かれながら静かに息を引き取った。
厳かに行われた葬儀の席で、ミエルハは愛人のナズラスを堂々と列席させていた。
彼女は形ばかりの弔辞を述べ、いつわりの涙で泣き真似をすることで、参列した貴族たちへの義務を果たしていた。だが、その心中は「この財産をどう使おうか」「ナズラスとこれからどんな贅沢な愛の生活を送ろうか」という強欲な妄想で満たされていた。
いまだ30歳にならぬ性欲旺盛なミエルハはナズラスとのみだらな妄想をふくらませていた。
古い付き合いだった警視コールマ卿も弔問に来ていた。
「この度は、なんと申し上げてよいのやら。アルトメスとは軍時代からの知り合いだったのですが、奥様におかれましては、おつかれがでませぬよう。」
と、ミエルハに挨拶をするのだが、内心コールマはミエルハがなにかやったのではないかと疑っていた。
ミエルハはコールマに疑われては面倒であるため、無難な挨拶を返し、そそくさと去る。
葬儀が半ばに差し掛かった頃、厳重な警戒を潜り抜け、一人の浮浪者が式場へと迷い込んできた。警備の者たちが不審に思って止めようとするが、浮浪者はまるで影のようにすいすいと参列者の列の中へ入っていく。
それを見咎めたのは、愛人のナズラスだった。
ミエルハもまた、美貌を歪めてその男に気づいた。
「貴様、どこの者だ。誰の葬儀か分かっているのか。招かざる客のようだが」
ナズラスは国流剣法の達人としても名高い男だった。葬儀の場であるため真剣こそ持ち込んでいなかったが、彼は手近にあった儀礼用の飾りの棒を手に取り、鋭く身構えた。
周囲の列席者たちは、ナズラスの構えから発せられる強者の威風を感じ取る。
「あの哀れな浮浪者は次の瞬間にでも打ち据えられ、叩き出されるに違いない」と確信した。
ナズラスは足を滑らせつつ間合いを詰める。
-ふん、脳天に一撃入れる。殺さぬよう手加減するのがひと苦労だ-
騒ぎに気付きコールマが人の群れをかき分けてやってきた。
コールマは浮浪者を見て青ざめた。
「ナズラス殿、待たれよ!」
ナズラスはコールマを黙殺した。
ミエルハもまたコールマを無視し、ナズラスの背後に寄り添い、浮浪者を貴族特有の高飛車な言い回しで激しく罵った。その言葉に同調するように、周囲の参加者たちからも浮浪者を嘲笑う声が漏れる。
必死にいさめるコールマだったが興奮する参列者たちに埋もれてしまう。
「無礼者め、身の程を知りなさい。即刻、ここから立ち去りなさい!」
ナズラス「いささか腕に覚えがあるようだが、3分だな。お前は3分後には打ち据えらえてつまみ出されるのさ。」
3分後
「ひ、あぁぁぁっ! 私は……私はアルトメス様のスープに、毎日、毎日少しずつ毒を混ぜていたのぉぉーっ!!」
未亡人ミエルハが、祭壇の前で衣服を剥ぎ取られ、浮浪者に後背位で激しく犯されていた。
浮浪者から強烈な一突きを見舞われるたびに、彼女は毒を盛った卑劣な犯行を矯声とともに大声で吐き出していた。
浮浪者が彼女に【真実を語らせる魔法】をかけたのだ。
達人であるはずのナズラスは、誇りも武器も腕もへし折られて床に無様に転がっていた。
式場の警備兵たちも残らず叩きのめされて意識を失っていた。
参列した貴族たちは圧倒的な暴力を前に完全に委縮し、誰も動くことすらできなかった。
それはコールマも同じだった。
(恐怖で動けない。そうか、そうか!これがあの浮浪者か!!)
