『The Judas Hound -贖罪の牙-』 作:LCL Stuio R
[記録日時:1月14日 14:30 / 対象:Puppys全個体]
前回の試合から数日。このリングは単に『プロレスをする場』ではないと知ったと同時に『知らない場所』ではなくなった。
知ってる渡り廊下を渡って、知ってる経路で楽屋に入ると、知ってるチーターが待っていた。知らない衣装と共に。
パンサー「水曜の試合ねー、衣装の打ち合わせが入るからみんなより早入りするよーに言われたんだけど、コレ渡されてさー…。」
そう言ってチーターが少女達に見せたのは、華やかなフリルの付いた「メイド衣装」だった。
パンサー「文句言ってやったんだケド、もう1個の選択肢で紐みたいな水着出してきたから張っ倒してやったよー、もー☆」
つばさ「こういうの、コスプレでちょっと着てみたかったけど、今じゃないんだよなー。」
パンサー「そうは言っても、みんなを可愛くして舞台に送り出すのが私の仕事☆さ、みんな着替えてー♪順番にメイクするわよ! 」
あっという間にメイクが終わり、アリーナの入場ゲート前に整列する。アリーナから、あの忌々しいクーガーのアナウンスが聞こえる。
クーガー「紳士淑女の皆様、本日も『THE PIT』、水曜日興行『CLASH』へようこそ!早速皆様お待ちかねの『Puppys』を呼び込む前に、この水曜日興行についてご説明します。皆様、リング上部のモニターにご注目!!」
ゲート脇にあるモニターが見上げる観客とモニターを映す。前回の最後「罰ゲーム」の時と同様、デジタルルーレットが表示される。
クーガー「本日のPuppys選手達のリング衣装を決めるルーレットです! それではルーレット、スタートぉ!!」
待機している少女達は意味が分からない。ここから着替えがあるのか…?
クーガー「本日の衣装は…はい、出ました、皆様大好き『メイド服』、です!!それでは早速、お着換えタイム、スタート!!」
…ルーレットが茶番なのはわかった。説得力の為の、偽の『お着換えタイム』が始まる。
クーガー「この『THE PIT』には2ブランドの大会がありますが、土曜興行『IGNITE』は『戦乱の導火線』。直近大会の勝敗から戦況が有利にも、不利にもなります。対する水曜興行『CLASH』のコンセプトは『狂乱の交差点』。ランダムな要素でマッチメイクや対戦形式、はたまた選手の衣装等のオプションに至るまで、その場で決定いたします。予測不能のライブバトル、スリリングな展開をお楽しみ下さい!」
BGMが鳴りやみ、入場ゲートが開く。コールとともにリングへ歩みを進めるが、用意されたメイド衣装は、もちろんインナー等無しのミニスカートである。また、せっかくのメイド服とアンバランスな、ニーパッドなどのレスリング装備のミスマッチが、観衆のフェティシズムをそそる。金網越しの観客も、自動追従のドローンも、ローアングルから「ナカ」を覗き込んでくる。
クーガー「それでは、お待ちかねの第1回戦、対戦カード選定ルーレット、スタート! …出ました、Puppysから選出は『ひなた』選手、対するDogs、『MASTIFF(マスティフ)』選手、入場です!!」
赤コーナー側の花道の照明が灯ると、ゲートから大男が出てくる。前回見た『ロットワイラー』ほどではないが、身長も高く、体重もゆうに100㎏はありそうに見える。身長160㎝もない{ひなた}との対格差は明らかだ。
更に驚くべきはレフェリーである。恐らく、前回{るり}の試合を裁いたベテランレフェリーであろうが…、見た目にはっきり分かる程に顔面を含めボコボコに殴られてけがをしている。目も腫れ、見えているかわからない程である。
それを見ていた{こはく}はガクガク震え、{るり}の腕に縋り付き、遂には座り込んでしまった。{るり}は{こはく}を庇いながら応援を続ける。
淡々とボディチェックを済ませたレフェリーの合図を受け、試合のゴングが鳴る。
立ち上がりはガッチリとロックアップ…は勿論せず、間合いを見切ってわきの下を潜る。「ロックアップは安易に組まない」。これは前回大会の反省から取り入れた対策の一つだ。それまでは練習生として「基本」であるロックアップをスカす、といった駆け引きは教えられていなかったが、状況を見たタイガーが、相手の体格や素早さ次第で判断をするように指導したのだ。
相手も急いで振り返るが、切り返した軸足に対してその場飛び式の低空ドロップキックを見舞う。大した威力はないはずだが、重心を撃ち抜かれ大きく体勢が崩れたマスティフは思わず膝をつく。
{ひなた}は流れでロープに走り、下がった側頭部に今度はランニング式のドロップキック! 衣装の都合でスカートの下のスカイブルーのショーツが丸見えだが、勝負に集中しなければもっと悲惨な目に遭う。それにプライベートなパンツを見られてるわけじゃない、と恥ずかしいのを押し殺して自分に言い聞かせ、大立ち回りに徹する。
「イケる!」と確信した{ひなた}は、ニュートラルコーナーに貼り付き助走を取った。男が身体を起こすタイミングで正面跳びのショットガンドロップキックが炸裂!!
