しかし、休息する彼女たちを、白の集団が取り囲んだ……。
突然の来訪者……。
勇者一行に緊張が走る。
鎧の乙女は腰の剣へと指を添えた。
すると聖衣の集団を割って、立派な髭を蓄える男が前に出た。
山のようにそびえるその体。
男は静かに言った。
「皇女さまを保護するようにと、帝都より御触れが出ております……」
乙女はその手を下げると、彼に従った……。
煉瓦で囲われた領域。
鎧の乙女の声が、扉越しに鳴り響く。
「私は彼の指導者です!使命を見届ける責任があります!」
彼女の目線の先には、熟れた年頃の女性がいた……。
胸が際立つきらびやかな聖衣。
その裾より覗く艶やかな生脚が、連行されて来た五人の前へとせり出される。
「皇女さま……あなたは皇族の血を引く御方……もしその身を魔物なんかに辱められでもしたら……」
熟れた女が乙女へと少し荒く言った。
鎧の背を『ジロッ』と見る黒衣の少女……。
壮年の男は声を大きく上げる。
「アンタ皇女だったのか!」
熟れた年頃の女性がすぐさま彼を一喝した。
「皇女さまに向かってアンタとは……下衆男!控えなさい!」
男は顔を伏せ、覗き込むように女の熟れた顔を鋭く見据えた。
彼女は涼やかにその眼光を受け流す。
「あなた……」
熟れた女は、うら若き女神官に顔を向けた。
そして
「また"アレ"を暴走させてしまったようですね!」
と彼女に叱咤を浴びせた。
「申し訳ありません……」
上司であろう女性を上目に覗く女神官。
壮年の男が割って入った。
「違うんだ!その姉ちゃんは、俺を助けようと必死で……」
「お黙りなさい!」
熟れた女が、その言葉を激しく遮る。
男は口をつぐんで、再び頭を下げた。
「何ですか……その目は……」
熟れた女は、うら若き女神官を指差して言った。
「あなたは、人手の足りていない処置室へお行きなさい!」
女神官は深く頭を下げると、その場よりそそくさと退散して行った……。
「まったく……ようやく私も内勤に上がれそうだったのに……」
熟れた女はそうボヤきながら、手の平を『スッ』と上げた。
すると、隅に控えていた聖衣の者たちが、縄を手にして皇女たちの背後へと迫った。
「あっ!」
後ろから組み敷かれる栗色の髪の少年。
彼は臀部を突き出して捕り手に押し付けるも、その手慣れた体捌きでその後ろを捕らえられた。
自ら両手を後ろにする黒衣の少女。
「いてえっ!乱暴にすんなよ!」
壮年の男は軽い抵抗を試みる。
すると、腰に結びつけられていた太い尾が『ヌルリ』と姿を現した……。
糸のように細められる熟れた女の目。
尾が神官によって、男の背嚢へと荒く挿し込まれる。
「痛い!」
押さえつけられる少年は悲痛な声を上げた。
「おい、無理に突っ込むなよ!中がぐちゃぐちゃになるだろ!」
男の訴えが響く。
しかし、それは嚢の中へと隠された。
「うっ、くっ……」
その目を歪ませる、少年の呻き声が残った……。
熟れた女は言った。
「皇女さまをたぶらかすだなんて!」
熟れた年頃の女性は、栗色の髪の少年を覗き込んで言った。
「それにあなたは確か、大司祭さまが直々にお供する事になっていたはず」
「大司祭さま……」
少年はその淡く光る碧い瞳を、横へと流した……。
「とにかく、教会本部から遣いが来るまで、ここで拘留させて頂きます!」
厳粛な表情で言い放つ熟れた女。
彼女は皇女の横を無言で通り過ぎ、そのまま退室して行った……。
その頃。
処置室に着いたうら若き女神官。
「まあ!酷い!」
彼女は目の前で横たわる姿に、その口を伏せた……。
よろしければ、お気に入り登録・評価をお願いします。