※この作品はR-18です。

厄災の魔窟 ―魔界の皇太子誕生―   作:裏の影

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危険な戦いの末、祝福を授かる権利を得た男。

女神官は神に代わって男を楽園へと昇天させるため、その慈愛の支度を始めた……。


聖なる密室の儀式

「うん……?」

栗色の髪の少年が声を出す。

 

彼のかざすランタンの灯りが、先の尖った何かの切れ端を照らした……。

 

手を伸ばす少年。

木の尖端が深緑のそれを弾く。

 

黒衣の少女は少年に言った。

「あなたはこんな物を拾っては駄目……」

 

その光景を見て、鎧の乙女はその目を見張った。

 

彼女は呟く……。

「あれはゴブリンの耳……」

 

黒衣の少女が目を細める。

 

「よくわかったわね……まあ、あれだけ見せつけられればね……」

少女の言葉に頬を染めて返す乙女。

「なっ……なぜ駄目なの?」

 

少女は彼女に耳打ちした。

 

すると乙女は眉を寄せながら、顔を真っ赤にしていった……。

 

その頃うら若き女神官は、浅い洞穴の入り口へと大きな帳(とばり)を取り付けていた。

 

作業を行う聖衣の隙間から、艷やかに蒸れた腋が覗く。

 

壮年の男はあぐらをかきながら、それをじっと眺めていた……。

 

ぽっかりと口を開ける横穴。

翼が描かれた広い垂れ幕が、暗いそれを全て覆い隠す。

その真ん中を捲って、聖衣の女性が半身を出した。

 

彼女は幕の前に立つと、ガラス瓶の蓋を開け指を浸した。

 

そして穴を覆うその幕に、湿らせた指先を数回弾いた……。

 

女神官は祈りを済ませると、幕を横に開いて言った。

「どうぞ、お入りくだ――キャッ!」

 

壮年の男は「ウヒャハハハッ!」と叫びながら、女を密室へと引っ張り込んだ……。

 

中で漂うお香の芳しい匂い。

 

褥の枕元に置かれたランタンが、敷布を桃色に妖しく照らしていた……。

 

「あれは……」

男は呟くと装備品を素早く解く。

そして肌の全てをさらけ出すと、毛羽立つ敷布へと寝転んだ。

 

彼は股間を床へと擦りつけ、無精髭の顔を厚い布にうずめる。

 

「はあぁぁぁっ、姉ちゃんの匂い……」

恍惚とした表情を見せる男。

 

うら若き女神官の眉間に、最大級の筋が寄った……。

 

彼女は男を見下ろしながら、聖衣を解いていった。

 

下着姿が桃色に照らされる。

 

包まれる胸に実った果実。

逆三角形の隙間を作る、瑞々しさをたたえた太腿。

 

そしてその下腹部は、大切そうに手で覆われていた……。

 

「すげぇ! 命を張った甲斐があったぜ」

男は飛び出すようにして女を抱きすくめる。

 

すっかり昂ぶって迫る男を、女は淡々と押し返した。

「恩賞を与える際には『保護具』を装着していただく事となってお・り・ま・す!」

 

「おっと!」

男がその場に尻もちを突く。

 

女は何かを口に含むと、男の股間の先に唇を当てた。

 

『チュッ』という音が鳴る。

彼女はすぼめた桜唇の隙間へと、吸い込むように獣を収監していった。

 

「うおぉぉぉっ!姉ちゃん、いきなり大胆だねぇ!」

男から上がる悶絶の遠吠え。

 

女の唇が根元を触れると、舌の上を這わせながら男を解放した。

 

天井へと突き上げられた彼のそれ。

そこには水色で透明な『保護具』が被せられていた。

 

「分かってるよ……」

男は不満気に声を出す。

 

「では、神に代わって私が祝福を施します……」

女は手を組み男へと告げる。

そして花の包みを解いていった……。

 

褥の上に落ちる白い薄布。

 

双峰の頂きは桜色に彩られ、聖花が天国への扉を飾っていた。

 

そして、下腹部を覆う手が解放される。

そこにはハートの形の刻印が、淫靡に肌へと焼き付けられていた……。

 

「これだから止められねえんだ!」

男は大声を上げ、ご褒美へと飛びつく。

 

彼は鼻息を荒く吹き、獣のような目を芳花へと光らせた。

 

ランタンの光に照らされた二つの躰が、洞穴を覆う垂れ幕へと、一つに絡み合う影を映し出していた……。




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