「あ、は、あぁぁぁーーーっ!!」
後背位のまま猛烈に突き上げられ、ミエルハは一回目の激しい絶頂を迎えた。黒く大きく固い鉄の塊を思わせる陰茎はやわらかなミエルハの女に容赦なく突き刺さり無慈悲な前後運動をやめなかった。
浮浪者は容赦なく彼女の身体を反転させ、今度は正常位で深くその肉体を貫く。ミエルハは己の罪を大声で暴露しながら、肉体は強烈な快楽に震え、再び絶頂に達した。
次いで浮浪者は、ミエルハを自らの体の上に跨がらせる騎乗位へと体位を強制し、息も絶え絶えの彼女に何度も腰を振らせた。数度の執拗な体位変更。ミエルハの傲慢な精神と肉体は暴力そのものに味わいつくされる。
完全に力尽き、涙と体液にまみれて横たわるミエルハを見下ろすと、浮浪者は言葉を発することなく、参列者の中から一人の人物を顎で指名した。
股間からみだらな汁をこぼすミエルハは床を這い逃げようとしている。
しかしミエルハは動きを止め、わなわなと震えだした。
参列者の中から前に進み出たのは、まだ幼さの残る小娘だった。彼女は浮浪者から、あの怪しく光る数珠状のビーズを手渡され、ミエルハの完全に無防備な肛門を指さされた。無力な小娘に拒否のしようもなかった。
娘はがたがた震えながらもミエルハに歩み寄った。
その娘はミエルハが最も可愛がっていた、ほかならぬ最愛の姪であった。
「嫌……! お願い、それだけは、その子にだけはそんなことをさせないでぇぇっ!」
ミエルハが人生で初めて、心の底から自分以外の人間、他人のために懇願した。
彼女は本心から姪を愛していた。貧しかった時代に不幸にも夭逝した最愛の姉が残した子だ。
この姪を幸せにしたければこそ、外道におちたともいえる。
しかし浮浪者はなんら意に介さない。涙ながらの訴えなど一切通用するものではなかった。
姪は、涙を流しながら伯母の最も屈辱的な窄みへと数珠を恐る恐る押し込んでいった。
「ミエルハおばさんごめんなさい、ごめんなさい。」
姪は大粒の涙をこぼし、膝をふるえさせながら叔母の菊を広げ、球を押し込む。
ミエルハは目を強くつぶり祈るように謝罪した。
-ごめん、姉さん、ごめんなさい!-
大粒の球体がすべて埋まりきった瞬間、浮浪者は無言の目線で引き抜くよう命じた。
姪は恐怖のあまり、その紐を両手で掴み、キャー!と叫んで一気に引き抜いた。
「ーーーッッ!!!?」
ミエルハの喉から、言葉にならない絶叫が迸った。
括約筋は固い球による連続した刺激で犯される。
異物の衝撃は脳髄に純粋な痛みと排泄の快楽を与える。
彼女の身体は激しく跳ね上がると同時に、大量の潮を吹き出していく度目かの絶頂を迎えた。
姪の眼前でミエルハは潮をふき、最後の球が飛び出た直後に汚い固形物も放ってしまう。
最愛の身内の手によって尊厳を完全に破壊され、彼女の心は完全に崩壊した。
やがて、異変を察知した応援の警備兵たちが葬儀場へと一斉に突入した。
ただ呆然と立ち尽くすばかりの参列者たちと、泣きじゃくる小娘がいた。あとは、あらゆる体液にまみれ、もう笑うことも泣くこともできない古びた雑巾のような女が床に横たわっていた。
浮浪者の姿は、すでにどこにもなく、その行方を知る者は誰もいない。
コールマは記憶を頼りに浮浪者の人相風体を模写するが、どうにも特徴がない。参列者も全員聴取を受けたが、誰も浮浪者を思い出せない。
あれだけのことをしでかし、皆が見ていた。しかし誰も行方を知らない。
国家権力で捜索しても見つからない。
そうかと思えば、ある日、懲罰を受けてしかるべき女性の前に現れる。そして消える。
もちろん、いかな悪徳をなそうともあのような凌辱が許されるわけではないが。
コールマは頭を抱える。
国王陛下になんと報告したものか。
なお、ミエルハはアルトメス殺害の件で逮捕されたが嫌疑不十分で釈放された。その後、ナズラスとともに家も財産もすべて捨てて姿を消したようである。