…したかに思われたが、マスティフはこれを間一髪で受け流す。逆に{ひなた}は後ろ受け身を取りながら相手の目の前に横たわる事になる。まさに『俎板の鯉』状態だ。{ひなた}が逃げる事を考えた瞬間には既に男に抱き付かれており、{ひなた}は悲鳴を上げた。マスティフは{ひなた}の控え目な胸に顔を埋め、フガフガと鼻息を荒げている。不快感で力が抜けるのと概ね3倍の体重差で、{ひなた}は全く動けない。ただ、マスティフも{ひなた}の背中まで抱き込んでいる為、ピンフォールも取られない。
反則を取られない以上、このまま男の独壇場になるかと思われたが、運良く{ひなた}の足がサードロープに届き、エスケープとなった。ベテランレフェリーも今日は平等に裁いてくれているようで、マスティフにブレイクを伝えている。
と、離れ際{ひなた}のメイド衣装の胸部分、所謂「乳袋」がマスティフの顔に張り付いたようについていき、バリバリっ‼と引き裂かれる。何と男は乳袋を咥えていたのだ。盛大に胸がはだける。
「いっ、いやあぁぁーっ…!!」
いつもは冷静な{ひなた}も、この不意打ちには困惑する。相手に背を向け、サードロープに再び縋り付くが、そこにはお宝映像を狙うドローンカメラと、金網越しの薄汚れた熱狂が踊り狂っている。
れいな「ひなたちゃん、後ろーっ!!」
振り返るより一瞬早く、男の浮腫んだ大きな手が腰に掛かったのを察したが、反応するより早くスカートが引き裂かれた。
投げ散らかされるスカート。ショーツも一緒に膝までズラされたが、ニーパッドに引っ掛かった。結果、{ひなた}は男の目の前でお尻丸出しになっている。
「ブレイク! ブレーイクっ!! マスティフ!!! 」
ロープブレイクは有効のジャッジを受けているが、両脚を掴んで、サードロープを掴んでいる{ひなた}を引き剝がすマスティフ。リング中央で{ひなた}の腰を持ち上げ、胸の時と同様に顔を埋めてしゃぶり倒す。初めての感覚に、不覚にも甘い声を出す{ひなた}と、それを掻き消す茶色い歓声。レフェリーは引き続きブレイクを要求している。が、お構いなしに舐り続ける。そのまま{ひなた}を裏返し、『まんぐり返し』でレフェリーにカウントを要求する。
「ノーノー、反則取るぞ!!ブレイク!!」
静止を聞かないマスティフ。そのまま{ひなた}の腰を持ち上げ、『パワーボム』の体勢に。180㎝以上あるような男に逆肩車に抱えあげられた上に、その場で秘部を舐められ続けた{ひなた}。我慢強い彼女だが、ここで限界が迫る。
「おい、マスティフ!! 落としたら取るぞ!!」
そう言いながらレフェリーが反則カウントを数える。だが、数え終わるよりも先に{ひなた}が絶頂に達する。
「あっ、ダメっ…いっ、イクーっっ///!!…」
マスティフの顔面に愛液と聖水、どちらかわからなくなる程派手にぶちまけてリング上空に飛沫が舞った。覆面に顔を覆われたマスティフだが、彼の「大満足」は会場中に伝わった。
ズドン!!
そのまま{ひなた}を『パワーボム』に処すと、レフェリーは反則裁定のゴングを要求する。
真っ二つに折りたたまれる{ひなた}。舐り続けるマスティフ。レフェリーだけでは剝がせないので、PRIDEが2名リングインした。一人がチョークで{ひなた}から剥がし、もう一人がテーザーガンで仕留める。
「只今の試合、マスティフ選手反則裁定により、ひなた選手の勝利です!」
大男は担架で赤コーナー側のゲートに消えていった。勝利というには余りにも凄惨な光景がそこにはあった。