『The Judas Hound -贖罪の牙-』 作:LCL Stuio R
ここまでの対戦の中では一番体格が拮抗している事もあり、立ち上がりはロックアップから始まった。しかし男はすぐに組み合いをかわし早々に後ろを取ると、盛大に{るり}の胸をまた露出させ、揉みしだいた。
「あんっ!いやっ…///」
変な声が出た事に羞恥し、亀の様に床に伏せた腰を掴んだ男は、持ち上がった{るり}の臀部に股間を数度撃ち付ける仕草を見せ、観客を煽る。胸を直しながら立ち上がり、再びロックアップ。カップが少しズレている感じだが、直す余裕はない。
今度は回り込みを許さずヘッドロック。胸への悪戯は継続的に受けるも決死の覚悟で無視。男も体ごとロープに振って解除を試みるが、振り返しを見越してその場で沈み込み、グラウンドヘッドロックに持ち込む。
「凄い!るりさん、もう基本の形でプロレスが出来てる!」
思えば、二人を除いては先週まで格闘技未経験、とりわけ{るり}は箱入り令嬢という事もあり、控え目に言って彼女は「最下位争い」のメンツだった。しかし、持ち前の真面目さと頭脳の聡明さもあり、自分より体格で勝る男性を相手に序盤を制している。
皆が期待する中、男が強引に体を起こし、再び体ごとロープに体重を預ける。対する{るり}はスムーズなロープワークを見せると、加速しながら走り込みふわりと飛び上がる。正面からくる少女に対し面喰っている男に対し、体を90度ほど転回させながら浴びせる。大技「クロスボディ」が炸裂。体重も乗り、したたか頭を打ったグレイハウンド。すぐさまレフェリーがカウントを入れる…はずだった。
「…ん?…あっ、フォール?ホントに肩ついた?…OK、ワーンっ、…ツーっ…、」
一瞬意識が飛んでいたようだった男が、このレフェリーの時間稼ぎで間一髪、目を覚ましキックアウト。{るり}は大きな勝機を逸した。
これには青コーナーが黙っていない。少女達が怒ってリングに上がろうとしたが、そこはCLAWS達も織り込み済みだった。数の力で強引に引きずり降ろされる。現状の切り札である大技で勝負を決められなかった{るり}は茫然自失、レフェリーに抗議するが当然裁定は覆らない。すると今度はグレイハウンドがその背後を襲う。
「るり、後ろーっ‼」
その声に{るり}が気付くよりも早く、男は背後から{るり}の股間を蹴り上げた。絶対気付くはずであろうレフェリー、やはりこれも無視である。
「なんだよこれ!無茶苦茶じゃねぇか!!」
{つばさ}の声も届くわけもなく、試合は続行される。股間を押さえて崩れ落ちる{るり}は、グレイハウンドから先程のヘッドロックのお返しとばかりに胸を揉みしだかれ、三度その大きな胸がコスチュームから零れる。手を降ろしていた為、肩紐まで降ろされてしまい、瞬時に着直すのが難しい。その苦しい状況を察知し、男はここが勝機とスクールボーイで丸め込みを仕掛ける。
「ワンっ、ツーっ…」
レフェリーは、先程の{るり}の時とは比べ物にならない程の超高速カウントを数える。しかし{るり}もこれを執念のキックアウト!無論隠す余力などなく、守るものが何もない、白くたわわな双丘が暴れ、波打つ。観客の下卑た嘲笑と汚い声援がこだまする。
またダメージが深い中、強引に肩を上げただけの状態で、気付けばダウンしたまま両足を取られるという「最悪」の体勢になってしまった。すると、男は何か閃いた表情で
「これでも喰らえ!」
そういうと{るり}の股間に右足の裏をあてがい、高速で振動を加える。プロレス技もへったくれもない、まさかの「電気アンマ」敢行。幼少期からお嬢様ばかりが通う私立の女学校に通っていた彼女にとって、今まさに「未知の衝撃」に身体の中枢を貫かれていた。
「えっ⁉いやっ…あっ、あ、 あ、 あ、 ああああああ////////…っ!!」
先程まで大胆に大きく揺れていた肉体が、今度は震える悲鳴と共に小刻みに揺れる。ただ、もんどり打った先にサードロープがあり、{るり}は間一髪、それにしがみついた。
だが、やはり悪徳レフェリーはエスケープも見て見ぬふり。あっけに取られているうちに力尽くでリング中央に引き戻される。ただ、同じ手は喰うまいと股間を手でガードした{るり}を嘲笑うように、グレイハウンドは両足を持って右足で{るり}の身体を跨いだ。
完璧なステップオーバー。逆エビ固めがリング中央でガッチリ極まってしまった。ここまでまともな攻撃技を受けていなかったので余力はあるが、何せロープが遠い。
ただ、{るり}がすぐに諦めないのには根拠があった。この1週間のトレーニングで、タイガーからこの技に対する具体的な対策を指導されていた。
「るりさん!プッシュアップ!!」
応援する{ひなた}達も知っていた。相手の体重に潰されると動けなくなる。腕立ての要領で身体を持ち上げ、スペースを作ってロープまで動く。基本に忠実な動きで、ロープへの距離も縮まる。
ただ、グレイハウンドは突如右手を放し、ハーフボストンクラブに切り替えた。片足はフリーになったが、腕立ての重心が崩れた。更に片足になった分、決め方の角度も深くなった。{るり}には予想外の動きだったがすぐに腕立てを再開した。
しかしその時、男は最も残酷な手段で勝負を決めにかかる。フリーになった右手で、目の前にある{るり}の股布を大きくずらしたのだ。ドローンカメラもアップでその様子を捉えており、客席は喝采の嵐。プッシュアップどころではなくなった{るり}に追い打ちを掛けるように、グレイハウンドは客席に中指を立てて見せ、そのままそれを{るり}の秘部に滑り込ませる。
正真正銘の箱入り娘、自分で「シた」事すら無かった彼女の秘部のワレメに、男のゴツゴツした指が刺さり、窮屈そうだが高速で出入りする。破瓜の血混じりの水音は茶色い声援に掻き消される。悲鳴を上げた事すら無かった彼女も、本能で絶叫した。プッシュアップするにも力も入らず、顔を地面に埋めたまま、{るり}は静かにキャンバスを叩き、試合終了の鐘の音が響いた。
「勝者、グレイハウンド!これより、敗者である{るり}選手には「THE PIT]大会規定により、罰ゲームが実施されます!!」